今まではさくらが寝ている時にしていたトイレ掃除を

 

「トイレ掃除するからね。」

 

と声をかけてから始めてみた。

 

「うん」と返事をしてくれたさくらは

最初はおとなしくトトロを見ていたんだけど

そのうちのこのこやってきて

 

「うんうん?うんうん?こえうんうん?」

 

と聞いてくる。

 

そうだよ。うんうんするところだよ。

 

ってなんでそんな事を知ってんの?

教えてないよね?何かの幼児番組かな。

家のトイレは入室禁止にしているから

私と一緒に入ったこともないのに。

 

「うんうん=うんち」とは限らないのかな。

何か違うこと言ってて勘違いさせるのもイヤだけど

よく分からないからまぁいいや。

 

「うんうん?うんうん?うーん?」

 

そうだよ。うんうんする所だよ。

きれいにしてるんだよ。

 

「うんうん?こえうんうん?」

 

そうだよ。うんうんするところだよ。

 

「うんうん?こえうんうん?」

 

そうだよ。うんうんするところだよ。

 

「うんうん?こえうんうん?」

 

・・・・

 

私の答えはなんか違うらしい。

 

あそうか。これはトイレだよね。

これうんうん?という質問に的確に答えるには

 

これはトイレ。

 

「んん?」

 

トイレ

 

「んん?」

 

トイレ

 

「んん?」

 

うお。聞き返しに変わっただけだ。

これなんとかしてー

 

「うんうん?こえうんうん?」

 

戻ったよ。

 

そうだよ。うんうんするところだよ。

うんうんしてみる?

 

「んん?」

 

ここでうんうんする?

 

「んん?」

 

さくらうんうんする?

 

「うん!」

 

お。うんって言ったぞ。

うんって言ったからには座らせなくては。

 

とズボンさえおろさずに蓋をしめたトイレに座らせる。

変に覚えてどこででもズボンおろされたらイヤだし、

出もしないのにトイレ行くって言われ続けるのもイヤだし。

 

何より早くトイレ掃除終わらせたいし!

 

普通はこれがチャンス!

とトイレトレーニングを始めるのかもしれないけど

めんどくさがりな私はまったくする気なし。

 

ほっといてもオムツって勝手に取れると思ってたから。

(さくらの場合はこれ大間違いだったんですが)

 

 

はい。うんうんしてくださーい。

 

「うーん!うーん!」

 

うんうん出た?

 

「うん!」

 

はいじゃぁもうおしまい。

向こうに行っててね。

 

「っかい!」(もう一回)

 

あああああ。やっぱりか。

 

えーっと、お掃除してからね。

そしたらまたうんうんしようね。

 

「っかい!っかい!っかい!」

 

トイレきれいにするんだよ。

 

「っかい!っかい!っかい!っかい!」

 

じゃぁもう一回だけね。

上手にうんうんしてよ。

 

と、またさくらをそのまま蓋を閉めたトイレに座らせる。

よっこいしょ。

 

はい。うんうんしてくださーい。

 

「うーん!うーん!」

 

うんうん出た?

 

「まだ!」

 

でた変化球!

まだですか。うんうんがんばってくださいよ。

 

「うーん!うーん!」

 

うんううん出た?

 

「まだ!」

 

そろそろ出てくださいよー。

お掃除できませんよー。

 

「うーん!うーん!」

 

でた?

 

「うん!」

 

はいじゃぁもうおしまいでーす。

トトロ見といてくださーい。

 

「うんうん?こえうんうん?」

 

・・・・

 

まさかの無限ループ?




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さくらは質問だけでなく、

覚えたものの名前も何度も言うようになった。

 

こうなると一人で遊ぶことはなく、

自分が言った言葉に対してのリアクションを求めてくる。

 

話し相手というよりは、

知っている言葉の確認と、知らない言葉の学習に

私を使っているような感じだ。

 

私がまったり座っていると

メイちゃん(犬のぬいぐるみ)を持ってきて

 

「てて!てて!てて!てて!てて!」

 

と手を指さして(犬だから足だけど)連呼し始める。

 

そうだね~。お手手だね~。というまでやめない。

それも相手が返事をしてくれるかな?

と待つような間もない。まったくない。

 

ひたすら「てて!てて!てて!」と言い続ける。

 

返事をしてもらってそれに満足すると

今度はメイちゃんの耳を持って

 

「みみ!みみ!みみ!みみ!みみ!」と始まる。

 

そうだね~。お耳だね~。

と言うと、今度は目を指さして

 

「めめ!めめ!めめ!めめ!めめ!」と始まる。

 

まだ言えない部分は「んちゃぁ?」(これは?)

と聞てくるけど、覚えるまで何度も言わされる。

 

 

「んちゃぁ?」

 

せなかだよ。

 

「んん~?」

 

せなか

 

「んん~?」

 

ぜなか

 

「んん~?」

 

何度も何度も何度も何度も何度も。

 

一通りメイちゃんが終わると

今度はトニー(トナカイのぬいぐるみ)を持ってきて

 

「てて!」と始まる。

 

鏡の前で自分の顔を指さしながら

 

「あーな!(鼻)あーな!あーな!あんなー!

ふーんなー!あーんなんあー!あーなー!」

 

などと鼻活用を唱えてたりもする。

 

これにも返事をしないと「あなー!!」と怒りながらやってきて

また鏡の前に戻って行く。

 

この時さくらは不思議なことに私を引っ張らない。

お母さんに来てほしい時は

お母さんの手や足を持って引っ張るのが普通な気がするけど

さくらは怒りに来るだけで、私を無理に動かそうとはしないのだ。

 

なんでだろう?

自分がされるのがイヤだから?

それとも引っ張って動かせると気付いてない?

 

それでも鏡の前に来てほしいことは分かるので

一緒に鏡の前に行って

 

そうだね~。さくらの鼻だね~。

 

と返事をしておく。

 

 

これを一日中ありとあらゆる場面で繰り返されると

かなりどうでもよくなってくる。

 

「んちゃぁ?」

 

テレビ

 

「んちゃぁ?」

 

テレビの画面

 

「んちゃぁ?」

 

テレビの枠

 

「んちゃぁ?」

 

テレビ

 

「んん~?」

 

テレビ

 

「んちゃぁ?」

 

テレビ

 

 

ゲシュタルト崩壊するわ!!

 

新しい言葉を覚えようとしてる時はともかく、

もう覚えているものを何度も何度も何度も聞かれると

 

「そうだってば!もーうるさいなー!」

 

と言ってしまってちょっと反省・・・

 

 

 

そうやって日々さくらの相手をしている私はともかく、

おばあちゃんにはこれがなかなか通じない。

 

さくらが「んちゃぁ?」(これは?)と

指をさしてものの名前を聞いているのに

 

「お茶か?お茶が欲しいんか?」

 

と台所へ立つおばあちゃん。

 

さくらは教えてもらえないので

「んちゃぁ!んちゃぁ!んちゃぁ!」と何度も叫び

 

おばあちゃんは

「だからお茶やろ!今入れたるから待っとき!!」と怒り

 

さくらが「んちゃぁぁぁぁぁ~」と泣いて

 

「なんやねんこの子は!ちょっとも待たれへんのかな!」

 

となったりする。

 

私が「これは?って聞いてんねん」と教えようとしても

義母さんの耳には入らない不思議。

 

(ちなみにお茶は「んちゃちゃ」と言う)

 

 

さくらの"言ってるつもり"の言葉が日々増えているので

会うたびに意思の疎通が難しくなる2人。

 

普通は言葉が増えれば増えるほど

他の人ともコミュニケーションを取りやすくなると思うんだけど

なぜかさくらとおばあちゃんはうまくいかなかった。

 

多分、私とさくらの会話(?)がおかしかったんだろう。

 

 

そしてさくらは起きているときはほぼこの調子で

驚異的にものの名前を憶えていった。

 

め、はな、くち、みみ、おでこ、ほっぺ、あご、

まゆげ、まつげ、あたま、かみのけ、こめかみ、みみたぶ

 

え・・そこなんて言うんだろう?

 

と答えられずに調べて

 

「じんちゅうだって!」(鼻の下の溝)

 

とかやってたけど、これはまさに

自閉脳の自閉度を加速させる関わり。

 

自閉症は何かにこだわるととことん突き進んでしまうので

毎日そればっかりに没頭させ続けてしまうと

他の脳の機能が発達しないので、あまりよろしくないのだ。

 

ただ本人はとても心地いい状態。

 

そして私も自閉脳。

 

きっとこの頃の私とさくらを客観的に見ると

かなり異様だったと思う。

 

 

でも、勝手にどこかに行っていたさくらが

自分から私に近づいてきて何かを要求してくれて

私の答えに反応してくれるので

「うるさいなーもー!」と言いながらもとても楽しかった。

 

今でも娘に何かを質問されると

えーもー自分で調べーな!と言いながらも

どこかで嬉しい私がいる。




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おばあちゃんと散歩に行ってバイバイした後だった。

 

「ばーちゃんは?ばーちゃんは?ばーちゃんは?」

 

というさくらの質問攻撃が始まった。

 

返事をするまで同じことを延々と繰り返すうえに

返事をする隙間がまったくない。

 

おばあちゃんはおうちに帰ったよ。

 

「んん~?」

 

おばあちゃんおうちに帰ったからいないね。

また一緒にお散歩行こうね。

 

「んん~?」

 

おばあちゃんいなくてさみしいね。

今日は風が強くて寒かったね。

 

「んん~?」

 

同じことを何度も言うのはつらいので

返事のバリエーションを増やす工夫をしてやり過ごす。

 

「ばーちゃんは?」

 

おばあちゃんいないね。

 

「ばーちゃんは?ばーちゃんは?ばーちゃんは?」

 

おばあちゃんはおうちに帰ったよ。

 

「んん~?」

 

エンドレス・・・

 

 

多分私の返事はさくらの求めている答えと違うんだろう。

おばあちゃんはどこ?と聞いているのではないとしたら

 

なんだ?

 

おばあちゃんはさくらのお父さんのお母さんだよ。

おばあちゃんはさくらが大好きだよ。

おばあちゃんだけじゃなくておじいちゃんもいるよ。

おじいちゃんもさくらが大好きだよ。

 

「ばーちゃんは?」

 

違ったか。

 

さくらちゃんは?

 

必殺質問返し!

 

「んん~?」

 

さくらちゃんはどこ?

 

「あい!」

 

お。展開が見えたぞ。

 

お母さんはどこ?

 

「ん!」←私を指さしてくれる

 

せいかーい!

 

「おかーしゃんは?おかーしゃんは?おかーしゃんは?」

 

お母さんここですけど?

お母さんここにいますよ。

 

「んん~?」

 

さくらのお母さんはここです。

 

「んん~?」

 

何が分からないんだー!

 

「おばーちゃんは?おばーちゃんは?おばーちゃんは?」

 

戻るな!

 

 

 

今思うとこれものすごく自閉症っぽい。

 

年齢的にまだ言葉を習得しようとして

同じことを何度も聞くというのは健常児でもあるけど

それでもさくらは異様だった気がする。

 

ただ「うるさい!○○って言ってるでしょ!」

という答え方だけはしたくなかったので

 

さくらが何を知りたいのか自分にミッションを課して

いろんな方向から答えていた。

 

根気強くこれが続けられたのは、

私が同じ質問ばかりをしていた子だったから。

 

そして知りたい答えが返ってこないことに苛立って、

わけも分からず怒られて悲しかったから。

 

 

私がまだ幼稚園くらいだったろうか。

 

「今日買い物に行くよ」

 

と言われたら、何時に行くの?が始まる。

 

「何時に行くの?ねぇ何時に行くの?何時に行くの?」

 

私はただ家を何時に出るのか知りたかったので

明確な答えが返ってくるまで延々と聞き続けた。

 

「ご飯食べてから」と言われると

「ご飯食べて何時に行くの?」にかわるだけ。

 

「まだ決めてない」と言われると

買い物に行くって言ったのに決めてないはずない。

なんで教えてくれないんだろう。何時に行くか知りたいだけなのに。

といじわるされていると勘違いして

 

「何時に行くの?買いもの何時に行くの!?何時に行くの!」

 

としつこくしつこく聞き続けて

 

「うるさい!何時でもいいでしょ!」

 

と言われて、はぁ?何それ!何時でもいいわけないじゃん!

大人ってなんなのいったい!!

 

とまぁ、そんな子だった。

 

 

今なら「出かける時間が明確に決まっていないこともある」とか

「朝の家事が全部終わってお母さんの気が向いたら」

なども理解ができるけど、その時は分からなかった。

 

親も考えて「10時~11時の間」と答えたとしても、

今度は「10時過ぎたよ。何分に行くの?」が始まるし、

「じゃぁ10時半!」と言われたとしても

「どこに行くの?何買に行くの?何時に帰るの?」

と次々に聞いていたので、結局怒られていたんだけど。

 

これは「予定をあらかじめ知って安心したい」から。

決して大人を困らせようと思っているわけではないので、

もしお子さんが次々に質問してくるようなら

紙にでも予定を書いて

 

「この順番だけど、ここの時間は決まってないよ」

 

と目で見て分かるようにすると安心するかもしれません。

 

 

さてさくらだ。この子は安心したいというより

知的好奇心の方が強い気がするな。

 

私の想像しないことを欲してるんだろう。

だから何度も同じことを聞くんだろう。

 

と考えてはみても、結局どうもできなくて

さくらが自分で何が知りたいのか説明できるようになるまで

私の対応はこのままだった。

 




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近くのショッピングモールに買い物に行くと

ベビー用品売り場に妙なブースができていた。

 

風船やきれいな飾り付けで子どもをおびき寄せるその仕掛けは

とても巧妙にできていて、

 

そこに立っているお姉さん2人の笑顔が・・・

 

 

怖い。

 

 

何か分からないけどセールスだろうな。

これは近寄ってはいけ・・・

 

「こんにちは~。今日はママと来たのぉ~?」

「は~い。こっちに来て一緒に遊ぼうか~。」

 

さくらぁぁぁ!

 

あっという間にさくら捕獲される。

目新しいおもちゃで誘うなんて卑怯だぞ!

 

「ママさんいつもどういう遊びされてます?」

「同年代のお友達とかいらっしゃいます?」

 

・・・・ 答えるのもイヤ。

 

「おなまえなんて言うんですか~?」

 

・・・・ さくらです

 

「さくらちゃん!きれいな名前ですね~

年齢教えていただいていいですか~?」

 

・・・・ 1歳と8ヵ月です。

 

1歳8ヵ月っと ←何か書いてる

 

「ほら、さくらちゃんこれ見て?丸はどこかな~?」

 

「まりゅ!」

 

「すごーい!かしこいねぇ~!

じゃぁこっちはどうかな。どこに丸があるかな~?」

 

「まりゅ!」

 

「すごーい!早く見つけられたね!

じゃぁねぇ、今度はこれしてみようか。

型にはめパズルって言うんだよ。

この形はどこに入るかな~?どこかな~?」

 

平たいパズル版のようなものに

○ △ □とくぼみがあって、そこに同じ形を置くというもの。

 

さくらは形を受け取るとすぐにはめた。

 

「すごいね!全部できたね!じゃぁ今度は難しいよ~?

ここにキリンさんと、ぞうさんと、うさぎさんがいます。

よく見ててね。誰かがかくれんぼするよ。

はい!誰が隠れたかな?」

 

「じょーしゃん!」

 

 

「ママさん、さくらちゃん何か早期教育なさってますか?」

 

なにもしてません。

 

「さくらちゃんかなり聡明なお子さんですね!」

 

あーはいはい。セールストークね。

 

「このくらいから5才くらいまでに知能の90%が決定されるんですよ。

何を覚えたかじゃなくて何を経験させたかで決まってくるんです。

さくらちゃんはものごとがよく分かっているので

同年代のお友達の中で刺激を受けると

もっともっと能力が伸びると思うんです。

今ならまだ火曜日に空きがあるのでいかがでしょうか!

少しでもママから離れてお友達と遊ぶ時間も必要になってきますし!」

 

 

今思うとこれ、的を得ていたなと思う。

 

この時この幼児教室に入っていれば

もう少し早く障害が分かったかもしれないし、

こだわりが強くなる前に集団を経験して

幼稚園であんなに問題行動を起こさなかったかもしれない。

 

全て可能性でしかないけど、

自分の好き嫌いだけでさくらの多様性を奪っていたのは確かだ。

 

まぁここで「うぎゃぁぁ!いやだぁぁ!」ってなって

もっと集団が嫌いになってた可能性だって同じだけあるんだけど。

 

 

ただ、この時の私は早期教育にはなんの興味もなかったし、

同年代の子ばかりが集まる空間より、

いろんな年代の子がいるキッズコーナーや

公園の方が断然健康的だと思っていた。

 

これは今でもそう思ってるけど、

それだけじゃなくてもよかったかなとちょっと思う。

 

 

さくらはひとりのお姉さんにがっつりつかまって

次々に出される問題に目を輝かせている。

 

こんなの好きなんだね・・・

 

 

そして私はもう一人のお姉さんにつかまって

ガンガンのセールストークを浴びている。

 

セールストークってマニュアルがあって練習してるのか、

機械がしゃべってるような感じで

内容がほとんど頭に入ってこない。

 

この人本当はこんなこと思ってないんだろうな。

家でイヤなことがあってもニコニコしなきゃいけないし、

興味ないお客の相手(私だ)もしなきゃいけないし、

ストレスすごいだろうな。仕事大変だろうな。

 

なんて思いながら断るきっかけを探っていた。

 

「ママさん!さくらちゃんほんとうに賢いですよ!

本当に今まで何もされてこなかったのなら

今始めるともっともっと伸びます!」

 

あーはいはい。

 

えーっと、それってお金がいるんですよね?

うちはちょっとそういうのは夫に相談しないと・・・

 

 

「では料金のご説明をさせていただきますね!」

 

えっ 毎週1回1時間で月に6500円!?

そのうえ教材費が3万円!?

いやこれはちょっとマジで相談しないと無理。

 

「ではパンフレットを差し上げますのでこちらに記入を」

 

でた。名前と住所!書きませんよ。

ダイレクトメールとかセールス電話とかごめんですから。

 

 

あ!こんな時間やん!

すみません。ちょっと急いでたの忘れてました!

 

ほらさくら行くよ!おばあちゃん待ってるから!

 

まだ嬉々として遊んでるさくらをひょいと抱っこして

一気にその場から離れた。

 

「ばーちゃ?」

 

ごめん。おばあちゃんが待ってるは嘘。

さくらの服見たかったのに今日は無理だな。

 

あー疲れた。

 

 

さくらは「幼児教室」と書かれた風船をもらってご機嫌。

 

教室より春になったら公園に行こう。

カードじゃなくていろんなお花や虫を見よう。

お空の下をたくさん歩こう。




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昨日、さくらが須磨の水族園で一度だけ吐いたけど

そのあとはケロっとなんともなさそうだった。

 

先月の胃腸炎での入院さえなければ

ここまで怖くはなかったかもしれない。

 

それまではさくらが熱を出してもこんなに怖くはなかった。

 

私はさくらが心配なのではなくて

さくらの病気が怖い。

さくらの具合が悪くなるのが心底怖い。

 

さっきまで元気だったのにあっという間に

どこかに連れて行かれそうなほど衰弱する姿が本当に恐ろしい。

 

常に動機がしている感じで

胃のあたりをぎゅっと掴まれているようで

時々深呼吸をしていないと苦しくなるほど。

 

先月のさくらの入院前後はお腹が空くという感覚がなく

何か食べないといけないという義務感だけだった。

 

そのおかげで免疫力がなくなって

私も胃腸風邪をもらってしまったんだけど・・・

 

 

でも今回のさくらはいつも通り食欲もあって元気。

 

ドキドキして大変なのは私だけ。

 

 

昨日外出から帰っていつも通りご飯を食べて

お風呂も機嫌よく入って寝たさくらが

 

夜中にほえっと寝ぼけて声を出しただけで

がばっと飛び起きるくらい神経過敏。

 

それからさくらの様子が気になって

一睡もすることができなかった。

 

 

朝ごはんのあとに「だっこ~」と言われると

食べたからしんどくなったのかな?

やっぱり具合が悪いのかな!?とびくびく

 

いつものお昼寝より早く「ねむい~」と言えば

これから熱でも出るんだろうかとはらはら

 

本当に寝てしまったら今度は寝ている様子が気になって

寝室から出られなくなってしまう。

 

さくらは気持ちよさそうにすやすや寝ているといのに。

 

 

はぁ。しんどい。

しんどがる意味なんかないのは分かってるけどしんどい。

 

 

そういう訳で今日は外出する気力がなかったので

昼から箱積みをして遊んだ。

 

「大きさが違う10個の箱」というだけのおもちゃ。

入れ子になっていて、片づける時は大きな箱1つ分におさまってくれる。

 

大きいものの上に小さいものを乗せるとか

端っこじゃなくて真ん中に乗せるとか

 

最初はそういう工夫をまったくしなかったのに

 

何度も何度も崩れたり落っこちてきたりを繰り返すうちに

箱同士をじーっと見つめて選ぶようになり

ゆっくりそーっと乗せるようになり

 

自分が満足したら私の顔を見て

「えっへん」のポーズをしたりして

 

なかなか賢いやん。と親バカ炸裂。

 

*アスペルガーが分かりにくいのは、こういう感じで

コミュニケーションをきちんと取っているように見えるからです。

目線も合うし、一緒に楽しむこともできます。

でもさくらの自閉度は高いんです。

見た目の印象で「分かってるはず。できるはず」と思われます。

 

 

そうやって一緒に遊んでいてもやっぱり私はドキドキ大変。

 

この日もさくらは何事もなく過ごして

朝までぐっすり寝てくれて

ようやく私のドキドキもおさまった。

 

子どもの病気ひとつでこれだけ神経質になってたら

体が持たないよね・・・

 

は~しんど。

 

 

 


 

DJECO ジェコ 10キューブブロック マイフレンド

 

同じものがないかと探したけどなかった。

どこで買ったかも覚えてない・・・

 

でもさくらが遊んでる箱は↑こんなやつ。

 

このおもちゃも良く遊んだもののひとつで、

ぬいぐるみの家になったり、踏み台になったり、

ビー玉を隠して「どこでしょう?」の遊びをしたり、

 

アイデア次第でいろいろ遊べる優れもの。

 

ちなみに中学になった今でも娘の部屋に飾ってある。

弟に譲るのはイヤなんだって。

 




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水族館に行こう!と思い立った日曜日。

 

高速をちょっと走ったところにある須磨水族園に

イルカさん見に行こうか♪と出発。

 

で、まず車に乗ったのだが

 

胃腸炎で何度も夜間救急に行った時に

チャイルドシートに座らせるのではなく

私が抱っこして車に乗ったからか

 

チャイルドシートに座ることを拒否するさくら。

 

座らないと出発できないよ?

ハルちゃん(クマのぬいぐるみ)抱っこする?

ラムネ食べようか。

 

といろいろ誘ってみるけど断固拒否。

 

困ったなこりゃ

 

「無理やり乗せとけや。そのうちあきらめるやろ」←夫

 

簡単に言うけど、本気で拒否してるさくらを座らせてベルトをするって

私の力じゃ無理なんですけど。

 

「さくら!行かれへんやんけ!」←夫

 

見かねた夫が本当に無理矢理さくらをねじ伏せて

チャイルドシートのベルトをロックしてしまった。

 

これはベビーカーのベルトと違って4点式なので

さくらがいくら暴れようとも抜け出ることはできない。

 

「キィィィィィィィ!ギャァァァァァァァァ!」

 

超音波ですよもう。

 

 

そのまま高速に乗ったのはいいけど、

この泣き叫びようは神経にくる。

 

私と夫が会話できるような音量ではなく

さくらが好きな音楽もかき消されるほど。

 

 

ほら!さくらの好きな棒付きの飴ちゃんだよ!

 

と、禁じ手の最終手段を出しても

(あればあるだけ一気に食べるので普段は隠してある)

さくらはそんなもんどーでもええわ!という勢いで泣いている。

 

泣くというよりはパニックだ。

 

「なんとかせえや!」←夫

 

私もなんとかしたいわ。

 

休憩するにも阪神高速にはサービスエリアがない。

ただひたすら目的地を目指すのみ。

 

私が話しかけるからかと思って

完全に無視してみたけど

 

さくらはおとなしくなるどころか、ますます暴れだし、

聞いたこともないような声を出し始めた。

 

「あかん!おろしたれ!運転できひん!」

 

とうとう夫が根を上げた。

 

 

高速を走行中にチャイルドシートのロックを外し

さくらをおろして私の膝に乗せて抱っこした。

 

よしよし。もうちょっとでつくからな。

椅子に座るのイヤやってんな。

つくまで抱っこしとこうな。

 

と、とたんにピタっと泣き止んで

 

「あめちゃ!」

 

って、えええええええ。

あんな大パニック起こしてたのに飴は分かってたんかい!

 

でもこれ、チャイルドシートに座ってないのにあげたら

変なご褒美になってよくな・・・

 

「あげたってくれ」←夫

 

夫がもうへろへろ。

目的地につく前に精神力がなくなりつつある。

 

「事故になった時に一番の被害者になるのは子どもです

かわいそうだからと抱っこするのはもっとかわいそうです」

 

などと言うけど、この場合かわいそうなのは夫だ。

なんとか平常心を保って運転しようとしても

それができないほどのさくらの超音波。

 

結局そこから目的地まで私が抱っこした。

 

 

 

やっとこ須磨水族園。

 

まずはでっかい水槽がばばーんと迎えてくれる。

さくらは「おととー!」と言いながら興奮気味。

何を言ってるのかわかんないけど

とにかくずっと声高らかに何かを叫んでいる。

 

しばらく魚と娘を観察してから

順路にしたがって館内を進む。

 

すると5分もしないうちに私の気分が悪くなってきた。

暗くて狭い通路に明るい水槽。

うごめく人の頭。響き渡る人の話し声。

自分が動くと水に映る光が屈折して目眩がする。

 

そうだ。私は水族館で酔うんだった。

こういう空間は大の苦手だった。忘れてた。

 

ああもうダメだ。

 

どうにも我慢できなくなったので

イルカショーを先に見ようかと誘って館外へいったん出る。

 

夫は「イルカショーにはまだ時間があるやろ」と不満そうだったけど

これ以上いたら魚どころじゃなくなるんだって。

 

外へ出てほっとしながら歩いていると

さくらが急に立ち止まって変な顔をしたと思ったら

げろげろげーと吐いてしまった。

 

わぁっ なんだなんだ

 

あわあわと近くのベンチに座らせて服をぬぐう。

幸いつるっとした生地のだったのですぐにきれいになった。

 

そしてさくらはもう元気。

 

私と同じように水槽に酔ったのかな?

それともまたお腹にくる風邪?

館内が暑かった?着せすぎた?

車酔い?

まさかの泣きすぎ!?

 

頭の中でぐるぐるぐるぐる

 

すぐにも帰ろうかと思ったけど

もし私と同じように酔ってるのだとすれば

すぐに車に乗せるのはかわいそうなので

そのままイルカショーを見学することにした。

 

さくらはイルカがジャンプするとパチパチと手をたたいて喜ぶくせに

次のジャンプが待てなくてきょろきょろするので

何度もジャンプを見逃していた。

 

 

 

その後は水族館に入るのをやめて須磨の海岸を散歩。

歩きにくい砂浜をよれよれと進んでゆく。

 

こっちの心配をよそにさくらは元気に見える。

でもこないだだって元気に見えてたけど入院するほど悪かったんだ。

もしかしたら今回も腸炎かもしれない。←マイナス思考

 

もんもんもんもん

 

 

そして帰りも当然抱っこ。

 

チャイルドシートにトライしようとした私に

「もうええやん。抱っこしたれや」と夫が言ったから。

 

どんだけやられてるんだ夫。

 

 

結局水族館の中はほとんど見ずで帰宅。

その後もさくらは元気だったので

泣きすぎか、水槽に酔ったかしたんだろう。

 

そして当分車でのお出かけはなしになった。

 

 

例外をつくると弊害がすごいな。




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身体能力がさらに上がってきたさくらは、

滑り台の階段をひとりでとことこと上がって

片足が正座状態だろうと勢いあまって頭をぶつけようと

きゃーきゃーと楽しそうに滑っている。

 

人がやってることは自分も出来ると思うのか

 

気になる子を見つけるとその子の後を追って

私の胸くらいあるうんていに登って

ひょいっと立って同じように歩こうとしたり、

 

ジャングルジムを手の届かないところまで

ささっと登ったりして、

 

見ていてぞわぞわする。

 

「まだ無理だって!さくら!危ないって!

もうちょっと大きくなってからにしよう!」

 

と叫んでも聞いちゃいない。

高いところが怖いって絶対分かってない動きだ。

 

慎重にとか、よく見てとかがまったくない。

 

「しっかり持って!ゆっくり!落っこちるよ!

よく見て!そこ歩くところじゃないって!」

 

公園内に数人のお母さんはいれども

これだけ叫んでる人はいないんですが。

 

あの人どれだけ心配性?とか思われてるかな。

でも、だって、まだ2歳にもなってないのに

こんな遊具に登ってる子いないよね!?

 

ジャングルジムの上で手を離すんだよ。

心臓止まるってもう!

 

 

落ちた時にどこを打ったのかよく見ておかないと。

意識がなければ救急車を呼ぼう。携帯は持ってる。

近くに消防署があるから抱っこして行った方が早いかな。

いや頭を打った場合は動かなさい方がいいのか。

 

など、落ちたときのシュミレーションをしながら

なんとか大怪我だけは避けたいと必死だった。

 

 

大きな遊具に登ってしまうのも怖かったけど、

さくらの行動でもう一つ怖いものがあった。

 

それは、目についたものにぱっと移動することだ。

 

階段の途中でふと気になるものが目に止まったりすると

ほとんど落ちてるぞって勢いで下りてきたり、

 

ブランコに乗っているのに

何の要求もしないままいきなり飛び降りて

私があわててブランコの鎖を持っても

結局揺れて返ってくるので頭にゲシって当たったり、

 

隣の子がブランコに乗ってるのに

ブランコから下りてそのまま真横に走ったり、

 

滑り台の途中が渋滞していて待てないと

横から降りようとしてべしゃっと落っこちたり

 

それでもさくらは泣くことはなく、

気になったものへ突進してゆく。

 

目ではなく手が離せない。

 

この時、私はさくらにリードではなく
背中に持ち手が欲しいと思っていた。

 

小型犬の洋服に持ち手がついていて

荷物を持つようにひょいっと持ち上げているのを見て

 

これ!これいい!こんな子供服どこかにないかな!?

なければいっそ服に縫い付けようか!

 

と半ば本気で思っていた。

 

それでも毎日公園に通ってたんだよなぁ。

予定変更が苦手なアスペゆえだろな。

 




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普段はまったく気にしていないのに

レオンがふと目にとまると突撃していくさくら。

 

レオンはさっと逃げることが苦手なので

ほぼすべてのアタックを全身に受けている。

 

抱きつかれてほっぺにキスされたり

くちびるをびろーんとされたり

しっぽに乗られてくつろがれたり

背中を滑り台代わりにされたり

馬のようにまたがられたり。

 

しかもそれがしつこい。

 

 

そのたびに「レオンがかわいそうだよ」とか

「レオンが痛いって言ってるよ」とか言ってはみるけど

にやっと笑ってまったく効果なし。

 

下手をするとよけいひどくなったりするので

結局怖い声で叱りつけることになる。

 

そしてあやまってくるのはレオン。

おまえは悪くないでしょうよ。よしよし

 

 

 

最近のさくらは「怖い声で叱られると一瞬やめる」

という成長を見せるようになった。

 

これは私が怖い声で叱りながら

さくらの手を持って物理的に止めていたので

 

「このまま止めなければ無理矢理やめさせられる」

 

といった危機感からだろう。

 

自分がしていることがいけないと分かっているのではなく、

自分がイヤな思いをしないための知恵だ。

 

 

それは他のやってほしくないことでも一緒で

 

引き出しを開けて危ないものを触るとか

調味料を引っ張り出すとか

戸棚の中のものをひっくりかえすとか

電話をぴっぴっと触るとか。

 

怖い声を出せばその場は止めても

根本的に分かってくれているわけではないので

目を離せばまたすぐに始めてしまう。

 

止められれば止められるほど余計に固執して

結局最後にはさくらの手の届かないところに

移動しなければならなくなったり。

 

それができないものはこっちの声もどんどん大きくなり

さくらの体を持って無理やりやめさせたり

触らせないようにするとまたそれに固執するという悪循環。

 

 

「これは危ないの!もしお口に入ったら大変なの!

これはさくらが遊ぶものじゃないんだよ!」

 

と一生懸命理由を説明してみてもやっぱりまだ通じない。

 

「だからどうした!私はそれを研究したいんだ!」

 

とでも叫びそうな感じで

何がなんでも!と迫ってくる。

 

 

1歳8ヶ月ってもう赤ちゃんじゃないよね。

意思の疎通はできるし。

 

調べてみても

 

「ダメなものははっきり伝えましょう。

伝え続ければそのうち手を出さなくなります」

 

とか書いてあるんだけど、どういうこと?

 

さくらはどれだけ言っても言い続けても

絶対にあきらめないんだけど。

 

しつけってどうやるんだろう。

 

やさしく言い続ければいつかは分かってくれるんだろうか。

 

でもやさしく言い続けることができなくて

すぐに大きな声を出して無理やりやめさせるから

さくらも意固地になってるんだろうか。

 

 

 

と、この時は他の子をまったく知らなかったので

普通よりもちょっと手がかかる子なんだろうな。

 

くらいの認識だった私。

 

でもさくらが大きくなって知り合いが増えて

健常の小さい子を見る機会が多くなってくると

さくらのこの行動はおかしかったんだと分かる。

 

だって普通の子ってお母さんが「あ!」って言うだけで

ぱっと手を引っ込めてお母さんの顔を見るんだもの。

 

特に初めて触るものなんかは、

触る前にお母さんの顔を見たりするんだもの。

 

社会性って本当に生まれながらに持ってるものなんだな。




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おばあちゃんの家の庭にはカメが置いてある。

 

そのカメにほうきを突っ込んで

下に少したまっている水を

ジャッパジャッパジャッパ!と突く遊びをずっと。

 

ずーっと。本当にずーっとやっているさくら。

 

「寒いよ。おうち入ろうよ。風が冷たいよ。」

 

と言っても完全に無視をしているので

 

「ほうき濡れてるんじゃない?見せて?」

 

と言うと、カメからほうきを出してみる。

 

「おうちに入ってジュース飲もうか」と言うと

 

「イヤ!」と答える。

 

 

こんな感じに、さくらは同じ動きを延々と繰り返すわけではなく、

それほどこの遊びに固執しているようには見えないんだけど

 

でもここから動こうとせず

ほうきを手放すこともなく

 

ジャッパジャッパジャッパ!

 

他に気がそれたかなと思っても

ささっとほうきを手に取って

 

ジャッパジャッパジャッパ!

 

さくらは大きな声で怒っても反応しないので

返事をしてくれる普通のトーンで促し続ける。

 

寒いんだってば。おうち入ろうよ。お母さん寒いんだけど。

ねーってば。暖かいところにいこうよ・・・

 

と訴え続けても聞き入れてはもらえない。

 

 

あまりの寒さに私がギブアップして

家の中にいたおじいちゃんと交代。

 

「寒いのに元気やなぁ~」

 

と快く外に出てくれたおじいちゃんだったけど

30分もしないうちに

 

「おい。どうしても入らへん言うぞ」

 

とヘルプがかかったので

再び私が外に出る。

 

しかし私もまた30分としないうちに

 

「あかん。寒すぎる!」

 

と再びおじいちゃんとバトンタッチ。

 

 

やっぱりさくらはどこか変だ!

 

 

 

*音声は消してあります

 

 

 

自閉症の子が同じ遊びを繰り返す理由

 

自閉症の子は同じ遊びを繰り返すという特徴がある。

 

この時のさくらは

どこか変なのでは?と私が思ったくらい

同じ遊びに対するしつこさが異様だった。

 

ただ、自閉症の子の同じ動きを繰り返すというものは

それしか見えていないような

それに没頭しているような感じがあり、

さくらのこの様子とはまた違ったものが多い。

 

自閉症の子の多くは

 

・その動きをすることで安心感がある

・その行動をすることで気持ちが落ち着く

・イライラを鎮めようとしている

 

という理由で同じ動きを繰り返すのだが

さくらにはまた違った理由があった。

 

それは「時間の感覚がない」ということ。

 

 

これはもう少し大きくなってから分かったのだが

さくらは時間の感覚を感じる機能が極端に弱かったのだ。

 

ボーっとしていても、それが5分だったのか

1時間だったのかはだいたい分かると思うのだが

さくらはそれが分からない子だった。

 

加えて「同じことを繰り返すと飽きる」という部分も弱いために

楽しいと思った遊びを延々と続けてしまうということになる。

 

 

この遊びの何がさくらを夢中にさせたんだろうか。

さくらにはどう見えていたんだろう。




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おばあちゃん家。

 

夏にはまだよれよれとしか上れなかった坂道を

冬にはとっとことっとこ平気で駆け上るようになっていた。

 

でもここは坂道だらけの山の中。

 

一度転ぶとそのままコロコロと転がりそうだし、

土手のようになっていて、

踏み外すと畑や側溝に落っこちてしまう。

 

畑なら大丈夫かもしれないけど、

側溝はコンクリートなので大怪我じゃ済まないかもしれない。

 

目どころか手を離すのも怖いのに

さくらは人の手を振りほどこうと必死。

 

 

それをいとこのお姉ちゃんが辛抱強く相手をしてくれる。

 

「ダメだって!危ないって!こっち!」

 

「いーーにゃ!」

 

「イヤじゃなくて、危ないの!お手手つなごうって!」

 

「っちー!っちー!」

 

「あっちやな。はいはいはい。待って待って!」

 

いやー。若いっていいねー。

私あんな中腰で坂道なんか走れないわ。

 

お姉ちゃんありがとう。

 

と拝んでおく。

 

 

 

 

家の中ではソファーによじ登って

いくら「落ちるよ!」と言ってもうきゃうきゃ走り回り

結局落っこちて泣く。

 

何度も落ちて泣くのにまたよじ登って

また落っこちて泣く。

 

というのを繰り返す。

 

学習能力ないのかな・・・

 

 

そのうちごろごろと転がり落ちたところにレオンが寝てて

ふわふわしたもので受け止められて痛くないわ!

とでも思ったのか、

 

何度もレオンめがけて落ちるように。

 

これにはレオンもまいったようで、

しばらくは違うところに寝てるんだけど

そのうち忘れてまた同じ場所に寝て

さくらが落ちてきてびっくりする!

 

というのを繰り返していた。

 

レオンもちょっとあれだな・・・

 

 

 

 

 

おばあちゃん家には屋根裏があるんだけど

そこに通じるドアがリビングの壁の天井付近にあって、

そこを開けるにははしごをかけなければならない。

 

という妙な作りになっている。

 

その屋根裏部屋にものを片づけようと

おばあちゃんがハシゴをかけると

 

「んーちゃ?」(これは?)

 

ハシゴだよ。

 

「んーちゃ?」(もう一回言って)

 

ハシゴ

 

「あちご!」

 

そう。ハシゴ。

 

とハシゴに興味津々。

 

おばあちゃんが上がるのを見ると

さくらもひょこひょこと上がり始める。

 

ってちょっと!危ないって!ストップ!

 

数段でやめるかと思ったら

どんどんどんどん上がってしまう。

 

ものをしまって下りようとしたおばあちゃんも

 

「これ!さくちゃん!おばあちゃん下りられへんがな!」

 

と叫ぶ事態に。

 

私は高いところが苦手なので、

迎えに行って嫌がるさくらを抱えて下りるなんて無理なので

下から「おりなさいって!ほら!」と叫ぶしかない。

 

 

怖くないの?

 

見てるこっちがぞわぞわしてしまう。

 

 

「高いところが怖い」という感覚は

いったいいつ頃出てくるもんなんだろう。

 

 

 

 

 

「高いところが怖い」という感覚

 

小さい赤ちゃんは高いところでも平気だ。

平気というより、高いところが怖いものだと知らないから。

 

高さに対する恐怖心は、成長する過程でいろいろな経験をして

高さを体感することで身について行く。

 

ちょっとした台に上がってぴょんと飛ぶ。

椅子から落っこちる。

高い滑り台に階段で登って滑り降りる。

ジャングルジムで遊ぶ。

鉄棒にぶら下がる。

 

などなど。

 

 

こういう経験が少ないなら分からなくもないけど、

さくらは毎日のように公園で遊んでいるし、

高いところに登ったり、落っこちて泣いたりといった経験も

人一倍あるはずだ。

 

なのになぜ高いところにどんどん上がっていってしまうのか。

 

これはさくらの脳が「高いところは怖い」と学習するまでに

人の数倍の経験が必要だったから。

 

それはもう少し大きくなった時に

高いところを怖がるようになって分かったことだけど

それまでは本当にこっちが怖かった。

 

身体能力と脳機能は平行して成長していただきたい。

 




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私と娘さくら(2003年生まれ)は
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