真夜中。

 

すっかり夜更かしをしてしまった私は

そろそろ寝ようかと眠い目をこすりながらトイレに入った。

 

明日は晴れって言ってたから公園に行かなくちゃ。

寝不足で公園はきついなー。

 

などと思いながら用を足し

んごーっと水を流して手を洗って

さぁ寝ようかとドアノブに手をかけてドアを押す。

 

ガコッ

 

開かない。

 

なんだカギをしちゃったのか。

カギを・・・カギ・・・

 

カギなんか閉めてないんですけど!

 

一瞬にして変な汗が出た。

もう一度ドアノブを回して押してみたけど開かない。

かちゃかちゃやってみてもトビラと柱の間にある金具が動いてない様子。

あれが引っ込まないとドアは開かない。

 

指で押すと簡単に引っ込むあの突起を

ドアが閉まった状態で動かすにはドアノブを回すしかない。

なのにそのドアノブを回しても動かない。

ドアが開かない。ドアが開かない。ドアが開かない。

 

トイレに閉じ込められた!

 

あわわ あわあわ

 

夜中に1人トイレの中でプチパニック。

とりあえず心を落ち着かせるために

トイレの水がタンクにたまるまで待ってみる。

 

 

ドライバーはトイレに置いてないし携帯電話もない。

ちょうつがいの突起は外側にあるから外す事はできない。

マンションなのでトイレに窓はない。

ドアに小さな窓があるけど手が入らないほど小さい。

 

でも今日は夫がいる。

出張中じゃなくてよかった。

 

でもここで大声を出して寝てる夫が起きるだろうか。

もしかして朝までこのまま!?

今何時だったっけ・・・

 

ふー。とトイレに腰掛けて私は思い出した。

数年前に洗面所のドアノブが同じように壊れた事を。

 

あの時は廊下側から入ろうとして開かないことに気が付いて

 

「これ中にいる時だったらアウトだったよねー

あと、トイレに入ってる時に壊れたら怖いよねー」

 

と冗談で言っていたのが今まさに現実になっている。

 

もし昼間、ガスをつけっ放しでちょっとトイレに。

なんて部屋に娘を1人残してこんな事になったら

火事になったあげく2人とも死んじゃうかもしれない。

 

夫が出張中だったら何日も閉じ込められたままで

娘が衰弱死してしまうかもしれない。

 

長時間ほっとかれた娘が危ないものをいっぱい触って

命に関わる大怪我をしたり、洗剤なんかを飲んでしまうかもしれない。

 

恐ろしい。

恐ろしすぎる。

 

心を落ち着かせる為の行為だったはずなのに

余計に動揺している私。

 

 

水の音が止まった。

トイレの中を何度見回してもドアを開ける手立てを思いつかない。

 

 

 

よし。夫を呼んでみるか。

 

「お、おっと~ おーい おっと~!」

「おっとおー!!」

「おーっとおおおおーー!!!」

 

・・・・

 

 

よし。ドアを叩いてみるか。

 

ドンドンドン! 「おっとー! おっとー!」

ドンドンドンドン! 「おっとー! 起きておっとー!」

ドンドンドンドンドン! 「おおおおっとおおおおーー!!!」

 

ぺたし ぺたし ←夫の足音

 

ほっ 結構すぐ起きてくれたな。

狭い家ばんざい。

 

「あのー あのさー」

「ドアが開かないんですよー。」

 

 

・・・・ ←なぜか無言の夫

 

 

かちょかちょ

 

 

・・・・ ←やっぱり無言の夫

 

 

かちょっ

 

開いた!

 

開いた。開いた。なんで?

そっち側からだったら開くの?

え?今どうやって開けたの?

なんでそんなに簡単に開いたの?

 

起こされてものすごく凶悪な顔の夫。

目がすわってます。怖いです。

 

「お前なー。もうちょっと考えろや。

普通下に回して開けへんかったら上にも回してみーひんか?」

 

へ? 上?

 

なるほどドアノブを上に回すとあの忌まわしい突起が引っ込んだ。

上には回してみなかった?

どっちにもがちゃがちゃやりまくったハズなんだけど。

あれ?

 

「寝るぞ。」

 

お、お騒がせしました。

ごめんね起こして。

 

なんだかまぬけな私・・・

 

ちなみにさくらはまったく起きなかった。

 

 

次の日夫がドアノブを解体したらやっぱり下向きが壊れていた。

上向きもいつ壊れるか分からないので

新しいのを買うまではトイレのドアノブなし。

 

でもこのマンションのドアノブは全て同じものだ。

もう2つも壊れたんだから他のもそろそろ壊れるんじゃなかろうか。

 

ああ怖かった。

 

 

この日から我が家のトイレには100均のドライバーセットが置いてある。

引っ越ししてトイレに窓がついても置いてある。

トイレと洗面所に窓がないマンションの方は

いざという時のためにドライバーセットを置いときましょう!

 




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さくらが昼寝をしている最中にトイレで本を読んでいたら

 

(今はしなくなったけど、

この頃の私はトイレで長時間本を読んでいた)

 

トコトコ娘の足音が聞こえたので

あー起きたな。

と思ったけど特に急いで出ようとは思わなかった。

 

今まではこういう状況でも

さくらはいつもどおり好きな事をしてたし、

開けようと思えばどのドアも開けられるので

探せば私がどこにいるのかすぐ分かるはずなのだ。

 

静かだし、何かで遊んでるんだろう。

 

と思って手を洗ってトイレから出ても

さくらは私の方に来ることはなかった。

 

む。静かすぎる。

これはまたよからぬことをやってるな?

 

とリビングを覗くと、

電気がついてない部屋で薄暗い夕方の光に照らされながら

テーブルを背もたれにして下を向いて立っていた。

 

えーっと、この状況は・・・

 

寂しかったのかな?

 

しばらく見ていてもそのまま動かないので

 

「さくら~」

 

とそっと声をかけてみると

とたんに「おかーしゃん」と泣き声になって飛びついてきた。

 

うわ。本当に寂しかったの?

ごめんね。お母さんトイレにいたんだよ。

 

 

昼寝から目が覚めたらお母さんがいない。

リビングにいるだろうと思って行ったら電気もついてない。

 

あ、トイレで音がした。トイレにいるんだ。

じゃぁもう平気。

 

でも私を1人にしたからちょっと怒ってやる。

迎えになんか行ってやんない。本当は寂しかったんだから。

 

という感情が涙になって流れていた。

 

全部私の想像だから本当は違うかもしれないけど。

 

 

起きてだれもいなかったからイヤやったなぁ。

電気もついてなかったしなぁ。

 

そういう時には「おかーさんどこ?」って呼べばいいんだよ。

そしたら「トイレだよー。ちょっと待ってねー」って言うから。

 

って、あれ?

 

子どもってもっと素直に

「おかーさーん!」って探すんじゃないの?

 

なんだろうこのさくらの妙なリアクションは。

変なプライドがある?

 

この「素直じゃない」って・・・

 

私そっくりーー!

 

 

これはもう、仕方ないかも。

さくらが私と同じような性格なら、何をどうしたって

自分からおかーさーんなんて呼ばないわ。

 

でも寂しいから怒っちゃうんだよね。

それが涙になって出てくるんだよね。

 

いやでも、さくらは私と違うところもいっぱいあるし

そうと決めちゃうのもよくないかな。

 

今はまだ我慢できずに泣いてるから

私もフォローができるけど

これ内にためこんじゃうと分からなくなっちゃうな。

 

よし。間違っててもいいからさくらの気持ちを代弁しよう。

 

こうしたかった。ああしたかった。

こう思ってたけど言いたくなかったって。

 

私が代わりに言ってたら「それは違う」

っていつか言ってくれる時がくるさ。

 

 

・・・・・

 

 

ということを続けてきたおかげで

「言わなくてもお母さんには全部分かってる」

とすっかり勘違いさせてしまうことになって

 

中学生になった今でも時々

「え?お母さんなのになんで分からないの?」

と聞かれることがある。

 

ただ私以外には全然通じないので

外では自分のことを伝えられるようにはなっている。

 

おおむね間違ってはいなかったはず。

うん。




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いつもはベビーカーにつっこんで行くのに

何を思ったのかさくらの手を引いて

散歩のついでに銀行へ来た私。

 

1件振込みをするだけだ。

すぐ終わるさ。

 

と思って。

 

お。ATM空いてるぞ。ラッキー。

 

さくらちょっと待っててね。

ここにいてね。

 

えーっと振込みをーぽちっと

えーっとそんで振込先入力ーでー

 

さくら!ここにいてって。そっち行っちゃダメ!

ほらこっち。ここにいて。

 

あ、いやいやカードじゃなくて現金振込みでー

金融機関は銀行でーあれ?出てこないな。

あ、行じゃなくて文字を押すのか。

 

「おかーしゃん だーっこ!」

 

あー待って待ってもーちょっとだから。

今抱っこできないの。

 

えっとどこまでしたかな。

あ、支店名の頭文字をー

 

「おかーしゃん とって!とって!」

 

えー何を取るの?パンフレット?

はいどうぞ。それもってちょっと待っててね。

 

わ。画面押すな!

 

最初に戻っちゃったじゃん!

ほれあんたはあっち向いてて。

 

「あの~お客様~。お振込みでございますか~?

それでしたらまずこちらのボタンを~」

 

ありゃ。サポートがきた。

すいません。分からないわけじゃないんですよ。

 

「はい。では次に~」

 

あ、いいです。分かりますから。

ありがとうございます。

 

「そうですか?」

 

その後もなぜかお姉さんは斜め後ろにはりついたまま。

 

さくらは走ってって自動ドアを開ける。

 

きゃーー!

 

外に出ちゃダメ!こっち!

さくらこっちにきてって!

 

「イヤー!」

 

ちょっと待ってくれたら終わるから。

ほら中に入って。

 

「だーっこ!」

 

抱っこしよう。だっこだっこ。

ほらお母さんぴっぴってするから見ててね。

 

「ぴっぴ!」

 

そうだよ。ほらここね。

 

えーっと・・・

 

「お振込でしたらこちらのボタンを」

 

知ってるっちゅーねん!

ATMくらい使えるさ!日本語で書いてあるんだから!

 

「ぴ!ぴ!」

 

うわ!前に体重をかけるな落っこちるでしょう!

さくらはじっとして!触らない!

 

「次にこちらのボタンを~」

 

分かってるっちゅーねん!

 

「では現金をこちらに」

 

あーはいはい!

 

さくらちょっとおりて。

お金出すからね。そこにいてね。

 

おろしたさくらがどこかへ行かないように

足で挟んで固定!

 

「だーっこ!だーーっこ!」

 

分かってるって!ごめんって。でもじっとしてて!

銀行の中だけだったらいいけど、あんた外に出るでしょう!

 

にじにじにじ ←私の足から抜け出そうともがいている

 

「ではこちらのボタンを」

 

すぽん! ←抜けた!

 

さくら!ダメ!ここにいて!

 

「いやぁぁぁぁぁ!」

 

「こちらのボタンを」

 

だーもー!

こういう場合は私じゃなくて子供の相手をしてくれたほうが

断然助かるんですけど!

 

とは言えない小心者。

 

さくらと格闘しながら、淡々と進めるお姉さんに言われるまま

なんとか、やっとこさ振込終了。

これ混んでたら諦めてるとこだったわ。

 

ぜーぜー

 

暴れる子を押さえつつ用事をするってきつい。

内臓にも骨にもダメージが。

 

銀行に来るときはベビーカーにさくらを突っ込むのを忘れずに!




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さくらは車が怖かった。

 

「ぶーぶー怖いよ!」と言うと

 

ぴたっと止まって

こわいこわい言いながら私に向かって走ってきていた。

 

でも何度も言ってるうちに慣れてきたのか

車というものを怖くないものと認識してしまったのか

ぶーぶー怖いよ!の効力がなくなってきていた。

 

我が家のマンションは1階の玄関を出るとすぐに

ひっきりなしに車が行きかっているような道路で

飛び出そうものなら一瞬で引かれるような場所だ。

 

いつもは「ぶーぶー怖いよ!」と言いながら

さくらと手をつないでいたんだけど、

 

今日は私の手を振りほどいて

あっという間に外に出てしまった!

 

目の前は道路!車のスピードも出てる道路!

 

ぎゃー!!

 

力の加減をする余裕すらなく

がしっとさくらの腕をつかんで引っ張り戻す。

 

いやーアドレナリン出たね。

どっぱし。

心臓に悪いってほんと・・・

 

「車怖いって言うてるでしょ!

飛び出したらあかんの!お外はおててつなぐの!」

 

と頭ごなしにがんがん怒ったら

ひーひー泣きながら抱っこをせんがんできた。

 

ダメだ。わかってない。

腕が痛いのと怒鳴られたのとで泣いてるだけだ。

 

こればっかりはやってごらんと言うわけにもいかず、

なんとか聞き分けて欲しいんだけど。

 

はいはいよしよし 腕痛かったね。ごめんね。

 

でもほら見て。ぶーぶーいっぱい来てるでしょ?

あれにぶつかったら痛いんだよ。

だからこっちに飛び出しちゃダメなの。

 

「がーーっこ!がっこ!あっち!」←マンションを指さしている

 

まだ通じないか・・・

 

 

まぁ公園についたら機嫌も直るでしょう。

 

と公園までは抱っこして歩きながら

 

今度から手を繋ぐんじゃなくて、手首を持つようにしようか。

でもそれって仲良く歩いてるようには見えないよな。

連行してるみたいだもんな。

 

それともお散歩紐がついれるリュックを買おうか。

でもあれぐんって引っ張られたら後ろに転ばないのかな。

それにリュックが取れたら結局危ないし、

取れないようにぎゅーぎゅーしたら嫌がりそうだし。

 

犬のハーネスみたいなのないかな。

中型犬のだったら使えるかも?←考える方向がおかしい

 

それとも服に直接縫い付けて・・・←どんどんおかしい

 

うーん

 

とか考えながらひくひく言うてるさくらをぽんぽん。

 

 

さー公園ついたよ。

遊んでくださいな。

 

「イヤ」

 

へ?

 

「イヤ。あっち。おうち。」

 

は?

 

「だっこ。あっち。」

 

おうちに帰るの?なんで?

せっかく公園来たのに遊ばないの?

 

「イヤ」

 

わーご機嫌直ってなーい

 

 

そういやさっき公園じゃなくて家の方を指さしてたな。

あれは外に出る気がなくなったから帰れってことだったのか。

 

でもせっかく来たのにな。

 

ほら、ここならぶーぶーこないし。ね?

抱っこでお散歩しようか。

 

ということで抱っこしたまま公園の中を散歩。

くるっと回ってもダメなら帰ろうか。

 

なんて心配は遊具のある場所で終わり。

お友達がいっぱい遊んでるのを見ると

さっさと私から降りて走ってった。

 

ほっ

 

 

気を引き締めよう。

さくらは一瞬気を抜いただけでも死ぬ子だ。

 

よし。

 

 

 

と、いつぞや完全に放置していたことは棚にあげる。

 

私はこういう両極端なことが多いので

さくらのように他人に左右されない子じゃないと

なんなの、どっちなのと不安になったかもしれない。

 

でもさくらは私の揺れ動く気持ちとはうらはらに

親がいてもいなくても、

今日もいつも通り元気に遊んでいる。

 

これでいいのだ。

 

 

・・・いいのか?




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食事という行為に飽きてしまったらしく

ちっともさっぱりご飯を食べてくれなくなったさくら。

 

うさぎさんのおにぎりにしてもダメ。

かわいく飾り付けてもダメ。

 

すぐに「ごっちーた!」と席を立つんだけど、

人が食べているものには興味を示すので

私のお皿から一口、二口食べて立ち歩くという

なんとも行儀が悪いことになってしまった。

 

それでもほとんど食べない。

 

これが遊び食べって言うんだろうか。

でもまだ欲しいとか、そういう感じはない。

 

幸いフォローアップミルクは飲んでくれるので

栄養失調にはならないだろうけど

でもずっとミルクってわけにもいかないし・・・

 

「1歳10ヶ月 食事」で画像検索すると

かわいらしい子ども用のご飯が並んでいる。

色もきれい。

 

でもさくらは食べない。

 

 

お昼の時間がきても、メニューが決まらずに

冷蔵庫をあけたりしめたり。

 

いったい何を作ったら食べるんだろう?

 

 

こないださつまいもを茹でて小麦粉を混ぜて焼いたら食べたな。

それとも今日はジャガイモで作ろうか。

ニャッキみたいなのにしたら食べるかな。

 

スパゲッティは全然食べなかったし、

あ、グラタンのマカロニは何本か食べてたからマカロニ茹でてみようか。

 

でもご飯あるしなぁ。

おにぎりにしても食べないし、カレーも混ぜて終わるし、

 

うーーん・・・

 

とあれこれ考えていると

私の中で何かがぷっつりと切れてしまった。

 

突然さくらの食事を考えるのが面倒になったのだ。

 

なんでこんなに悩まなきゃいけないんだろう。

もういいや。さくらにご飯つくるのはやめた。

 

だって何作ってもさくらは食べないんだもん。

作ってとか、お腹すいたって言われてないから

作らなくていいってことよね。←すぐこういう極論になる

 

でも私はお腹空いてるから、私が食べたいものを作ろう。

私だけのためのご飯。

 

今日のお昼はチャーハン!(またかい)

味付けは私の好みで!

 

色々野菜をみじん切りにして鶏のひき肉とたまごを入れて

ジュージューと塩コショウとダシの元で炒めて

ごはんを入れて混ぜたら生姜のすりおろしとしょうゆを適量。

 

人参や玉ねぎがくたくたになるまで火を通さなくていいし、

生姜がピリっとしてる私のチャーハンだ。

 

コツはうどんだしを使うこと。

それもかつおじゃなくていりこだし。

 

いただきまーす!

 

うめぇ~!

なんか久しぶり~!

 

さくらのものは何も用意せず

自分だけばくばく食べる母親がここに。

 

育児放棄って他人事じゃないよな。

 

食事を抜く虐待とか聞くと

欲しがってる子に食べさせないイメージがあったけど

よく言う「子どもが食べなかったから」というのも

まんざら嘘ではないのでは。

と思えてくる。

 

だってほら、さくらは見向きもしない。

私がおいしそうに食べてても欲しそうにもしない。

おやつも食べてないからお腹は空いてるはずなのに。

 

でもこのままほっとくわけにもいかないので

フォローアップミルクをつくって出す。

 

さくらはちゅっと飲み干す。

 

 

これでいいはずはないけど・・・

でも楽だ。このまま流されてしまいそう。

 

 

そして夕飯も同じように

久しぶりに大人の味付けで食べたいものを作る。

 

さすがに夕飯に何も出さないのは良心が痛んだので

さくらには白ごはんにふりかけをかけたものを出す。

 

はいさくらの。いるだけ食べたらいいよ。

 

いただきます。

 

ふりかけご飯もどうせ食べないだろうなと思っていると

 

「さーちゃんの!さーちゃんの!」

 

と私の取り皿を指さすので、

何に使うんだと同じお皿を渡す。

 

はいどうぞ。さーちゃんのね。

 

するといきなり大皿から手羽中の甘辛炒めを取って

自分のお皿に入れて、ばぐっと

 

ちょ、辛いよ!?

もぐもぐできる?小さく切ってないのに。

 

真ん中は骨!食べれないって!噛んでる?ちゃんともぐもぐしてって!

よく噛んで食べなきゃダメだってほら!

 

食べても食べなくてもうるさい私。

 

 

でもさくらは

「いっしょ~♪」とか「かんぱ~い♪」とか言って

なんだかとてもうれしそう。

 

そうか!同じお皿がよかったのか!

面倒でさくらのお皿を出さなかったのがよかったのね。

中身も同じだしねー。おいしいねー。

 

「げほっ げほっ」

 

あ、ほら、喉につっかえてるやん!

もぐもぐだよ。もぐもぐ。よく噛んで!

 

「もぐもぐ」

 

言うんじゃなくて噛むの!

 

ああもう。やっぱり大人と同じ食事は早いんだって。

でもさくら用のを作ったって食べないし、

食事ってどうやってさせたらいいのー!

 

でもさくらは嬉しそうに食卓についていた。

ふりかけご飯は食べなかったけど、

「いっしょ~♪かんぱ~い♪」は何度もやった。

 

 

そして私の子ども用の食事作りはここで終わった。

もうさくらのためだけに特別に食事を作ることはなく、

 

私が食べたいから作ったけど、いるならどうぞ。

 

というスタンスにした。

 

そうすることでさくらが食べなくてもイライラせず、

私は自分の食べたいものが食べられたから。

 

食べたきゃ食べるさ。←義母さんと同じになってる




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なぜかご飯をほとんど食べなくなったさくらが

 

「人のお皿からなら食べる」

 

ことを発見して、毎食私のお皿から

 

「ちょっと食べる~?」とやっていたけど

それもたった数日で効力がなくなってしまった。

 

食べるからってそればっかりやり過ぎたか。

 

 

なんで食べないの?

お腹すいてないの?

 

ミルクやめたらいいのかな。

でも何か口にしないと低血糖になったりしない?

 

ヨーグルトやプリンは食べるけど

毎日毎回そういうものってわけにも・・・

 

どうしたらいいと思う?

 

と義母さんに相談してみると

 

「そんなんお腹すいたらなんでも食べるわ!」

 

という意見。

これみんな言うよね。

 

でも、私は小さい頃食べれないものは食べれなかった。

どんなにお腹が空いていても食べれなかった。

 

お腹が空きすぎるとお腹が空いたという感覚もなくなって

体がだるくなって動きたくなくなって(当たり前だ)

ますます食から遠のいていた気がする。

 

さくらにはそんな風になってほしくない。

 

ご飯を食べなければ生きていけないし、

おいしいものだっていっぱいある。

 

本来食事は楽しいもので、

イヤイヤ、叱られながらするものじゃない。

 

なんとかさくらに楽しく食事をしてもらおうと

あれこれ考えた結果。

 

結局義母さんの案を採用。

 

「食わずにいられないほど腹を減らせ!」

 

に決定。

 

さぁ公園だ。遊べ遊べ走り回るのだ。

服なんか汚れたっていい。

好きな所で好きな事をしまくるのだ。

 

ってやってることはいつもと一緒。

 

でも今日は帰ろうとは絶対に声をかけない。

なんならもっと行こうと誘ってやろう。

 

という意気込みで

とことこ小走りに進んでゆくさくらの後をついてゆくと

 

やっぱり遊具のある場所へ到着。

 

さくらは私の事など振り返りもせず

どんどん遊具の中へ突っ込んでゆく。

 

大きな船の形をしたアスレチックへ登ったり(落ちそうで落ちない)

ジャングルジムに挑戦したり(落ちそうなので引っぺがした)

砂がいっぱい乗っかった斜めの階段を手すりも持たずに下りたり

(案の定、中ほどからごろごろ転げ落ちたけど怪我はなし)

人のおもちゃを勝手に取って遊んだり(貸してって言おうね!)

 

いやまぁまったくよく遊ぶ。

 

いつもならそろそろ帰る時間だけど

もっと向こうの遊歩道にも行ってみようか。

 

さくら行ったことないでしょう。

あっちはお水が流れているところもあるんだよ。

 

ほら行こう行こう。

 

「っちー?」

 

そう。あっち。

 

しかし私が行こうとしていた場所に行く前に

大きな高架の坂道でさくらが止まってしまった。

 

あれ?

 

そしてくるっと反対方向に向いてとことこ

 

え?

 

帰るの?

 

「うん」

 

おお。イヤじゃなくてうんだって。

もう帰るって。

さすがに疲れたか。お腹すいたか。そうかそうか。

 

じゃぁ帰ってご飯食べようか。

お昼はもうとっくに過ぎてるよ。

 

 

そして帰宅。

 

靴を脱いで上着を脱がせたら

とことこベッドへまっしぐら。

 

いや、ちょっと待って!

ご飯!ご飯が先でしょ!

 

お腹空いてるでしょ!?

 

と無理やり引っ張ってきて座らせてはみたけど

眠いんだけど!と凶悪になっているさくらは

不機嫌極まりなく、当然ご飯なんか食べやしない。

 

ああもうどうすれば食べるのー!

 

 

*この時はさすがに低血糖にになるのが怖かったので

フォローアップミルクを飲ませました。

 

この頃はミルクで生きていた気がする・・・




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ペンタブ(ペンタブレット)とは、
専用のペンで専用のパネルに書くことで
マウスのポインタを動かせるというもの。

 

パソコンで絵を描く時なんかに使うものです。

 

で、さくらがこのペンタブを気に入ってしまった。

 

私がパソコンに向かうと当然のように膝に座り込み

立てかけてあるペンタブを取って

収納されているペンを引っこ抜いて

 

「かきかき~」

 

とお絵かきソフトの立ち上げを要求する。

 

お絵かきソフトを使っている間は他のソフトは使えない。

もちろんネットもできない。

マウスも使えない。

 

むぅ

 

さくらのお絵かきを眺めながら

 

「ちーろ」と言えば黄色に変えてやり

「あか」と言えば赤に変えてやり

「みどりー」と言えば緑にかえてやる。

 

1人で描いててねーと言っても

しばらくすると「あおー!あおー!」と呼ばれる。

 

好きな色のところにペンを持ってって押すだけだよ!

なんて言ってもまだ難しいらしい。

子供用のソフトじゃないしね。

 

使わせてみた私が悪いのか・・・

 

お絵かき好きだもんね。

 

傘で色を教えようとして失敗したけど

(しばらく傘=赤になっていた)

クレヨンであっという間に色を覚えて

「あーか♪」と言いながら自分で選んでる。

 

だからさ、パソコン使わなくてもお絵かきできるじゃん。

お絵かき帳とクレヨン出すからさ

お母さんにパソコン使わせてよ。

 

「んや!」

 

分かって返事してんのかな。

 

「あーお!」

 

はいはい。青ね。

ぽち。

 

「じょーじゅ!」

 

うん。上手だね。すごいね。←棒読み

 

完成?と聞いたら「ん!」と満足そうに言った1枚がこちら。

(背景は最初から色をつけてた)

 

 

何描いたの?と聞くと「まめ!」だって。

どこら辺がまめなんだか。

 

はいじゃぁおしまいね。

次はお母さんのばん。

 

「っかい!っかい!」

 

もう一回描くの?

 

「うん!」

 

え。これもしかしてお絵かき帳みたいに

何枚も何枚も何枚もってパターン?

 

しかもパソコンには終わりがないぞ!?

よし。線を太くしてすぐ画面いっぱいになるようにしよう。

 

「みどり!」

 

はいはい。緑ね。

ぽち

 

「ちーろ!」

 

はいはい。黄色ね。

ぽち

 

「ぴんく!」

 

へいへい。ピンクね。

ぽち

 

できた?

 

「ん!」

 

 

はいじゃぁおしまいね。

次はお母さ・・・

 

「っかい!っかい!」

 

ええええええ

 

 

 

ただ眺めてるだけでは面白くないので

ちょこちょこ色を塗ってみたり・・・

 

誰ですかさくらにペンタブなんか教えたのは!

私だ!

 

と、この時はこの重要さにまったく気付いてなかったけど

これじつにもったいないことをしていた。

 

「誰かと一緒に楽しむ」という

さくらには難しい療育をするチャンスだったのに!

 

ってこの時は障害に気付いてなかったんだから仕方ないけど

多分もっと普通のお母さんだったら

「一緒に」楽しんだんだろうなぁと思ってしまう。

 

私はただただ「早くどいて」としか思っていなかった。

 

だからペンタブを見せるとダメだな。

見えないところにしまっておこう・・・

 

なんて行動に出てしまって、さくらの作品はここで止まっている。

あーあもったいない。




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さくらは食事にあまり興味がない。

 

赤ちゃんの時からお腹が空いたとあまり泣かなかったし、

お昼寝しすぎて1日2食になっても平気だ。

 

食べないわけではないけど、

積極的に食べ物を求めることもない。

 

それが最近さらに食べが悪いなーと思うことが多くなった。

 

ご飯をハート型や星型のおにぎりにしても

「かーいーねー」って言うだけで食べようとしないし

 

食べさせようと口に持っていっても

一口食べただけであとはもういらないと言ったり、

一口も食べずに「イヤ」というものさえある。

 

そのくせ人が食べてるものを欲しがったりする。

 

 

今日はお昼ご飯に作った五目御飯をほとんど食べなかったのに

おばあちゃんのジャージャー麺をもらっていた。

 

五目御飯が嫌いなのかな?と思ったけど

残った五目御飯をどんぶりに入れてテーブルに置いといたら

「おとーしゃんの?こえおとーしゃんの?」とやたら興味を示して

 

そうだよ。お父さんのだよ。

余ったから夕ご飯に出そうかなと思ってるの。

 

と言うと、食べていいと言っていないのに

手を突っ込んでむしゃむしゃ食べ始めた。

 

お行儀悪いです!

 

 

味がイヤだとか食感がどーとかじゃないんだろう。

お腹が空いてない訳でもないらしい。

 

これを食べなさいと用意されるのがイヤなのかな。

 

でも全部食べなさいと言ったこともないし、

無理強いしたこともないのになんでだろう。

 

これが私の。という何かプレッシャーなんだろうか。

 

 

だったらそれを利用すればよいのでは!と思いついた。

 

思いついたら即行動♪

 

 

夕飯の時、さくらのお皿にも同じものが入っているのに

私が食べているお皿から

 

「これお母さんのだけど、ちょっと食べてみる?」

 

と口に入れてみた。

 

すると「もうちょっと!もうちょっと!」と要求してきたので

 

「え~?これお母さんのなんだけどな~

じゃぁ、ちょっとだけだよ。」

 

と言ってすぷんと一緒にお皿を渡すと

 

パクパク食べてる!すご!

なんだかよく分からないけど食べてる!わーい!

 

 

これ、お母さんの方が絶対おいしいものを食べている。

とでも思ってるんだろうか。

 

食べやすいようにと思って小さく切って取り分けたり、

さくらのだけご飯をおにぎりにしたり、

そういう手間が「自分のだけ違う」と思わせるのかな。

 

それともさくらには早いと思って食べさせてなかったものを

ちょっともらったらすごくおいしくて

私のご飯はおいしくないんだ。とインプットされたんだろうか。

 

そんな覚えはないけど。

 

なぜ自分の前にあるものには手を出さないんだろう。

みんなと同じものを並べてるのに。

 

 

じゃぁ大皿にしてそこから取り分けてみよう。

それならみんなで同じものを食べてるって分かるよね。

 

と次の日は炒飯を大皿に入れて出して

そこから取り分けてみた。

 

「はい。これさくらの分ね。」

 

「こっちはお母さんの。」

 

・・・食べない。

 

 

なーぜーなーのー

 

 

「いらないの?じゃぁお母さんの食べてみる?」

 

と私のお皿からさくらの口に入れると

「もうちょっと!もうちょっと!」と要求してきたので

 

「え~?これお母さんのなんだけどな~

じゃぁ、ちょっとだけだよ。」

 

と言ってすぷんと一緒にお皿を渡すと

 

パクパク食べてる・・・

 

 

同じものやん!

 

 

まぁこれで食べるならいいか。

ちょっとめんどくさいけど。




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遊歩道でさくらを遊ばせながらボーっとしていると

よちよち歩きの女の子を連れたお母さんが

にこにこ笑顔で近づいてきた。

 

こんにちはぁ。 ←最近自分から挨拶するように心がけている

 

「あ。こんにちは。」

 

娘より頭ひとつ小さく、娘より一回り横幅が大きいその子は

ヒザを伸ばしたままの状態で歩いているのに

かなりの高速でたかたか進んでくる。

 

なんでヒザが曲がらないんだろう。

小さいからかな?

足が短すぎてそう見えてるだけ?

まだかなりのガニ股だから曲げたまま歩いてる?

 

だったら仲間だな。

この子も1歳前から歩いてるんだな。

 

と思った私は「何ヶ月ですか?」と聞いてしまった。

 

「あ、1歳と3ヶ月なんです。」

 

あわわわ

またやってしまった。

 

子供の年齢は見た目より大きく言うのがマナーだ!

きゃー

 

でもでも今回のはまだセーフ?

ダメ?

 

「しっかりしてますねー。もう3歳くらいですか?」

 

ああダメだった。すごい上に言ってくれた。

そうよね。1歳半くらいですか?って聞くべきだったのよね。

反省・・・

 

いえまだ2歳前なんです・・・

 

それからさくらとその子はコミュニケーションを取るでもなく

かといって無視する訳でもなく

変な間合いを取りながらころころ一緒に遊んでいた。

 

そしてこのお母さんもそこから無言。

 

子どもは野放し状態。転んでも転ばされても口も手も出さない。

何も言わずに、まったく動かずに見てるだけ。

 

子どもに話しかけもしないし

私に話しかけてくるでもない。

 

その子もお母さんに甘えにくるわけでもなく、

さくらと同じようにその辺をたかたか歩き回っては

石や棒切れを拾ったりして遊んでいる。

 

でも片方の手には小さいボールが握りしめられている。

振るとチリチリンと鈴の音がするボール。

 

最初は遠巻きに見ていたさくらだったけど

その子が転んで手からボールが落ちた時に

さっと拾ってそこから離そうとしなくなった。

 

狙ってたな。

 

「とっちゃダメでしょ? かえそうね?」

 

なんて言って聞くようなさくらではないけど、

相手のお母さんの手前一応言う。

 

「それさくらのじゃないでしょ。どうぞして」

 

「いや!」

 

「鈴のいい音がするね。チリチリいうね。」

 

「いや!」

 

んもう・・・

 

普通ならここで「あ~いいですよ~」とか言われて

「すいません取っちゃって~」とか言って

「ほら貸してくれるって。ありがとうは?」なんて言って

 

ねぇ?

 

でもお母さん無言。

 

えーっと・・・

 

その子も特に返して欲しい素振りもみせず、

結局さくらがボールを持ったままになってしまった。

 

 

私は誰かといると何か話さなければと思ってしまうけど

別に話すことがなければ話さなくてもいいのかな。

 

石段に座ってボーっとお互いの子どもを見てるだけで

特に何をするでもなくそこにいる私たち。

 

いや、でも、ちょっと、居心地悪いかも。

 

でもこういう時に何を言えばいいのか

どういう話が無難なのかまったく分からないので

結局私も黙ってそこに座っていた。

 

 

しばらくするとさくらが移動し始めたので

 

向こうに行くの?だったらボール返さないと。

ほら、貸してくれてありがとうって。

 

さくらは向こうに行きたいのと、ボールを返したくないのと

自分の中で何か葛藤するような表情をしていたけど

 

「あい!」とボールを返して

「ばいばい!」とさっさと向こうに行ってしまった。

 

あ、ボールありがとうございます。

 

(と言ってもお母さんは会釈をするだけ)

 

さくら待って!

 

 

と、その親子とは別れてしまったけど、後になって

 

実際にいた親子よね!?

 

とちょっと不思議に思ってしまった。

 

 

それと、人にあったら話さないと!

と思い込んでたのも、別に無理に話さなくてもいいのかな?

と思えた出会いでもあった。




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朝からいい天気だったので

何も考えずにいつもの公園に行くと

 

ものすごい人だった。

 

家族連れがいっぱい。

あっちこっちにビニールシートでお弁当。

遊具に戯れる小さい子の群。

 

あ。日曜か今日!

 

休みになるとこの公園はとても人が多くなるので

土日は避けていたのに失敗したな。

 

今から帰るって言ってもさくらは聞かないだろうし、

今日は目を離さずに後ろをしっかりついて歩くしかないな。

 

と思いながら、遊具のあるところまで歩いていると

 

小学校低学年の男の子が乗ったマウンテンバイクが

ノーブレーキでさくらをすっ転ばして過ぎ去っていった。

 

は!?

 

一瞬の出来事になにもできなかった私。

 

自転車はそこここでいっぱい走っているけど

みんな上手に歩いている人をよけてるし、

まさかとことこ歩いているさくらにぶつかってくるとは!

 

さくら!

 

1mほどすっ飛ばされたさくらは大泣き。

周りの大人達のドヨメキ。

駆け寄る私。

 

自分で起き上がったのでほっとしつつ

抱き起こして全体をチェック。

 

さくらは抱っこ抱っことしがみついてくるので容易ではない。

 

顔見せて。あーんして。どこか痛い?

って今は分からないか。

 

顔に傷はない。口の中も切ってない。

頭は打ってない・・・はず。

 

しかし私の頭の中はさくらが大変というより周りの人の視線。

 

「あんなちっちゃい子の手ぇ離したらあかんでー」

「親はどこにおったんやー」

「ちゃんと見といてやらんとー」

「かわいそうになぁ 親が悪いわー」

 

などの幻聴を聞きながらこの場から逃げたい一心。

(実際には誰も何も言ってません)

 

そうこうしているうちに男の子が

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

と言いながら帰ってきた。

 

ああ、きてくれたの。大丈夫だよ。

謝ってくれるの。ありがとうね。

 

「本当にごめんなさい!」

 

どこかにぶつかった?

 

「わかんない。でもぶつかったかもしれない。

ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」

 

うん。いいよありがとう。

もう大丈夫だからね。

 

こういう場合、どういう風に場を収めていいのかまったくわからない。

この男の子の親を探す必要性は感じられないし

かといってフォローもせず立ち去っていいものかどうか・・・

 

男の子は「ごめんなさい」を繰り替えすばかりで

話をしようにもできない感じ。

 

結局私は泣きじゃくるさくらを抱えつつ

大丈夫だからね。と男の子に言いながらその場を離れた。

 

 

さくらが泣き止むのを待って落ち着いてもう一度チェック。

どうもわき腹にタイヤが当たったらしく

服が汚れていて皮膚がちょっと赤くなっていた。

 

ここ痛い?

 

「あっち!あーっち!」

 

さくらは既に遊具に行きたくて大騒ぎ。

 

痛くないのね?

 

「あーーっち!」

 

答えてくれー

 

 

でもそのまま手を離すとぱっと遊具に向かって走って行って

いつも通り遊び始めたので一安心。

 

しばらくしてもう一度見てみると赤みが引いていたので

ちょっとすれただけだったらしい。

 

ほー

 

 

気になったのでさっきの男の子を見ていると

自転車のブレーキを使うことができないらしく

少し大きめの自転車をうまく走らせてはいるんだけど

止まる時は足で地面をザザザーっとしている。

 

ブレーキ使えって!

 

しかもぶつかる危ない!と思ったら目が離せなくなって

結局それに向かって突進している。

 

これは私の観察不足だな。

 

もっと全体を把握できる力があれば

あの自転車危ないからここは抱っこしとこうとか

ぶつかりそうな時にさっと手を引くとかできたのに。

 

でもそれは難しいから

 

人が多いときには手を離すなだな。




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あおいです
私と娘さくら(2003年生まれ)は
アスペルガー症候群
息子いぶき(2012年生まれ)は
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そんな親子の療育的日常

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