さくらが小さいうちは自転車を持っていなくて

車も運転しないので(ペーパーなんです)

 

どこに買い物に行くにもベビーカーにさくらを乗せて

ころころころころと歩いていた。

 

お店についても希望としてはベビーカーに乗っていて欲しい。

そうでないと買い物なんかできやしない。

 

なのにさくらはお店に入った途端

 

「だっこぉ!」

 

と両手を広げる。

 

意味は「おろしてちょうだい」だ。

 

 

いやいやいや、お母さんお買いものしたいからさ

おとなしくベビーカーに乗っててよ。

 

ね?

あ、ほら、これなんだろう?

 

「がっこぉぉぉ!!!」

 

うわ。怒ってる。

 

おろしてもらえないと悟ったさくらは

どうにかしてベビーカーから抜け出そうとこころみる。

そしてがっちりベルトをしているはずなのに

なぜかうまいことすり抜けてしまう。

 

どゆこと?

軟体動物なの?

 

でも全身は抜け出せないので片足や片手にベルトを絡ませていて

なのに立ち上がって下りようとするもんだから

危ない通り越して命の危険があるんですが。

 

かといって片手で押さえながら片手でカートを押すと

まったく買い物はできないうえに

あちこちの筋肉が悲鳴を上げる。

 

んもー!

 

 

「がっこぉぉぉ!!!」

 

 

ここはホームセンター。

朝早くてお客さんも店員さんも周りにいなかったので

じゃぁちょっとだけよ。とベビーカーからおろしてみた。

 

 

 

 

どっか行くよね。予想通りですね。

走り回るというよりは、走り去る。ダーッシュ!

 

一瞬で商品棚の影に見えなくなるので結構怖い。

 

 

さくらは絶対に私を探さない。逆に逃げて行くくらいだし。

そして親が見えなくて不安で泣くということも決してない。

 

ということはどういうことかと言うと、

見失ったが最後、見つけるのがとても難しいということだ。

 

さくらは店の外にまで出てしまう。

そんな子だ。

 

やばい。

 

 

買い物どころではなくなったので

ダッシュでさくらを捕獲して抱っこする。

 

抱っこだと目線が変わるので少しはおとなしくしてくれる。

少しだけね。時間もちょっとだけね。

要するに抱っこしてても暴れるということです。ええ

 

おろせおろせ攻撃のぴちぴちの鮮魚はかなり重い。

脇やみぞおちを蹴られてほっぺをぎゅーっと押される。

ぽかぽか叩いてくるし、キーキーうるさくもなる。

 

そして私はだんだん腹が立ってくる。

 

ロープがあったら縛り付けるぞほんまに!!

買い物に来てるんだから買い物させてよ!!

 

同じようにさくらも

「おろしてって言ってるでしょ!」と叫んでたんだろう。

 

お互いを分かり合えない悲しい親子。

 

 

という大変な思いで買ったのは遮光カーテン。

さくらがお昼寝をする場所に

さんさんと日が当たるようになったので買いに来たのだ。

 

ぜーぜー あー疲れた。

 

 

 

そして散々暴れたさくらは帰り道のベビーカーに揺られて

お約束のように寝てしまった。

 

またこれを抱えて3階まで上がるのか。

寝てると重たいんだよなー・・・

 

 

*この頃はマンションのエレベーターなし3階に住んでいて

帰りはベビーカー+買い物袋+娘をかかえてあがっていた。

ほんまによーやってたな私。

 

 

そのままさくらをベッドに運んで、買ってきた遮光カーテンをつってみる。

よしよしいい感じだ。

 

次からはネットで買おう・・・ぐったり。

 




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手当たり次第にものを拾っては口に入れていたさくらが

拾うものを目で選択したり、

手に取って吟味するようになった。

 

やっと、やっと少し成長してくれた。

 

そう。まず目で見るの。

そしてそれが何かちゃんと確かめて。

口に入れなくても手と目で分かるから。

 

室内では相変わらずヒモに固執しているけど、

遊歩道にはさすがにヒモは落ちていない。

 

そんなさくらの目がキラーン☆となったのは

 

「棒切れ」

 

しかも一度口に入れておいしくないと分かると

棒切れを他への働きかけに使った。

 

地面にこすりつけたり、

葉っぱをわしわし蹴散らしてみたり、

木をたたいてみたり。

 

そうやっていろんなものを棒で触っていると

フェンスが軽快な音を立てることを発見。

 

 

カラカラカラ♪

 

カラカラカラ♪

 

もう止まりません。

 

カラコロと音がするたびに、にひゃっと笑って

さらにカラコロと言わせて、なんとなんと

 

振り向いて私を見て笑った!

 

その顔は「聞いた?こんな音がする!」とでも言っているように。

一緒に喜んでと言っているように。

 

 

さくらは普段こんな目線を私にくれることはなかったので

どうしたらいいか一瞬戸惑ってしまった。

 

「いい音がするね」と声をかけて笑顔を返し、

ここは一緒にやるべきかなと思って

その棒貸して?と手を出してみたけど

 

貸してはくれないよねやっぱり。

 

 

それでも私は一緒にカラコロしようと

棒切れを拾って来て一緒にやりながら

 

はたと思った・・・

 

これもしかしてマナー違反?

遊びとしてやっていいこと?

それともやめさせるべき?

 

きょろきょろと周りを見ると

向こうからおばちゃん二人組が歩いてきていたので

私はさっとやめて立ってしまった。

 

 

後で療育を受けて分かったけど、

これものすごくもったいないことをしていた。

 

目線と笑顔で共有なんて、コミュニケーションで一番大事なこと。

これができてないと、いくら言葉を教えても

相手の気持ちを想像する力が育たないのだ。

 

でもこの時はそんなことは知っちゃいないので

他の人に怒られやしないかとドキドキしていただけだった。

 

 

 

そしておばちゃん達がこちらに話しかけてきたので

 

私が「こんにちは」と言うと

さくらもちゃんと頭をさげた。

 

おおすごい。

 

 

何かと思ったら宗教の勧誘だったので

 

すみませんが、今幸せなので大丈夫です。

話は聞かないです。ごめんなさい。

 

と言って会釈をすると、

なんとさくらがバイバイと手を振った。

 

 

ちょっとすごいじゃんさくら!

あんたいったい今日はどうしたの!

 

と思いながら頭を撫でていると

 

おばちゃん達が

 

「なんでもよー分かってんのねぇ。」

「お母さんの愛情がたっぷりやからやねぇ。」

 

と歯の浮くようなセリフを言いながら去っていった。

 

色々考えた挙句、苦笑しかできなかったけど

こういう場合はどう返事をしたらいいのだろうか。

 

ありがとうございます?

 

 

そしてさくらは再びフェンスをカラコロ。

 

カラコロカラコロ

カラコロカラコロ

 

今日はこれを1時間ですか。

 




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さくらの日課は

 

 

朝起きてご飯を食べたら公園(遊歩道で散歩)

 

帰ってきて昼寝

 

起きてお昼ご飯を食べたら公園か家でまったり。

 

夕寝

 

起きて夕飯を食べたらお風呂

 

絵本を読んで就寝

 

 

これが基本。

 

1歳を過ぎたら徐々にお昼寝が1回にまとまりますとか、

昼寝をし過ぎたら夜の睡眠に影響があるので

あまり寝過ぎるようなら途中で起こしましょうとか、

 

さくらには無理。

 

午前中だけで2時間以上は寝ているし、

午後はそれ以上に寝ている。

 

もっとたくさん寝る日も多く、

公園で遊び過ぎると昼寝と夕寝がつながって1日2食になったりする。

 

このサイクルは5ヶ月くらいから変わっていない。

 

さくらは良く寝るというよりは

長時間起きていられないように見えた。

 

寝かしつけももちろんいらない。

夜泣きもない。

 

眠くなると自分でベッドに行って勝手に寝てしまうので

ハルちゃん(クマのぬいぐるみ)を持ってベッドに向かうさくらに

 

「おやすみー」と声をかけて、必要があれば布団をかけに行って

 

とことこ起きてきたさくらに

「おはよう。お茶飲む?」と声をかけるくらい。

 

さくらの睡眠に関してはほんとうに私は何もすることがなかった。

 

 

ちなみにオムツが汚れてもいっさい反応がないので

たぷたぷ具合を手で確認するか

くんくんとにおってうんちを見つけていた。

 

 

そう思うとさくらは本当に人との関わりの薄い子だったんだな。

でもこの時は「さくらはかしこい!」とまで思っていたし、

コミュニケーションは十分取れていると感じていた。

 

これはやっぱり私がアスペルガーだからだろうか。

普通のお母さんだったらもっと早く気付くんだろうか。

 

 

 

 

睡眠障害

 

発達障害の中でも自閉症の子は睡眠時間が長い傾向がある。

特にアスペルガー症候群。

 

これは脳の使い過ぎが原因。

 

起きている間はすごい集中力でいろんなことを観察し、

実験して分析して解析して記憶しなければならず、

五感の神経も人より過敏なので、とにかく脳が疲れやすい。

 

逆にその刺激が原因で「眠れない」という症状になる子もいる。

 

でも根本的な原因は同じ。

同じなら寝てくれる方が親としては楽だ。

 

 

私は「起こしてでも食事を」というのにはちょっと反対。

 

お腹が空きすぎると吐くとか、

血糖値を気にしなければならないとか、

そういうことがなければ、起きるまで見守っていいと思う。

 

脳の中で何が起きているのか分からないけど、

必要があって寝ているのなら、

その処理が終わるまでは脳に仕事をさせてあげて欲しい。

 

その証拠に、起きるまでほっといたさくらはご機嫌で起きてくるけど、

無理やり起こすとものすごくものすごく不機嫌だもの。

 

不機嫌すぎて食事もしないので

無理やり起こす意味がないというのもあるけど。

 




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さくらはあまり幼児番組を見ない。

 

テレビの「今だけ放送。同じものを何度も見れない。」

というシステムがさくらに合っていなかったようだ。

 

そこでDVD登場。

 

私はジブリが好きなのでほぼそろってるぞ。

さぁ何を見ようか。

 

まずはやっぱりトトロかな。

 

 

さくらは1回きりのものはただただ観察するだけで終わるけど

何度も見せることによって

これがどういうものなのかを理解していく。

 

普通はいろんなDVDをかけるのかもしれないけど

私はトトロを何度も繰り返した。

 

初めて見せた時はじーっと見てただけだったのが

何度も何度も見ているうちに反応を示すように!

 

 

メイちゃんが壁の隙間に指を突っ込もうとすると

ススワタリがぼわわっと出てくるのが怖くて

TVから離れた所へ避難する。

 

それが1匹ほえほえ降ってくる場面になると

一転して手を出して捕まえようとする。

 

さよーならーと手を振る場面では「ばっば」と言って手を振り

お風呂に入っている場面では「おうお」と言い

寝ている場面では「ねんね」と言って頭を下げる。

 

そして極め付けがメイちゃんがいなくなる場面。

 

おばあちゃんが「メ~イちゃぁ~ん」と叫ぶ。

さつきちゃんが「メーイ!」と叫ぶ。

そーするともう有らん限りの声を張り上げて

「メーイ!」と一緒になって叫ぶのだ。

 

「メーーイ!」

「メーーーーーイ!」

「メーーーーーーーーーイ!」

 

うるさいっての。

 

でもその場面までなら静かだし楽しそうに見ているので

娘のご飯を用意している時や私がご飯を食べている時に

 

安易にぽちっと再生してしまう。

 

そして今日もトトロ。

明日もトトロ。

毎日トトロ。

 

 

 

 

いつも通りが安心

 

自閉症には「いつもと同じであることに安心を感じる」

という特徴がある。

 

これは、先を見通す力が弱いこともあり、

「この後どうなるんだろう」とドキドキして

いつもとちょっと違うだけで不安になるから。

 

テレビはCMになると何が映るか分からない。

同じ番組でも毎回ちょっと違う。

 

健常には「毎回同じだと飽きる」という特徴があり、

そこに標準を合わせているテレビは

自閉脳にとってはあまり心地いいものではない。

(もちろんテレビが好きな自閉症児もいます)

 

私も自閉傾向があるので、テレビはほとんど見ない。

ついていると画面が動くのが気になったり、

音に気を取られて他のことができなくなるから。

 

でも、次がどんな場面か。

この後どうなるのかが分かっているDVDだと

流しっぱなしでも平気。

 

そういうこともあって、我が家では常にDVD。

幼児番組はほとんどつけることはなくDVD。

 

 

この同じDVDばかりを見せるというのは、

自閉的傾向を助長するのであまりよくない言われている。

 

でもそう言ってるのは健常の人だと思うし、

健常の人は自分の世界が普通で、

そっちに引き込もうとしてるだけな気がして

いまいち賛成できない。

 

不安な気持ちでテレビを見るよりは

安心して楽しめる方が絶対いいと思う。

 

生活の中で適度にDVDを楽しむこと。

その範囲なら同じDVDでも問題はない!うん。

 




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さくらは「お腹が空いた」とあまり泣かない赤ちゃんだった。

 

でも食への興味はあるようで、私がおやつを食べていたりすると

「ちょうだい」のベビーサインをしてやってくる。

 

チョコはダメだよー。と言うと

 

いつも、座らないとあげないよと言ってるのを思い出すのか

きちんと椅子に座ってから「もっと」のサイン。

 

いやいやいや、都合のいい時だけ座ってもなー。

 

チョコはダメなの。

これは大人が食べるものでにがいにがいよ。

 

とあげないでいると

 

「いただきます」のジェスチャー。

 

あのさ、そこまで分かってるなら

ご飯の時もちゃんと座ってくれませんかね?

 

 

というように、さくらは「食べたい」と思うものだけを

自分で選んで食べるようになってきた。

 

 

それが「バナナ」

 

 

ご飯はいらない。

お味噌汁もいらない。

バナナを出せ。

 

「ままま!」

 

バナナじゃなくてご飯ね。

はい、あーんして。

 

「ままま!!」

 

バナナはご飯終わってからね。

 

「ままま!!」

 

こうなったらもうどうやってもご飯を食べない。

バナナを出すまで大騒ぎ。

 

 

毎日毎回絶対「ままま!」

 

あまりにも毎日食べるので、自分でむけるようになってしまった。

もう勝手に自分でもぐもぐ。

 

でもご飯の前にバナナを1本まるごと食べてしまうので

当然ご飯はほとんど入らない。

 

さすがに1日3本も食べたら食べ過ぎだろうと思って

ご飯を食べてからバナナにしてみようとしたけどうまくいかない。

 

せめて半分にしようか。と半分渡すと

「ままま!ままま!ままま!」

 

1本じゃないとダメなのかよー

 

 

「お腹が空いたらなんでも食べるわ」

 

という義母さんに従って

ご飯食べないとバナナは出てきません。と毅然と接すると

1食抜こうと、2食抜こうと、さくらは「ままま!」の要求を続けた。

 

これ、バナナなかったら死ぬのでは?

と思ったほど。

 

 

もうこの子はバナナで生きて行くんだ!

 

と割り切ってからは「ままま」と言われなくてもはいバナナ!

それバナナ!ほれ食えバナナだどんどん行け!

 

メニューを何も考えなくていいので

当然のように毎回バナナを出すようになっていた。

 

 

そんな日々が数ヶ月続いたある日、

さくらが風邪をひいてしまった。

 

さすがにその時はバナナを食べようとは思わなかったらしい。

 

(さくらは具合が悪くなると食事を一切しなくなって

ミルクだけで命をつなぐ。)

 

 

そして数日経ってすっかり元気になり、

そろそろ生ものも大丈夫だろうとバナナを出すと

一切れだけ口に入れてもぐもぐしたと思ったら

残りのバナナをお皿ごとぐいっと突き返してきた。

 

あれ?まだ食欲ない?

バナナおいしくなかった?

ちがうもの食べる?

 

とその時は特に気にしてなかったけど、

それ以来、それっきり、本当にそこでピタっと

バナナを一切口にしなくなった。

 

 

それから何年経ってもさくらはバナナを食べることはなく

13歳になった今でも「バナナはいらない」と言う。

 

 

 

 

自閉症の「体調と食べ物」

胃の調子が悪い時に無理してカレーを食べたら吐いてしまった。

それからしばらくはカレーが苦手になった。

 

という話はちらほら聞くけど、

自閉脳はその度合いがかなり強いと思う。

 

さくらのこの一件は多分、まだ本調子じゃなくて、

バナナを口にしたことで気分が悪くなったんだろうと推測できる。

 

その食べ物のせいじゃないのに、

自分の具合の悪さと何かの食べ物がさくらの中で合致してしまうと

もうそれを食べられなくなってしまうのだ。

 

この時は「もう一生分食べたんだろうな」と思っていたけど

それから何年も絶対に口にしないという柔軟性のなさというか、

忘れない脳というか、妙な「絶対」が存在する。

 

さくらはこうやって食べられなくなったものが数多く存在する。

そしてどんどん偏食に磨きがかかってゆく。

 

それは、食べられるものがあるだけマシと思えるほどに。

 




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両手を広げて「ん!」とやってきていたのが

いつのまにか「がっこ」(抱っこ)と言うように。

 

ベビーサインより言葉の方が無視されないと気付いたのか

ことあるごとに「がっこがっこ」を連発。

 

それも「ちょうだい」のベビーサインつきなので、

抱っこしてちょうだいと言ってるのが手に取るように分かる。

 

分かるけど、そうそういつも抱っこしてられない。

 

 

 

あいさつのベビーサインと一緒に言葉も出始めた。

そのほとんどが「ごっちーた!」(ごちそうさまでした)

 

これは私が一番口にしてる言葉だからだろう。

 

食事中に立ち歩くのは相変わらずで

それをいちいち

 

「ごちそうさましてからにしよう!ごちそうさまでした!

はいもうないよ。ごちそうさましたらおしまい。

まだ食べたいなら座って食べようね。

もういらないならごちそうさまでした。」

 

と、ごちそうさま言いまくり。

 

頭を下げる挨拶は全部「ごっちーた」

こんにちはも、さようならも「ごっちーた」

 

そうやって徐々に覚えていくんだろうけど

知らない人に会ったときに

「ごちそうさまでした」と挨拶するのはいかがなものか。

 

 

 

それから「あい!」と訓練されたように返事をするようになった。

 

いつもは大きな声で手をあげて、

ご機嫌斜めな時は泣きそうな小さな声で、(←これ心が痛い)

条件反射的に返事をする。

 

この返事なんか嫌。

 

「お返事は!」「はいでしょ!」「はいって言えないの!?」

と厳しく言ってる母親像が見えるから。

 

だって私そんなこと言ってないもーん

そんなしつけしてないもーん

 

と思ってたんだけど

原因はやっぱり私だった。

 

さくらが何かを言ってくるたびに

「はい」と私が返事をしていたのだ。

 

はい。抱っこ。

はい。何?

はい。よくできました。

はい。いいこ。

はい。ありがとう。

 

などなどなどなど

1日中言いまくってるではないか。

 

でもさくらは疑問文に対しての返事として使う。

 

ちょっと前までやってた首を縦に振る「うんうんうん」

の方がよっぽどかわいかったのに。

 

 

かけてある服を持ってくるので

これ着るの?と聞くと「あい!」

 

はいと言うんだから着せてやる。

 

すると次は帽子を指さして「ん!」と言うので

帽子かぶるの?と聞くと「あい!」

 

はいと言うんだからかぶせてやる。

 

すると次は玄関に行って「くっく!」と言うので

靴履くの?と聞くと「あい!」

 

はいと言うんだから履かせて・・・

 

って、外行きたいんじゃん!

 

 

「っちー」だけぢゃ連れてってもらえないから

お出かけスタイルになったらしい。

生意気な。

 

靴を履かせると今度は玄関を開けろと言う。

あたりまえか。

 

仕方ないので公園に行く。

 

お外好きだねー。

 




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長いこと髪を切ってなかったので美容院に行きたくて

義母さんにさくらを見といてもらえないか頼んでみた。

 

遊歩道で遊んでてくれたらいいから。

カットだけしてもらってすぐ帰ってくるから

20分もかからないと思う。

 

「ええで!いっておいで!」」

 

快く承諾してくれた義母さんと一緒に遊歩道に行き、

 

ここで遊ばせといてな。

目離したらあかんで。

外に出るかもしれないから。

あと拾ったもの食べるからそれも見といてな。

すぐ帰ってくるから!

 

と、そこからほど近い美容院に駆け込んで

 

予約してるものですけど。はい。カットだけで。

シャンプーはいいです。ドライで切ってください。

子ども見てもらってるんでできるだけ早く!

 

と無理を言って本当にカットだけしてもらって

ばびゅんと遊歩道に戻る。

 

若干駆け足。いそげいそげ

 

 

娘を見ていてもらった時間、約15分。

 

 

「ああーー!よかったわ!お母さん帰って来たで!」

 

どしたん。

 

「さっき葉っぱ食べやって!えほっえほっとか言い出して!

もう死ぬかと思ってんけど、自分で出しやってん!

この子抱えてあんたのとこに走って行こうかと思ったわ!」

 

葉っぱ?

 

「きれいなの落ちてたから持たせててんけどな

気が付いたら口に入れて食べてやってん!」

 

さくらを見るとケロっとして遊んでいる。

服も汚れてないので吐くほどには引っかかってなかったんだろう。

 

さくらもちょっとは学習してるってことか。

 

 

「なんでこの子こんなすぐ口に入れるの。

お腹すいてるんちゃうか?ご飯食べさせてるか?

食べていいものとあかんものとちゃんと教えなあかんで。」

 

あーはいはい。

なんとでも言っといて。

 

そんなん教えて覚えてくれるならとっくに教えてるわ!

(と心の中で叫んでおく)

 

 

 

はーやれやれ。でも見といてくれてありがとう。

久しぶりに髪の毛スッキリしたわ。

 

さくらもおばあちゃんと遊べてよかったね~

 

 

と、もう少し一緒に遊ぼうかと歩いていると

風が強くなってきた。

 

さくらは風で動く葉っぱをせっせと追いかけては逃げられ

諦めるとまた近くに戻ってくるという

コントのような事をしばらくやって楽しんでいた。

 

 

こうやって見てると普通の子なんだけどな。

 

さくらはなんで他の子とちょっと違うんだろう。

物怖じしないってだけなのかな。

 

 

と思いながらちょっと気を緩めると

 

ひょいっと拾ったカエルのうんちをぱく。

 

 

わあああああああ!

ペ!ぺしなさいって!ぺ!

 

命令されるとかたくなに口を閉じるさくら。

そのほっぺを力の限り掴んで口をこじ開ける私。

 

ああああ、舌の上でカエルノうんちが粉々に。

きゃーーー

 

 

急いで私の手で拭って

ほっぺをつかんだまま水道のあるところまで引っ張って行き

嫌がるさくらを押さえつけて

舌をべーっと出させて洗ってやった。

 

この何でも食べるのってどうやったらおさまるの!!

 

 

いや、これでも随分マシになったんだけどな。

ほんとに。

 

 

ちなみにさくらは私と離れることに何の不安もなく、

毎日べったり私と一緒に育ってきて、初めて預けられたというのに

そのことに関してはまったくなんのリアクションもなかった。

 

なんでも食べることより、そっちを心配するべきだったのかも。

この時は「目を離さないで!」と命の心配しかしてなかった。

 




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1歳2ヶ月になると日本語らしき言葉が増えてきた。

 

人が話している言葉を習得すれば意志が通じると思ったのか、

長いことしていた発声練習が終わったのか、

何かがさくらの中でバチっとつながったんだろう。

 

これは葉っぱだよ。はっぱ。

 

と話しかけると「ぱっぱ!」と真似をするのだ。

やっと、なんか、人間を相手にしてる気分になれた。

 

まず一番多いのが「まんまんちっ!」(元気に言う)

 

「まんまおいしい」だとは思うんだけど、

そういう意味で使う事はほとんどない。

だいたいは口をついて出てるといった感じ。

 

歩いて歩いてまんまんちっ!

レオンが走ってまんまんちっ!

遊んで抱っこしてまんまんちっ!

 

といった感じだ。

 

 

ちゃんとその場で出る言葉は

「ねんね」と「おうお」(お風呂)

 

ねんねはだいぶ前から言ってたかな。

眠くなるとハルちゃん(クマのぬいぐるみ)を抱っこして

「ねんねんね~」と自分でベッドに寝ていたし。

 

お風呂行こう!と声をかけると

「おうお!おうお!」とお風呂に移動してくれる。

 

あたり。そこがお風呂。正解。

 

 

物の名前が言えるのは

「ままま」(バナナ) 「ぱっぱ」(葉っぱ)

「んーちゃ」(お茶) 「くっく」(靴)

 

 

行動は「たっち」だけ。

「座って」は通じるけど発音は出来ないらしい。

 

 

意思表示としては「ち」

 

これはあっちに行けとか行きたいという意味だけど

外に出たいという意味合いが非常に強い。

 

玄関を指さして「ち!」

玄関に行って靴を持って「くっく!」

ドアをバンバン叩いて「まんまんちっ!」

 

靴履いて外に出たいと言ってるんですね。

分かりますよ。ちゃんと伝わってます。

 

でもね、そうそういっつも外には出れないんですよ!

 

 

こっちの言うことはほぼ理解しているようだけど、

やっぱりダメとか、待っては通じない。

 

ただ、ここで「イヤ」を覚えさせたくなかった私。

 

 

それまで公園なんかでさくらより少し大きい子が

 

「いやー!いやいやいやいやー!」

 

と叫んでいるのを聞いて、あれは避けたいと強く思っていた。

いや!で表現されるとカチンとくる。

腹が立って怒鳴って叩いてしまうかもしれない。

 

そうなる前に「もっと遊びたい」と言えるようにしなければ。

自分の考えはきちんと言葉にできるようにしなければ!

 

 

そう思っていた私は、

必ずさくらが「うん」と答える声掛けを徹底していた。

 

 

あっちに行きたいの? 「うん」(首を縦にふる動作もある)

お外に行きたいのね? 「うん」

公園で遊ぶの楽しいもんね。 「うんうんうん」

 

以上。もうそこから言わない。

 

でも今は行けないのよ。とか言わない。

後はスルー。

 

そうするとさくらも「ち!」とがんばるんだけど

同じことを繰り返すだけだ。

 

これを続けていると「イヤ」ではなく

「お外に行きたいの!」と言えるようになる。

 

 

これは「ミルク飲む?」とか「もう寝る?」とか

「お風呂入る?」とか「お腹すいた?」などでも同じなので

必ず「うん」が当てはまる時に限り聞くのがコツ。

 

決してまだ遊びたい時に「お風呂行こう」と誘ってはいけない。

 

そういう時は

「お母さんお風呂入りたいな~」とほのめかしつつ

「お風呂にお湯入ったか見てこよ~っと」とか言いつつ

さくらの頭に「おふろ」をインプットしていく。

 

私だって何かに集中している時に

「ええから風呂入れ!今すぐ!早よ!」

とか言われたらカチンを通り越してムカつくもの。

 

毎日お風呂に入らなければならないとか

そんなことさくらは知ったこっちゃないもんね。

 

お風呂に入れたいのは親の勝手な都合なので

時間はかかるけど私はこの方法で正解だと思っている。

 

 

このときさくらは「ううん」をまだ覚えてなくて

「いや」もまだ言わなくて

 

ひそかに「よっしゃー!」と思ってた。

 




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ショッピングセンターのキッズコーナー。

 

ここへくると遊べる!と分かってからは

自分から進んで入るようになった。

 

まだ時々脱走するので目は離せないけど

公園で追いかけているより楽。

 

飛び出しても道路じゃないしね。

 

 

でも今日は夏休みに入ったからか、いつもより人が多かった。

その中へいつも通りさくらを放り込む。

 

そーれ遊んでこーい

 

 

 

さくらは人見知りもせずどんどん中へ入ってゆく。

 

というか私から離れようとする。

私はやりたいことを止める人と認識されてるからね。

 

さくらはクッションに体当たりしたり

大きな積み木の上に乗ったり

ちょっと大きい子とおもちゃを取り合ったりして、

でも取られてもかんしゃくを起こすでもなく

わりと上手に遊んでいるように見える。

 

と!

 

なんかすごいお姉さん登場!

 

 

歌のお姉さんさながら全身を使って

歌って踊って「みんな元気ー?」ときたもんだ。

 

わお。なんだろ。保育園の先生かな。

今日はそういうサービスでもあるのかな。

 

 

すぐに子どもの輪ができる。

すごいな。

 

 

さくらもなんだなんだとその輪の中へ入ったんだけども

お姉さんの真似をして体を動かしている子にまみれながら

 

じーっとしている。

 

歌って踊ってるお姉さんを凝視。

ひたすら動かない。

 

 

なんか固まってるな。

なんでだろう。

 

 

そういえばさくらはまだジャンプが出来ない。

足踏みを早くする事はあるけど

両足で飛んだり跳ねたりするところを見たことがない。

さくらくらいの子はみんな飛び跳ねてるのに。

 

ジャンプできないから固まってる?

いや、それ以前にやろうともしてないよな。

 

うーむ

 

 

あまりにじーっとしているので

時々お姉さんに肩や頭をちょんってされるんだけど

それにもまったく反応をしない。

 

あのさ、踊らないんなら離れたら?

そこすんごい邪魔になってるよ?

 

と思うんだけど、私が中に入るともっと邪魔だろうし

遠目でしばし見守る。

 

 

あれは観察だろうか。

さくらは今どう思ってるんだろう。

 

普段、幼児向け番組を見せても一緒に踊ることはなく、

ただただテレビをじーーっと見ているし

それと同じ感覚なんだろうか。

 

だとしたらいくら見ても真似をすることはないな。

かといって興味がないわけでもないらしい。

 

 

さくらの頭に吹き出しでも出ればいいのに。

 

「このお姉さん何やってるんだろう?」とか

「この動きにどんな意味があるんだろう?」とか

 

 

 

私は恥ずかしくてできない子だった。

 

こういう場面ではちょっと離れたところにいて

興味ないしね~って態度で、でもチラチラ見て

「おいで!一緒にやろう!」と言われても行けなくて、

でも本当は一緒にやりたくて、

 

盛り上がりが最高潮に達したころに

ちょっとやってみようかな~って気分になり、

 

よし。やってみよう!

と思った時には終わりの時間。

 

というショボンな子だった。

 

 

 

でもさくらは違うな。

お姉さんの真ん前に陣取ってるし。

 

なんだろう?

 

 

しばらくそうやってさくらの真意を想像しながら

お姉さんを観察しているさくらを観察していた。

 

そのうちどんどん子どもの数が多くなり、

ますます騒がしくなって、いろんな子が体に当たったりすると

とことこと私の方にやってきた。

 

外でさくらが自分から私にキターーー!

 

どしたの。

見るの終わったの?

 

と抱っこするとぴたっと密着。

 

おおおおお。かわいい~

いつもこうならいいのに~

 

 

なんだかよく分からないけど気持ちが折れたようなので

キッズコーナーは終了。

 

じゃぁ静かなところに行こうか。

とベビーカーに乗せてころころ歩いていると

あっという間に眠ってしまった。

 

そんなに疲れたの!?

 




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珍しく出かけて、夜遅く帰った日の翌日だった。

 

さくらの就寝時間も大幅に遅れ、

とうぜん朝はまったく起きてこない。

 

そうりゃぁもうぐーすかと寝ています。

 

 

いつもは、起きて朝ごはんを食べて

2時間ほど散歩に行ってからお昼寝。

 

そのあと遅い昼ご飯を食べて、

また2時間ほど遊んでお昼寝。というか夕寝。

 

起きたら夕飯とお風呂を済ませて就寝。

 

 

起きた時間が遅いのにそのスケジュールで行くと

今日もまた夜更かしになると思ったので

 

朝のルーティーンを半分飛ばした。

 

 

1回目のお昼寝は

お昼ご飯を食べてからにしよう。

 

 

いつもならお昼を食べたら遊ぶ時間。

でも今日は昼前の昼寝をしてないのでなんだか眠い。

 

いつも通り遊ぼうと思っても目が重い。

あっちこっち行こうと思っても体が動かない。

 

顔が怖いです。

 

でも眠そうなのでベッドに連れていって

ねんねんしようね~と言うと

 

最初は「ねんねぇ~ねんねぇ~」と言いながら

ハルちゃんを抱いて寝転んでいたのだが

なんだかいつもと違うと思ったのか

ぐずぐず言い始めた。

 

さくらがぐずるのなんて久しぶり。

 

 

*さくらは不満があると毅然とした態度で文句を言うので

何か不機嫌でぐずぐずといった態度はほとんどない。

 

 

眠すぎるからかなぁとしばらくほっといてみたんだけども

ぶーぶー言う声はどんどん大きくなって最後には泣いてしまった。

 

それも雄叫び。ぎゃぁぁぁぁ!

 

 

なんだなんだ

 

 

抱き上げても泣き止まない。

 

目はあまり開いてないのにぼろぼろ涙だけはこぼれているし

キィィィィィィ!という超音波を発している。

 

*今思えばパニックですね。

 

久しぶりにさくらをあやしながら家の中をうろうろ。

こういうのを夜泣きって言うんだろうか。

 

今、昼だけど。

 

 

いつものさくらは話せば通じるような意志を感じるのに

この時はただただ泣いているだけで

こっちの関わりがまったく入っていかない。

 

義実家であったなこういうの。

あの時はどうやっても泣き止まなくて、家に帰ったら元に戻ったんだ。

 

でも今回は家だし。

何がさくらをつらくさせてるんだろう。

 

やっぱりいつもとスケジュールが違ったからだろうか。

こういう時は眠くてもいつも通りの時間に起こした方がいいのかな。

 

おーいさくらー。戻っておいでー。

大丈夫だよ。ここおうちだよ。

 

いつものお昼寝の時間じゃないけど眠かったら寝ていいんだよ。

ハルちゃんもいるよほら。

 

ねんねんね~

 

とせっせと話しかけてももうダメ。

こうなるとおさまるのを待つしかないのか。

 

でもどうしよう。

外に出た方が気分転換になるのかな。

 

とあれこれ思いながら、キーキー言ってるさくらを抱っこして

窓からお外見る?お茶飲む?テレビでもつける?

と気を引こうとしてみる。

 

全部だめだったけど。

 

 

結局そのまま2時間ほど泣いて、

いつもの昼寝時間になったらすっと寝た。

 

あ。寝た。ほっ

 

寝る時間じゃないのに眠い!

遊ぶ時間なのに眠い!

何かおかしい!

 

って訴えてたんだろうか。

 

よしよしがんばったね。

寝れてよかったね。

 

 

 

でも、時計が読めないのにどうやって時間が分かるんだろう。

夕方寝るって体が覚えてるんだろうか。

もしかしてルーティーンじゃなくて地球の自転?

 

宇宙とつながってるこの子!?

 

 

 

 

なんにせよ規則正しい生活って重要なんだな。

と思った一件だったけど

 

健常児ならもっと柔軟に対応できるんだろうな。

 




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