吐いたのはタコのせい(年少)


 

冬休みに入ってほどなくして

さくらの食欲ががくんと落ちた。

 

しんどい?と聞いてもよく分からないらしい。

 

散歩にさそえば一緒に出掛けるけど

ニコニコ走り回る感じはない。

 

なんだろう?

 

と思ってるといつものように遊んでいたさくらが

とことこと私のところにきて

 

「お腹がぐにぐにする・・・」

 

と言い出した。

 

痛いのではなくぐにぐにするという表現は

「吐き気がある。気持ちが悪い。」という意味だ。

 

その時は熱はなかったんだけど

しばらくしてぐんぐんあがって38.5度。

 

風邪ひいたんだね。

 

吐き気はあっても幸い吐くことはなく

夕飯もうどんを少しとたいのこの煮付を食べた。

 

比較的元気だし、このままよくなるだろう。

 

 

そして次の日、すっかり熱も下がって元気だったので

「冬休みはお山のおばあちゃん家へ!」という予定通り

お山へ向けて出発。

 

おばあちゃん家についてもあれこれと遊び回り

夕飯にタコの煮つけが出てきて

 

「さーちゃんこれすきー!」

 

ともりもり食べるもんだから

 

タコは消化が悪いからもうやめときって。

お腹また痛くなったらいややろ?

少しだけ。もういいって。もうやめときなさい!

 

と止めたんだけど、それが悪かったのか余計に意固地になって

 

「さーちゃんこれ好きなの!」

 

と奪うように食べていた。

 

 

その翌朝6時。

 

「おかあさ~ん 何か飲みたい~ 喉がかわいた~」

 

とさくらが布団の中で言った。

こんなことは普段ない。

 

昨日タコ食べすぎたからだよ!

とぶつぶつ言いながら台所へ行きお茶をついで持ってくる。

 

コップ一杯のお茶をぐびーっと飲み干したさくらは

またそのまま寝てしまった。

 

 

しかしこれが事の始まりだったとは。

 

 

それから1時間ほどして

 

「喉がぐにぐにする~」

 

とさくらが起き上がった。

喉と言ったのでちょっと安心したのもつかの間

 

「お腹もぐにぐにする~」

 

と言い出しあっさりリバース開始。

でも出てくるのはさっき飲んだお茶くらいなもんだ。

 

ここでも常に常備しているゲロボウルが大活躍。

私は嘔吐恐怖が少しあるので、

さくらがどれだけ元気でも

常に枕元にビニールをセッティングしたボウルを完備。

ゴミ箱にもなるしね。

 

9時までに4回吐いてもまだ治まらないどころか

あきらかにさっき飲んだ量よりたくさん出てる。

 

こりゃいかんと

車で山道を20分ほどひた走ったところにある小児科へ。

 

さくらの嘔吐を待って次の嘔吐までの間に移動。

普段からよく吐くので私も本人も手馴れたもんだ。

 

しかしこの判で押したように「20分毎に吐く」「30分毎に吐く」

というサイクルはこういう時はなにかと便利。

病院に到着しても次の嘔吐を待ってから病院内に入れる。

 

ここはやたらとメルヘンチックな山小屋風の病院で

待合室も診察室もかわいいところ。

 

年内最終診療日ということで

どれだけ混んでるんだろうと覚悟してたんだけど

ちっとも待たずにすぐに呼ばれた。

 

人が少ないっていいな。

 

で、すぐに点滴。

その点滴をする部屋もホテルの一室みたい。

 

普通の病院にあるあの固くて狭くて白いベッドではなく

ふわふわのスプリング入りマットレスに花柄の布団。

 

寝ながらでも見やすいようにとアームで動くモニターがあって

画面には子供番組が始終流れているし

個別のエアコンなのでさくらに合わせて温度調節が出来る。

そして私が座るのはふかふかのソファー。

 

なんじゃここは。

 

 

いつもなら吐き気止めも点滴に入れてくれるんだけど

ここでは扱ってないということで座薬。

 

あのー 座薬の経験ないんで嫌がるかもしれません・・・

 

と言ったんだけど看護婦さんったらさくらに考える暇も与えず

ぺろっとパンツをめくってすぽっと入れてはい終了。

 

さくらが「もう抜いた?何?」と少々パニクったので

私がすかさず

 

「お尻に入れるお薬だよ。もう抜いたからね。おしまい。

これで気持ち悪いのなくなるからね。効くまでもうちょっと我慢ね。」

 

と言ったら落ち着いてくれた。

 

座薬なんだから抜かないって。

 

 

途中、胃液まで吐いて点滴がちょっと追加されたのと

点滴が漏れて手の甲がぱんぱかぱんに腫れて逆の手に差し替えたのとで

ちょっと時間がかかったけど

点滴が終る頃には吐き気もすっかり落ち着いてくれた。

 

ほーっ

 

で、明日から病院が休みに入るので

山のような風邪薬を貰って帰宅。

 

私はタコの食べ過ぎなのではと主張したけど

消化不良ならそのままでてきますし、

2日前に気持ち悪がって熱があったんなら

この嘔吐は胃腸風邪からきてると考えるのが妥当でしょう。

ということだった。

 

おばあちゃん家に来てはしゃいでぶり返したのかな。

何にせよ治まってくれてよかったよかった。

 

 

家に帰って夕方までぐっすり寝たさくらは

「何か食べたいー お腹すいたー」と起きてきて

うどんをちょろっと食べた。

 

このまま良くなりますように。

 

 

***

 

 

この一件で私は重大なミスを犯した。

さくらに「昨日あんなにタコ食べるからでしょ!

お母さんが言ったとおりちょっとでやめといたらよかったのに!」

と言ってしまったのだ。

原因は消化不良ではなかったのに。

 

そのせいでさくらは「タコを食べると吐く」と強くインプットされ

この後10年に渡ってタコを一切口にしなくなった。

 

11年目に入ってタコ焼きのタコを5コ中1コくらいは食べるようになったけど

今後もタコ敬遠は長く続くと思われる。

 

ちなみにイカは食べる。

同じようなもんやん!というつっこみはしない方向で。




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私と娘さくら(2003年生まれ)は
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