自分の周りに何があるか認識できるようになって

体を自由に操れるようになったさくらは

どんどんチンパンジー化してきた。

 

  • キーキー雄叫びを上げながら走り回る
  • うつ伏せ寝になって後ろへずりずり下がる
  • 四つん這いでたかたか走る
  • クッションや布団や私目掛けて走ってダイブ
  • 椅子の上に立って背もたれを持ってガコガコ移動する
  • 本棚やタンスによじ登る
  • ベッドのヘッド部分に立つ
  • 床や壁をドーンドーンと叩いて鳴らす

 

とまぁ、なかなか激しいので

家の中ではちょっとやめさせたい。

 

 

でもやめなさいと言って聞くような子じゃないので

こっちの声もだんだん大きくなる。

 

「おりなさい!」

「危ないって!」

「しずかにしなさーい!」

 

でも聞かない。

本当に聞かない。

私の声なんかまったく届いてない。

 

さくらへのこの届かなさは異常。

 

「分かる?聞こえてる?大丈夫!?」

とゆさゆさしたくなるほど。

 

音も振動もまったく伝わらないマジックミラー越しに

我が子に向かって叫んでいる感じとでも言おうか、

叫んでるこっちが異次元に飛ばされたような感覚になる。

 

 

そんな私をよそにさくらはすこぶるご機嫌で

ものすごく楽しんでいる。

 

自分の体が思うように動かせるようになって

楽しくて仕方がない感じ。

 

こんなこともできる!

あんなこともできる!

こんどはこれをやってみよう!

 

と目をキラキラさせているということは

止めるべきではないのかもしれないけど、

 

 

・・・・

 

 

私は制止が効かないさくらを見ながら考えた。

 

 

たとえば公園ではどうだろう。

 

公園や広場ではどれだけ騒いで走り回ってもいいし

なんならもっと走れ~と私も笑顔で見守っている。

 

遊具によじ登るのには手を貸すし、

励ましの言葉なんかもついてくる。

 

がんばれあとちょっと!上手!

さくらはジャングルジム上手に登るね~

ぱちぱちぱち

 

 

いっぽう家ではどうだろう。

 

同じことをしても

「こら!うるさい!やめなさい!」と叱られる。

本棚やタンスに登ろうとすると

「危ない!おりなさい!」と引きずりおろされる。

 

 

これ、理不尽よね。

 

さくらはこの違いが分からないのかもしれない。

あっちはよくて、こっちはダメなんて

場所によって言われることが違うと混乱するんじゃないだろうか。

 

 

ボールは投げると上手~!と褒められるのに

お茶碗を投げるとおこられる。

 

水が入ってないコップはひっくり返してもいいのに

水が入るととたんに「こぼさないで!」と言われる。

 

座布団は踏んで歩いても何も言われないのに、

本やCDを踏むと「踏まない!」と叫ばれる。

 

 

私はこの違いのルールを自分で見つけるまで

理不尽に怒られていると感じていて

大人は自分の勝手な都合だけで私を叱るんだ!

と怒られれば怒られるほど私も怒っていた。

そしてとても悲しかった。

 

そうだ。私は分からなかったんだ。

 

同じことをしているのに、何も言われない時と

叱られる時との違いが分からなかった。

 

どうして?と質問しているのに、

分かるように教えてくれる人はいなかった。

 

「やめなさい!」 どうして?

「いいからやめなさい!」 だからどうして!?

 

この「どうして?」が大人をカチンとさせることにも気づかず、

火に油を注ぐように質問して、さらに怒られていた。

 

大人には「分かってるけど私はこれをするの!」という

聞き分けのないわがままな子に見えたんだろう。

 

多分それは、見れば分かる。普通に考えれば分かることで

いちいち説明するまでもないことだったんだろう。

だから誰も教えてくれずに、余計に怒ったんだ。

 

 

今私はさくらにそれと同じことをしている。

ただただ「やめなさい」としか言ってない。

 

でも、どうやって教えよう。

私はどう教えてもらいたかった?

 

 

 

やっぱり「本当のことを具体的に」が一番だな。

 

 

 

そしてタンスを登ろうとしているさくらを抱っこして

大きな声を出すのではなく、ゆっくり説明してみた。

 

*我が家ではチェストのことをタンスと呼ぶ。

同じようにファンヒーターはストーブだし

コンディショナーはリンスだ!

 

 

さくら、これこっちから登ると倒れてくるの。

これが全部さくらに落っこちてくるんだよ。

 

と私はタンスの前で手を上にあげて

さくらに覆い被せるように動かした。

 

そうしたらさくらがタンスの下敷きになるんだよ。

タンスの下から出てこられなくなっちゃう。

怖いし、暗いし、痛いよ。

 

 

私が怒鳴っている時は完全にスルーするさくらが

ふむふむという顔をして聞いている。

 

よし。ここで代案だ。

 

 

だからね、タンスに登りたい時はこっち。

こっちの横から登ろう。

 

座椅子をここに置いてみよう。

ここに足を乗せてごらん。そうそう。上手。

 

 

もちろん座椅子の背もたれに登ったところで

タンスの上には届かないんだけど、

さくらはたったこれだけで

正面から登ろうとするのをやめてくれた。

 

 

何かの上に登りたい要求を全て押さえつけるのではなく、

危なくない(危ないんだけども)方法を教えることで

最悪の事態は防ぐことができる。

 

 

1歳半でもきちんと話せば分かる。

 

分かってはくれるけど、教えたいことは山のようにある。

 

成長すればするだけどんどん増えるだろう。

大変だぞこりゃ。

 

とっさに説明できるように

普段からしっかり考えておこう。

 

 

 

そしてその日、おばあちゃんの家に行ったさくらは

おばちゃん(義母さんの妹)をぺったり張り付かせて

狭くて急な階段を上っては下りしてすごく楽しんでいた。

 

「なぁ!この子これいつまですんの!?」

 

1~2時間くらいかな。

 

「ははははは」

 

冗談だと思っていたらしいけど、

さくらは本当に1時間半これをやった。

もちろん15分くらいからは私が代わったけど。

 

やめさせる理由が思いつかなかったからね。




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さくらは基本私からは逃げていくけど

知らない人にはどんどん近寄っていく。

 

遊歩道で散歩中、人を見つけるととりあえず

 

「おーい」

 

と呼びかけて手を振りながら近づいて

なんならそのままどんどんついてってしまう。

 

完全に無視してさっさと行くサラリーマン、

「え?え?」と困惑する中学生、

「かわい~」と言ってくれる高校生、

「お散歩してんの~?」と笑顔で話しかけてくれるおばちゃん

「おーいやて!あははは」と笑って去っていく小学生。

 

ウォーキング中のおばあちゃん軍団に

「一緒に行くか~?」

「これこれ、ほんまに付いて来たらあかんがな。」

などと言われたり、

 

管理事務所の人にテニスボールをもらったり、

公園を掃除してる人に葉っぱ付きの枝をもらったり、

 

さくらは私をほっといて

いろんな人といろんな交流を楽しんでいた。

 

そしていつしか私もそれを

後ろからついて行きながら眺めるだけになっていた。

 

 

そんな日々の中、初めておじさんに注意された。

 

「人見知りせん子やなぁ。

でもな。こういう子は気をつけなあかんで。

こういう子がいっちゃん危ないねん。

誰にでもにこにこ近寄って行くやろ。」

 

あ、はい。

 

「ほんまやで。よーよー見といたらな。

お母さんが目ぇ離した隙に袋でも被されてみーな。

もうわかれへんぞ。」

 

袋・・・ですか。

 

「そのまま車に乗せられたらもう終いや。

その場を見ててもどうにもなれへん。もう探されへんで。

外国に売り飛ばされたり、臓器取って売られたりな。

そんなん関係ない話や思てるかもしれへんけど

実際あんねんからな。

この辺は変な人が多いからほんまに気をつけや。」

 

あ、はい。ありがとうございます。

 

 

 

そうか。走って飛び出して車にひかれたり、

どんどん行って迷子になることは考えていたけど

 

誘拐されるという可能性か。

 

 

・・・・

 

 

さくらを連れてった人は困るだろうな。

言うこときかないし、こだわりは強いし。

 

でもすぐ殺されたらそんなことも関係ないのか。

 

 

でももう、これ以上さくらを縛り付けておくのは無理だし、

もしそうなったとしても

 

「私はこれ以上できないほどがんばった」

 

と自分には言えるんじゃないだろうか。

他の人はいろいろ言うかもしれないけど。

 

 

と思いながら一度も振り返らないで

とことこ歩き続けるさくらを追いかけていた。

 

 

さくらは人との関わりを求めているし

コミュニケーションも楽しんでいるように見える。

 

でもそれは「自分がしたいこと」限定で

相互的な関わりとはちょっと違う気がする。

 

 

もう少し大きくなったらどう教えようか。

 

私は「知らないおじさんについて行かない」と習った。

おじさん限定なのは時代だろうな。

 

 

袋を被せられるか・・・

 

 

注意してくれたおじさんはいったい誰だったんだろう。

わざわざ教えてくれたということは、

それだけ危なっかしく見えたんだろうな。

 

もしかしたら何度も会ってる人だったかもしれない。

 

 

それからはさくらが近寄って行く人を

きちんと見るように心がけた。

 

私は人の顔を判別するのが苦手なので

顔は見ずにその他のもので区別する癖があったけど

目を合わせるとこっちから挨拶もしやすいので

積極的に人の顔まで自分の顔を上げるようになった。

 

遊歩道で会う人は初対面でも何度も会ってる人でも

「挨拶→今起こってることを話す→別れる」

という一連の流れは同じなので、不必要にドキドキすることもない。

 

そして私はさほど時間をかけずに

遊歩道で知らない人と立ち話ができるようになった。

 

さくらのおかげだな。

 

この頃のさくらははまだおしゃべりができなかったので

「おーい!」と言いながら近づいて行ったり、

拾った石を「いーし!」と見せたりするだけだったけど

 

それを

 

「さくらはすごいなー。私にはできないなー。

そうかああやって人と仲良くなるのか。なるほどなー。」

 

という羨望のまなざしで見ている妙な親を

みんな暖かく見守ってくれていたのかもしれない。

 

なんせ毎日いたからね。遊歩道に。

 

 

 

 

積極奇異型・孤立型・受動型

 

アスペルガー症候群の人を

 

「積極奇異型・孤立型・受動型」

 

という3つのタイプに分けたりする。

 

健常児にも性格があるように、アスペルガーでも性格はある。

脳の特性はあっても、受けとった後の行動が違うのだ。

 

さくらは積極奇異型と孤立型のミックス。

この2つは相反するようだけどなぜか混ざり合っている。

ただし受動型はいっさい見受けられない。

 

*この3つのタイプは固定されいるわけではなく、

成長と共に変わることも多々あります。

 

 

積極奇異型の特徴

 

・人見知りをせずどんどん他人に近づいて行く。

・聞かれてもないのにいろんなことを話す。

・初めてあった人にも馴れ馴れしく接する。

・知らない人にも平気でついて行く。

・場にそぐわないことを一方的に話し続ける。

・相手の反応によって態度は変わらない。

・人との距離が異様に近い

 

 

 

孤立型

 

・コミュニケーションが取りづらく、目線を合わせにくい。

・話しかけても無反応のことが多いが、用事があれば話しかけに来る。

・自分の世界がしっかりあり、そこへの人の介入を嫌がる。

・ひとりで遊ぶことを好み、友達と一緒に遊ぼうとしない。

・周りにだれもいないかのように行動する。

 

 

 

受動型の特徴 

 

・誘われたらするが、自分から積極的には動かない。

・したい、したくないの自己表現ができにくい。

・自己主張があまりないので、育てやすいと感じる。

・流されやすく、言われるままに行動する。

・ストレスをためやすく、発散もしにくい。

・障害があると気付きにくい。

 

 

 

 

さくらは公園では積極奇異型っぽかったけど、

家では孤立型だった。

 

小さい頃は物怖じせず誰にでも話しかけていたのに

どこでどうなったのか、小学校高学年くらいになると、

自分から友達を遊びに誘うのにも勇気が必要になった。

 

「今日は遊べない」と言われたらどうしよう。というよりは

友達に話しかける自分ってキャーーー!みたいな感じだそうだ。

恥ずかしいとはまた違って、行動そのものがキャーー!

 

って分かりませんよその説明。

 

でも中学生になってそれも徐々に克服しつつあるので

やっぱりさくらはいろいろ混ざってるなという印象。

 

人の性格を3つに分ける方がおかしいんだ。

 

 

 

ちなみに私は小さい頃は周りが見えなかったこともあって積極奇異型。

幼稚園頃から人と違うと恥ずかしいという思いから受動型。

 

今はいろいろいい感じに混ざってる。

 




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ショッピングセンターのキッズコーナー。

 

ここへくると遊べる!と分かってからは

自分から進んで入るようになった。

 

まだ時々脱走するので目は離せないけど

公園で追いかけているより楽。

 

飛び出しても道路じゃないしね。

 

 

でも今日は夏休みに入ったからか、いつもより人が多かった。

その中へいつも通りさくらを放り込む。

 

そーれ遊んでこーい

 

 

 

さくらは人見知りもせずどんどん中へ入ってゆく。

 

というか私から離れようとする。

私はやりたいことを止める人と認識されてるからね。

 

さくらはクッションに体当たりしたり

大きな積み木の上に乗ったり

ちょっと大きい子とおもちゃを取り合ったりして、

でも取られてもかんしゃくを起こすでもなく

わりと上手に遊んでいるように見える。

 

と!

 

なんかすごいお姉さん登場!

 

 

歌のお姉さんさながら全身を使って

歌って踊って「みんな元気ー?」ときたもんだ。

 

わお。なんだろ。保育園の先生かな。

今日はそういうサービスでもあるのかな。

 

 

すぐに子どもの輪ができる。

すごいな。

 

 

さくらもなんだなんだとその輪の中へ入ったんだけども

お姉さんの真似をして体を動かしている子にまみれながら

 

じーっとしている。

 

歌って踊ってるお姉さんを凝視。

ひたすら動かない。

 

 

なんか固まってるな。

なんでだろう。

 

 

そういえばさくらはまだジャンプが出来ない。

足踏みを早くする事はあるけど

両足で飛んだり跳ねたりするところを見たことがない。

さくらくらいの子はみんな飛び跳ねてるのに。

 

ジャンプできないから固まってる?

いや、それ以前にやろうともしてないよな。

 

うーむ

 

 

あまりにじーっとしているので

時々お姉さんに肩や頭をちょんってされるんだけど

それにもまったく反応をしない。

 

あのさ、踊らないんなら離れたら?

そこすんごい邪魔になってるよ?

 

と思うんだけど、私が中に入るともっと邪魔だろうし

遠目でしばし見守る。

 

 

あれは観察だろうか。

さくらは今どう思ってるんだろう。

 

普段、幼児向け番組を見せても一緒に踊ることはなく、

ただただテレビをじーーっと見ているし

それと同じ感覚なんだろうか。

 

だとしたらいくら見ても真似をすることはないな。

かといって興味がないわけでもないらしい。

 

 

さくらの頭に吹き出しでも出ればいいのに。

 

「このお姉さん何やってるんだろう?」とか

「この動きにどんな意味があるんだろう?」とか

 

 

 

私は恥ずかしくてできない子だった。

 

こういう場面ではちょっと離れたところにいて

興味ないしね~って態度で、でもチラチラ見て

「おいで!一緒にやろう!」と言われても行けなくて、

でも本当は一緒にやりたくて、

 

盛り上がりが最高潮に達したころに

ちょっとやってみようかな~って気分になり、

 

よし。やってみよう!

と思った時には終わりの時間。

 

というショボンな子だった。

 

 

 

でもさくらは違うな。

お姉さんの真ん前に陣取ってるし。

 

なんだろう?

 

 

しばらくそうやってさくらの真意を想像しながら

お姉さんを観察しているさくらを観察していた。

 

そのうちどんどん子どもの数が多くなり、

ますます騒がしくなって、いろんな子が体に当たったりすると

とことこと私の方にやってきた。

 

外でさくらが自分から私にキターーー!

 

どしたの。

見るの終わったの?

 

と抱っこするとぴたっと密着。

 

おおおおお。かわいい~

いつもこうならいいのに~

 

 

なんだかよく分からないけど気持ちが折れたようなので

キッズコーナーは終了。

 

じゃぁ静かなところに行こうか。

とベビーカーに乗せてころころ歩いていると

あっという間に眠ってしまった。

 

そんなに疲れたの!?

 




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さくらも身長がずいぶん伸びたので

もう三輪車に乗っても足が届くだろうと

プレゼントされたまま仕舞いこんでいた三輪車を出してみた。

 

そして乗せてみる。

 

おお。足が床につくじゃん。

乗れるじゃん。

 

んが。

 

さくらはこぐということが分からなかった。

 

ここに足を乗せて前にぐっと押すんだよ。

と言ってもさっぱり分かってない様子。

 

両足をペダルに乗せて押してみても

ふにふに勝手に動く足が気持ち悪いのかすぐ下ろすし

ほっとくと床を蹴ってどんどん後ろへ下がってしまう。

 

うーん

どうやって教えるんだろう?

 

 

そんな時、公園でさくらを遊ばせていると

三輪車に乗った女の子とそのお母さんに遭遇。

 

んもうひと目で女の子って分かります。

すんごくかわいいです。

 

じーっと見ていると向こうから声をかけてくれた。

 

「こんにちは。おいくつですか?」

 

あ、こんにちは。

えっと、1歳と1ヶ月です。

 

「一緒くらいと思ったんですけど違いましたねー

うちの子2歳になったところなんですよー」

 

この「一緒くらい」は社交辞令と知ってるぞ。

小さい子の年齢の話をするときには

見た目より大きく言うのがマナーということを。

 

でも私は上手にそれができない。

 

えと、やっぱり2歳になるとしっかりしてますね。

 

くらいが精いっぱいだった。

ぜーぜー

 

 

さくらは女の子が乗ってる三輪車が気になるのか

砂や葉っぱで汚れた手で触りまくって

女の子に「ヤ!」などと払いのけられていた。

 

ほら。触らないでって言うてるやん。

見るだけにしとこーな。

せめて手をぱんぱんしとこか。

 

絶対聞かないと分かっていても

女の子のお母さんの手前せっせと注意しながら

さくらの手を制する。

 

もちろん聞かないけど。

 

ほっとくと女の子を押しのけて三輪車を奪いかねないので

抱っこしようとしてもぐねぐね体をよじってしまう。

 

や、やばいかも・・・

 

女の子もイヤと言ってるのにどんどん来るさくらに

「いやー!やんやんやー!」

と、私の三輪車に触るな寄るなとばかりに両手ぶんぶん

 

だよね。だよね。

 

ごめんねぇ。と女の子に謝りつつ

ジタバタする娘をかかえつつ

三輪車っていくつになれば乗れるのか聞いてみると

 

「いやまだ2歳でも無理ですよ。

前に体重をかけるってのが難しいみたいで。

最近は最初から自転車に乗せる人が多いですねぇ。」

 

なんですと!

2歳でも無理ときたか。

しかも三輪車すっとばして自転車かい。

 

さくらを押さえるのが限界だったので

素早くバイバイしてその場を去る。

 

そして振り返ってよく見てみると

その女の子も地面を蹴り蹴りしながら進んでいた。

 

娘はまだ私の腕の中でうねうね。

ウナギかお前は!

 

 

大きくなったらお友達と上手に遊べるようになるのかな。

同じくらいの子の集団に入れて

いろいろ経験させないとよくないかな。

 

とちょっと思ったけど、

 

まぁまだ小さいから大丈夫でしょう~

 

と、行動を起こすことはなかった。

 

だって人がいないところで遊ばせる方が断然楽なんだもの。

 

人の子やママさんに気を使いながら

我が子を謙遜しながら遊ばせるって

 

私には絶対無理!

 

それにさくらはじっとしてないし。

砂場でゆっくり座って遊ぶとか無理だし。

 

と自分に言い聞かせて

今日もまた遊歩道を歩くさくらを追いかける。

 




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「毎日外で遊ばせなければならない」

 

という強迫観念にとらわれていた私は

さくらを毎日外に連れ出していた。

 

朝ごはん

外遊び

昼寝

 

という予定を毎日繰り返し。

 

したいしたくないではなく

毎日同じ。予定通りが安心という私の特性からだ。

 

 

でも雨の日は外遊びができない。

 

だけど外に連れていかなくてはならない。

(家で過ごしてもいいんだよと誰か教えてあげて)

 

そんな時はマンションの階段で遊ばせていた。

 

遊ぶというか、階段の上り下り。

 

 

まずは家から出て階段を下りる。

 

見ていて怖いので手をつなごうとするんだけど、

どうにも自力でやりたいらしくて嫌がってしまう。

 

一番下までおりたら、今度は上がる。

上がっている時は後ろにぴったり張り付いて

転がっても落ちないように見守る。

 

でもやっぱり怖いので手をつなぐと

1段を1歩で上がろうとし始める。

 

そんな短い足じゃ無理でしょ。

 

と言ってもなぜか手をつなぐと1段1歩。

 

 

そうやって手をつないだり、つながなかったりしながら

一番上まで上がって(途中何度も下りる)

また一番下まで下りてゆく。(途中何度も上がる)

 

 

何度も何度も。

 

何度も何度も。

 

 

健常の子にもブームがあってそればっかりで遊ぶことはあるけど

1時間も2時間も同じことを繰り返すことは稀だと思う。

 

さくらは私が止めるまで

何かに取りつかれたように上り下りを繰り返していた。

 

 

 

 

自閉症の「同じ行動の繰り返し」と「強迫観念」の違い

自閉症の子は同じパターンを繰り返すことを好みます。

これは「同じが安心」という特性からで

そうしていることが本人にとって心地よく安心するから。

 

階段なんてまさに「繰り返し」そのもの!

 

一段上がってもまだある。

一段下りてもまだある。

 

そうとう面白いんでしょうね。

真剣な顔で階段を見つめてとことことことこ

それに「階段おもしろいな~」と長時間付き合う私は

 

「私って子どもに合わせて遊ぶいいお母さん♪」

 

と思ってました。

 

これ、自閉症の繰り返しと私の強迫観念が

うまいこと合わさってるだけなのに。

 

 

自閉症の繰り返しは本人にとって心地いいものですが、

強迫観念の繰り返しは苦痛を伴うことが多い。

 

これが大きな違い。

 

強迫観念と言うとちょっと大げさかな。

 

例えば、犬がいるから早起きして散歩に行くけど、

犬がいなければ朝早く散歩になんか絶対行かない。

 

みたいな感じ。

 

もともと外遊びがしたいわけではない私は

外で自分のしたいことなんてまったくないので

さくらがどれだけ階段に固執しても平気だった。

平気というより、私が遊びを考えなくていいので楽だった。

 

目的は一緒に楽しむことではなくて

さくらを外に連れて出ることだったから。

一定時間さくらと外にいればそれだけでよかったから。

 

2時間も階段の上り下りをしている親子って

いったいどんな風に見えていたんだろう。

 




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さくらが9ヶ月になり、私は育児書を読むのをやめた。

 

「0歳から1歳半までの育児大百科」という本を買っていたけど

ほとんど参考にならないのでブックオフに売った。

 

育児雑誌も買っていたけど、この月からやめて

古いのは全部捨ててしまった。

 

*応急処置の別冊だけは取っておいた ←これ大事!

 

 

 

世の中の平均を知ってそれに合わせるのではなく、

目の前のさくらという人間に向き合って行こう。

 

さくらが欲しているものを与え、

嬉しい、楽しいと思えることをたくさんして、

 

 

「生きるってすばらしいと思えるように」

 

「人と違ってもそれを誇れるように」

 

「なにより自分自身を大好きになれるように」

 

 

私は9ヶ月になったさくらを前にそう決めた。

 

 

 

さぁ、さくら、一緒に手をつないで行こう。

 

大丈夫。

お母さんは人と比べられて同じようにしなさいと言われたり、

イヤなら自分で道を作ってひとりで進みなさいと放り出されることが

どんなにつらく、しんどいことかよく分かってる。

 

さくらはさくらのままでいいし、

誰が何を言っても気にする必要はない。

 

レールを敷くつもりもないし、

好きにしなさいと手を離すつもりもない。

 

人間の社会というのは表と裏があって複雑だし、

日本という国の教育システムはおかしいから

絶対どこかで引っかかると思う。

 

だからこそ一緒に考えながら進んで行こう。

 

 

と、へこへこ歩いているさくらの片手を取って

手を繋いで歩けないもんかとやってみたけど

どうもバランスが取りづらいらしく

すぐにくるんと回ってしまう。

 

ぶら下がってる?

自分で歩くのは一緒なの。手をつなぐだけ。

 

とやってみても、やっぱりくるんと回ってしまう。

 

さくらは前に進めないじゃないかと怒って

手を振りほどいて1人で行ってしまった。

 

 

おーーい (( ̄▽ ̄)ノ

 




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さくらがヒモの次にキュピーン!☆と反応したのがぬいぐるみ。

(この犬はレオンという名の我が家のゴールデン)

 

お店で何の気なしに見せたぬいぐるみに

今までにない興奮を見せた。

 

ぬいぐるみ好きなの?

いっこ買う?

 

何がいいだろう。

 

気を付けなければいけないのが

「さくらはなんでも引きちぎって食べる」という点

 

目はしっかりとくっついているか

レースがぴろぴろしてないか、

いろいろ引っ張って確かめる。

 

それならとしっかりしたぬいぐるみを持たせると

これは違うと手から離してしまう。

 

くたくたのがいいの?

 

大きいのもイヤなのね。

 

じゃぁこれは?

 

と見せたのが、クリスマスで売れ残ったんであろう

一匹だけひっそりいたトナカイのぬいぐるみ。

 

「キャーーフー!」

 

はい決定。

 

 

絶対に口に入れるのでまず洗って天日で干してから渡す。

はいどうぞ。

 

 

 

 

とまぁすんごい気に入りよう。

 

どこが顔か分かっているらしく、

なにやらうにゃうにゃ語りかけている。

 

他のおもちゃは移動する時に手放してしまうのに

このぬいぐるみは常に持っていたいようで

口にくわえて這ったりする。

 

お母さんネコですか。

 

 

しかし、あれだけなんでもどこでも噛みまくるさくらが

このトナカイだけは鼻しか口に入れない。

 

なぜ?

 

噛みやすそうなツノもあるのに、そこは持つだけ。

ぴこっと出てるしっぽも噛まない。

 

なぜか鼻(というか口?)だけ。

 

そして長い時間トナカイのぬいぐるみと語り合うのだ。

 

 

ちなみに名前は「トニー」と夫がつけた。

 

トニーはその後もずっと我が家にいて

どこも破れたりすることなく今でも健在。

 

 

 

 

感覚過敏(肌触り)

 

さくらは短い毛が密集している手触りが好きで

ぬいぐるみならなんでもいいというわけではなく、

触ってみてしっくりくるものがいいらしい。

 

特に眠い時などは好きな感触をくちびるにあて

さわさわさわと動かしながらとろ~んとしていた。

 

これ、分かる。

すごく分かる。

 

私は眉毛の密集感が好きで

自分の眉毛をさわさわさわと触る癖があり、

さくらと同じく眠くなると無意識に触って

親に「またもじゃこして。眉毛なくなるよ!」と言われていた。

 

もじゃこて・・・

 

で、実はいい大人になった今でも眉毛を触る癖は残っている。

でも人前ですることはないので、誰にも迷惑はかけていない。

 

安心できるものを持ってるのはいいことだ。

 

たださくらの場合、ぬいぐるみを持ち歩くという

ちょっと面倒なことになってしまった。

 

 

眉毛さわさわを教えたんだけど(教えるなよ)

それはどうも違うらしい。

 

眉毛はくちびるにあてられないもんね。

 




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7ヶ月で歩いた

 

さくらが歩いた。

 

と言っても1歩だけ。

 

ちょっと前から何も持たずに立っている事が増えてはいたけど

そこから1歩出せたのは初めて。

 

まず私の足を持ってつかまり立ちをする。

それからコタツの上にあるリモコンなどに気付く。

 

ここでいつもは1度ぺたんと座ってからはいはいで移動するか

私の足をぐいぐい引っ張るかして、手を離さないように移動をする。

そして手を離してしばらく自力で立ってから、

コタツの天板目掛けて体を倒す。

 

という手順でリモコンをかじりに行くのに。

 

のに!のにのに!

 

何の気なしに普通にいつもやってるよーんってな感じで

私の足から何も持たない状態で1歩踏み出してコタツに到達したのだ。

 

おおおお!

 

初めの1歩ってもっとこう

「いくわよ。いくのよわたしっ がんばるわよっ みててよっ」

みたいな気迫があるもんじゃないの?

こんな何の溜めもなく普通に出るもんなの?

 

やっぱり見てない所で練習してるんじゃなかろうか。

 

 

 

 

 

 

それと、探究心が強いというか、

これをなんとかしてやる!と思ったらあきらめないというか、

 

さくらがストーブで火傷をしないように

座椅子を置いて隣の部屋に行けないようにしているんだけど

普通に置いてるだけではなんなく超えるようになってしまった。

 

そこで座椅子の上に座布団やクッションをてんこもりに置いてみたんだけど

それも数日であっさりクリア。

 

仕方なく座椅子を横に向けて通せんぼ。

これ大人も通りにくいんだよな。

 

背伸びをしてやっと顔が出るくらいの高さなので

これはもう完璧なガードなはず。

これでしばらくは安心だな。

 

と思ったのだがしかし。

 

台所で洗物をしているとすぐ後ろで娘の雄叫びが聞こえたので

まさかいるわけないのにと思って振り返ると

なぜだかどうしてだかそこにいるのである。

 

・・・・?

 

娘を抱えてガードであるはずの座椅子を見に行くと

別に倒れた様子もなくそこにある。

 

・・・・?

 

なんだろなーと思って再び娘を部屋に下ろして観察していると

座椅子の真ん中は乗り越えられないと気付いていて

端っこに移動して背もたれ部分をくいっと手で引っ張って

自分が通れるだけのスペースを作りやがった。

 

ぬおお

 

こりゃ背もたれを一度ぐいっと中に押し倒してから

伸びようとする反発で塞がないとダメか。

あーでもそれしたらクローゼットが開かなくなる。

 

んもー

 

 

いらん知恵だぞこりゃ。

 

 

 

 

 

生後7ヶ月の赤ちゃん
  • お座りの姿勢がしっかりする
  • お座りしたままおもちゃを持って遊べる
  • ずりばいで移動する
  • つかまり立ちしはじめる
  • 人見知りが強くなる
  • 声を出して要求や主張をするようになる

 

 

 

なんだかもう、一般的な成長とどこが違って

どこが一緒なのか分からなくなってきた。

 

夜泣きもなく夜はぐっすり寝て、

お腹をいっぱいにしておけば勝手に遊んで

眠くなるとその辺で行き倒れるようになり

拾ってベッドへ運んで昼寝をさせ

起きても泣くでもなくご機嫌で

 

あやせば笑い、機嫌が悪ければ文句をいい、

時おり私をじーっと見てくる。

 

名前を呼ぶと振り返り、おいでと言えば笑顔でやってくる。

話しかけると反応もいい。

絵本も大好きで読んでやるとじーっと見ている。

 

 

でも後追いはまったくしない。

人見知りもするけど、泣く時と泣かない時の差がよく分からなかった。

*「いつも通り」が崩された時とは気付けなかった

 

 

この頃のさくらは本当に手がかからなかった。

 

私が「いつも通り」を好むので

手がかかるような環境に連れて行かず

必然的に毎日同じで安心できていたのかもしれない。

 

規則正しい、変化のない、私とさくらだけの世界。

 

 

でも、この「安心安全」な時間をたっぷりとることで

自分が納得するまで気になるものに集中できて

いろんなことを習得していけたんだと思う。

 

笑顔でいられる時間をなるべく増やすことがなにより大事。

私もさくらも。

 




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産院では出産した直後から母乳指導が始まる。

 

「母乳は吸ってもらって出るようになるんだから、

いきなりミルクを作らないで、まずは母乳を吸わせてあげて。

片方ずつどっちもね。右10分、左10分って感じで。

それから足りないようだったらミルクをあげてね。」

 

と教えてもらった。

 

しかし、しかし、私はおっぱいを吸われるのが心底気持ち悪いのだ!

虫唾が走る。鳥肌が立つ。赤ちゃんを放り投げたくなる。

 

幸い(?)さくらは産後翌日からNICUに入院し、

直接おっぱいを吸わせなくてもいい期間があったし、

 

(その間は自分で絞った母乳を専用パックに入れてNICUに持っていくのだが

ほとんど出なかったのでパックは全部他のママさんにあげてしまった)

 

NICUを退院してからも個室で母子同室だったこともあって

授乳の時間は看護師さんの目を盗むようにして最初からミルクをあげて、

母乳の量を記入するところは。15とか、20とか適当に書いていた。

 

でも、母乳って大事なんだよね・・・

全然出ないわけでもないし、ちょっとでもあげた方がいいよね。

 

母乳なら3時間あけなくても好きな時に好きなだけあげられるって言うし

ぐずった時に何も出ないおしゃぶりより泣き止ませに便利かも。

 

・・・・・

 

よし。母乳あげてみよう。

 

 

ぱっくん。ちうちうちうちう

 

 

ぞわぞわぞわぞわぞわ

 

身の毛がよだつとはこのことか!

体の底から湧き上がってくるようなこの不快感。

全身鳥肌。身震いまでする。

 

あかん!無理!限界!

 

我慢して我慢して我慢して数分。

ぜーぜーぜー

 

すまんさくら

 

 

幸せそうに母乳を含ませる母の姿はどこだ。

そんなものここにはいやしない。

 

そう。いないんだ。

 

「おっぱいなんか赤ちゃんがかわいいと思ったら出るもんやで」

「そうやミルクなんか飲ませてかわいそうに」

 

などと言う義母さんとそのお友達の言葉は

聞こえないフリしてスルー。

 

 

母性本能はないかもしれないけど、さくらのことは大事に思ってる。

誰にも任せたくないし、ほっとくつもりもない。

 

母乳じゃないからってなんだ。

母親が心底イヤそうな顔をして授乳してるより

にこにこミルクを飲ませてる方がお互いどれだけいいか。

 

さくら。あなたはこれから牛の乳で育つのです。

大丈夫。日本の粉ミルクはとても優秀と聞く。

安心して飲みなさい。

 

 

ということで、さくらは完全粉ミルクで育った。

 

 

 

 

授乳中の不快感

 

調べてみると

 

「授乳が不快でたまらない」

「母乳をあげるとイライラする」

「乳首を吸われるのが気持ち悪い」

 

と言った声の多いこと。

 

中には貧血で本当に気分が悪くなる人がいるみたいだけど

私のそれは生理的に受け付けない部類のイヤさだった。

 

原因は「ホルモンのバランス」なんだって。

 

なーんだ。アスペだから母性本能がないのかと思った。

(それもあるかもしれないけど)

 

産後の体は、妊娠継続に必要なホルモンの急激な減少、

代わりに母乳を出すホルモンの大量分泌。

それによって排卵が抑制されて生理がこないようになってたりで、

とにかくまったくいつもの状態ではないのだ。

 

不快感はホルモンバランスの崩れる産後特有のもので

しだいに軽減されていく。

 

 

ということを知っていても、私はさくらをミルクで育ててただろう。

だってガマンできる範囲を超えていたもの。

 

大事なのは母親が穏やかに過ごせること。

周囲の意見なんか知らない。聞こえない。

母乳でも粉ミルクでも赤ちゃんはちゃんと育つもの。

 




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「新生児はミルクを飲んだら3時間寝る」

 

とインプットされた私の脳は「個人差がある」という言葉を聞いても

でも3時間寝るんでしょ?と置き換わってしまうらしい。

 

ミルク飲んだのに2時間半で泣いて起きるということは

ミルクが足りないんだ。とミルクの量を増やす。

 

昨日は3時間寝てくれたけど、今日は早めに起きたということは

ミルクが足りなくなったんだ。とミルクの量を増やす。

 

ということを繰り返す。

 

今でこそ分かるけど、さくらは本当によく寝る子だった。

病院から帰ったその日から、夜は4~5時間まとめて寝ていたし、

昼間もオムツをかえて、ミルクをあげて、抱っこするだけで

2時間以上寝てくれていたのだ。

 

それでも私のこの時期の日記には「寝ない寝ない」と書いてある。

十分寝てるっちゅーねん!

 

 

その時のミルク記録ノートがこれ

 

 

細かっ!

 

これは生後26日目の記録。

1行目は夜中の3時に100cc飲ませた。前のミルクの時間から4時間35分後。

という意味だ。

 

そして注目すべきはそれしか書いていないということ。

毎日毎日この記録しかつけていない。

このノートに私の気持ちや思ったことは一切書かれていない。

 

なぜか。

 

何も思わないからだ。

 

いやちょっと違うな。どう思っているのか分からないからか。

眠い?と聞かれれば眠いと答えるけど、

だから嫌だとか、さくらを誰かに預けてゆっくりしたいとか

そんなことは思わない。

じゃぁどう思ってるの?と聞かれても困ってしまう。

 

さらにすごいことに、さくらのことも何も書いていないのだ。

笑った!とか、すごいうんちした!くらい書け私!

 

新生児を抱えながらこんなメモをとっていたということは

妊娠中の体重管理や食事などはもっと細かく

小さい字でびっしり書いていた。

 

それはもう病的なほどに。

 

 

見る?

 

 

 

 

細かっ!(なんかぼんやりした画像ですいません。根性で見て)

 

これは妊娠7ヶ月後半の記録。

カロリーまで書いてあるよ。

妊娠中毒症でもなく、糖尿病でもないのにこの細かさ。

どんだけ暇やねん。

 

でもそこにはやっぱり「散歩30分 昼寝2時間」と書いているだけで

その時思ったことは何も書かれていない。

 

唯一妊娠期間のたった1回「お昼を抜くと夜しんどくなる気がする」と書いてあった。

当たり前や!

 

 

思い返すと結構イタイな私。

さくらにしてきたことが、私の療育にもなってたんだろうな。

今はもうちょいまともな気がする。気がするだけかもしれないけど。

 

さくらがアスペルガー症候群でよかった。




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私と娘さくら(2003年生まれ)は
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