私がめんどくさがりなばっかりに

なるべくさくらにトイレを連想させないようにしてしまった

ここ数ヶ月。

 

気が付けばさくらもそろそろ2歳半。

2歳半と言えば「オムツ終了期」。

 

でもさくらはまだまだがっつりオムツ。

 

さらに今までにおしっこを事前に教えてくれた事はない。

まったくない。

一度もない。

これっぽっちもない。

 

 

これはやばいのではないかしらん。

このままオムツにするのに慣れきっちゃったら

もっともっとトイレトレが面倒になるんじゃないかしらん。

 

といきなり危機感を持ったので

久しぶりにさくらをすっぽんぽんにする。

 

でも時期的に風邪を引きそうなのでぱんつをはかせる。

でもここれ実はぱんつではなくオムツカバー。

薄い布1枚のぺらぺらぱんつ。

 

ハートさんのパンツはく?

 

「いいよー」

 

オムツじゃないからね。

おしっこはこっちでしてね。

とオマルを指差す。

 

「はーい」

 

以前はこれでなんとかなった。

 

おしっこにいきたくなれば自分でぱんつを脱いで

勝手にトイレ(おまる)でおしっこをしたこともある。

 

これを習慣にすればいつかはきっと教えてくれるようになるさ。

それまでは気長にパンツだけで過ごさせ・・・

 

と思ったらその場でジャー

 

 

ちょっといきなりなんでおもらしなんですか。

おしっここっちでしょ?

 

「はーい!」

 

久しぶりだからかなーと思っていたら

 

またしてもジャー

 

次々にジャジャー

 

4枚しかないパンツさっさと終了~

 

あーれー?

 

 

やっぱり最近ずっとオムツで過ごさせてたからかな。

やばいですなこれは。

 

これは本気でやばいですよ!?

 

 

ここでオムツをすると意味がないと思った私は

今の今からずっと家の中ではパンツ!に決定!

 

パンツがなくなればすっぽんぽん!

 

(この0か100かしかない私の思考どうにかして)

 

 

でも時間を見計らってトイレに連れてゆくというトイレトレは

ものすごくプレッシャーになるうえに

出なければ怒ってしまいそうなので

 

後は娘に自分でがんばってもらうしかない!

 

 

さくら、自力でがんばるんだ!

 

(そして結局は何も教えてないという)

 

 

と意気込んでからたった数日後。

 

0か100かの思考の私が0にシフト。

あっさりトイレトレをあきらめた。

 

すっぽんぽんにさせておけば

勝手に1人で上手にトイレに行けるようにはなったんだけど、

 

パンツを履かせると失敗が増える。

 

ズボンなんか履かせるともうダメ。

オムツだと緊張感ゼロ。

「おしっこでる」と教えてくれる気もないらしい。

 

 

季節は冬になろうとしている今、

このまますっぽんぽんのままじゃ風邪を引いちゃうし

かといってパンツやズボンを濡らされると私が面倒だ。

 

そこでさくらに聞いてみることにした。

本人が決めたらいいよねこういうのって。

 

 

ねぇさくら、さくらはもう赤ちゃんじゃないから

おしっこはオムツじゃなくてトイレでするんだけど、

さくらはどうしたい?

まだオムツがいる?

 

「うん。まだオムツいるの。」

 

オムツがいるのね?

 

「うん。まだオムツいるの。」

 

見て。さくらのオムツもうこれだけしかなくなっちゃった。

オムツにおしっこしたら捨てなきゃいけないの。

 

だからおしっこをトイレじゃなくて

赤ちゃんみたいにオムツでするなら

新しいオムツを買いにいかなくちゃ。

 

「オムツかいにいく!」

 

買に行くのね・・・

 

 

というわけでさくらのオムツの買い足しに行く。

えーっと、安いの安いのー

 

「こえ!こえがいい!」

 

「みっひーにしゅる!」

 

えー。ミッフィーのは高いからダメだよーって

それミッキーじゃん。ミッキー。

 

「みっきー!」

 

「みっきーにしゅんの!」

 

ふむ。今まで買ってたぷーさんより安い。

これならよしとしよう。

 

 

ミッキー濡らさないようにしてね。

おしっこ教えてね。 ←いちおう言う

 

「はーい♪」

 

で、やっぱり教えてくれることなくミッキーはずっしり重くなる。

重くなってもまったくなにも教えてくれない。

 

あーあ。ミッキーいっぱい濡れちゃったねー。

どーするー?

 

「みっきーぬれてないよ だいじょっぶお!」

 

「こっちにいっぱいあるよ!」

 

だって。

そらオムツだから袋にいっぱい入ってるさ。

 

 

こりゃ当分オムツのままだな。

 

ほんとトイレトレってどうやるんだろう。

 

(私に「段階を踏んで徐々にゆっくり」という思考がなかっただけ)




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半年ぶりに美容院へ。

 

私の髪は少しくせ毛でほっとくとぼわぼわになるので

あまり頻繁に美容院に行けない今、

縮毛矯正をかけて数ヶ月ほっといても

大参事にならないようにしていた。

 

でも縮毛矯正の後から生えてきた自分の髪はやっぱりぼわぼわ。

 

そろそろ限界。

 

さくらの七五三も控えているのでここはひとつ美容院へ。

 

 

夫が休みの今日、朝一で予約をしてそのままダッシュ!

すぐなら出来ますって言われたから。

 

 

だがしかし

 

久しぶりの美容院のにおいをかいで、

「くさいな。しんどいな」と思ってしばらくして、

シャンプーをしてもらったくらいから私の具合が悪くなってきた。

 

座っているだけなのに世界が遠のく。

上半身(特に頭とか顔)が冷たくなる感じ。

息が上がる。

周りが暗くなっていく。

追い討ちをかけるようにパーマ液のにおいが吐き気を誘う。

 

やばいかも。

 

雑誌を読んで気分を紛らわそうとしたけど逆効果。

下を向くと余計に気分が悪くなる。

 

これは、マジでやばいかも。

 

 

こんなところで倒れたら恥ずかしいにもほどがある。

しかも今私の頭はパーマ液でいっぱいだ。

 

やばいやばいやばいやばい

 

 

にこやかに話しかけてくれてる店員さんの話をさえぎり、

気分が悪いことを伝えて

まずは耳につけていたカバーを取ってもらう。

 

外の音がはっきり聞こえない状態というのは

なかなかに気持ち悪いので

まずはその我慢をしなくてすむように。

 

それからタオルを1枚貸してもらって

鼻と口を覆って臭いをシャットアウト!

 

来るべきものに備えてトイレの場所を聞く。

 

準備万全。

くるならこい!

 

んがしかし、ピークはそこだったようで

それ以上ひどくならなかった。

 

ほっ

 

でも、店員さんはがんがんに心配してくれる。

もう大丈夫ですって言っても

 

「いや、シャンプー台がダメだったのかもしれませんからね。」

 

「今度はこちらのを使って見てください。」

 

「これなら座ったままシャンプーできるんですよほら。」

 

なんて気を使ってくれる。

でも、多分、シャンプー台関係ないかも。

 

ごめんなさいです。

 

 

でもその勧めてくれたシャンプー台はよかった。

ほとんど座った状態で頭だけちょっと上に向けて

斜め前を見る形でしゃわしゃわシャンプー。

 

洗いにくいんじゃないかと思って聞いてみたけど

特にそんな事はないらしい。

 

海外では(どこだよ)ほとんどこの台なんですよーなんて教えてもらう。

 

へぇ~

 

それからも「大丈夫ですか?あと何分ですからね」

とか励まされながら、ストレートパーマをかけてもらう私。

 

なんか、あの、すみません。

 

 

 

さらさらへあ~に生まれ変わってお店を後にしながら

 

これは、もう、美容院に来られないかもしれない。

マスクして行く?でもそんなお客いないよね。

タオルを持参することはできるけど、それも変よね。

 

それにもうパーマ液のにおいはかぎたくないかも・・・

 

理髪店でも切ってもらえるかな。

もうばっさりショートにしてしまおうか。

 

家電量販店もダメで(同じような症状が出た)

美容院もダメとなると、

いろんなものがあってにおいがするようなところは危険ってことか。

 

私の体はいったい何に反応しているんだろうか。

 

 

と思いながら帰宅すると

 

でろんでろんの親子が散らかり放題の部屋でごろごろしていた。

 

 

 

お前ら公園くらい出かけろよ。

 

 

 

***

 

 

 

今は私の友人が自宅で美容院を始めたのをきっかけに

そこに通い始めて

 

「においする?大丈夫?全部片づけたし空気も入れ替えたから。

整髪料もなんもなしな。カットだけな。分かってるって!」

 

とものすごく理解してくれる環境でカットしてもらっている。

 

でもあの縮毛矯正のサラサラをもう一回体験したい気持ちもある。

今はだいぶにおいもマシやで?やってみる?

あかんかったらすぐやめるし!

 

と言ってくれてるけどまだ勇気が出ない。

 

 

美容院のきついにおいでしんどくなる人は

我慢なんかせずに理解してくれる場所を探すといいかも。




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私が高校時代に酷使していたラジカセがとうとう壊れたので

新しいラジカセを買いに行くことになった。

 

5千円くらいで娘が使っても壊れなさそうなやつ。

カセットはいらなくてCDが聴けたらそれでいい。

 

なんて思いながら電気屋さんへ行く。

 

「なぁ、やっぱり俺MDが付いてる方がええなぁ。

これなんかどうや?」

 

夫が指し示したのは3万円の新製品。

 

予算オーバーだってば。

それにMDなんかどーすんの。どこで聞くの。

車にだってついてないしMDプレーヤーだって持ってないのに。

 

「ええやんけー。どうせ買うんならこっちにしようってー。」

 

とあれやこれや言い合っているうちに

 

様子がおかしくなってきた。

 

私の。

 

ふと倒れるんじゃないかと不安になったのだ。

 

こんなこと久しぶり。

もう10年近くこんなことはなかった。

なのになぜ。今。

 

気のせいかと思おうとしたけどだんだん視野が狭くなってくる。

周りがどんどん暗くなってきて焦点も合わなくなってきた。

 

しゃがんでみたけど改善される気配がないので

さくらを夫に預けてとりあえずトイレに駆け込む。

 

しばらーくトイレに座っていると

なんとか持ちこたえられそうだったので

ラジカセの売り場へ戻る。

 

と!

 

今度は強烈なめまいと吐き気に襲われた。

床がどんどん近くなってくる。

頭があげられない。

 

やばい。ここで倒れたらもう起き上がれない。

こりゃ冗談になってない。

 

急いでこの場を離れないと!

 

と思って財布を夫に放り投げて

「車に戻るから夫の好きなの買って」

と言い残して素早く立ち去る。

こんな所で倒れると恥ずかしい!

 

当然さくらは夫が見てくれるものと思っていたのに

背後から「だったらチビ連れて行けー」と声がかかった。

 

もう話し合いをする余裕すらなかったので

さくらの顔も見ずに「いやー。おかーちゃんいやー。あっちいいのー。」

とグズグズ言うさくらに謝りながらとにかく車へ急ぐ。

 

でも駐車場に着く頃には気分が少し良くなってきた。

 

あれ?なんで?

 

車のエンジンをかけて窓を開ける余裕さえある。

後部席で横になりながらもさくらの相手ができる。

 

なんでなんで?

 

あの頭の中をぎゅうっと捕まれたような

全身が冷たくなって息苦しくて立ってられない

景色が暗くなって歪んでゆくあの嫌な感覚はいったいどこへ。

 

トイレに行ったら少しマシになったよな。

んで売り場に戻ったらまたすぐなって座っても全然ダメで・・・

 

これってあの売り場のせいかも!?

 

あそこってものすんごい化学物質使ってんのかも。

何か分からないけど得体の知れないものが空気中にいっぱいなのかも。

 

だって他に説明がつかない。

 

体調は悪くなかった。

ここ来るのイヤだなと思ってもなかった。

 

このまま死んでしまうというような不安感はなくて

ただここで倒れたら恥ずかしいから

一刻も早く外に出なくてはと思っただけだ。

 

突然わけもなくというよりは

あの場所にあった何かが作用した気がする。

 

これはパニックではなく化学物質過敏症の方では!?

 

いやでも店員は普通に仕事してたし

夫も全然平気だったし。

 

むーん

 

横になったまま考えていると

夫があの3万円のラジカセを購入してるんるんと戻ってきた。

 

やっぱりそれ買ったんかい。

 

 

そしてその日、あまりの体調の悪さに頭を洗わずに

体だけ洗ってさっさと寝たのだが
なぜかちっとも"さっぱり気分"に向かわない。

寝るほどじゃないんだけど出かける気がしない。
体を動かすとどうにかなる訳じゃないけど家事ができない。

 

あーもーなんなんだよー。
と、気分転換にシャワーを浴びて
昨夜洗わなかった頭をがしがしげしげし洗った。

すると。おや?

 

心なしか頭と胸の中心にあった何かが取れた。

深呼吸したい感じ。

おー。なんだか知らないけど気分良くなったよー。

ってもしかして頭洗わなかったせいかな。
やっぱり昨日行った電気屋の

得体の知れない化学物質がひっついてたせいだ!

 

 

そして私はこの時から、家電量販店に入る時は

マスクをして目的のものだけを選んだら

後は夫に任せてダッシュで外に出る。

 

という対策を取っている。

 

何かにアレルギー反応起こしてるのは確実な気がする。

それが何か分からないけど。




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「かきかきぺんしゃん とって!」

 

何をきっかけに思い出すのか

さくらの目に触れない、手の届かない所に隠している

お絵かきセットを日々要求してくる。

 

お絵かきセットは夫のクローゼットの上段にしまってあるのだ。

私でも踏み台がないと取れない場所。

だから出すのもめんどくさい。

 

なぜさくらの手の届かないところに置いてあるのかというと

 

そここにいっぱい落書きするから!

さくらがお絵かきしているときには常に見張ってないといけないから!

 

えー。お絵かきすんのー?

 

「すんの!とって!かきかきぺんしゃん とって!」

 

自分が面倒だからといって

さくらがしたい事をダメだと言う権利もないので

よっこら立ち上がってお絵かきセットを取ってやる。

 

はい。どーぞ。

 

そっちのシートはこのペンさんだけね。

こっちのペンさんはこの紙の上ね。

 

「あーい!」 ←返事だけはいい

 

「おかーしゃん あーと。あーとかいて。」

 

はーい。何色で描きましょうか。

 

「あか!」

 

赤ね。赤いハート。

 

「おめめ かいて」

 

ハートの中におめめー

 

「おくち かいて」

 

ハートのおくちー

 

「あな かいて」

 

えー。鼻描いたらかわいくなくなるよー?

ハートに鼻描くのー?

 

「かくの。あなかいて!」

 

はいはい。おはな。

 

などとひとしきり一緒に遊んでから

トイレに行きたくなったのでさくらを1人残してトイレに立つ。

 

すぐ戻ってくるから待っててねー。

ここだけにかきかきしててねー。

 

「あーい!」

 

 

ちくたく

 

 

おまたせー。

床にまで描いてないでしょう・・・ね!

 

 

 

 

きゃー!

さくらの足がしまうまー!

 

「かきかきったのー♪ さーたん じょーずねぇ。」

 

じょ、じょうずねぇ。

 

「みっひーちゃん かいて!」

 

えー。これ以上描くのー?

 

「みっひーちゃん かいて!」

 

広げられた画用紙なぞそっちのけで

娘の膝や足の甲やらにあれやこれや描かされる私。

 

 

***

 

 

実は私「体にペンで書く」ことに抵抗がありません。

 

私自身が保育園に行っていた時に、

全身ペンで書きまくった子がお迎えのお母さんに怒られて

先生が謝っているのをとても不思議な気持ちで見ていました。

 

そしてその感覚を今でも持っています。

 

私は怒られることがイヤだったので

理由は分からないけどやったらダメなんだなと思って

私自身はしたことはないのですが

 

なぜしてはいけないのか、今でも分からないままです。

 

なので娘がどれだけ体にペンで書こうと私は平気です。

子どもなのでこのまま買い物に出ても

 

「あーあ!やってもーたか!」

 

と笑顔で話しかけられるだけです。

その時は「すごいですよね~」と笑っておけばすみます。

 

さくらが幼稚園に入って同じようにしたときは

やはり私は先生に謝られました。

 

でも息子の幼稚園は「自由に遊ばせるので汚れます!」

と先生がきっぱり言うくらい遊び倒す園なので

謝られることはありません。

 

娘ものびのび系の幼稚園に入れてあげたらよかったかなぁ。

とちょっと思う今日この頃です。

 

でもそうすると、障害に気付くのがもっと遅かったかも!?

 

なんにせよ、娘は今でも絵を描くことがとても好きです。

 

 

*ちなみに皮膚についた油性ペンは

日焼け止めをくるくると塗ってふき取ると簡単に落とすことができます。




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私は小さい子と接するのが苦手だ。

 

子どもの時からそうで、

自分より小さい子を相手にするのが苦痛だった。

 

「○○ちゃ~ん どうしたの~? ほらこっちおいで~

これして遊ぼうか~ こっちの方がい~い?」

 

といった口調が恥ずかしくてできないのと、

思った通りの反応が返ってこなかった場合、

どうしていいのか分からなくなるからだ。

 

子どもとたった2人だけの空間ならともかく、

そこに第三者の目があるともうダメ。

 

 

そんな私の目の前に、

自然体で子どもと接するお姉さん登場。

 

 

この日もいつもの遊歩道へ散歩に行っていた。

 

「おかーしゃん おいでおいでー

おかーしゃん こっちぃよー」

 

はいはいよー。

 

それまで特に目的もなく左右に走っていたさくらが

ぱっと何かを見つけてまっすぐ走っていった。

 

さくらの目線には休憩中のバセットハウンド!

とお姉さん!

 

 

「れおーん! おいでおいでー!」(←我が家の犬)

 

いやそれはレオンじゃないって。

 

私が追いつく前に犬を連れたお姉さんにたどり着いたさくらは

なんだかんだと話しかけている様子。

 

でもきっと通じてない。

 

「ふーん。そうなのー。へー。そうなんやねー。

わんちゃん好きなの?」

 

「あい。あっちばっばーったの。ろっちーばっばーったの。」

(ロッキーにバイバイって言ったの←近所の犬)

 

「えー?なにー?」(くすくす)

 

「おいくつなんですかー?」

 

やっとたどり着いた私にお姉さんがいきなり話しかけてきた。

びっくり。あいさつする間くらいくださいってばよ。

心の準備がね。ちょっとね。

 

ぜはぜは

 

あ、えっと、ふたつになったとこです。

 

「へー。そうかそうか。

よしよしってしてくれるー?もう慣れたー?」

 

「おしおし。おめめー おみみー」

 

「そうおみみだよ。おみみ大きいでしょー。」

 

私そっちのけで2人で楽しそう。

しかも会話になってるよすごいな。

 

なんだろうこの人。子供が好きなのかな。保育師さんとか?

私よりちょっと年下に見えるんだけど妙に落ち着いてるし。

 

むむむ。

 

それから15分くらい娘と楽しそうにお話して

 

(私はその受け答えをいちいち頭の中で反復して

ふむふむそういう時にはそう返すのか。などとうなずいていた。)

 

またねーと帰っていった。

 

犬の名前は「もみじ」ちゃん。

分かったのはそれだけ。

 

また会えるといいねー。

 

「いっしょー いくー!

さーちゃんもー いっしょーいくーのー!」

 

あ。懐いちゃってるよさくらったら。

 

もみじちゃんお仕事行くんだって。

ばいばーいって言ってたね。

 

お仕事=一緒に行けない。という図式により

いろいろ使う言い回し。

 

 

しかし今のお姉さんの対応はすばらしかった。

 

このさくらとあんなに会話をするとは。

 

やっぱり私の接し方がおかしいから

さくらもおかしいんだろうか。

 

どうやってた?

 

子供の目線で常に相手の目を見ながら。

笑顔で「へぇ~そうなの~」を連発。

 

しかもまったく不自然さが感じられない。

わざとらしくない。

 

「へ~そうなの~」

 

多分さくらが何を言ってるか分かってなくても

聞いてるよという雰囲気を出すために言ってるんだろう。

 

私はすぐ「え?なんて?これ?ちがうの?何?」

と自分が分かるように聞き返してしまう。

 

これよくないのでは。

 

会話を楽しむってそういうことじゃないもんな。

仕事の打ち合わせや報告じゃないんだから

その場の雰囲気を楽しめればそれでいいんじゃなかろうか。

 

さっきのお姉さんとさくらの会話には

なんの内容もなかった。

 

実際さくらが何を言っているのか私にもあまり分からなかったし、

それに対するお姉さんの答えにも何の意味もなかった。

 

それでもさくらはずっとお姉さんとしゃべってた。

 

私に足りないのはこれだ。

会話のやりとりを楽しむというスキルだ!

 

 

「へ~そうなの~」だな。よし。

 

外では無理だったので、家に帰ってやってみたけど

やっぱりやっぱりこっぱずかしくてダメだった。

 

我が子相手に家で2人きりなのに

「へ~そうなの~」が恥ずかしくてできない。

 

言ってる自分に「何がへ~そうなの~やねん!」

と突っ込む自分がいて、それに赤面してしまう。

最後の「の~」あたりでクッションに顔をうずめてしまう。

 

私の言葉はすぐに理屈っぽくなるので

「へ~そうなの~」だけでもなんとかものに

 

・・・・できない気がする。

 

 

「へ~そうなの~」 ←自主練




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「怒鳴らない」

 

そう誓ってみたところで、多分私はまた怒鳴る。

 

でも怒鳴ることでさくらにいいことなどひとつもない。

 

私はさくらのためを思ってとか、

しつけのためにとか、するべきことを教えるとか

そういうことで怒鳴っているのではない。

 

私は私の受けたストレスを

大きな声で攻撃することで発散してるのだ。

 

それも絶対的な弱者である

まだ2歳にもならない我が子相手に。

 

他人の子がいくら悪いことをしても怒鳴らないのは

その向こうに強者(保護者)がいるから。

 

でも我が子は完全なる弱者。

絶対に私が勝てるという相手だから

歯止めが効かなくなる可能性もある。

 

これは怖い。

反省して誓っていてもダメだ。

 

きちんと観察して、何に私がキレているのか見つけて

感情のコントロールをしなければならない。

 

 

よし

 

 

ということで、昨日までの反省を元に

さくらをじっくり観察してみた。

 

さくらの自己主張は激しすぎることもなく

ちょっと待っててねと言えば少しは聞いてくれる。

 

まったく意思の疎通ができないというわけではない。

状況判断も少しはできている。(と思う)

 

でも私の口調が強かったり、

さくらの行動を力で制したりすると

 

「分かってもらえない!この人は私の邪魔をする人!」

 

と感じるらしく、ワーワーキーキーうるさくなる。

 

 

ということは「私の言うことは聞いて当たり前」

と思ってさくらに声をかけているということか。

 

買い物行くんだからおとなしく待ってて当たり前。

さくらが水遊びしたくても買い物が優先されるべき。

 

さくらの希望なんか聞く気はないから

我慢して私の言うことに従いなさい!

 

 

そしてさくらも同じように

お母さんは私の希望を聞いて当たり前

と思っているのかもしれない。

 

私は外で遊びたいんだから好きにさせるべき。

買い物なんか行きたいなんて言ってないし思ってない。

 

お母さんの用事や都合を勝手に押し付けないで!

 

 

多分こんなぶつかり合いなんだろう。

 

そしてまだ自分の考えをうまく表現できないさくらは

泣いて地団太を踏むだけで、

私はキツい言葉をぽんぽんさくらに投げかけてしまう。

 

 

それから、不安だったり、怖かったりすると

だっこだっこと駆け寄ってきて体をぺたんとひっつけてくる。

 

これにはすぐに対応するべきだと思う。

 

これだけ聞くと「よしよし大丈夫だよ」と

やさしく抱っこするのがそれほど難しいとは思えないけど

 

これ、ほとんど私が怒鳴った後だ。

 

怒りくるってキレまくってるのに

すぐにやさしい気持ちになんかなれない。

 

だから突き放してしまってもっと泣かせてしまう。

 

そしてその泣き声にイライラしてまた怒鳴るんだ。

 

 

なんて母親・・・

 

 

 

観察終了。自己嫌悪には陥りませんよ。

だって終わったことを嘆いても事態は好転しないから。

 

次は考察。どうしたら改善できるのかを考える。

 

 

さくらは、自分の意見やしたいことを

無理矢理力で押さえつけられた時に反発している。

 

ということは、頭ごなしに大きな声を出したり、

こっちの考えを押し付けたりしなければ

さくらも穏やかなんじゃないだろうか。

 

さくらが穏やかなら私がキレることもないはず。

 

そして私がキレなければ、さくらが不安に思って

怒鳴っている相手に抱っこを求めることもない。

 

 

意識して、娘が今したいと思っていることと

私が思っていることの違いを考えるようにして

こちらの考えやして欲しいことを

提案という形でさくらに伝えたらどうだろう。

 

今はまだ私がどんなに怒鳴っても

抱っこすれば機嫌はすぐに直るけど、

 

そのうち抱っこじゃ落ち着かなくなったり、

希望や要求が複雑になったりして

その場しのぎじゃ対処できなくなってくるはず。

 

抱っこで機嫌が直るからと思って

同じことを繰り返さないようにしなければ。

 

私がおだやかなら娘もおだやかなのだ。

 

 

頭ごなしに叱らない。こっちの考えを押し付けない。

話を聞く。共感する。そして提案する。

心穏やかに。

 

・・・・

 

何かの精神修行ですかこれは。

 

 

でもきっと私はまた怒鳴る。

そしたらなるべく早くさくらを抱っこして謝ろう。

 

伝え方が下手でごめんねって。




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またやってしまった。

 

「もう怒鳴らない」

 

とさくらを抱っこして誓った私はいったいどこへ。

 

私とおばあちゃんが買い物に行くために準備をしている間

さくらはのびのびとそれはもう自由に遊んでいた。

 

ほら、お買いもの行くよ。

ちょっと待っててね。そこにいてね。

 

こら!裸足で外出ない!

足ぱんぱんして靴下履いてってほら!

 

絵本出さないで!

おもちゃもこのカゴに全部入れてよ!

 

テーブルの上に乗らない!

ほらおりて!

 

あ!ちょっと!靴どこに持っていくの!

靴は靴箱でいいの!おもちゃ箱にはおもちゃだけ!

お母さんの靴はこっちにおいといて!

 

じっとしてくれてればすぐ済む用意もはかどらない。

 

それでもやっと準備が出来て

さぁさぁ靴を履いてくださいよ~とさくらを呼んでもこない。

 

さくらー?行くよー?

お買いもの行くよー?さくらー?

 

返事なし。

まぁ普段から返事なんかしないけどね。

 

また何か良からぬことをしてるなと探しに行くと

メダカが入っている睡蓮鉢に両手をつっこんで楽しそう。

 

ムカ!

 

ぐぐぐぐっ ここで怒ってはいけないのだ。

さくらに悪気なんてないのだ。

私を困らせようとか、買い物に行かせまいとか

そういう裏があっての行動じゃない。

 

こないだしてよかったことが

今はダメだなんてさくらには分からない。

 

だから怒っても通じないぞ。

 

なんとか優しい言葉がけをしながらさくらをひっつかんで

着替えをさせようと服を脱がせる。

 

着替えたらお買いもの行こうね。

はいお手手入れて・・・

 

「イヤー!」

 

ほら、これ着て行こうよ。

おばあちゃん待ってるよ。

 

「イヤイヤイヤイヤイヤイヤ!」

 

さくらが好きなお菓子買おうか。

アイスもいる?

 

「イヤイヤイヤイヤイヤイヤ!」

 

プチ ←あーあ

 

 

何がイヤやねん!

水遊びはやめといてって言うたやんな!(多分言ってない)

買い物行くって何回言うたら分かんの?

 

お母さんとおばあちゃん用意してるやろ?

ちょっとくらいじっと待たれへんの!?

 

はよこれ着て!頭入れてほら!

手!手ぇ出してって!!

 

はやく!!

 

「うぎゃぁぁぁぁ!だっこってぇぇぇ!」

 

なにが抱っこやねん!!ええかげんにし!!

はよ靴はきーやほんまにもう!!

 

「うわあああん! だっこーだっこってー!」

 

イヤや!抱っこなんかせーへん!

ほんまにもーあんたは!はよ靴はき!足だしーな!

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」 ←もう地団駄。ハナミズでろでろ。

 

うるさいわ! ←ひどい

 

 

おばあちゃんは静観。

 

私を怒鳴らずに育てた母は何を思って見ているのか知らないけど

私が怒鳴っているときも、そのあとも、

このことについて話題に出すこともなかった。

 

でも見てる。じっと。

 

この沈黙で私は冷静に考えさせられるんだ。

 

 

はい、反省。チーン

 

その後さくらを抱っこして謝ったらすぐに泣き止んで

お茶を飲んだらぐーすか寝てしまった。

 

出かける前からぐったり疲れながらお買いもの。

はーやれやれ。

 

 

そして今日も「もう怒鳴らない」と誓うのであった。




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今までは、まだ小さいから、赤ちゃんだから

知らないんだから教えなくちゃ。

 

という気持ちが強かったのに、

いくら言っても、何度説明しても

私のことなどいないように振る舞うさくらに

 

ムカ!

 

とすることがどんどん増えてきた。

そしてそれをさくらに叩きつけるようになってきた。

 

 

おばあちゃんが大切にしている花を

かなり乱暴にわしゃわしゃと揺らしているさくら。

 

「やめなさい」という言葉だけだとまったくやめようとせず

最後には花を2つボキっと折ってしまった。

 

さくらの手を持って行動を制しながら

 

「お花がかわいそう。いたいいたい言うてるよ。

やめてってほら。お花は見るだけね。」

 

とつとめてやさし~く言い聞かせてみても

さくらの手の力はまったくゆるまる気配がない。

 

そうなるとさくらを押さえる私の手の力も強くなるので

ますますさくらも反発する。

 

私の言葉は優しいけど

力では真っ向から勝負している。

 

むむむのむ

 

結局手を強引に引っ張って花から引き離す。

 

さくらは当然まったく納得していないので

無理やりにでも花に近づこうとふんばる。

 

そして私の言葉がどんどん強くなる。

声も大きくなっていく。

今まで押さえていたセリフが次々出てくる。

 

「ダメだって言ってるでしょ!聞こえないの!?

何べん言ったらわかるの!さくら!!

やめるの!手を離して!いいかげんにしなさい!!」

 

声だけではなく、さくらの腕をつかむ力も強くなると

さくらは私に抱っこをせがんでくる。

 

多分、何に対して怒られているか分からず、

でも痛かったり、お母さんが怒ってることは分かるので

不安になっていたんだろう。

 

しかし私は怒りモードの真っ只中だ。

ぱっと気持ちを切り替えてやさしく抱っこするとか無理。

 

お花を大事にしない子はイヤですー!

抱っこしませーん。あっち行ってくださーい!

 

「がっこぉぉぉ!うわぁぁぁぁん!」

 

お母さんお花は見るだけだって言ったよね!

言うこときかなかったのさくらでしょ!

見てこれ、お花折ってかわいそうに!

おばあちゃんのお花なんだよ!さくらの違うでしょ!

 

「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!」

 

泣いてたらいいやろ!

 

 

ひどい言葉がぽんぽん出てくる。

 

ああ誰か私を止めてー

 

さくら大泣き。

泣かしてるのは私。

 

はぁ。いかん。これではただの八つ当たりだ。

 

気を取り直して「ごめんごめん」と抱っこをしつつもまだ

「お花はそ~っとでしょ?」「わかった?」とダメ押しをする。

 

こういういやり取りが日に日に増えてるのが原因なのか

最近さくらが指しゃぶりをすることが多くなった。

それも4本同時にがぶがぶと。

 

よくないな。とってもよくない。

 

 

もうさくらには怒鳴らない。

 

怒鳴っても声にびっくりして泣いてるだけ。

怒ってもその理由が分かってない。

分かってないんだから怒っても仕方ない。

 

もっとさくらが分かるように伝えなければ。

それにまだ2歳にもなってないんだから、

思い通りに動いてくれないのは当たり前。

 

怒鳴らない。

怒鳴らない。

 

 

とさくらを抱っこしながら心に誓う。

 

 

毎回。




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真夜中。

 

すっかり夜更かしをしてしまった私は

そろそろ寝ようかと眠い目をこすりながらトイレに入った。

 

明日は晴れって言ってたから公園に行かなくちゃ。

寝不足で公園はきついなー。

 

などと思いながら用を足し

んごーっと水を流して手を洗って

さぁ寝ようかとドアノブに手をかけてドアを押す。

 

ガコッ

 

開かない。

 

なんだカギをしちゃったのか。

カギを・・・カギ・・・

 

カギなんか閉めてないんですけど!

 

一瞬にして変な汗が出た。

もう一度ドアノブを回して押してみたけど開かない。

かちゃかちゃやってみてもトビラと柱の間にある金具が動いてない様子。

あれが引っ込まないとドアは開かない。

 

指で押すと簡単に引っ込むあの突起を

ドアが閉まった状態で動かすにはドアノブを回すしかない。

なのにそのドアノブを回しても動かない。

ドアが開かない。ドアが開かない。ドアが開かない。

 

トイレに閉じ込められた!

 

あわわ あわあわ

 

夜中に1人トイレの中でプチパニック。

とりあえず心を落ち着かせるために

トイレの水がタンクにたまるまで待ってみる。

 

 

ドライバーはトイレに置いてないし携帯電話もない。

ちょうつがいの突起は外側にあるから外す事はできない。

マンションなのでトイレに窓はない。

ドアに小さな窓があるけど手が入らないほど小さい。

 

でも今日は夫がいる。

出張中じゃなくてよかった。

 

でもここで大声を出して寝てる夫が起きるだろうか。

もしかして朝までこのまま!?

今何時だったっけ・・・

 

ふー。とトイレに腰掛けて私は思い出した。

数年前に洗面所のドアノブが同じように壊れた事を。

 

あの時は廊下側から入ろうとして開かないことに気が付いて

 

「これ中にいる時だったらアウトだったよねー

あと、トイレに入ってる時に壊れたら怖いよねー」

 

と冗談で言っていたのが今まさに現実になっている。

 

もし昼間、ガスをつけっ放しでちょっとトイレに。

なんて部屋に娘を1人残してこんな事になったら

火事になったあげく2人とも死んじゃうかもしれない。

 

夫が出張中だったら何日も閉じ込められたままで

娘が衰弱死してしまうかもしれない。

 

長時間ほっとかれた娘が危ないものをいっぱい触って

命に関わる大怪我をしたり、洗剤なんかを飲んでしまうかもしれない。

 

恐ろしい。

恐ろしすぎる。

 

心を落ち着かせる為の行為だったはずなのに

余計に動揺している私。

 

 

水の音が止まった。

トイレの中を何度見回してもドアを開ける手立てを思いつかない。

 

 

 

よし。夫を呼んでみるか。

 

「お、おっと~ おーい おっと~!」

「おっとおー!!」

「おーっとおおおおーー!!!」

 

・・・・

 

 

よし。ドアを叩いてみるか。

 

ドンドンドン! 「おっとー! おっとー!」

ドンドンドンドン! 「おっとー! 起きておっとー!」

ドンドンドンドンドン! 「おおおおっとおおおおーー!!!」

 

ぺたし ぺたし ←夫の足音

 

ほっ 結構すぐ起きてくれたな。

狭い家ばんざい。

 

「あのー あのさー」

「ドアが開かないんですよー。」

 

 

・・・・ ←なぜか無言の夫

 

 

かちょかちょ

 

 

・・・・ ←やっぱり無言の夫

 

 

かちょっ

 

開いた!

 

開いた。開いた。なんで?

そっち側からだったら開くの?

え?今どうやって開けたの?

なんでそんなに簡単に開いたの?

 

起こされてものすごく凶悪な顔の夫。

目がすわってます。怖いです。

 

「お前なー。もうちょっと考えろや。

普通下に回して開けへんかったら上にも回してみーひんか?」

 

へ? 上?

 

なるほどドアノブを上に回すとあの忌まわしい突起が引っ込んだ。

上には回してみなかった?

どっちにもがちゃがちゃやりまくったハズなんだけど。

あれ?

 

「寝るぞ。」

 

お、お騒がせしました。

ごめんね起こして。

 

なんだかまぬけな私・・・

 

ちなみにさくらはまったく起きなかった。

 

 

次の日夫がドアノブを解体したらやっぱり下向きが壊れていた。

上向きもいつ壊れるか分からないので

新しいのを買うまではトイレのドアノブなし。

 

でもこのマンションのドアノブは全て同じものだ。

もう2つも壊れたんだから他のもそろそろ壊れるんじゃなかろうか。

 

ああ怖かった。

 

 

この日から我が家のトイレには100均のドライバーセットが置いてある。

引っ越ししてトイレに窓がついても置いてある。

トイレと洗面所に窓がないマンションの方は

いざという時のためにドライバーセットを置いときましょう!

 




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さくらは車が怖かった。

 

「ぶーぶー怖いよ!」と言うと

 

ぴたっと止まって

こわいこわい言いながら私に向かって走ってきていた。

 

でも何度も言ってるうちに慣れてきたのか

車というものを怖くないものと認識してしまったのか

ぶーぶー怖いよ!の効力がなくなってきていた。

 

我が家のマンションは1階の玄関を出るとすぐに

ひっきりなしに車が行きかっているような道路で

飛び出そうものなら一瞬で引かれるような場所だ。

 

いつもは「ぶーぶー怖いよ!」と言いながら

さくらと手をつないでいたんだけど、

 

今日は私の手を振りほどいて

あっという間に外に出てしまった!

 

目の前は道路!車のスピードも出てる道路!

 

ぎゃー!!

 

力の加減をする余裕すらなく

がしっとさくらの腕をつかんで引っ張り戻す。

 

いやーアドレナリン出たね。

どっぱし。

心臓に悪いってほんと・・・

 

「車怖いって言うてるでしょ!

飛び出したらあかんの!お外はおててつなぐの!」

 

と頭ごなしにがんがん怒ったら

ひーひー泣きながら抱っこをせんがんできた。

 

ダメだ。わかってない。

腕が痛いのと怒鳴られたのとで泣いてるだけだ。

 

こればっかりはやってごらんと言うわけにもいかず、

なんとか聞き分けて欲しいんだけど。

 

はいはいよしよし 腕痛かったね。ごめんね。

 

でもほら見て。ぶーぶーいっぱい来てるでしょ?

あれにぶつかったら痛いんだよ。

だからこっちに飛び出しちゃダメなの。

 

「がーーっこ!がっこ!あっち!」←マンションを指さしている

 

まだ通じないか・・・

 

 

まぁ公園についたら機嫌も直るでしょう。

 

と公園までは抱っこして歩きながら

 

今度から手を繋ぐんじゃなくて、手首を持つようにしようか。

でもそれって仲良く歩いてるようには見えないよな。

連行してるみたいだもんな。

 

それともお散歩紐がついれるリュックを買おうか。

でもあれぐんって引っ張られたら後ろに転ばないのかな。

それにリュックが取れたら結局危ないし、

取れないようにぎゅーぎゅーしたら嫌がりそうだし。

 

犬のハーネスみたいなのないかな。

中型犬のだったら使えるかも?←考える方向がおかしい

 

それとも服に直接縫い付けて・・・←どんどんおかしい

 

うーん

 

とか考えながらひくひく言うてるさくらをぽんぽん。

 

 

さー公園ついたよ。

遊んでくださいな。

 

「イヤ」

 

へ?

 

「イヤ。あっち。おうち。」

 

は?

 

「だっこ。あっち。」

 

おうちに帰るの?なんで?

せっかく公園来たのに遊ばないの?

 

「イヤ」

 

わーご機嫌直ってなーい

 

 

そういやさっき公園じゃなくて家の方を指さしてたな。

あれは外に出る気がなくなったから帰れってことだったのか。

 

でもせっかく来たのにな。

 

ほら、ここならぶーぶーこないし。ね?

抱っこでお散歩しようか。

 

ということで抱っこしたまま公園の中を散歩。

くるっと回ってもダメなら帰ろうか。

 

なんて心配は遊具のある場所で終わり。

お友達がいっぱい遊んでるのを見ると

さっさと私から降りて走ってった。

 

ほっ

 

 

気を引き締めよう。

さくらは一瞬気を抜いただけでも死ぬ子だ。

 

よし。

 

 

 

と、いつぞや完全に放置していたことは棚にあげる。

 

私はこういう両極端なことが多いので

さくらのように他人に左右されない子じゃないと

なんなの、どっちなのと不安になったかもしれない。

 

でもさくらは私の揺れ動く気持ちとはうらはらに

親がいてもいなくても、

今日もいつも通り元気に遊んでいる。

 

これでいいのだ。

 

 

・・・いいのか?




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あおいです
私と娘さくら(2003年生まれ)は
アスペルガー症候群
息子いぶき(2012年生まれ)は
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