泣く

オムツをかえる

ミルクを飲ます

ゲップさせる

オムツをかえる

抱っこしてゆらゆらしてると寝る

ベッドに置く

 

ぐずぐずいう ←ここ!

 

いや、そこ寝るとこ!

オムツきれい!お腹いっぱい!空調よし!

 

なんで寝ないの?

ミルクをこれ以上増やすのは無理だし

(缶に記載されてる何ヶ月何ccをかたくなに守る私)

 

抱っこ?抱っこなの?

 

抱っこするとおとなしくなる。

ゆらゆらさせるとすぐ寝る。

ベッドに置く。

 

ぐずぐず起きる ←これ!

 

なぜ!?

 

 

NICUではいつもよく寝てたのに。

何が違うんだろう。

 

やっぱりあれか。

 

うつぶせ寝か。

 

「うつぶせ寝にはしないでくださいね。

もう呼吸が止まることはないと思いますが念のため。」

 

って言ってたな先生。

これは病気があってうつぶせ寝がダメなんじゃなくて、

突然死とか、万が一のためにしないでくださいって意味だよな。

 

じゃぁちょっとだけなら。

 

 

さくらを持ってくるんとひっくり返す。

NICUでよく見ていたうつぶせ寝のスタイル。

ぽんぽん

 

「すぴー」

 

って一瞬で寝たよちょっと!

なにこれ?うつぶせ寝マジック!?

 

息が止まるのは怖いので、しらばく観察をして

よく寝たところで仰向けにひっくり返したけど

それで起きることはなくそのままよく寝てくれた。

 

うつぶせ寝すごい!

 

 

 

 

うつぶせ寝のメリット・デメリット

 

【メリット】

  • よく寝る。魔法かと思うほどよく寝る。
  • 消化を助ける。

さくらがNICUでうつぶせ寝にされていたのは、消化を助けるため。

うつぶせになることで胃の入り口が上に向くので、

ゲップが出やすかったり、吐きにくくなるという。

  • 頭の形が良くなる。

実際さくらはいぶきに比べて頭がまんまる。

 

 

【デメリット】

  • SIDS(幼児突然死症候群)の危険

仰向けで寝かせましょうと推奨されるようになってから、

SIDSが減少傾向にあるので、医学的な根拠はなくても

うつぶせ寝とSIDSとの間には関連性がある。

  • 窒息の危険

自力で寝返りができない赤ちゃんだと

布団や枕などで顔がふさがれ、呼吸困難になる。

 

 

私はこのデメリットを

「うつ伏せにしている時だけじーっと観察していればよし!」

とした。

私にはメリットの方が大きかったのだ。

 

ただしさくらだけ。

いぶきはうつぶせにするだけで息苦しそうだったから。

 

ということで、うつぶせ寝には向き不向きがあるらしい。

あんまりぐずぐず言う赤ちゃんはよく観察しながら

一度ひっくり返してみるのもいいかも。




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産院では出産した直後から母乳指導が始まる。

 

「母乳は吸ってもらって出るようになるんだから、

いきなりミルクを作らないで、まずは母乳を吸わせてあげて。

片方ずつどっちもね。右10分、左10分って感じで。

それから足りないようだったらミルクをあげてね。」

 

と教えてもらった。

 

しかし、しかし、私はおっぱいを吸われるのが心底気持ち悪いのだ!

虫唾が走る。鳥肌が立つ。赤ちゃんを放り投げたくなる。

 

幸い(?)さくらは産後翌日からNICUに入院し、

直接おっぱいを吸わせなくてもいい期間があったし、

 

(その間は自分で絞った母乳を専用パックに入れてNICUに持っていくのだが

ほとんど出なかったのでパックは全部他のママさんにあげてしまった)

 

NICUを退院してからも個室で母子同室だったこともあって

授乳の時間は看護師さんの目を盗むようにして最初からミルクをあげて、

母乳の量を記入するところは。15とか、20とか適当に書いていた。

 

でも、母乳って大事なんだよね・・・

全然出ないわけでもないし、ちょっとでもあげた方がいいよね。

 

母乳なら3時間あけなくても好きな時に好きなだけあげられるって言うし

ぐずった時に何も出ないおしゃぶりより泣き止ませに便利かも。

 

・・・・・

 

よし。母乳あげてみよう。

 

 

ぱっくん。ちうちうちうちう

 

 

ぞわぞわぞわぞわぞわ

 

身の毛がよだつとはこのことか!

体の底から湧き上がってくるようなこの不快感。

全身鳥肌。身震いまでする。

 

あかん!無理!限界!

 

我慢して我慢して我慢して数分。

ぜーぜーぜー

 

すまんさくら

 

 

幸せそうに母乳を含ませる母の姿はどこだ。

そんなものここにはいやしない。

 

そう。いないんだ。

 

「おっぱいなんか赤ちゃんがかわいいと思ったら出るもんやで」

「そうやミルクなんか飲ませてかわいそうに」

 

などと言う義母さんとそのお友達の言葉は

聞こえないフリしてスルー。

 

 

母性本能はないかもしれないけど、さくらのことは大事に思ってる。

誰にも任せたくないし、ほっとくつもりもない。

 

母乳じゃないからってなんだ。

母親が心底イヤそうな顔をして授乳してるより

にこにこミルクを飲ませてる方がお互いどれだけいいか。

 

さくら。あなたはこれから牛の乳で育つのです。

大丈夫。日本の粉ミルクはとても優秀と聞く。

安心して飲みなさい。

 

 

ということで、さくらは完全粉ミルクで育った。

 

 

 

 

授乳中の不快感

 

調べてみると

 

「授乳が不快でたまらない」

「母乳をあげるとイライラする」

「乳首を吸われるのが気持ち悪い」

 

と言った声の多いこと。

 

中には貧血で本当に気分が悪くなる人がいるみたいだけど

私のそれは生理的に受け付けない部類のイヤさだった。

 

原因は「ホルモンのバランス」なんだって。

 

なーんだ。アスペだから母性本能がないのかと思った。

(それもあるかもしれないけど)

 

産後の体は、妊娠継続に必要なホルモンの急激な減少、

代わりに母乳を出すホルモンの大量分泌。

それによって排卵が抑制されて生理がこないようになってたりで、

とにかくまったくいつもの状態ではないのだ。

 

不快感はホルモンバランスの崩れる産後特有のもので

しだいに軽減されていく。

 

 

ということを知っていても、私はさくらをミルクで育ててただろう。

だってガマンできる範囲を超えていたもの。

 

大事なのは母親が穏やかに過ごせること。

周囲の意見なんか知らない。聞こえない。

母乳でも粉ミルクでも赤ちゃんはちゃんと育つもの。

 




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「新生児はミルクを飲んだら3時間寝る」

 

とインプットされた私の脳は「個人差がある」という言葉を聞いても

でも3時間寝るんでしょ?と置き換わってしまうらしい。

 

ミルク飲んだのに2時間半で泣いて起きるということは

ミルクが足りないんだ。とミルクの量を増やす。

 

昨日は3時間寝てくれたけど、今日は早めに起きたということは

ミルクが足りなくなったんだ。とミルクの量を増やす。

 

ということを繰り返す。

 

今でこそ分かるけど、さくらは本当によく寝る子だった。

病院から帰ったその日から、夜は4~5時間まとめて寝ていたし、

昼間もオムツをかえて、ミルクをあげて、抱っこするだけで

2時間以上寝てくれていたのだ。

 

それでも私のこの時期の日記には「寝ない寝ない」と書いてある。

十分寝てるっちゅーねん!

 

 

その時のミルク記録ノートがこれ

 

 

細かっ!

 

これは生後26日目の記録。

1行目は夜中の3時に100cc飲ませた。前のミルクの時間から4時間35分後。

という意味だ。

 

そして注目すべきはそれしか書いていないということ。

毎日毎日この記録しかつけていない。

このノートに私の気持ちや思ったことは一切書かれていない。

 

なぜか。

 

何も思わないからだ。

 

いやちょっと違うな。どう思っているのか分からないからか。

眠い?と聞かれれば眠いと答えるけど、

だから嫌だとか、さくらを誰かに預けてゆっくりしたいとか

そんなことは思わない。

じゃぁどう思ってるの?と聞かれても困ってしまう。

 

さらにすごいことに、さくらのことも何も書いていないのだ。

笑った!とか、すごいうんちした!くらい書け私!

 

新生児を抱えながらこんなメモをとっていたということは

妊娠中の体重管理や食事などはもっと細かく

小さい字でびっしり書いていた。

 

それはもう病的なほどに。

 

 

見る?

 

 

 

 

細かっ!(なんかぼんやりした画像ですいません。根性で見て)

 

これは妊娠7ヶ月後半の記録。

カロリーまで書いてあるよ。

妊娠中毒症でもなく、糖尿病でもないのにこの細かさ。

どんだけ暇やねん。

 

でもそこにはやっぱり「散歩30分 昼寝2時間」と書いているだけで

その時思ったことは何も書かれていない。

 

唯一妊娠期間のたった1回「お昼を抜くと夜しんどくなる気がする」と書いてあった。

当たり前や!

 

 

思い返すと結構イタイな私。

さくらにしてきたことが、私の療育にもなってたんだろうな。

今はもうちょいまともな気がする。気がするだけかもしれないけど。

 

さくらがアスペルガー症候群でよかった。




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母子同時に退院

 

生後8日目にしてようやくの母子同室なのだが
NICUでの「いつも寝てる」というイメージが一掃された。

 

起きてる時間がけっこう長い!
新生児ってお腹空いてる時以外は寝てるんだよね?

 

という事はミルクが足りないって事よね。
この体重だったら80~90ccらしいのに60ccしか飲ませてないし。
まぁ数日前まで10~30ccだったんだから
そう一気に増やせるもんでもないんだろうけど・・・

 

お気づきだろうか。自分の思い込みに支配されていることに。

なんと私は「赤ちゃんはいつも寝ているもの」を大前提としているのだ。

そんなわけないだろう!と誰かこの時の私につっこんでくれ。

 

 

夜は眠いから私も寝るんだけどやっぱり泣かれると起きる。

ボーっとしながらオムツをかえて
ミルクを用意してぐびぐび飲ませてげっぷをさせる。

 

でもこのゲップが出てんのか出てないのかわからなくて
もういいかなーと思って寝かせると
でろ~んと口からミルクが出てきたりしてなかなか難しい。

 

ゲップが出ない場合は30分くらい立て抱きをして下さいとか言ってたけど

眠いなかそんな長時間抱いてられるかっての。
ぶつぶつ

 

で、結局そのでろ~んでしゃっくりが始まって

抱き続ける羽目になっちゃったり。

 

何やってんだか。

 

 

そんな夜を過ごした翌日に、親子そろって退院。

 

おむつ替えも、ミルクの作り方も、おっぱいのあげ方も、

お風呂に入れる方法も、抱っこの仕方も完璧だ。

 

知りたいことと教えてくれることが一致すれば

私は驚異的な集中力を発揮する。

そして柔軟性のないマニュアルと化す。←大問題

 

 

5月の暑い日差しの中、さくらは車に揺られてよく寝ていた。

家に着いてもしばらく寝てたくらい。
適度な揺れってのはいいのかしらん。

 

さぁこれから育児がはじまりますよ。

習ったことは完璧ですよ。まかせなさい。

 

 

 

追記


 

私が大学病院で出産し、出産後も長く入院していたのは

妊娠後期にいきなり両方の卵巣が12cm大に腫れたからです。

 

それまで通っていた個人病院のエコーで見つかって

 

「今まで何もなかったのに、妊娠後期に痛みも違和感もなく

いきなりこんなに卵巣が腫れるなんておかしすぎる!

捻転や破裂の可能性大!至急大学病院に転院!」

 

ということで、家から遠い大学病院に管理入院させられました。

 

これが暇だったのなんのって。

痛くもかゆくもないのに「移動は車イスで!」とか言われるし

(もちろんイヤだと拒否。だって車イス酔うんだもん)

ひとしきり検査が終わったら何もすることはないし、

痛くなったらすぐ病院に来ますから家に帰らせて下さい!

と本気で頼んでも笑ってかわされるしで

 

卵巣が破裂したら意識失うくらい痛いから歩かないで!と言われていたのに、

陣痛を促すために屋上まで階段を使って上がったりしていました。

なんて不良患者。

 

結局普通分娩でさくらを産んで

「痛くなったらすぐ救急車!」と言われながら退院し、

大きかった卵巣はその後半年をかけて自然に元の大きさに戻りました。

本当に何事もなく。痛みもなく。

 

もし個人病院で出産していたら

さくらは気付かれずにそのまま死んでいたかもしれない。

NICUに運んでいる間に後遺症が出たかもしれない。

 

あの卵巣の腫れは、さくらが

「私やばいから大きい病院で産んで!」

って言ってたんだろう。きっと。




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NICUから母子同室へ

 

さくらがNICUに入院して1週間。

 

「もう体温も安定してるし炎症反応もなくなったからね。

胃酸が多くて消化機能が不安定だったのも大丈夫そうだし。
今は消化を助けるって意味でうつ伏せ寝にしてるけど家では絶対しないでね。
もう呼吸が止まる事もないと思うけど念のため。」

 

って、さらっと新しい情報を言ったよこの先生。

消化機能が不安定ってどういうこと?

 

そういえば、ミルクをあげる前に鼻のチューブに注射器をさして

胃の中のものを吸いだしてたな。

そんで「あーちょっと残ってるなー。ミルク10ccで」とか言ってたあれか!

 

そうか、その時に消化できてないと気付くべきなんだな。

どうしても目の前で起こってることをそのまま見てるだけになってしまう。

 

その時に

「ほら胃にミルクが残ってるでしょう?これ消化機能が不安定なんですよ。」

とか言ってもらえれば分かるんだけど、いかんせん気付くのが遅い私。

 

多分もっと取りこぼしてるものがあるはず。

 

えっと・・・

 

 

と考えている間も世界は進む。

 

「ということで、今日NICUを退院できるからね」

 

え? あ、はい。ありがとうございます。

お世話になりました。

 

感動もなにもなく無表情でお礼を言う私。

嬉しくないわけでもなく、嬉しいのに表現できないのでもない。

思考が停止しているのでマニュアル通りの返事になるだけ。

 

その時、同じNICUに入院している赤ちゃんのママさんに話しかけられた。

 

「退院できるんですか!?おめでとうございます!

早くから保育器から出しで抱っこしてはったの見てていいな~って。

うちの子も呼吸が止まるって同じ症状なんですけど、

まだ抱っこはできないって言われてるんですよ~」

 

はぁ・・・・あ、ありがとうございます。

 

(違うだろ!もっと言い方があるだろう私!

こういう時普通のお母さんの反応ってどんなの?どんな顔で何言えばいい?

NICUのお見舞いってめんどうですよね~なんて絶対言わないよね。

えーっとえーっと・・・)

 

と脳内だけでパニクってたら、先生が

 

「○○さんの赤ちゃんはもうちょっとやね~

体重が増えてくれば抱っこもできるからね~」

 

とママさんに話しかけながら赤ちゃんの方に誘導していった。

 

 

ごめん。すみません。冷たい人って思ったよね。

でもそんなことなくて、あの、応援してるから!

 

なんていくら脳内で言ったって相手には通じないっての。

 

 

 

病室に戻ると母子同室の準備が進められていた。

 

っていきなり同室なんですか!?

何をどうすればいいのか分からないんですけど!?

 

「ちゃんと指導するから大丈夫ですよう。くすくす

それより母乳出るようになりましたか?
今からどんどん吸ってもらって刺激を与えてみましょうね。」

 

・・・・はーい

 

そしてオムツや着替えやゴミ箱や体重計などが私の病室に運ばれてきて

最後にプラスチック容器に入れられた我が子がやってきた。

 

何かペットみたい。←おい

 




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おしっこが出にくい?

 

看護師さんに促されるまま今日もNICUへお見舞いに行く。

 

「昨日の夜また呼吸が止まったんですけど、

足の裏に刺激を与えたら自力で復活してくれました。

それから、おしっこが出にくくて薬を使って出していますが、

感染症の値はぐっと下がってきて、肺の影は消えたんですよ。」

 

こうやっていろんなことを一気に言われると

言葉としては分かるけど、瞬時に内容を理解することができない。

 

 

はぁ・・・

 

と言ったきり固まったままの私の横に

先生は無言でずっと立っていた。

 

理解はできなくても言葉をそのまま記憶することはできるので

自分の中で何度も巻き戻して再生を繰り返す。

 

 

えっと、あの・・・

感染症で肺の影ということは肺炎になってたんですか?

 

「でももう消えてるので大丈夫ですよ。」

 

はいかいいえで答えてくれ!(とは言わないけど)

 

じゃぁ、えっと、

感染症の値が低くなって肺の影が消えているのに

呼吸が止まるというのはどういうことなんですか?

 

「もう大丈夫だと思いますよ。」

 

質問に答えろや!(とは言わないけど)

 

 

えっと、

おしっこが出にくいというのは、腎臓が悪いんですか?

 

「そういうことでもないんですよ。

産まれたばかりの赤ちゃんには珍しい事ではないので大丈夫ですよ。」

 

じゃぁどういうことなの。

 

 

・・・・

 

 

もう聞くことがない。

 

耳に残ってるのは繰り返される「大丈夫ですよ」の言葉だけ。

じゃぁ大丈夫なんだろう。

 

 

何も言わなくなった私に

「何かあったら声をかけてください」

と言い残して先生は去って行った。

 

私は保育器の中で寝ているさくらを見てるだけ。

 

そんな私の頭の中は

 

「普通こういう時はどういう行動をするんだろう。

何もないようだからもう病室に帰っていいのかな。

それとも面会時間いっぱいはいるべきなのかな。

何かもっと質問するものなのかな。すごく暇なんだけど・・・」

 

ということでいっぱい。




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息をするのを忘れる?

 

生まれた次の日に呼吸が止まったさくらは

NICUへ入院することになった。

 

私は同じ大学病院内に入院しているので

病室にいると「NICUにお見舞い行きましょうか~」と

看護師さんが迎えに来る。

 

正直めんどくさい。

 

昨日と同じく眺めてるだけなのかと思ったら
NICUでも指導があった。

 

「はい。じゃぁお母さんオムツかえてみましょうか。」とか

「抱っこはこうやってここを支えて・・」とか
「ミルク作ってくるのであげてみましょうか。」とか

 

色々やらされる。

 

お母さんと呼ばれるたびに

私はあんたのお母さんじゃない!と心でつぶやく。

 

思えば初オムツかえ。初抱っこ。初ミルク。
でもそういう感動は一切なし。
というか自分の子という実感がまったくない。

 

大丈夫か私。

 

さくらはチューブをいっぱいひっつけられてはいるけど
NICUの他の子に比べて大きいし良く動くし
保育器から出して抱っこもできるし、

全然元気じゃんとか思ってしまう。

 

しかしミルクの量の少ない事。
点滴をしてるかららしいけど、たった10cc。
口にちょこんとあてるとあーんと開けるのでそのまま突っ込むと一気に飲む。
こんなんでいいんですか。

 

それからNICUの主治医さんのお話。

 

「感染症の炎症反応がまだかなり高いんですよ。

時々息をするのを忘れちゃうし。
でも一時的なものだと思うので多分大丈夫です。」

 

息をするのを忘れる!?は?

息って自動じゃないの?忘れたら止まるもんなの!?

 

と主治医の言葉を言葉通り受け取って

そのままぽんと投げ返す私。

 

言葉のあやだ。気づけ私!




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出産という一大イベントをこなした瞬間からそれは始まる。

そう授乳だ!これからずっと!

夜も昼もなく3時間おきにずっとずっとずーっと!

 

寝不足きつそうだな~

 

普通分娩で血色もよく元気に生まれたさくらは新生児室にいるので

あちこち痛い体を引きずっておっぱいをあげに授乳室へ行く。

 

連れてきてくれるというので待つ。

 

待つ

 

待つ

 

・・・・

 

まだかい?

 

随分と待たされたところへ看護師さんではなく、医師が登場。

なんですかいったい

 

「あのねぇ、赤ちゃんねぇ、呼吸が止まっちゃうんですよ。

それでね。その原因を調べる為に今レントゲン撮ってるんです。

だからその検査結果が出るまではちょっとこちらでという事で・・・」

 

え!? ということは、授乳しなくていいの?

 

まっさきに頭に浮かんだのはこれだった。

私にはまだ母性というものがまったく芽生えてなかったのだ。

すまんさくら

 

しかし、あからさまにそうやって喜ぶのは反感をかうと分かってはいるので

無表情で医師の説明を神妙に聞く。

 

昨日は元気だったし、ここは大学病院なのであまり心配もせず。

 

と言うか我が子が大変という意識すらなし。
不思議だけど本当に親になった感じがしない。私は私のまま。

 

さくらはしばらく新生児室の保育器に入れられていたのだが

どうも肺に影があって感染症の値も高いらしいので
そのままNICU(新生児集中治療室)に入院になってしまった。

 

という事はだ。
3時間おきの授乳はなしという事だ。
わーい。

 

なんてことはもちろん顔には出さない。

 

アスペルガー症候群の人が一般社会に受け入れられるには

こういう本心をいかにうまく隠せるかが大事だと思う。

思っちゃいけないんじゃない、知られなければいいのだ。うん

 

 

夕飯後にNICUの面会時間があるので看護師さん付き添いのもとお見舞いに行く。
TVとかで見るあのものものしい雰囲気はまったくなく
ただ手洗いとうがいをするだけで病室に入る事が出来る。

 

んでそこにいる赤ちゃん達のんまぁ小さいこと小さいこと。
マッチ棒のような未熟児がころころ寝かされている。

そして異様にスタッフの数が多い。

 

と、その中でひときわ大きく見える我が子発見。
2800gで産まれてるから普通なんだけどNICUの中で見るとかなりでかい。
でも鼻に入ったチューブと手の甲に突き刺さってる点滴の針が痛々しい。

 

そこへNICUの主治医さん登場。

 

「肺の影が何であるかの検査をしてから~
なんてやってたら赤ちゃんの場合は急変する可能性が高いんですよ。
なのでとりあえず抗生剤を投与してます。」

 

ふーん。 ←なんか質問しろよ

 

 

それから「NICUに入院した子供を持つお母さんにアンケート」という用紙をもらう。
中を見ると「最近良く泣きますか」とか「笑う事が出来ますか」とか。
これがこれから半年の間、月1回送られてくるんだそうな。

私には必要ないのでこれには参加しない事に。

 

アスペ用も用意してくれませんかね。

子供がものではなく人間に思えますか?とか。

 

なんて口が裂けても言えません。ええ

 

 

一通りの説明を聞いたらもうする事もないし
保育器の中でぐーすか寝てるだけの新生児を見ててもあんまりおもしろくないので
(自分の子供だろう!と思うんだけど、本当に人の子を見ている感じがする)
後はよろしくお願いしますと病室に戻る。

 

普通に産んで普通に元気なお子さんを持つ方々は
この疲れて痛い体で3時間おきに赤ちゃんの世話するんだよなぁ。
えらいなぁ。

 

なんて思いながらゆっくりぐっすり寝かせていただく。

 

 




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ごあいさつ

 

こんにちは。あおいです。

 

長年日記を書いてきたのですが、
あの時どうしたかな。どうやればうまくいったかな。
と思っても、膨大な日記の中からなかなか探せず、

 

カテゴリー分けくらいしようよ!

 

と思い立って新しくブログを立ち上げました。

 

同時にアスペルガー症候群の情報発信もできたらいいなと思っています。

情報と言っても私の独断と偏見になります。はい。

 

ぼちぼち過去日記の整理を始めますので
気長にお付き合いどうぞよろしくお願いします。

 

 




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