「かきかきぺんしゃん とって!」

 

何をきっかけに思い出すのか

さくらの目に触れない、手の届かない所に隠している

お絵かきセットを日々要求してくる。

 

お絵かきセットは夫のクローゼットの上段にしまってあるのだ。

私でも踏み台がないと取れない場所。

だから出すのもめんどくさい。

 

なぜさくらの手の届かないところに置いてあるのかというと

 

そここにいっぱい落書きするから!

さくらがお絵かきしているときには常に見張ってないといけないから!

 

えー。お絵かきすんのー?

 

「すんの!とって!かきかきぺんしゃん とって!」

 

自分が面倒だからといって

さくらがしたい事をダメだと言う権利もないので

よっこら立ち上がってお絵かきセットを取ってやる。

 

はい。どーぞ。

 

そっちのシートはこのペンさんだけね。

こっちのペンさんはこの紙の上ね。

 

「あーい!」 ←返事だけはいい

 

「おかーしゃん あーと。あーとかいて。」

 

はーい。何色で描きましょうか。

 

「あか!」

 

赤ね。赤いハート。

 

「おめめ かいて」

 

ハートの中におめめー

 

「おくち かいて」

 

ハートのおくちー

 

「あな かいて」

 

えー。鼻描いたらかわいくなくなるよー?

ハートに鼻描くのー?

 

「かくの。あなかいて!」

 

はいはい。おはな。

 

などとひとしきり一緒に遊んでから

トイレに行きたくなったのでさくらを1人残してトイレに立つ。

 

すぐ戻ってくるから待っててねー。

ここだけにかきかきしててねー。

 

「あーい!」

 

 

ちくたく

 

 

おまたせー。

床にまで描いてないでしょう・・・ね!

 

 

 

 

きゃー!

さくらの足がしまうまー!

 

「かきかきったのー♪ さーたん じょーずねぇ。」

 

じょ、じょうずねぇ。

 

「みっひーちゃん かいて!」

 

えー。これ以上描くのー?

 

「みっひーちゃん かいて!」

 

広げられた画用紙なぞそっちのけで

娘の膝や足の甲やらにあれやこれや描かされる私。

 

 

***

 

 

実は私「体にペンで書く」ことに抵抗がありません。

 

私自身が保育園に行っていた時に、

全身ペンで書きまくった子がお迎えのお母さんに怒られて

先生が謝っているのをとても不思議な気持ちで見ていました。

 

そしてその感覚を今でも持っています。

 

私は怒られることがイヤだったので

理由は分からないけどやったらダメなんだなと思って

私自身はしたことはないのですが

 

なぜしてはいけないのか、今でも分からないままです。

 

なので娘がどれだけ体にペンで書こうと私は平気です。

子どもなのでこのまま買い物に出ても

 

「あーあ!やってもーたか!」

 

と笑顔で話しかけられるだけです。

その時は「すごいですよね~」と笑っておけばすみます。

 

さくらが幼稚園に入って同じようにしたときは

やはり私は先生に謝られました。

 

でも息子の幼稚園は「自由に遊ばせるので汚れます!」

と先生がきっぱり言うくらい遊び倒す園なので

謝られることはありません。

 

娘ものびのび系の幼稚園に入れてあげたらよかったかなぁ。

とちょっと思う今日この頃です。

 

でもそうすると、障害に気付くのがもっと遅かったかも!?

 

なんにせよ、娘は今でも絵を描くことがとても好きです。

 

 

*ちなみに皮膚についた油性ペンは

日焼け止めをくるくると塗ってふき取ると簡単に落とすことができます。




応援クリックありがとうございます。


 

私は小さい子と接するのが苦手だ。

 

子どもの時からそうで、

自分より小さい子を相手にするのが苦痛だった。

 

「○○ちゃ~ん どうしたの~? ほらこっちおいで~

これして遊ぼうか~ こっちの方がい~い?」

 

といった口調が恥ずかしくてできないのと、

思った通りの反応が返ってこなかった場合、

どうしていいのか分からなくなるからだ。

 

子どもとたった2人だけの空間ならともかく、

そこに第三者の目があるともうダメ。

 

 

そんな私の目の前に、

自然体で子どもと接するお姉さん登場。

 

 

この日もいつもの遊歩道へ散歩に行っていた。

 

「おかーしゃん おいでおいでー

おかーしゃん こっちぃよー」

 

はいはいよー。

 

それまで特に目的もなく左右に走っていたさくらが

ぱっと何かを見つけてまっすぐ走っていった。

 

さくらの目線には休憩中のバセットハウンド!

とお姉さん!

 

 

「れおーん! おいでおいでー!」(←我が家の犬)

 

いやそれはレオンじゃないって。

 

私が追いつく前に犬を連れたお姉さんにたどり着いたさくらは

なんだかんだと話しかけている様子。

 

でもきっと通じてない。

 

「ふーん。そうなのー。へー。そうなんやねー。

わんちゃん好きなの?」

 

「あい。あっちばっばーったの。ろっちーばっばーったの。」

(ロッキーにバイバイって言ったの←近所の犬)

 

「えー?なにー?」(くすくす)

 

「おいくつなんですかー?」

 

やっとたどり着いた私にお姉さんがいきなり話しかけてきた。

びっくり。あいさつする間くらいくださいってばよ。

心の準備がね。ちょっとね。

 

ぜはぜは

 

あ、えっと、ふたつになったとこです。

 

「へー。そうかそうか。

よしよしってしてくれるー?もう慣れたー?」

 

「おしおし。おめめー おみみー」

 

「そうおみみだよ。おみみ大きいでしょー。」

 

私そっちのけで2人で楽しそう。

しかも会話になってるよすごいな。

 

なんだろうこの人。子供が好きなのかな。保育師さんとか?

私よりちょっと年下に見えるんだけど妙に落ち着いてるし。

 

むむむ。

 

それから15分くらい娘と楽しそうにお話して

 

(私はその受け答えをいちいち頭の中で反復して

ふむふむそういう時にはそう返すのか。などとうなずいていた。)

 

またねーと帰っていった。

 

犬の名前は「もみじ」ちゃん。

分かったのはそれだけ。

 

また会えるといいねー。

 

「いっしょー いくー!

さーちゃんもー いっしょーいくーのー!」

 

あ。懐いちゃってるよさくらったら。

 

もみじちゃんお仕事行くんだって。

ばいばーいって言ってたね。

 

お仕事=一緒に行けない。という図式により

いろいろ使う言い回し。

 

 

しかし今のお姉さんの対応はすばらしかった。

 

このさくらとあんなに会話をするとは。

 

やっぱり私の接し方がおかしいから

さくらもおかしいんだろうか。

 

どうやってた?

 

子供の目線で常に相手の目を見ながら。

笑顔で「へぇ~そうなの~」を連発。

 

しかもまったく不自然さが感じられない。

わざとらしくない。

 

「へ~そうなの~」

 

多分さくらが何を言ってるか分かってなくても

聞いてるよという雰囲気を出すために言ってるんだろう。

 

私はすぐ「え?なんて?これ?ちがうの?何?」

と自分が分かるように聞き返してしまう。

 

これよくないのでは。

 

会話を楽しむってそういうことじゃないもんな。

仕事の打ち合わせや報告じゃないんだから

その場の雰囲気を楽しめればそれでいいんじゃなかろうか。

 

さっきのお姉さんとさくらの会話には

なんの内容もなかった。

 

実際さくらが何を言っているのか私にもあまり分からなかったし、

それに対するお姉さんの答えにも何の意味もなかった。

 

それでもさくらはずっとお姉さんとしゃべってた。

 

私に足りないのはこれだ。

会話のやりとりを楽しむというスキルだ!

 

 

「へ~そうなの~」だな。よし。

 

外では無理だったので、家に帰ってやってみたけど

やっぱりやっぱりこっぱずかしくてダメだった。

 

我が子相手に家で2人きりなのに

「へ~そうなの~」が恥ずかしくてできない。

 

言ってる自分に「何がへ~そうなの~やねん!」

と突っ込む自分がいて、それに赤面してしまう。

最後の「の~」あたりでクッションに顔をうずめてしまう。

 

私の言葉はすぐに理屈っぽくなるので

「へ~そうなの~」だけでもなんとかものに

 

・・・・できない気がする。

 

 

「へ~そうなの~」 ←自主練




応援クリックありがとうございます。


 

「怒鳴らない」

 

そう誓ってみたところで、多分私はまた怒鳴る。

 

でも怒鳴ることでさくらにいいことなどひとつもない。

 

私はさくらのためを思ってとか、

しつけのためにとか、するべきことを教えるとか

そういうことで怒鳴っているのではない。

 

私は私の受けたストレスを

大きな声で攻撃することで発散してるのだ。

 

それも絶対的な弱者である

まだ2歳にもならない我が子相手に。

 

他人の子がいくら悪いことをしても怒鳴らないのは

その向こうに強者(保護者)がいるから。

 

でも我が子は完全なる弱者。

絶対に私が勝てるという相手だから

歯止めが効かなくなる可能性もある。

 

これは怖い。

反省して誓っていてもダメだ。

 

きちんと観察して、何に私がキレているのか見つけて

感情のコントロールをしなければならない。

 

 

よし

 

 

ということで、昨日までの反省を元に

さくらをじっくり観察してみた。

 

さくらの自己主張は激しすぎることもなく

ちょっと待っててねと言えば少しは聞いてくれる。

 

まったく意思の疎通ができないというわけではない。

状況判断も少しはできている。(と思う)

 

でも私の口調が強かったり、

さくらの行動を力で制したりすると

 

「分かってもらえない!この人は私の邪魔をする人!」

 

と感じるらしく、ワーワーキーキーうるさくなる。

 

 

ということは「私の言うことは聞いて当たり前」

と思ってさくらに声をかけているということか。

 

買い物行くんだからおとなしく待ってて当たり前。

さくらが水遊びしたくても買い物が優先されるべき。

 

さくらの希望なんか聞く気はないから

我慢して私の言うことに従いなさい!

 

 

そしてさくらも同じように

お母さんは私の希望を聞いて当たり前

と思っているのかもしれない。

 

私は外で遊びたいんだから好きにさせるべき。

買い物なんか行きたいなんて言ってないし思ってない。

 

お母さんの用事や都合を勝手に押し付けないで!

 

 

多分こんなぶつかり合いなんだろう。

 

そしてまだ自分の考えをうまく表現できないさくらは

泣いて地団太を踏むだけで、

私はキツい言葉をぽんぽんさくらに投げかけてしまう。

 

 

それから、不安だったり、怖かったりすると

だっこだっこと駆け寄ってきて体をぺたんとひっつけてくる。

 

これにはすぐに対応するべきだと思う。

 

これだけ聞くと「よしよし大丈夫だよ」と

やさしく抱っこするのがそれほど難しいとは思えないけど

 

これ、ほとんど私が怒鳴った後だ。

 

怒りくるってキレまくってるのに

すぐにやさしい気持ちになんかなれない。

 

だから突き放してしまってもっと泣かせてしまう。

 

そしてその泣き声にイライラしてまた怒鳴るんだ。

 

 

なんて母親・・・

 

 

 

観察終了。自己嫌悪には陥りませんよ。

だって終わったことを嘆いても事態は好転しないから。

 

次は考察。どうしたら改善できるのかを考える。

 

 

さくらは、自分の意見やしたいことを

無理矢理力で押さえつけられた時に反発している。

 

ということは、頭ごなしに大きな声を出したり、

こっちの考えを押し付けたりしなければ

さくらも穏やかなんじゃないだろうか。

 

さくらが穏やかなら私がキレることもないはず。

 

そして私がキレなければ、さくらが不安に思って

怒鳴っている相手に抱っこを求めることもない。

 

 

意識して、娘が今したいと思っていることと

私が思っていることの違いを考えるようにして

こちらの考えやして欲しいことを

提案という形でさくらに伝えたらどうだろう。

 

今はまだ私がどんなに怒鳴っても

抱っこすれば機嫌はすぐに直るけど、

 

そのうち抱っこじゃ落ち着かなくなったり、

希望や要求が複雑になったりして

その場しのぎじゃ対処できなくなってくるはず。

 

抱っこで機嫌が直るからと思って

同じことを繰り返さないようにしなければ。

 

私がおだやかなら娘もおだやかなのだ。

 

 

頭ごなしに叱らない。こっちの考えを押し付けない。

話を聞く。共感する。そして提案する。

心穏やかに。

 

・・・・

 

何かの精神修行ですかこれは。

 

 

でもきっと私はまた怒鳴る。

そしたらなるべく早くさくらを抱っこして謝ろう。

 

伝え方が下手でごめんねって。




応援クリックありがとうございます。


 

またやってしまった。

 

「もう怒鳴らない」

 

とさくらを抱っこして誓った私はいったいどこへ。

 

私とおばあちゃんが買い物に行くために準備をしている間

さくらはのびのびとそれはもう自由に遊んでいた。

 

ほら、お買いもの行くよ。

ちょっと待っててね。そこにいてね。

 

こら!裸足で外出ない!

足ぱんぱんして靴下履いてってほら!

 

絵本出さないで!

おもちゃもこのカゴに全部入れてよ!

 

テーブルの上に乗らない!

ほらおりて!

 

あ!ちょっと!靴どこに持っていくの!

靴は靴箱でいいの!おもちゃ箱にはおもちゃだけ!

お母さんの靴はこっちにおいといて!

 

じっとしてくれてればすぐ済む用意もはかどらない。

 

それでもやっと準備が出来て

さぁさぁ靴を履いてくださいよ~とさくらを呼んでもこない。

 

さくらー?行くよー?

お買いもの行くよー?さくらー?

 

返事なし。

まぁ普段から返事なんかしないけどね。

 

また何か良からぬことをしてるなと探しに行くと

メダカが入っている睡蓮鉢に両手をつっこんで楽しそう。

 

ムカ!

 

ぐぐぐぐっ ここで怒ってはいけないのだ。

さくらに悪気なんてないのだ。

私を困らせようとか、買い物に行かせまいとか

そういう裏があっての行動じゃない。

 

こないだしてよかったことが

今はダメだなんてさくらには分からない。

 

だから怒っても通じないぞ。

 

なんとか優しい言葉がけをしながらさくらをひっつかんで

着替えをさせようと服を脱がせる。

 

着替えたらお買いもの行こうね。

はいお手手入れて・・・

 

「イヤー!」

 

ほら、これ着て行こうよ。

おばあちゃん待ってるよ。

 

「イヤイヤイヤイヤイヤイヤ!」

 

さくらが好きなお菓子買おうか。

アイスもいる?

 

「イヤイヤイヤイヤイヤイヤ!」

 

プチ ←あーあ

 

 

何がイヤやねん!

水遊びはやめといてって言うたやんな!(多分言ってない)

買い物行くって何回言うたら分かんの?

 

お母さんとおばあちゃん用意してるやろ?

ちょっとくらいじっと待たれへんの!?

 

はよこれ着て!頭入れてほら!

手!手ぇ出してって!!

 

はやく!!

 

「うぎゃぁぁぁぁ!だっこってぇぇぇ!」

 

なにが抱っこやねん!!ええかげんにし!!

はよ靴はきーやほんまにもう!!

 

「うわあああん! だっこーだっこってー!」

 

イヤや!抱っこなんかせーへん!

ほんまにもーあんたは!はよ靴はき!足だしーな!

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」 ←もう地団駄。ハナミズでろでろ。

 

うるさいわ! ←ひどい

 

 

おばあちゃんは静観。

 

私を怒鳴らずに育てた母は何を思って見ているのか知らないけど

私が怒鳴っているときも、そのあとも、

このことについて話題に出すこともなかった。

 

でも見てる。じっと。

 

この沈黙で私は冷静に考えさせられるんだ。

 

 

はい、反省。チーン

 

その後さくらを抱っこして謝ったらすぐに泣き止んで

お茶を飲んだらぐーすか寝てしまった。

 

出かける前からぐったり疲れながらお買いもの。

はーやれやれ。

 

 

そして今日も「もう怒鳴らない」と誓うのであった。




応援クリックありがとうございます。


 

今までは、まだ小さいから、赤ちゃんだから

知らないんだから教えなくちゃ。

 

という気持ちが強かったのに、

いくら言っても、何度説明しても

私のことなどいないように振る舞うさくらに

 

ムカ!

 

とすることがどんどん増えてきた。

そしてそれをさくらに叩きつけるようになってきた。

 

 

おばあちゃんが大切にしている花を

かなり乱暴にわしゃわしゃと揺らしているさくら。

 

「やめなさい」という言葉だけだとまったくやめようとせず

最後には花を2つボキっと折ってしまった。

 

さくらの手を持って行動を制しながら

 

「お花がかわいそう。いたいいたい言うてるよ。

やめてってほら。お花は見るだけね。」

 

とつとめてやさし~く言い聞かせてみても

さくらの手の力はまったくゆるまる気配がない。

 

そうなるとさくらを押さえる私の手の力も強くなるので

ますますさくらも反発する。

 

私の言葉は優しいけど

力では真っ向から勝負している。

 

むむむのむ

 

結局手を強引に引っ張って花から引き離す。

 

さくらは当然まったく納得していないので

無理やりにでも花に近づこうとふんばる。

 

そして私の言葉がどんどん強くなる。

声も大きくなっていく。

今まで押さえていたセリフが次々出てくる。

 

「ダメだって言ってるでしょ!聞こえないの!?

何べん言ったらわかるの!さくら!!

やめるの!手を離して!いいかげんにしなさい!!」

 

声だけではなく、さくらの腕をつかむ力も強くなると

さくらは私に抱っこをせがんでくる。

 

多分、何に対して怒られているか分からず、

でも痛かったり、お母さんが怒ってることは分かるので

不安になっていたんだろう。

 

しかし私は怒りモードの真っ只中だ。

ぱっと気持ちを切り替えてやさしく抱っこするとか無理。

 

お花を大事にしない子はイヤですー!

抱っこしませーん。あっち行ってくださーい!

 

「がっこぉぉぉ!うわぁぁぁぁん!」

 

お母さんお花は見るだけだって言ったよね!

言うこときかなかったのさくらでしょ!

見てこれ、お花折ってかわいそうに!

おばあちゃんのお花なんだよ!さくらの違うでしょ!

 

「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!」

 

泣いてたらいいやろ!

 

 

ひどい言葉がぽんぽん出てくる。

 

ああ誰か私を止めてー

 

さくら大泣き。

泣かしてるのは私。

 

はぁ。いかん。これではただの八つ当たりだ。

 

気を取り直して「ごめんごめん」と抱っこをしつつもまだ

「お花はそ~っとでしょ?」「わかった?」とダメ押しをする。

 

こういういやり取りが日に日に増えてるのが原因なのか

最近さくらが指しゃぶりをすることが多くなった。

それも4本同時にがぶがぶと。

 

よくないな。とってもよくない。

 

 

もうさくらには怒鳴らない。

 

怒鳴っても声にびっくりして泣いてるだけ。

怒ってもその理由が分かってない。

分かってないんだから怒っても仕方ない。

 

もっとさくらが分かるように伝えなければ。

それにまだ2歳にもなってないんだから、

思い通りに動いてくれないのは当たり前。

 

怒鳴らない。

怒鳴らない。

 

 

とさくらを抱っこしながら心に誓う。

 

 

毎回。




応援クリックありがとうございます。


 

真夜中。

 

すっかり夜更かしをしてしまった私は

そろそろ寝ようかと眠い目をこすりながらトイレに入った。

 

明日は晴れって言ってたから公園に行かなくちゃ。

寝不足で公園はきついなー。

 

などと思いながら用を足し

んごーっと水を流して手を洗って

さぁ寝ようかとドアノブに手をかけてドアを押す。

 

ガコッ

 

開かない。

 

なんだカギをしちゃったのか。

カギを・・・カギ・・・

 

カギなんか閉めてないんですけど!

 

一瞬にして変な汗が出た。

もう一度ドアノブを回して押してみたけど開かない。

かちゃかちゃやってみてもトビラと柱の間にある金具が動いてない様子。

あれが引っ込まないとドアは開かない。

 

指で押すと簡単に引っ込むあの突起を

ドアが閉まった状態で動かすにはドアノブを回すしかない。

なのにそのドアノブを回しても動かない。

ドアが開かない。ドアが開かない。ドアが開かない。

 

トイレに閉じ込められた!

 

あわわ あわあわ

 

夜中に1人トイレの中でプチパニック。

とりあえず心を落ち着かせるために

トイレの水がタンクにたまるまで待ってみる。

 

 

ドライバーはトイレに置いてないし携帯電話もない。

ちょうつがいの突起は外側にあるから外す事はできない。

マンションなのでトイレに窓はない。

ドアに小さな窓があるけど手が入らないほど小さい。

 

でも今日は夫がいる。

出張中じゃなくてよかった。

 

でもここで大声を出して寝てる夫が起きるだろうか。

もしかして朝までこのまま!?

今何時だったっけ・・・

 

ふー。とトイレに腰掛けて私は思い出した。

数年前に洗面所のドアノブが同じように壊れた事を。

 

あの時は廊下側から入ろうとして開かないことに気が付いて

 

「これ中にいる時だったらアウトだったよねー

あと、トイレに入ってる時に壊れたら怖いよねー」

 

と冗談で言っていたのが今まさに現実になっている。

 

もし昼間、ガスをつけっ放しでちょっとトイレに。

なんて部屋に娘を1人残してこんな事になったら

火事になったあげく2人とも死んじゃうかもしれない。

 

夫が出張中だったら何日も閉じ込められたままで

娘が衰弱死してしまうかもしれない。

 

長時間ほっとかれた娘が危ないものをいっぱい触って

命に関わる大怪我をしたり、洗剤なんかを飲んでしまうかもしれない。

 

恐ろしい。

恐ろしすぎる。

 

心を落ち着かせる為の行為だったはずなのに

余計に動揺している私。

 

 

水の音が止まった。

トイレの中を何度見回してもドアを開ける手立てを思いつかない。

 

 

 

よし。夫を呼んでみるか。

 

「お、おっと~ おーい おっと~!」

「おっとおー!!」

「おーっとおおおおーー!!!」

 

・・・・

 

 

よし。ドアを叩いてみるか。

 

ドンドンドン! 「おっとー! おっとー!」

ドンドンドンドン! 「おっとー! 起きておっとー!」

ドンドンドンドンドン! 「おおおおっとおおおおーー!!!」

 

ぺたし ぺたし ←夫の足音

 

ほっ 結構すぐ起きてくれたな。

狭い家ばんざい。

 

「あのー あのさー」

「ドアが開かないんですよー。」

 

 

・・・・ ←なぜか無言の夫

 

 

かちょかちょ

 

 

・・・・ ←やっぱり無言の夫

 

 

かちょっ

 

開いた!

 

開いた。開いた。なんで?

そっち側からだったら開くの?

え?今どうやって開けたの?

なんでそんなに簡単に開いたの?

 

起こされてものすごく凶悪な顔の夫。

目がすわってます。怖いです。

 

「お前なー。もうちょっと考えろや。

普通下に回して開けへんかったら上にも回してみーひんか?」

 

へ? 上?

 

なるほどドアノブを上に回すとあの忌まわしい突起が引っ込んだ。

上には回してみなかった?

どっちにもがちゃがちゃやりまくったハズなんだけど。

あれ?

 

「寝るぞ。」

 

お、お騒がせしました。

ごめんね起こして。

 

なんだかまぬけな私・・・

 

ちなみにさくらはまったく起きなかった。

 

 

次の日夫がドアノブを解体したらやっぱり下向きが壊れていた。

上向きもいつ壊れるか分からないので

新しいのを買うまではトイレのドアノブなし。

 

でもこのマンションのドアノブは全て同じものだ。

もう2つも壊れたんだから他のもそろそろ壊れるんじゃなかろうか。

 

ああ怖かった。

 

 

この日から我が家のトイレには100均のドライバーセットが置いてある。

引っ越ししてトイレに窓がついても置いてある。

トイレと洗面所に窓がないマンションの方は

いざという時のためにドライバーセットを置いときましょう!

 




応援クリックありがとうございます。


 

さくらは車が怖かった。

 

「ぶーぶー怖いよ!」と言うと

 

ぴたっと止まって

こわいこわい言いながら私に向かって走ってきていた。

 

でも何度も言ってるうちに慣れてきたのか

車というものを怖くないものと認識してしまったのか

ぶーぶー怖いよ!の効力がなくなってきていた。

 

我が家のマンションは1階の玄関を出るとすぐに

ひっきりなしに車が行きかっているような道路で

飛び出そうものなら一瞬で引かれるような場所だ。

 

いつもは「ぶーぶー怖いよ!」と言いながら

さくらと手をつないでいたんだけど、

 

今日は私の手を振りほどいて

あっという間に外に出てしまった!

 

目の前は道路!車のスピードも出てる道路!

 

ぎゃー!!

 

力の加減をする余裕すらなく

がしっとさくらの腕をつかんで引っ張り戻す。

 

いやーアドレナリン出たね。

どっぱし。

心臓に悪いってほんと・・・

 

「車怖いって言うてるでしょ!

飛び出したらあかんの!お外はおててつなぐの!」

 

と頭ごなしにがんがん怒ったら

ひーひー泣きながら抱っこをせんがんできた。

 

ダメだ。わかってない。

腕が痛いのと怒鳴られたのとで泣いてるだけだ。

 

こればっかりはやってごらんと言うわけにもいかず、

なんとか聞き分けて欲しいんだけど。

 

はいはいよしよし 腕痛かったね。ごめんね。

 

でもほら見て。ぶーぶーいっぱい来てるでしょ?

あれにぶつかったら痛いんだよ。

だからこっちに飛び出しちゃダメなの。

 

「がーーっこ!がっこ!あっち!」←マンションを指さしている

 

まだ通じないか・・・

 

 

まぁ公園についたら機嫌も直るでしょう。

 

と公園までは抱っこして歩きながら

 

今度から手を繋ぐんじゃなくて、手首を持つようにしようか。

でもそれって仲良く歩いてるようには見えないよな。

連行してるみたいだもんな。

 

それともお散歩紐がついれるリュックを買おうか。

でもあれぐんって引っ張られたら後ろに転ばないのかな。

それにリュックが取れたら結局危ないし、

取れないようにぎゅーぎゅーしたら嫌がりそうだし。

 

犬のハーネスみたいなのないかな。

中型犬のだったら使えるかも?←考える方向がおかしい

 

それとも服に直接縫い付けて・・・←どんどんおかしい

 

うーん

 

とか考えながらひくひく言うてるさくらをぽんぽん。

 

 

さー公園ついたよ。

遊んでくださいな。

 

「イヤ」

 

へ?

 

「イヤ。あっち。おうち。」

 

は?

 

「だっこ。あっち。」

 

おうちに帰るの?なんで?

せっかく公園来たのに遊ばないの?

 

「イヤ」

 

わーご機嫌直ってなーい

 

 

そういやさっき公園じゃなくて家の方を指さしてたな。

あれは外に出る気がなくなったから帰れってことだったのか。

 

でもせっかく来たのにな。

 

ほら、ここならぶーぶーこないし。ね?

抱っこでお散歩しようか。

 

ということで抱っこしたまま公園の中を散歩。

くるっと回ってもダメなら帰ろうか。

 

なんて心配は遊具のある場所で終わり。

お友達がいっぱい遊んでるのを見ると

さっさと私から降りて走ってった。

 

ほっ

 

 

気を引き締めよう。

さくらは一瞬気を抜いただけでも死ぬ子だ。

 

よし。

 

 

 

と、いつぞや完全に放置していたことは棚にあげる。

 

私はこういう両極端なことが多いので

さくらのように他人に左右されない子じゃないと

なんなの、どっちなのと不安になったかもしれない。

 

でもさくらは私の揺れ動く気持ちとはうらはらに

親がいてもいなくても、

今日もいつも通り元気に遊んでいる。

 

これでいいのだ。

 

 

・・・いいのか?




応援クリックありがとうございます。


 

食事という行為に飽きてしまったらしく

ちっともさっぱりご飯を食べてくれなくなったさくら。

 

うさぎさんのおにぎりにしてもダメ。

かわいく飾り付けてもダメ。

 

すぐに「ごっちーた!」と席を立つんだけど、

人が食べているものには興味を示すので

私のお皿から一口、二口食べて立ち歩くという

なんとも行儀が悪いことになってしまった。

 

それでもほとんど食べない。

 

これが遊び食べって言うんだろうか。

でもまだ欲しいとか、そういう感じはない。

 

幸いフォローアップミルクは飲んでくれるので

栄養失調にはならないだろうけど

でもずっとミルクってわけにもいかないし・・・

 

「1歳10ヶ月 食事」で画像検索すると

かわいらしい子ども用のご飯が並んでいる。

色もきれい。

 

でもさくらは食べない。

 

 

お昼の時間がきても、メニューが決まらずに

冷蔵庫をあけたりしめたり。

 

いったい何を作ったら食べるんだろう?

 

 

こないださつまいもを茹でて小麦粉を混ぜて焼いたら食べたな。

それとも今日はジャガイモで作ろうか。

ニャッキみたいなのにしたら食べるかな。

 

スパゲッティは全然食べなかったし、

あ、グラタンのマカロニは何本か食べてたからマカロニ茹でてみようか。

 

でもご飯あるしなぁ。

おにぎりにしても食べないし、カレーも混ぜて終わるし、

 

うーーん・・・

 

とあれこれ考えていると

私の中で何かがぷっつりと切れてしまった。

 

突然さくらの食事を考えるのが面倒になったのだ。

 

なんでこんなに悩まなきゃいけないんだろう。

もういいや。さくらにご飯つくるのはやめた。

 

だって何作ってもさくらは食べないんだもん。

作ってとか、お腹すいたって言われてないから

作らなくていいってことよね。←すぐこういう極論になる

 

でも私はお腹空いてるから、私が食べたいものを作ろう。

私だけのためのご飯。

 

今日のお昼はチャーハン!(またかい)

味付けは私の好みで!

 

色々野菜をみじん切りにして鶏のひき肉とたまごを入れて

ジュージューと塩コショウとダシの元で炒めて

ごはんを入れて混ぜたら生姜のすりおろしとしょうゆを適量。

 

人参や玉ねぎがくたくたになるまで火を通さなくていいし、

生姜がピリっとしてる私のチャーハンだ。

 

コツはうどんだしを使うこと。

それもかつおじゃなくていりこだし。

 

いただきまーす!

 

うめぇ~!

なんか久しぶり~!

 

さくらのものは何も用意せず

自分だけばくばく食べる母親がここに。

 

育児放棄って他人事じゃないよな。

 

食事を抜く虐待とか聞くと

欲しがってる子に食べさせないイメージがあったけど

よく言う「子どもが食べなかったから」というのも

まんざら嘘ではないのでは。

と思えてくる。

 

だってほら、さくらは見向きもしない。

私がおいしそうに食べてても欲しそうにもしない。

おやつも食べてないからお腹は空いてるはずなのに。

 

でもこのままほっとくわけにもいかないので

フォローアップミルクをつくって出す。

 

さくらはちゅっと飲み干す。

 

 

これでいいはずはないけど・・・

でも楽だ。このまま流されてしまいそう。

 

 

そして夕飯も同じように

久しぶりに大人の味付けで食べたいものを作る。

 

さすがに夕飯に何も出さないのは良心が痛んだので

さくらには白ごはんにふりかけをかけたものを出す。

 

はいさくらの。いるだけ食べたらいいよ。

 

いただきます。

 

ふりかけご飯もどうせ食べないだろうなと思っていると

 

「さーちゃんの!さーちゃんの!」

 

と私の取り皿を指さすので、

何に使うんだと同じお皿を渡す。

 

はいどうぞ。さーちゃんのね。

 

するといきなり大皿から手羽中の甘辛炒めを取って

自分のお皿に入れて、ばぐっと

 

ちょ、辛いよ!?

もぐもぐできる?小さく切ってないのに。

 

真ん中は骨!食べれないって!噛んでる?ちゃんともぐもぐしてって!

よく噛んで食べなきゃダメだってほら!

 

食べても食べなくてもうるさい私。

 

 

でもさくらは

「いっしょ~♪」とか「かんぱ~い♪」とか言って

なんだかとてもうれしそう。

 

そうか!同じお皿がよかったのか!

面倒でさくらのお皿を出さなかったのがよかったのね。

中身も同じだしねー。おいしいねー。

 

「げほっ げほっ」

 

あ、ほら、喉につっかえてるやん!

もぐもぐだよ。もぐもぐ。よく噛んで!

 

「もぐもぐ」

 

言うんじゃなくて噛むの!

 

ああもう。やっぱり大人と同じ食事は早いんだって。

でもさくら用のを作ったって食べないし、

食事ってどうやってさせたらいいのー!

 

でもさくらは嬉しそうに食卓についていた。

ふりかけご飯は食べなかったけど、

「いっしょ~♪かんぱ~い♪」は何度もやった。

 

 

そして私の子ども用の食事作りはここで終わった。

もうさくらのためだけに特別に食事を作ることはなく、

 

私が食べたいから作ったけど、いるならどうぞ。

 

というスタンスにした。

 

そうすることでさくらが食べなくてもイライラせず、

私は自分の食べたいものが食べられたから。

 

食べたきゃ食べるさ。←義母さんと同じになってる




応援クリックありがとうございます。


 

ペンタブ(ペンタブレット)とは、
専用のペンで専用のパネルに書くことで
マウスのポインタを動かせるというもの。

 

パソコンで絵を描く時なんかに使うものです。

 

で、さくらがこのペンタブを気に入ってしまった。

 

私がパソコンに向かうと当然のように膝に座り込み

立てかけてあるペンタブを取って

収納されているペンを引っこ抜いて

 

「かきかき~」

 

とお絵かきソフトの立ち上げを要求する。

 

お絵かきソフトを使っている間は他のソフトは使えない。

もちろんネットもできない。

マウスも使えない。

 

むぅ

 

さくらのお絵かきを眺めながら

 

「ちーろ」と言えば黄色に変えてやり

「あか」と言えば赤に変えてやり

「みどりー」と言えば緑にかえてやる。

 

1人で描いててねーと言っても

しばらくすると「あおー!あおー!」と呼ばれる。

 

好きな色のところにペンを持ってって押すだけだよ!

なんて言ってもまだ難しいらしい。

子供用のソフトじゃないしね。

 

使わせてみた私が悪いのか・・・

 

お絵かき好きだもんね。

 

傘で色を教えようとして失敗したけど

(しばらく傘=赤になっていた)

クレヨンであっという間に色を覚えて

「あーか♪」と言いながら自分で選んでる。

 

だからさ、パソコン使わなくてもお絵かきできるじゃん。

お絵かき帳とクレヨン出すからさ

お母さんにパソコン使わせてよ。

 

「んや!」

 

分かって返事してんのかな。

 

「あーお!」

 

はいはい。青ね。

ぽち。

 

「じょーじゅ!」

 

うん。上手だね。すごいね。←棒読み

 

完成?と聞いたら「ん!」と満足そうに言った1枚がこちら。

(背景は最初から色をつけてた)

 

 

何描いたの?と聞くと「まめ!」だって。

どこら辺がまめなんだか。

 

はいじゃぁおしまいね。

次はお母さんのばん。

 

「っかい!っかい!」

 

もう一回描くの?

 

「うん!」

 

え。これもしかしてお絵かき帳みたいに

何枚も何枚も何枚もってパターン?

 

しかもパソコンには終わりがないぞ!?

よし。線を太くしてすぐ画面いっぱいになるようにしよう。

 

「みどり!」

 

はいはい。緑ね。

ぽち

 

「ちーろ!」

 

はいはい。黄色ね。

ぽち

 

「ぴんく!」

 

へいへい。ピンクね。

ぽち

 

できた?

 

「ん!」

 

 

はいじゃぁおしまいね。

次はお母さ・・・

 

「っかい!っかい!」

 

ええええええ

 

 

 

ただ眺めてるだけでは面白くないので

ちょこちょこ色を塗ってみたり・・・

 

誰ですかさくらにペンタブなんか教えたのは!

私だ!

 

と、この時はこの重要さにまったく気付いてなかったけど

これじつにもったいないことをしていた。

 

「誰かと一緒に楽しむ」という

さくらには難しい療育をするチャンスだったのに!

 

ってこの時は障害に気付いてなかったんだから仕方ないけど

多分もっと普通のお母さんだったら

「一緒に」楽しんだんだろうなぁと思ってしまう。

 

私はただただ「早くどいて」としか思っていなかった。

 

だからペンタブを見せるとダメだな。

見えないところにしまっておこう・・・

 

なんて行動に出てしまって、さくらの作品はここで止まっている。

あーあもったいない。




応援クリックありがとうございます。


 

遊歩道でさくらを遊ばせながらボーっとしていると

よちよち歩きの女の子を連れたお母さんが

にこにこ笑顔で近づいてきた。

 

こんにちはぁ。 ←最近自分から挨拶するように心がけている

 

「あ。こんにちは。」

 

娘より頭ひとつ小さく、娘より一回り横幅が大きいその子は

ヒザを伸ばしたままの状態で歩いているのに

かなりの高速でたかたか進んでくる。

 

なんでヒザが曲がらないんだろう。

小さいからかな?

足が短すぎてそう見えてるだけ?

まだかなりのガニ股だから曲げたまま歩いてる?

 

だったら仲間だな。

この子も1歳前から歩いてるんだな。

 

と思った私は「何ヶ月ですか?」と聞いてしまった。

 

「あ、1歳と3ヶ月なんです。」

 

あわわわ

またやってしまった。

 

子供の年齢は見た目より大きく言うのがマナーだ!

きゃー

 

でもでも今回のはまだセーフ?

ダメ?

 

「しっかりしてますねー。もう3歳くらいですか?」

 

ああダメだった。すごい上に言ってくれた。

そうよね。1歳半くらいですか?って聞くべきだったのよね。

反省・・・

 

いえまだ2歳前なんです・・・

 

それからさくらとその子はコミュニケーションを取るでもなく

かといって無視する訳でもなく

変な間合いを取りながらころころ一緒に遊んでいた。

 

そしてこのお母さんもそこから無言。

 

子どもは野放し状態。転んでも転ばされても口も手も出さない。

何も言わずに、まったく動かずに見てるだけ。

 

子どもに話しかけもしないし

私に話しかけてくるでもない。

 

その子もお母さんに甘えにくるわけでもなく、

さくらと同じようにその辺をたかたか歩き回っては

石や棒切れを拾ったりして遊んでいる。

 

でも片方の手には小さいボールが握りしめられている。

振るとチリチリンと鈴の音がするボール。

 

最初は遠巻きに見ていたさくらだったけど

その子が転んで手からボールが落ちた時に

さっと拾ってそこから離そうとしなくなった。

 

狙ってたな。

 

「とっちゃダメでしょ? かえそうね?」

 

なんて言って聞くようなさくらではないけど、

相手のお母さんの手前一応言う。

 

「それさくらのじゃないでしょ。どうぞして」

 

「いや!」

 

「鈴のいい音がするね。チリチリいうね。」

 

「いや!」

 

んもう・・・

 

普通ならここで「あ~いいですよ~」とか言われて

「すいません取っちゃって~」とか言って

「ほら貸してくれるって。ありがとうは?」なんて言って

 

ねぇ?

 

でもお母さん無言。

 

えーっと・・・

 

その子も特に返して欲しい素振りもみせず、

結局さくらがボールを持ったままになってしまった。

 

 

私は誰かといると何か話さなければと思ってしまうけど

別に話すことがなければ話さなくてもいいのかな。

 

石段に座ってボーっとお互いの子どもを見てるだけで

特に何をするでもなくそこにいる私たち。

 

いや、でも、ちょっと、居心地悪いかも。

 

でもこういう時に何を言えばいいのか

どういう話が無難なのかまったく分からないので

結局私も黙ってそこに座っていた。

 

 

しばらくするとさくらが移動し始めたので

 

向こうに行くの?だったらボール返さないと。

ほら、貸してくれてありがとうって。

 

さくらは向こうに行きたいのと、ボールを返したくないのと

自分の中で何か葛藤するような表情をしていたけど

 

「あい!」とボールを返して

「ばいばい!」とさっさと向こうに行ってしまった。

 

あ、ボールありがとうございます。

 

(と言ってもお母さんは会釈をするだけ)

 

さくら待って!

 

 

と、その親子とは別れてしまったけど、後になって

 

実際にいた親子よね!?

 

とちょっと不思議に思ってしまった。

 

 

それと、人にあったら話さないと!

と思い込んでたのも、別に無理に話さなくてもいいのかな?

と思えた出会いでもあった。




応援クリックありがとうございます。


今の様子を配信中
メルマガ登録


あおいです
私と娘さくら(2003年生まれ)は
アスペルガー症候群
息子いぶき(2012年生まれ)は
グレーゾーン
そんな親子の療育的日常

お問い合わせ

あおい家なう↓


Menu
Category
Archive
Link