蕁麻疹(2歳0ヶ月)

 

おばあちゃん家での田舎暮らしも終わり、

暑い大阪に戻ってきて数日。

 

朝食を済ませて

 

「おしょといく!」

 

というさくらと公園に行くと

なぜだかどうしてだか、だれもいない。

 

珍しいこともあるもんだ。

 

 

貸しきり状態の遊具で

うきゃうきゃと遊ぶさくらを追いかけながら

少し気になっていたことがあった。

 

朝からさくらのほっぺたに

虫さされのようなぽっちがひとつあるのだ。

 

蚊にかまれたのかな。

それにしては腫れが小さいけど・・

 

と気になりながらもそのままだった。

 

 

それから家に帰って早めのお昼寝をして

(まだ午前中に昼寝をすることも珍しくない)

 

お昼ご飯を食べてから

近所のショッピングモールにお買いもの。

 

ここにはベビーコーナーがあるので

まずはそこで遊ばせる。

 

相変わらず中で遊ばずにあっちへこっちへ脱出して

きゃーきゃーと私から逃げ回る。

 

中で遊ぶの!中に入ってほら!

 

そうやってる最中も顔のぽっちは消えることはなく、

でも大きくなることもなくそこにあった。

 

あ!また外に出る!

中で遊ばないならもうお買いもの行こうか!

 

 

とさくらの腕を捕まえると、

二の腕付近にもひとつぽちっと発見。

 

え?何?

 

 

・・・・嫌な予感。

 

 

いっぱい遊んで買い物をして、

家に帰って本日二度目のお昼寝。

 

ぽっちはほっぺと腕の2ヵ所だけ。

虫刺されにも見えないし、特に痒がってもないし。

 

なんだろう?

 

 

その時私は服を脱がせてまで確認しなかったんだけど、

お昼寝から覚めたさくらが

しきりにお腹を指差しながら

 

「いたいいたいー ここいたいー」

 

と言うので、ウエストのゴムが食い込んで痛いのかな?

と思ってズボンを脱がせてみても、やっぱり

 

「ここいたいー いたいいたいー!」

 

と叫んでいる。

 

え?痛い?何?と下着を脱がせて見ると

 

 

お腹一面ぽっちだらけ。

 

 

わぁ!蕁麻疹出てるやん!

 

痛いんじゃなくて痒かったのね。

ごめんよ気づかなくて。かいかいねー。

 

とやさしく掻いてみる。

 

きもちいい?

 

「うん」

 

痒いところに手が届いたさくらは

もういいよとばかりに去っていこうとしたけど

 

残念ながら病院ですよー。

 

ギリギリ夕方の診療時間に間に合ったので

いつも空いてる近所の小児科へ行く。

待ち時間がほとんどないのがいい。

 

泣かなくていいからね。

お腹のこのぽちぽち先生に見せるだけ。

 

痛いことも、怖いこともなにもしないから。

お母さんがずっと抱っこしとくから大丈夫だよ。

 

さくらのお腹のぽちぽちを先生に見せてあげて。

見るだけ。ね?

 

「イヤ!」

 

いやなんかい・・・

 

 

病院嫌いのさくらは、私にがっつりしがみつき。

手を離しても落ちません。

 

えーっと、お腹を先生の方に向けないと見えないよ?

 

「イヤ!」

 

かいかいのお薬もらおうよ。

先生が見ないとお薬もらえないんだよ。

 

「イヤ!」

 

「見るだけでもあかんか?触れへんで。見るだけや。」←先生

 

「イヤ!」

 

「よっしゃ分かった!先生遠くにおるわ。

ほらこーんなに遠くになったで。手も届かへん。」

 

先生はカラカラと椅子を後ろに下げて手を前に出した。

ちょっと笑える

 

「・・・・」

 

お。さくらが考えてる。

 

ほらさくら。先生遠いからお腹見せてもいいやろ?

抱っこのままでいいから先生の方向いて。

 

「・・・・」

 

さくらはギン!と先生をにらみつけたまま

それでも私が抱きなおすのを拒まなかった。

 

はいお腹だしまーす。

 

こんな遠くて分かるんだろか。

 

「おー。蕁麻疹やなぁ。何かのアレルギーやろなぁ。」

 

あ。やっぱりアレルギーですか。

何のアレルギーかって調べられますか?

特に変わったものは食べさせてないんですけど。

 

「アレルギー検査はもっと大きい病院の方がええわ。

ちょっとの血でいっぱい調べられるからな。

ここだと調べてもらうのに送らなあかんから時間かかるし。」

 

へぇ~

 

でも普段と変わらないものしか食べてないってことは

体調が悪いといつも食べてるものでも

アレルギーを起こして蕁麻疹が出るってやつですか?

 

「そうやろな。お母さんよー知ってるな。」

 

あっさり肯定。

 

ああああ、私の血が入ってる。

食物アレルギーが遺伝しなければいいなと思ってたけど

やっぱりあったか・・・

 

かなりショック。

 

「まぁ今はそんなにひどくないけど、

これ全身に広がったら息苦しくなったりするからな。

薬はちゃんと飲まなあかんで。」

 

知ってますよ!

 

先生が言うようにさくらの蕁麻疹はひどいようには見えない。

部分的にぼわわっとあるだけで

私のように全身、それも頭皮にまで

赤く熱を持った地図が広がるというわけでもなく

気道も腫れて息苦しくなるようなものではなさそう。

 

飲み薬だけで点滴治療もないようだし。

 

もしかしてアレルギーと言っても軽いかも!?

 

でもどうかどうかアトピーだけは出ませんように。

なにとぞなにとぞ。

 

 

*私はアトピーと各種アレルギーのオンパレード




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レオンは少しつらい生い立ちのゴールデンで

ゆったり安心して暮らせるようになったのは

さくらが私のお腹に入るほんの1ヵ月前だった。

 

私たち夫婦は結婚して長い間子供ができず

すっかり諦めていた頃、老犬のレオンを引き取って

そしてすぐに妊娠。

 

でも私は子供は絶対にできないんだという思い込みから

体調不良をつわりと気付かずに

レオンと一緒に全速力で走ったり、

時には引っ張られて転んだりしていた。

 

そして妊娠に気が付いたのは

「もう正確な予定日を決める時期を過ぎています」

と言われる頃だった。

 

レオンは私の妊娠期間中もずっと一緒に過ごし、

雪が降る中、風が強い中も一緒に散歩し、

産婦人科の定期健診にも一緒に行き、

私が管理入院させられて長い間家を留守にしていた時に

夫ともすっかり仲良くなって

おだやかな毎日を送っていた。

 

しかし、さくらが産まれると

どうしてもさくらの方に時間を取られて

レオンに構ってやれなくなってしまった。

 

レオンがやきもちをやいたら。

さくらに危害を加えたら。

 

と最初は心配していたけど、

レオンはさくらに何をされようと怒ることはなく

鼻をかじられても「ひゃん!」と鳴いただけだった。

 

でも、大阪の家はエレベーターのないマンションの3階。

それまで1度も階段を経験したことがなかったレオンは

始めてうちに来た時に階段を上がることができなかった。

 

慣れてきてもやっぱり怖いらしく、

いつも階段ではびくびくしていた。

 

老犬のレオンが安心して暮らせるようにと思っていたのに

散歩に出るだけでも足腰に負担がかかっていたし、

さくらのやんちゃがますますひどくなったこともあって

 

母が田舎暮らしを始めたのをきっかけに

レオンはおばあちゃんとゆったり田舎暮らしを始めた。

 

幸いレオンは人間ならだれでも好きで

「ぼくは一番下で構いません」というような

そんな感じの性格だったので

おばあちゃん家にもすぐに馴染んでくれた。

 

 

ところが!

 

 

さくらが大きくなったことで

自分もレオンのリードが持ちたい!と言うようになった。

 

最初は一緒に持っていたけどそれでは満足できず、

お母さんは持つな。私だけで持つんだと

私を払いのけるようになってきた。

 

レオンは幼少期のしつけがうまく入ってなくて

時々ぐいっと引っ張るし(それで私は転んだ)

他の動物を見つけると走ってしまう。

 

さくらに持たせたら、多分転んでしまうだろう。

 

 

もうちょっとさくらが大きくなってからね。

まだレオンの方が力が強いから。

(レオンが本気を出したら人間の力じゃかなわないだろうけど)

 

「かせて!かせて!」

 

じゃぁこっちの端っこを持って

 

「だめ!かせて!かせて!」

 

 

さくらは一度言い出すと聞かないので

じゃぁちょっとだけだよ。

 

と引きずられて転ぶのを覚悟してリードを渡すと

 

なんと、レオンがまったく動かなくなってしまった。

 

 

え?

 

 

「えおん!こっちって!こっちってもー!」

 

さくらがどんなに引っ張っても動こうとしないレオン。

 

前に回り込んで、レオンおいで。と言うと

私のところまではとことこ歩いてくる。

 

でもさくらがもっと歩こうと引っ張っても

レオンは私の横で止まったまま。

 

 

えーっとこれは・・・

 

 

「言うことなんか聞きたくないんですけど!

こんなチビにぼくのリード持たすってどゆこと!?」

 

ってことかな?

 

レオンは困ったような妙な顔をして私をみつめる。

 

さくらは一生懸命

「えおん!!こっち!!おいで!」って引っ張ってるし、

そんな引っ張りじゃ首さえ動いてないレオンがもう、

 

おかしくてかわいくて。

 

 

 

そのうちレオンはその場で伏せをしてしまって

完全に休憩体制。

 

私が助けないからもう知らないってことだろう。

 

するとさくらもレオンの横に座って

一緒にくつろぎ始めた。

 

 

これはレオンの方が上だってことだろうな。

 

なのに吠えたり噛みついたりしないし、

散歩中にさくらが遅れると

立ち止まって振り返って待ってくれたりする。

 

レオンは優しいね。

 

さくらはレオンが呼んでくれたのかもね。

だってなにをどうしたって9年も子どもができなかったのに

レオンがうちにきてすぐさくらがきたんだもの。

 

レオンがこの先ずっと安心して、長生きできますように。




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「怒鳴らない」

 

そう誓ってみたところで、多分私はまた怒鳴る。

 

でも怒鳴ることでさくらにいいことなどひとつもない。

 

私はさくらのためを思ってとか、

しつけのためにとか、するべきことを教えるとか

そういうことで怒鳴っているのではない。

 

私は私の受けたストレスを

大きな声で攻撃することで発散してるのだ。

 

それも絶対的な弱者である

まだ2歳にもならない我が子相手に。

 

他人の子がいくら悪いことをしても怒鳴らないのは

その向こうに強者(保護者)がいるから。

 

でも我が子は完全なる弱者。

絶対に私が勝てるという相手だから

歯止めが効かなくなる可能性もある。

 

これは怖い。

反省して誓っていてもダメだ。

 

きちんと観察して、何に私がキレているのか見つけて

感情のコントロールをしなければならない。

 

 

よし

 

 

ということで、昨日までの反省を元に

さくらをじっくり観察してみた。

 

さくらの自己主張は激しすぎることもなく

ちょっと待っててねと言えば少しは聞いてくれる。

 

まったく意思の疎通ができないというわけではない。

状況判断も少しはできている。(と思う)

 

でも私の口調が強かったり、

さくらの行動を力で制したりすると

 

「分かってもらえない!この人は私の邪魔をする人!」

 

と感じるらしく、ワーワーキーキーうるさくなる。

 

 

ということは「私の言うことは聞いて当たり前」

と思ってさくらに声をかけているということか。

 

買い物行くんだからおとなしく待ってて当たり前。

さくらが水遊びしたくても買い物が優先されるべき。

 

さくらの希望なんか聞く気はないから

我慢して私の言うことに従いなさい!

 

 

そしてさくらも同じように

お母さんは私の希望を聞いて当たり前

と思っているのかもしれない。

 

私は外で遊びたいんだから好きにさせるべき。

買い物なんか行きたいなんて言ってないし思ってない。

 

お母さんの用事や都合を勝手に押し付けないで!

 

 

多分こんなぶつかり合いなんだろう。

 

そしてまだ自分の考えをうまく表現できないさくらは

泣いて地団太を踏むだけで、

私はキツい言葉をぽんぽんさくらに投げかけてしまう。

 

 

それから、不安だったり、怖かったりすると

だっこだっこと駆け寄ってきて体をぺたんとひっつけてくる。

 

これにはすぐに対応するべきだと思う。

 

これだけ聞くと「よしよし大丈夫だよ」と

やさしく抱っこするのがそれほど難しいとは思えないけど

 

これ、ほとんど私が怒鳴った後だ。

 

怒りくるってキレまくってるのに

すぐにやさしい気持ちになんかなれない。

 

だから突き放してしまってもっと泣かせてしまう。

 

そしてその泣き声にイライラしてまた怒鳴るんだ。

 

 

なんて母親・・・

 

 

 

観察終了。自己嫌悪には陥りませんよ。

だって終わったことを嘆いても事態は好転しないから。

 

次は考察。どうしたら改善できるのかを考える。

 

 

さくらは、自分の意見やしたいことを

無理矢理力で押さえつけられた時に反発している。

 

ということは、頭ごなしに大きな声を出したり、

こっちの考えを押し付けたりしなければ

さくらも穏やかなんじゃないだろうか。

 

さくらが穏やかなら私がキレることもないはず。

 

そして私がキレなければ、さくらが不安に思って

怒鳴っている相手に抱っこを求めることもない。

 

 

意識して、娘が今したいと思っていることと

私が思っていることの違いを考えるようにして

こちらの考えやして欲しいことを

提案という形でさくらに伝えたらどうだろう。

 

今はまだ私がどんなに怒鳴っても

抱っこすれば機嫌はすぐに直るけど、

 

そのうち抱っこじゃ落ち着かなくなったり、

希望や要求が複雑になったりして

その場しのぎじゃ対処できなくなってくるはず。

 

抱っこで機嫌が直るからと思って

同じことを繰り返さないようにしなければ。

 

私がおだやかなら娘もおだやかなのだ。

 

 

頭ごなしに叱らない。こっちの考えを押し付けない。

話を聞く。共感する。そして提案する。

心穏やかに。

 

・・・・

 

何かの精神修行ですかこれは。

 

 

でもきっと私はまた怒鳴る。

そしたらなるべく早くさくらを抱っこして謝ろう。

 

伝え方が下手でごめんねって。




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またやってしまった。

 

「もう怒鳴らない」

 

とさくらを抱っこして誓った私はいったいどこへ。

 

私とおばあちゃんが買い物に行くために準備をしている間

さくらはのびのびとそれはもう自由に遊んでいた。

 

ほら、お買いもの行くよ。

ちょっと待っててね。そこにいてね。

 

こら!裸足で外出ない!

足ぱんぱんして靴下履いてってほら!

 

絵本出さないで!

おもちゃもこのカゴに全部入れてよ!

 

テーブルの上に乗らない!

ほらおりて!

 

あ!ちょっと!靴どこに持っていくの!

靴は靴箱でいいの!おもちゃ箱にはおもちゃだけ!

お母さんの靴はこっちにおいといて!

 

じっとしてくれてればすぐ済む用意もはかどらない。

 

それでもやっと準備が出来て

さぁさぁ靴を履いてくださいよ~とさくらを呼んでもこない。

 

さくらー?行くよー?

お買いもの行くよー?さくらー?

 

返事なし。

まぁ普段から返事なんかしないけどね。

 

また何か良からぬことをしてるなと探しに行くと

メダカが入っている睡蓮鉢に両手をつっこんで楽しそう。

 

ムカ!

 

ぐぐぐぐっ ここで怒ってはいけないのだ。

さくらに悪気なんてないのだ。

私を困らせようとか、買い物に行かせまいとか

そういう裏があっての行動じゃない。

 

こないだしてよかったことが

今はダメだなんてさくらには分からない。

 

だから怒っても通じないぞ。

 

なんとか優しい言葉がけをしながらさくらをひっつかんで

着替えをさせようと服を脱がせる。

 

着替えたらお買いもの行こうね。

はいお手手入れて・・・

 

「イヤー!」

 

ほら、これ着て行こうよ。

おばあちゃん待ってるよ。

 

「イヤイヤイヤイヤイヤイヤ!」

 

さくらが好きなお菓子買おうか。

アイスもいる?

 

「イヤイヤイヤイヤイヤイヤ!」

 

プチ ←あーあ

 

 

何がイヤやねん!

水遊びはやめといてって言うたやんな!(多分言ってない)

買い物行くって何回言うたら分かんの?

 

お母さんとおばあちゃん用意してるやろ?

ちょっとくらいじっと待たれへんの!?

 

はよこれ着て!頭入れてほら!

手!手ぇ出してって!!

 

はやく!!

 

「うぎゃぁぁぁぁ!だっこってぇぇぇ!」

 

なにが抱っこやねん!!ええかげんにし!!

はよ靴はきーやほんまにもう!!

 

「うわあああん! だっこーだっこってー!」

 

イヤや!抱っこなんかせーへん!

ほんまにもーあんたは!はよ靴はき!足だしーな!

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」 ←もう地団駄。ハナミズでろでろ。

 

うるさいわ! ←ひどい

 

 

おばあちゃんは静観。

 

私を怒鳴らずに育てた母は何を思って見ているのか知らないけど

私が怒鳴っているときも、そのあとも、

このことについて話題に出すこともなかった。

 

でも見てる。じっと。

 

この沈黙で私は冷静に考えさせられるんだ。

 

 

はい、反省。チーン

 

その後さくらを抱っこして謝ったらすぐに泣き止んで

お茶を飲んだらぐーすか寝てしまった。

 

出かける前からぐったり疲れながらお買いもの。

はーやれやれ。

 

 

そして今日も「もう怒鳴らない」と誓うのであった。




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今までは、まだ小さいから、赤ちゃんだから

知らないんだから教えなくちゃ。

 

という気持ちが強かったのに、

いくら言っても、何度説明しても

私のことなどいないように振る舞うさくらに

 

ムカ!

 

とすることがどんどん増えてきた。

そしてそれをさくらに叩きつけるようになってきた。

 

 

おばあちゃんが大切にしている花を

かなり乱暴にわしゃわしゃと揺らしているさくら。

 

「やめなさい」という言葉だけだとまったくやめようとせず

最後には花を2つボキっと折ってしまった。

 

さくらの手を持って行動を制しながら

 

「お花がかわいそう。いたいいたい言うてるよ。

やめてってほら。お花は見るだけね。」

 

とつとめてやさし~く言い聞かせてみても

さくらの手の力はまったくゆるまる気配がない。

 

そうなるとさくらを押さえる私の手の力も強くなるので

ますますさくらも反発する。

 

私の言葉は優しいけど

力では真っ向から勝負している。

 

むむむのむ

 

結局手を強引に引っ張って花から引き離す。

 

さくらは当然まったく納得していないので

無理やりにでも花に近づこうとふんばる。

 

そして私の言葉がどんどん強くなる。

声も大きくなっていく。

今まで押さえていたセリフが次々出てくる。

 

「ダメだって言ってるでしょ!聞こえないの!?

何べん言ったらわかるの!さくら!!

やめるの!手を離して!いいかげんにしなさい!!」

 

声だけではなく、さくらの腕をつかむ力も強くなると

さくらは私に抱っこをせがんでくる。

 

多分、何に対して怒られているか分からず、

でも痛かったり、お母さんが怒ってることは分かるので

不安になっていたんだろう。

 

しかし私は怒りモードの真っ只中だ。

ぱっと気持ちを切り替えてやさしく抱っこするとか無理。

 

お花を大事にしない子はイヤですー!

抱っこしませーん。あっち行ってくださーい!

 

「がっこぉぉぉ!うわぁぁぁぁん!」

 

お母さんお花は見るだけだって言ったよね!

言うこときかなかったのさくらでしょ!

見てこれ、お花折ってかわいそうに!

おばあちゃんのお花なんだよ!さくらの違うでしょ!

 

「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!」

 

泣いてたらいいやろ!

 

 

ひどい言葉がぽんぽん出てくる。

 

ああ誰か私を止めてー

 

さくら大泣き。

泣かしてるのは私。

 

はぁ。いかん。これではただの八つ当たりだ。

 

気を取り直して「ごめんごめん」と抱っこをしつつもまだ

「お花はそ~っとでしょ?」「わかった?」とダメ押しをする。

 

こういういやり取りが日に日に増えてるのが原因なのか

最近さくらが指しゃぶりをすることが多くなった。

それも4本同時にがぶがぶと。

 

よくないな。とってもよくない。

 

 

もうさくらには怒鳴らない。

 

怒鳴っても声にびっくりして泣いてるだけ。

怒ってもその理由が分かってない。

分かってないんだから怒っても仕方ない。

 

もっとさくらが分かるように伝えなければ。

それにまだ2歳にもなってないんだから、

思い通りに動いてくれないのは当たり前。

 

怒鳴らない。

怒鳴らない。

 

 

とさくらを抱っこしながら心に誓う。

 

 

毎回。




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さくらは高いところが好きで

棚の上に立ったり、タンスによじ上ったりが普通になっていて

脚立に上るくらいは当たり前で好きにさせていた。

 

ダメだって言うと余計に上るしね。

 

そんなさくらが、

コンクリートのようへきに2つ並べて立てかけてある

高さ4mのハシゴを見つけて

ひょこひょこ上っては下りを繰り返していたので

 

気をつけてねー。

あんまり高く上がったらダメだよー。

 

などと声をかけながら

おばあちゃんの畑の手伝いをしていた。

 

最初は気になるので

ちらちら様子を見てたんだけど、

 

2~3段上っては下りて・・と繰り返しているだけだった。

 

まぁ大丈夫だろうと思ってしばらくほっといて

次に見るとハシゴの中ほどまで上っていた。

 

もうそれ以上はダメだよ!

危ないからね!

 

と言うと素直に下りたので

ちょっと気になりながらもまた畑の手伝いを続ける。

 

そしてその次に見ると

 

 

 

・・・・・! ←怖すぎて声が出ない

 

 

4mの高さのハシゴをてっぺんまで上ってる!

 

お、おりてきてさくら~ ←大声を出すのも怖い

 

でもさくらは笑顔で「いや~♪」だ。

 

 

えっと、これは私が上って抱えて下すのよね?

 

でも私は高いところが大の苦手。

たった3段で足が震える。

 

さくら、おりて。ほら、おりてきてって。

 

 

ハシゴの上には道路があるけど

道路まであと数十センチ届いていない。

 

もし道路に手をかけてしまったら

ハシゴの一番上に足をかけることになる。

 

そうなったらもうハシゴを下りれないはず。

 

 

見かねたおばあちゃんが

「私が行ったるわ」と上ってくれたんだけど

 

「いやいやいやいや!」とさくらのイヤイヤ大爆裂。

ハシゴをつかんで絶対に下りないと言う。

 

おばあちゃんも「これ無理やり抱っこはできひんわ!」

と言う。そりゃそうだ。

 

そうこうしているうちにさくらは更に上に登って

道路に手をかけてしまった。

 

「あかんってこれ!手離されたら落ちたら支えきれへんで!」

 

さくら!下りてって!

お願いだから下りてきて!

 

「いやいやいやいや!」

 

「おりようとさせたらあかんってもう!!」

 

ええええもうこれどうしたらいいの。

 

絶対に下にはおりないんだ!というさくらは

幸い上の道路に手をかけたまま動こうとしなくなったので

おばあちゃんと一緒に落っこちてくる危険はなさそう。

 

ということで、上からさくらを引っ張りあげる事にした。

 

上に回るからさくらを持っといてよ!

 

「はよしてや!」←おばあちゃん

 

ようへきの上まで行くには家の敷地をいったん出て

道路に出てからぐるっと坂道を駆け上るしかない。

 

ぜーぜー

 

さくらは降りれなくなってるわけでも

怖がって泣いてるわけでもないのに

この大人2人の慌てようったら。

 

でも怖くて泣きそう。

おばあちゃんははもう泣いてるかもしれない。

 

なんとか上の道路に回り込み、

さくらを引っ張りあげるのに下を覗くだけでも背中がぞわぞわする。

 

「あんたが落ちたらあかんで!」

 

わかっとるわい!

 

イヤイヤ言ってるさくらの両手をしっかり持って

ずりーっと道路に引きずりあげて瞬時に抱っこ。

 

えんえんえんえんこわかったよう。

 

「ハシゴ横向きにしとくわ!」

 

よろしく。

ああああああ疲れた。心臓止まるってほんとに!

 

道路をぐるっと回って家まで帰って来たさくらは

横向きにされたはしごを見て

 

「たって!たって!」と叫んでいたけど

 

無理に決まってんでしょ!




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おばあちゃん家の周りは

散歩をしていても誰にも会わない。

 

車もまず通らない。

 

聞こえるのは川の音や鳥の鳴き声だけ。

 

作るのをやめてしまった田んぼや畑がいっぱいあって

農道のアスファルトには端っこから草が浸食してきていて

そのうち自然に返るのではと思うほどの田舎だ。

 

このおばあちゃん家がさくらは大のお気に入り。

 

おはよう!と起きて着替えるとすぐに外に出て

裸足で走り回っている。

 

ご飯よーと呼んでも戻ってこない。

 

目を離すとレオンを連れて出かけたりする。

 

 

ちょっと待ちなさい!

レオンもついていかないの!

さくらを連れ戻してきて!

 

と言ってもレオンは困った顔をするだけ。

 

だよねー。

 

 

さくら!どこいくの!

一人で行かない!

待ってってば!

 

今日はどこ?

 

 

 

砂遊びでしたか。

 

ここは2つの坂道が合流する一番下で

雨で自然に運ばれてきた砂がたまっている場所。

 

そこにぺたんと座ったさくらは

 

サラサラと砂の感触を確かめたり、

持ち上げておとしたり、

小さい石の粒をみつけてつまんだり

 

ずっと、ずーっと座っている。

 

いろいろ話しかけてみても無反応。

 

多分、このまま私だけ帰っても平気な気がする。

 

私を求めるときと

こうやって私がいないかのようなときと

いったい何が違うんだろう。

 

夢中になれるものが目の前にあるかどうか?

 

公園の砂場ではこうやってじっくり遊ぶことはない。

お友達のおもちゃを勝手に取ってちょっと使うと

ぱっと手を離してすぐ違うところに行ってしまう。

 

でも今はずっと砂で遊んでる。

それも何のおもちゃも持っていないのに。

 

何が違う?

 

環境?周りに人がいるかどうか?

うるさくないから?気が散るものがないから?

 

どっちにしても私の声が届かないのは同じだけど。

 

 

と思いながら、暇なので動画を撮っていると

砂を耳に入れ始めた!

 

お耳に入れちゃダメです!

 

と言ってもやめやしない。

 

 

その時の様子がこちらです。

 

 

 

音声は消してありますが、字幕つけてみました。

 

このあと、連れて帰ろうとしても

イヤイヤ!とすごい抵抗を見せたので

耳に入れないよ。もう少しだけよ。と手を離したら

砂をぐーで握って頭を傾けて耳に入れようとしたので

 

強制終了!

 

抱っこじゃ!

 

「いやぁぁぁぁぁ!おしゅなぁぁぁぁ!」

 

大暴れするさくらを抱きかかえて歩くのは慣れてるはずだったけど

上り坂はきつい。

 

じっと抱っこされてるならともかく、

体中の骨が悲鳴を上げてる気がする。

 

はーしんど。さくらちょっと歩いてよ。

お手手つな・・・

 

 

さくらダーッシュ!

 

 

お砂はもうダメだったら!!

ダメって言われたことは意固地になってするのはなぜなの!

 

 

そして私はあきらめて「耳に入った砂を取る方法」と検索する。

水入れて傾けたら出るってさ。

 

もう好きにしてくれ。

 

***

 

幸い耳の奥まで入ることはなく、好きなだけ好きにさせたら

耳に砂を入れる行為はこれで止まりました。

 

が!

 

真似はしない方がいいです。




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私とレオンとさくら。撮影はおばあちゃん。

ここはおばあちゃん家。

 

夫が長期出張の間、私とさくらはおばあちゃん家で過ごすことに。

 

ここは私の母が定年退職をしたのを期に

「田舎で野菜を作って暮らす!」と宣言し

山の中に土地を買って家を建てちゃったものだ。

 

私はここで育ったわけではないので実家というには抵抗があるけど、

他に帰郷するところもないので、まぁ、実家かな。

 

周りは山。

見渡す限りの山。

 

なんでまたこんなところに・・・

 

 

でもさくらは外が好き。

 

大阪のマンションと違ってすぐ目の前に外があるので

朝ごはんを食べると自分で勝手に外に出られる。

車もこないので「お出かけ」という意識もなく

ずっと外で遊んでいられる。

 

さくらにはこういう環境の方がいいんだろうなぁ。

部屋の中でDVDを見て過ごすより

絶対にこっちの方がいいんだけど

 

でも、でも、私には

田舎暮らしはやっぱり無理だー!

 

なんといっても不便だし。

買い物に行くのに車で30分ってなんなのいったい。

ありえないわ。

 

と思いながらさくらの外遊びにつきあう。

 

公園と違ってほっといても大丈夫だろうけど

畑の肥料や草刈機なんかもあるし

もにもに毛虫が歩いてたりするので

触っていいものとダメなものを教えるために一緒に外に出る。

 

さて今日は何に興味を示すかな。

 

 

 

お。スイレン鉢ですか。

 

手を突っ込んで水をばしゃばしゃさせる。

ゆっくり入れてみたり、早く入れてみたり、

濡れてる手をじっと見たり、水滴を見たり、

中からコケだらけの石を拾ったり、

メダカをつかまえようとしてみたり。

 

スイレン鉢ひとつで長いこと遊んでいる。

 

「めだかしゃん!」

 

そう。メダカさん。

お水の中でしか生きられないから出しちゃダメだよ。

 

「んん?」

 

メダカさんは水の中。

 

「んん?」

 

メダカさんは水の中。

 

「みじゅのなか?」

 

そう。水の中。

 

「みじゅのなか?」

 

そう。水の中。

 

「みじゅのなか?」

 

 

相変わらずのエンドレスな質問を受けながら

何がそんなにおもしろいんだろう?

と思いながらさくらの遊びにつきあう。

 

散々遊んで、まだ遊ぶんかと思うほど遊んで、

さすがに飽きたのかスイレン鉢から離れたので

 

暖かくなったといっても濡れたままだと体が冷えるので

全部お着換えしようか。

と下着まで全部着替えさせると、

 

何を思ったのかまたスイレン鉢に向かった。

 

ちょ、もういいでしょ?

今度は違う遊びにしようよ。

 

と言っても、一度許可されてしまったものは変更不可。

さっきよかったのが、今はダメなんて通じない。

 

袖をまくってもお腹が濡れる。

手ですくった水を自分の方にこぼすので足も濡れる。

そのうちまた下着まで濡れる。

 

おやつの時間になったのでなんとか切り上げさせて

また全部着替えておやつタイム。

 

おやつにあまり興味を示さないさくらは

ちょっとだけ食べるとまた外に出てしまう。

 

さくらー!DVD見ようか!←言ってることが違う

 

でも見向きもしない。

テレビも見ない。

 

さくらの興味はひたすら外だ。

 

そしてまたスイレン鉢へ。

 

 

ちょー!もーやめようかほんとに!

 

何がそんなにあなたを引き付けるの。

水遊びが好きならお風呂の時にしようよ。

 

ほら、あっちで遊ぼう?

レオンがこっちきてーって言ってるよ。(全然言ってない)

 

あ、レオンは少し前からおばあちゃん家に引っ越ししてます。

大阪のマンションより絶対こっちの方がいいと思って。

 

 

そして遊び方がどんどん激しくなって

全身ずぶ濡れになるのでまた着替える。

 

もういい?もう終わり?

 

と何度も確認して切り上げさせるのに

着替えるとまたスイレン鉢に向かって行く。

 

なんなのもー!

 

お昼ご飯までにいったい何回着替えるんですか。

 

「洗濯しようか。今干せばすぐ乾くやろ。」

 

とおばあちゃんが洗濯器を回してくれるほどに。

 

 

***

 

 

さくらは一度はまってしまうと

ひたすらそれをやり続けるということがあった。

 

これが自閉症の特性なのか、

さくら特有の性格からきてるのかは分からないけど

 

自閉症の「想像力のなさ」というよりは

いろんなことをして、いろんな方向から見て、考えて

いろいろ研究をしているように見えた。

 

あ。そうか。想像力のなさではなくて

興味の偏りの方だと考えればぴったりくるな。

 

ってことはやっぱりこれは自閉症の特性だな。

 

普通の子はこれだけ同じ遊びを延々と続けたりしないと思う。




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ゴールデンウィーク。

 

夫が出張先で見てきれいだったと言うんで

岡山県にある和気の藤公園に行く。

 

夜のライトアップを目当てに夕方到着。

 

駐車場は無料!

 

備前焼やお土産ものを売っている即席のお店を見ながら

川沿いを少し歩いて赤い橋を渡ると

左手が藤公園の入り口。

 

そこまではお祭りさながらの屋台が並んで

イカ焼きのいい匂いがしてくる。

 

屋台を抜けると藤棚が間近。

 

うわー。咲いてる咲いてる。

さくら、藤の花だよ。きれいだねー。

 

公園の中ではハーモニカの演奏会が開かれていたり

お弁当を広げてお花見をしていたり

夕方なのに人も多くてにぎやか。

 

さくらはそれまでなんとか手をつないで歩いていたけど

藤公園に入ってぱっと目の前が広くなると

 

ダッシュ!

 

花などお構いなしにとにかく走り回る。

少し大きい子が走っているのを追いかけたり

藤の木の下をぐるぐる回ったり

男の子が藤の木にキックキックしてるのをじーっと見ていたかと思ったら

さくらも同じように足を上げたり(こら!)

 

ちっとも目が離せない。

ゆっくり花が見えない。

 

おててつなごう!

 

「いや!いやいやいやいや!」

 

迷子になって。ほら!

 

「いやーー!」

 

抱っこしようか!

 

「いやー!あっちってー!」

 

キー!

 

本気でお散歩紐が欲しい。今欲しい!

屋台で売ってたら買いそうだ!

 

 

それでもまだ明るいうちはなんとかさくらを目で追えたけど、

本格的に暗くなってくると、怖くなってきた。

 

走ってるさくらが見えなくなるのだ。

 

さくら!手をつなごう!

 

「いやー!」

 

 

この藤公園は大きな川の土手の上にあって

その土手はなかなかの傾斜で川からそそり立っている。

 

川は土手のすぐ下を流れていて、浅くて石がごろごろしている。

落ちたら痛いじゃすまない。

 

 

写真の奥が川。

ストンと地面がなくなってるのが分かるだろうか。

 

藤公園側の土手には塀も手すりも柵もなく

(向こうの道路にはガードレールがあるのに)

足を踏み外せは川までまっさかさま。

 

非常に怖い!

 

さくら!そっちはダメ!落っこちるから!

 

「イヤー!」

 

ダメだ。追いかけたら余計に川の方に行く。

こっちだってさくら。こっちを走って。

 

なんとか広場の方に誘導しても

さほど広くはない藤公園。

 

ちょっと走るともうすぐそこが川だ。

 

「ダメ!こっち!そっちはダメだって!」

 

もう藤を見どころではない。

一瞬で川に転げ落ちる姿が目に浮かぶ。

 

でも、あっちに行けと誘導すればするほど

さくらは川の方にばかり行くようになった。

 

もう抱っこね!

 

「いやぁぁぁぁ!やんやんやんやん!」

 

暴れるなって。重い!痛い!

さくらほら、お花見ようって!ちょ!

 

「うるさく言うからちゃう?ほっといても大丈夫やろ~」←夫

 

なんですかねこのほけら顔の夫は。

 

 

夫はさくらがどんな子なのかいまいち把握しておらず、

 

そんなん見たら分かるわー。

落っこちるわけないやーん。

 

といったのほほんタイプなので、

こんな時も完全に戦力外。

 

前この、のほほんに託してさくらは大やけどをしたんだ。

このほわ~んとした雰囲気にだまされてはならない。

 

落ちてからじゃ遅いの!

 

「イヤァァァァァァ!」

 

ほら、あっちに行こう。

あっちなら走ってもいいよ。ね?

 

と、川とは反対側に連れて行くと

なんとこっちは山へそのまま入れるようになっている。

 

 

山がすぐそこ。同じく塀や柵はなし。

 

ちょー!こんな真っ暗な山に入ったらそれこそ迷子だわ!

 

でも本当に真っ暗だし、怖がって行かないかな。

とさくらの手を離すと

なんの躊躇もなく山へ入ってゆく。

 

おいこら。

どゆこと。

 

マムシがいるかもしれないよ。

こっちおいでってほら。

 

「マムシなんかおるわけないって」←夫

 

おるわ!なんですかねこの都会っ子は。

こういう川の近くの茂みがいちばんおんねんて!

 

あかん。もう帰ろう。

ここは危険すぎる。

 

「えー?じゃぁイカ焼き買って♪」←夫

 

好きなもん買えや。

 

 

藤公園を出ると土手に屋台が並んでいるので

とりあえず川に落っこちる危険はない。

 

でも手を離すと屋台の裏側に入るかもしれないので

確実安全な抱っこだ。

 

夫!離すなよ!

 

夫にイカ焼きを買って

さくらにベビーカステラを買って

私は・・・私は何にしよっかなー。

 

「はよせーや」←夫

 

ムカ

 

人が抱っこしてる時には悠長にしてるくせに。

あんたはさくらを抱っこして待ってなさい。

 

 

藤を見に来たはずなのに、

一番堪能したのは屋台だったかもしれない。

 

はぁ・・なんか、疲れたわ。

 

娘も走り疲れたのか車が動き出したらすぐに寝てしまった。

 

藤公園、過酷!

 

 

あ。藤自体はとてもきれいでした。




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今日も今日とて近所の公園。

 

この公園はいろんな施設が遊歩道でつながっているので

いろんな人が行きかっている。

 

そんな中で今日もさくらを見守りながら

ぼえーっとベンチに座っていると

 

「こわいっ おかーしゃんこいわいっ!」

 

とさくらが私に走り寄って来た。

 

どしたの。

私のところに自主的に来るなんて珍しい。

 

何事かと思って見るとお年寄りの行列。

最近、近所にオープンしたケアハウスの利用者だろう。

 

こんにちは~ 天気いいですね~

 

と挨拶してる間も、さくらは私の後ろから

ジジババを睨みつけたまま固まっている。

 

どした?

 

なんだろう。数に驚いたのかな。

それとも同じ人間には見えないとかそういう恐怖?

 

たしかに同じ色合いで、同じすろーりーさで

腕と脚の付け根しか動いてないような歩き方で

ぞろぞろ来たらちょっと怖いかもしれない。

 

でも大丈夫だよ。

おじいちゃんとおばあちゃんだよ。

 

みんなでお散歩してるんだよ。

あっちに広場があるから、あそこまで行くんじゃないかな。

 

 

いろいろ話しかけてもじーっとお年寄りを見つめたまま。

そしてもう見えなくなったというのに私から離れなくなった。

 

遊ばないの?

 

お年寄りからは目を離したけど、

しゅんとしてしまってベンチに座ったまま。

 

少しするとベンチから降りて石を拾ったりし始めたけど

ちょっと離れると私を振り返って走り寄ってくる。

 

わ!こういうのが理想だった!

 

おとなしくて勝手に遠くに行かなくて

常に私をちらちら気にしてるこの状況!

 

たまりませんな。

 

こんなこのお母さんはいつもこんな楽してるんだよな。

 

ひとりでいっておいで!

んもう!なんでママが一緒じゃないとあかんの!

ひとりで行ってごらんって!

 

とかよく言ってるけど

追いかけまわさなくても近くにいてくれるとか

そんな楽なことってある!?

 

「おかーしゃん あっち いいよ?」

 

え?あっちに行きたいの?

いいよ。行っといで。

 

「おかーしゃん あっち こあい?」

 

へ?怖くないよ?大丈夫だから行っておいで。

お花みたいんでしょ?誰もいないから大丈夫だよ。

 

「・・・・・」

 

どしたの?

 

「おかーしゃ こっちこっち いーっしょ」

 

えー私もー!?

お花見るだけでしょ?

 

「おかーしゃ!こっち!!」

 

あーはいはい。一緒に行こうね。

お花きれいだねー。

 

「おかーしゃん あっち いいよ?」

 

あっちも大丈夫だよ。

行っておいで。

 

「あっち こあい?」

 

怖くないよ。大丈夫。

 

「おかーしゃ いっしょ!」

 

えー。なんなのいったい。

お母さんあそこに座ってるから好きに遊んでいいよ。

 

「いっしょ!いっしょ!」

 

前言撤回。

適度に離れて遊べる方が楽ね。

うしろを追いかけまわすのとこれじゃ大差ないじゃん。

 

大丈夫だってば。

いつもの娘に戻っておくれ。




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