幼稚園の運動会。

さくらはご機嫌で登園。

 

開会式が始まり、子どもたちがわいわい出てきて、

年少さんは自分のクラスの旗のところに集まるみたいなんだけど、

 

並ぶ気なんかさっぱりないさくら。

 

そしてクラスの名前が呼ばれると

せーのでみんなで声を合わせて

 

「うりうり おっいえぇー!」

 

と掛け声をかけた。

 

 

ああああ!これだったのか!

 

最近事あるごとに腕を振り上げて叫んでいたけど

やっとやっとその意味が分かった。

 

運動会の掛け声だったんだ!

 

さくらになにそれ?と聞いても

 

「みんなで言うんだよ。こうやって右手をぐーにして。

そんで先生がせーのって言ったら言うの!」

 

なんて説明されるだけで、肝心の部分が分からなかった。

なるほどねー。

 

 

そして、総勢900人も園児がいるので

さくらががどこにいるのか分からないかも。

なんて思ってたけど、そんな心配は無用だった。

 

さくらがみんなと一緒にいるわけないよね。

 

何の前触れもなく集団からぽーんと飛び出す。

全員がざざーっと移動する中、反対に走ってゆく。

みんなが並んで歩いている後ろを四つん這いでついていく。

帽子を投げ捨てる。並ばない。待てない。

いきなり動く。いきなり座り込む。

 

まだ開会式だと言うのにシャッターチャンスの多いこと!

 

いいねー。いい感じだねー。そうそうそこにいてね。

あ!ダメだよみんなの中に入ったら写真撮れないから!

 

なんて思っている私の横で

「近所の人に見られて恥ずかしいわ」と言う義母さん。

(幼稚園は義実家の近所)

何をいまさら。

 

あれがあなたの孫です。

目をよーく見開いてごらんなさい。

なかなか個性的でいいでしょう。

 

「さくらに恥ずかしいとかないんかな。」

 

あれであったらびっくりよ!

 

 

そうこうしているうちに年少のかけっこ開始。

やっぱりさくらはまったく並ぼうとしない。

 

 

 

先生に両腕をつかまれて何か言い聞かされて

やっと並んだけど下向いたまんま。

ほら次だよ。走らないのかな。

 

よーいどん!

 

って聞いてません。

 

先生に「ほら走るんだよ」と背中を押されて

あらそう?って感じでやっと立って走り始める。

 

おお。走った走った。

ちゃんと真っ直ぐ走ってる。

手がチョキで走り方ティラノサウルスだけど。

 

そして終わってもやっぱりみんなとは違うところにいる。

 

 

おーい。みんな退場するよー?

そんなところに座ってたらおいてかれるよー?

 

 

 

次の種目。「みんなでカレーパーティー」

 

さっき手こずったからか最後のはずのさくらが

なんと1番にスタートさせてもらっている。

 

すいませんそんな配慮してもらって。

みんなだって一緒に走る子が違ってくるのに。

参加しなかったらそれはそれでいいんですけど。

 

 

 

あ!人参だ!

いつか制服をオレンジ色に染めて帰ってきたやつだ。

そうかこれを作ってたのか。

 

さくらが持ってるのはじゃがいもか?玉ねぎか?

 

で、みんなはコックさんの扮装をしているのに

さくらは体操服のまんま。

出場させるだけで精一杯だったんだろう。

 

なんか一生懸命な先生が気の毒になってきた。

事前にちゃんとさせなくていいですって言えばよかったな。

 

 

 

走り終えた後ももちろん座らない。

旗をゆさぶって遊ぶ遊ぶ。

先生は危なくないように、倒れないようにと大変。

 

旗を揺さぶるのに飽きたさくらは観覧席の真ん前まで走ってきて

なんと運動会の軽快な音楽に合わせて

それはそれは楽しそうに踊り始めた。

 

 

 

手を振り腰を振り、笑顔で大サービス。

 

オンステージかよ!

 

でもちょっと他の親御さん達に迷惑ですよ。

みんな我子を見に来てるんだからね。

 

とせっせと手で横によけなさい!とジェスチャーしたんだけど

振り付けに加わったくらいでなんの効果もなかった。

 

楽しそうなのはいいんだけども。

 

 

 

どんどんいくよ。「パオっとサンバ」

 

 

ゾウさんの耳をつけてポンポンもって踊ります。

今度はさくらもちゃんとひっつけてもらっている。

 

もちろん先生の横。

なんか「はやく。こっちよ。次はこれよ。いくよ!」とせかされて

すっかり嫌気がさしてるような態度。

 

一瞬みんなと踊ったかと思うと

手に持っているボンボンをじーっと見つめて固まったりもする。

 

楽しいのかなぁ。

楽しくなさそうだなぁ。

 

「おーい!さくらー! こっちおいでー!

そこにいなくてもいいよー! お母さんの前で踊ってみてー!」

 

と心の中で思っても、もちろん叫ばない。

そのくらいの分別はある。

 

 

お昼の休憩。

ビニールシートを広げて買ってきたお弁当を食べる。

 

 

おばあちゃんも一緒なので

さくらはお説教されながらの昼食になってしまった。

 

「なんでちゃんとできひんの!!

おばあちゃん見ててすっごい恥ずかしかったわ!

みんなと同じようにせなあかんやろ!?

先生の話なんで聞かれへんのんね!!」

 

でももちろんさくらは聞いてない。

そして私も聞いてない。

ついでに夫も聞いてない。

 

 

午後からの親子体操には夫に出てもらった。

 

「いい?お父さん1人になったら寂しいから一緒にいるんだよ。

お父さんと一緒に体操するんだよ。」

 

と言って送り出したら

なんと一番前に行っちゃって全然見えなくなってしまった。

 

えー!写真撮れないやん!

 

終って帰ってきた夫に聞くと

 

「先生を見てちゃんとやってたぞ」と言っていた。

 

なんと!そんなレアなさくら見たかったな!

 

 

 

最後に閉会式をして参加賞をもらって終了。

 

 

だからさ、みんなが動いてる時にいきなり座らないの!

蹴飛ばされるよ!?

 

これさぞかし先生は大変だったろうとお礼を言いに行くと

 

「さくらちゃん今日は1度も遊具に行きませんでしたね!

全部ちゃんと参加してくれましたし!

さくらちゃんえらかったねぇ~がんばったね~」

 

とたくさん褒めてくださった。

 

幼稚園の先生ってやっぱりすごいなぁ。

あんな中から褒めどころを探せるんだから。

 

 

で、楽しく参加できて、楽しく見てた私たちはおいといて

おばあちゃん1人が大騒ぎでもう大変。

 

家に帰って動画を見るとそのすべてに

「なんでちゃんとせーへんの?あの子何やってんの?」

という義母さんの悲痛な声が入っていた。

 

 

こりゃ義母さんのためにも行事には呼ばないようがいいな。

心労が重なって寝込んじゃうかも。




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