積極奇異型・孤立型・受動型(1歳5ヶ月)


 

さくらは基本私からは逃げていくけど

知らない人にはどんどん近寄っていく。

 

遊歩道で散歩中、人を見つけるととりあえず

 

「おーい」

 

と呼びかけて手を振りながら近づいて

なんならそのままどんどんついてってしまう。

 

完全に無視してさっさと行くサラリーマン、

「え?え?」と困惑する中学生、

「かわい~」と言ってくれる高校生、

「お散歩してんの~?」と笑顔で話しかけてくれるおばちゃん

「おーいやて!あははは」と笑って去っていく小学生。

 

ウォーキング中のおばあちゃん軍団に

「一緒に行くか~?」

「これこれ、ほんまに付いて来たらあかんがな。」

などと言われたり、

 

管理事務所の人にテニスボールをもらったり、

公園を掃除してる人に葉っぱ付きの枝をもらったり、

 

さくらは私をほっといて

いろんな人といろんな交流を楽しんでいた。

 

そしていつしか私もそれを

後ろからついて行きながら眺めるだけになっていた。

 

 

そんな日々の中、初めておじさんに注意された。

 

「人見知りせん子やなぁ。

でもな。こういう子は気をつけなあかんで。

こういう子がいっちゃん危ないねん。

誰にでもにこにこ近寄って行くやろ。」

 

あ、はい。

 

「ほんまやで。よーよー見といたらな。

お母さんが目ぇ離した隙に袋でも被されてみーな。

もうわかれへんぞ。」

 

袋・・・ですか。

 

「そのまま車に乗せられたらもう終いや。

その場を見ててもどうにもなれへん。もう探されへんで。

外国に売り飛ばされたり、臓器取って売られたりな。

そんなん関係ない話や思てるかもしれへんけど

実際あんねんからな。

この辺は変な人が多いからほんまに気をつけや。」

 

あ、はい。ありがとうございます。

 

 

 

そうか。走って飛び出して車にひかれたり、

どんどん行って迷子になることは考えていたけど

 

誘拐されるという可能性か。

 

 

・・・・

 

 

さくらを連れてった人は困るだろうな。

言うこときかないし、こだわりは強いし。

 

でもすぐ殺されたらそんなことも関係ないのか。

 

 

でももう、これ以上さくらを縛り付けておくのは無理だし、

もしそうなったとしても

 

「私はこれ以上できないほどがんばった」

 

と自分には言えるんじゃないだろうか。

他の人はいろいろ言うかもしれないけど。

 

 

と思いながら一度も振り返らないで

とことこ歩き続けるさくらを追いかけていた。

 

 

さくらは人との関わりを求めているし

コミュニケーションも楽しんでいるように見える。

 

でもそれは「自分がしたいこと」限定で

相互的な関わりとはちょっと違う気がする。

 

 

もう少し大きくなったらどう教えようか。

 

私は「知らないおじさんについて行かない」と習った。

おじさん限定なのは時代だろうな。

 

 

袋を被せられるか・・・

 

 

注意してくれたおじさんはいったい誰だったんだろう。

わざわざ教えてくれたということは、

それだけ危なっかしく見えたんだろうな。

 

もしかしたら何度も会ってる人だったかもしれない。

 

 

それからはさくらが近寄って行く人を

きちんと見るように心がけた。

 

私は人の顔を判別するのが苦手なので

顔は見ずにその他のもので区別する癖があったけど

目を合わせるとこっちから挨拶もしやすいので

積極的に人の顔まで自分の顔を上げるようになった。

 

遊歩道で会う人は初対面でも何度も会ってる人でも

「挨拶→今起こってることを話す→別れる」

という一連の流れは同じなので、不必要にドキドキすることもない。

 

そして私はさほど時間をかけずに

遊歩道で知らない人と立ち話ができるようになった。

 

さくらのおかげだな。

 

この頃のさくらははまだおしゃべりができなかったので

「おーい!」と言いながら近づいて行ったり、

拾った石を「いーし!」と見せたりするだけだったけど

 

それを

 

「さくらはすごいなー。私にはできないなー。

そうかああやって人と仲良くなるのか。なるほどなー。」

 

という羨望のまなざしで見ている妙な親を

みんな暖かく見守ってくれていたのかもしれない。

 

なんせ毎日いたからね。遊歩道に。

 

 

 

 

積極奇異型・孤立型・受動型

 

アスペルガー症候群の人を

 

「積極奇異型・孤立型・受動型」

 

という3つのタイプに分けたりする。

 

健常児にも性格があるように、アスペルガーでも性格はある。

脳の特性はあっても、受けとった後の行動が違うのだ。

 

さくらは積極奇異型と孤立型のミックス。

この2つは相反するようだけどなぜか混ざり合っている。

ただし受動型はいっさい見受けられない。

 

*この3つのタイプは固定されいるわけではなく、

成長と共に変わることも多々あります。

 

 

積極奇異型の特徴

 

・人見知りをせずどんどん他人に近づいて行く。

・聞かれてもないのにいろんなことを話す。

・初めてあった人にも馴れ馴れしく接する。

・知らない人にも平気でついて行く。

・場にそぐわないことを一方的に話し続ける。

・相手の反応によって態度は変わらない。

・人との距離が異様に近い

 

 

 

孤立型

 

・コミュニケーションが取りづらく、目線を合わせにくい。

・話しかけても無反応のことが多いが、用事があれば話しかけに来る。

・自分の世界がしっかりあり、そこへの人の介入を嫌がる。

・ひとりで遊ぶことを好み、友達と一緒に遊ぼうとしない。

・周りにだれもいないかのように行動する。

 

 

 

受動型の特徴 

 

・誘われたらするが、自分から積極的には動かない。

・したい、したくないの自己表現ができにくい。

・自己主張があまりないので、育てやすいと感じる。

・流されやすく、言われるままに行動する。

・ストレスをためやすく、発散もしにくい。

・障害があると気付きにくい。

 

 

 

 

さくらは公園では積極奇異型っぽかったけど、

家では孤立型だった。

 

小さい頃は物怖じせず誰にでも話しかけていたのに

どこでどうなったのか、小学校高学年くらいになると、

自分から友達を遊びに誘うのにも勇気が必要になった。

 

「今日は遊べない」と言われたらどうしよう。というよりは

友達に話しかける自分ってキャーーー!みたいな感じだそうだ。

恥ずかしいとはまた違って、行動そのものがキャーー!

 

って分かりませんよその説明。

 

でも中学生になってそれも徐々に克服しつつあるので

やっぱりさくらはいろいろ混ざってるなという印象。

 

人の性格を3つに分ける方がおかしいんだ。

 

 

 

ちなみに私は小さい頃は周りが見えなかったこともあって積極奇異型。

幼稚園頃から人と違うと恥ずかしいという思いから受動型。

 

今はいろいろいい感じに混ざってる。

 




応援クリックありがとうございます。

現在のあおい家はメルマガにて配信中 → メルマガ登録


現在のあおい家は
メルマガにて配信中

メルマガ登録


あおいです
私と娘さくら(2003年生まれ)は
アスペルガー症候群
息子いぶき(2012年生まれ)は
グレーゾーン
そんな親子の療育的日常

お問い合わせ

あおい家なう↓


Menu
Category
Archive
Link