「毎日外で遊ばせなければならない」

 

という強迫観念にとらわれていた私は

さくらを毎日外に連れ出していた。

 

朝ごはん

外遊び

昼寝

 

という予定を毎日繰り返し。

 

したいしたくないではなく

毎日同じ。予定通りが安心という私の特性からだ。

 

 

でも雨の日は外遊びができない。

 

だけど外に連れていかなくてはならない。

(家で過ごしてもいいんだよと誰か教えてあげて)

 

そんな時はマンションの階段で遊ばせていた。

 

遊ぶというか、階段の上り下り。

 

 

まずは家から出て階段を下りる。

 

見ていて怖いので手をつなごうとするんだけど、

どうにも自力でやりたいらしくて嫌がってしまう。

 

一番下までおりたら、今度は上がる。

上がっている時は後ろにぴったり張り付いて

転がっても落ちないように見守る。

 

でもやっぱり怖いので手をつなぐと

1段を1歩で上がろうとし始める。

 

そんな短い足じゃ無理でしょ。

 

と言ってもなぜか手をつなぐと1段1歩。

 

 

そうやって手をつないだり、つながなかったりしながら

一番上まで上がって(途中何度も下りる)

また一番下まで下りてゆく。(途中何度も上がる)

 

 

何度も何度も。

 

何度も何度も。

 

 

健常の子にもブームがあってそればっかりで遊ぶことはあるけど

1時間も2時間も同じことを繰り返すことは稀だと思う。

 

さくらは私が止めるまで

何かに取りつかれたように上り下りを繰り返していた。

 

 

 

 

自閉症の「同じ行動の繰り返し」と「強迫観念」の違い

自閉症の子は同じパターンを繰り返すことを好みます。

これは「同じが安心」という特性からで

そうしていることが本人にとって心地よく安心するから。

 

階段なんてまさに「繰り返し」そのもの!

 

一段上がってもまだある。

一段下りてもまだある。

 

そうとう面白いんでしょうね。

真剣な顔で階段を見つめてとことことことこ

それに「階段おもしろいな~」と長時間付き合う私は

 

「私って子どもに合わせて遊ぶいいお母さん♪」

 

と思ってました。

 

これ、自閉症の繰り返しと私の強迫観念が

うまいこと合わさってるだけなのに。

 

 

自閉症の繰り返しは本人にとって心地いいものですが、

強迫観念の繰り返しは苦痛を伴うことが多い。

 

これが大きな違い。

 

強迫観念と言うとちょっと大げさかな。

 

例えば、犬がいるから早起きして散歩に行くけど、

犬がいなければ朝早く散歩になんか絶対行かない。

 

みたいな感じ。

 

もともと外遊びがしたいわけではない私は

外で自分のしたいことなんてまったくないので

さくらがどれだけ階段に固執しても平気だった。

平気というより、私が遊びを考えなくていいので楽だった。

 

目的は一緒に楽しむことではなくて

さくらを外に連れて出ることだったから。

一定時間さくらと外にいればそれだけでよかったから。

 

2時間も階段の上り下りをしている親子って

いったいどんな風に見えていたんだろう。

 




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さくらが9ヶ月になり、私は育児書を読むのをやめた。

 

「0歳から1歳半までの育児大百科」という本を買っていたけど

ほとんど参考にならないのでブックオフに売った。

 

育児雑誌も買っていたけど、この月からやめて

古いのは全部捨ててしまった。

 

*応急処置の別冊だけは取っておいた ←これ大事!

 

 

 

世の中の平均を知ってそれに合わせるのではなく、

目の前のさくらという人間に向き合って行こう。

 

さくらが欲しているものを与え、

嬉しい、楽しいと思えることをたくさんして、

 

 

「生きるってすばらしいと思えるように」

 

「人と違ってもそれを誇れるように」

 

「なにより自分自身を大好きになれるように」

 

 

私は9ヶ月になったさくらを前にそう決めた。

 

 

 

さぁ、さくら、一緒に手をつないで行こう。

 

大丈夫。

お母さんは人と比べられて同じようにしなさいと言われたり、

イヤなら自分で道を作ってひとりで進みなさいと放り出されることが

どんなにつらく、しんどいことかよく分かってる。

 

さくらはさくらのままでいいし、

誰が何を言っても気にする必要はない。

 

レールを敷くつもりもないし、

好きにしなさいと手を離すつもりもない。

 

人間の社会というのは表と裏があって複雑だし、

日本という国の教育システムはおかしいから

絶対どこかで引っかかると思う。

 

だからこそ一緒に考えながら進んで行こう。

 

 

と、へこへこ歩いているさくらの片手を取って

手を繋いで歩けないもんかとやってみたけど

どうもバランスが取りづらいらしく

すぐにくるんと回ってしまう。

 

ぶら下がってる?

自分で歩くのは一緒なの。手をつなぐだけ。

 

とやってみても、やっぱりくるんと回ってしまう。

 

さくらは前に進めないじゃないかと怒って

手を振りほどいて1人で行ってしまった。

 

 

おーーい (( ̄▽ ̄)ノ

 




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さくらがヒモの次にキュピーン!☆と反応したのがぬいぐるみ。

(この犬はレオンという名の我が家のゴールデン)

 

お店で何の気なしに見せたぬいぐるみに

今までにない興奮を見せた。

 

ぬいぐるみ好きなの?

いっこ買う?

 

何がいいだろう。

 

気を付けなければいけないのが

「さくらはなんでも引きちぎって食べる」という点

 

目はしっかりとくっついているか

レースがぴろぴろしてないか、

いろいろ引っ張って確かめる。

 

それならとしっかりしたぬいぐるみを持たせると

これは違うと手から離してしまう。

 

くたくたのがいいの?

 

大きいのもイヤなのね。

 

じゃぁこれは?

 

と見せたのが、クリスマスで売れ残ったんであろう

一匹だけひっそりいたトナカイのぬいぐるみ。

 

「キャーーフー!」

 

はい決定。

 

 

絶対に口に入れるのでまず洗って天日で干してから渡す。

はいどうぞ。

 

 

 

 

とまぁすんごい気に入りよう。

 

どこが顔か分かっているらしく、

なにやらうにゃうにゃ語りかけている。

 

他のおもちゃは移動する時に手放してしまうのに

このぬいぐるみは常に持っていたいようで

口にくわえて這ったりする。

 

お母さんネコですか。

 

 

しかし、あれだけなんでもどこでも噛みまくるさくらが

このトナカイだけは鼻しか口に入れない。

 

なぜ?

 

噛みやすそうなツノもあるのに、そこは持つだけ。

ぴこっと出てるしっぽも噛まない。

 

なぜか鼻(というか口?)だけ。

 

そして長い時間トナカイのぬいぐるみと語り合うのだ。

 

 

ちなみに名前は「トニー」と夫がつけた。

 

トニーはその後もずっと我が家にいて

どこも破れたりすることなく今でも健在。

 

 

 

 

感覚過敏(肌触り)

 

さくらは短い毛が密集している手触りが好きで

ぬいぐるみならなんでもいいというわけではなく、

触ってみてしっくりくるものがいいらしい。

 

特に眠い時などは好きな感触をくちびるにあて

さわさわさわと動かしながらとろ~んとしていた。

 

これ、分かる。

すごく分かる。

 

私は眉毛の密集感が好きで

自分の眉毛をさわさわさわと触る癖があり、

さくらと同じく眠くなると無意識に触って

親に「またもじゃこして。眉毛なくなるよ!」と言われていた。

 

もじゃこて・・・

 

で、実はいい大人になった今でも眉毛を触る癖は残っている。

でも人前ですることはないので、誰にも迷惑はかけていない。

 

安心できるものを持ってるのはいいことだ。

 

たださくらの場合、ぬいぐるみを持ち歩くという

ちょっと面倒なことになってしまった。

 

 

眉毛さわさわを教えたんだけど(教えるなよ)

それはどうも違うらしい。

 

眉毛はくちびるにあてられないもんね。

 




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7ヶ月で歩いた

 

さくらが歩いた。

 

と言っても1歩だけ。

 

ちょっと前から何も持たずに立っている事が増えてはいたけど

そこから1歩出せたのは初めて。

 

まず私の足を持ってつかまり立ちをする。

それからコタツの上にあるリモコンなどに気付く。

 

ここでいつもは1度ぺたんと座ってからはいはいで移動するか

私の足をぐいぐい引っ張るかして、手を離さないように移動をする。

そして手を離してしばらく自力で立ってから、

コタツの天板目掛けて体を倒す。

 

という手順でリモコンをかじりに行くのに。

 

のに!のにのに!

 

何の気なしに普通にいつもやってるよーんってな感じで

私の足から何も持たない状態で1歩踏み出してコタツに到達したのだ。

 

おおおお!

 

初めの1歩ってもっとこう

「いくわよ。いくのよわたしっ がんばるわよっ みててよっ」

みたいな気迫があるもんじゃないの?

こんな何の溜めもなく普通に出るもんなの?

 

やっぱり見てない所で練習してるんじゃなかろうか。

 

 

 

 

 

 

それと、探究心が強いというか、

これをなんとかしてやる!と思ったらあきらめないというか、

 

さくらがストーブで火傷をしないように

座椅子を置いて隣の部屋に行けないようにしているんだけど

普通に置いてるだけではなんなく超えるようになってしまった。

 

そこで座椅子の上に座布団やクッションをてんこもりに置いてみたんだけど

それも数日であっさりクリア。

 

仕方なく座椅子を横に向けて通せんぼ。

これ大人も通りにくいんだよな。

 

背伸びをしてやっと顔が出るくらいの高さなので

これはもう完璧なガードなはず。

これでしばらくは安心だな。

 

と思ったのだがしかし。

 

台所で洗物をしているとすぐ後ろで娘の雄叫びが聞こえたので

まさかいるわけないのにと思って振り返ると

なぜだかどうしてだかそこにいるのである。

 

・・・・?

 

娘を抱えてガードであるはずの座椅子を見に行くと

別に倒れた様子もなくそこにある。

 

・・・・?

 

なんだろなーと思って再び娘を部屋に下ろして観察していると

座椅子の真ん中は乗り越えられないと気付いていて

端っこに移動して背もたれ部分をくいっと手で引っ張って

自分が通れるだけのスペースを作りやがった。

 

ぬおお

 

こりゃ背もたれを一度ぐいっと中に押し倒してから

伸びようとする反発で塞がないとダメか。

あーでもそれしたらクローゼットが開かなくなる。

 

んもー

 

 

いらん知恵だぞこりゃ。

 

 

 

 

 

生後7ヶ月の赤ちゃん
  • お座りの姿勢がしっかりする
  • お座りしたままおもちゃを持って遊べる
  • ずりばいで移動する
  • つかまり立ちしはじめる
  • 人見知りが強くなる
  • 声を出して要求や主張をするようになる

 

 

 

なんだかもう、一般的な成長とどこが違って

どこが一緒なのか分からなくなってきた。

 

夜泣きもなく夜はぐっすり寝て、

お腹をいっぱいにしておけば勝手に遊んで

眠くなるとその辺で行き倒れるようになり

拾ってベッドへ運んで昼寝をさせ

起きても泣くでもなくご機嫌で

 

あやせば笑い、機嫌が悪ければ文句をいい、

時おり私をじーっと見てくる。

 

名前を呼ぶと振り返り、おいでと言えば笑顔でやってくる。

話しかけると反応もいい。

絵本も大好きで読んでやるとじーっと見ている。

 

 

でも後追いはまったくしない。

人見知りもするけど、泣く時と泣かない時の差がよく分からなかった。

*「いつも通り」が崩された時とは気付けなかった

 

 

この頃のさくらは本当に手がかからなかった。

 

私が「いつも通り」を好むので

手がかかるような環境に連れて行かず

必然的に毎日同じで安心できていたのかもしれない。

 

規則正しい、変化のない、私とさくらだけの世界。

 

 

でも、この「安心安全」な時間をたっぷりとることで

自分が納得するまで気になるものに集中できて

いろんなことを習得していけたんだと思う。

 

笑顔でいられる時間をなるべく増やすことがなにより大事。

私もさくらも。

 




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産院では出産した直後から母乳指導が始まる。

 

「母乳は吸ってもらって出るようになるんだから、

いきなりミルクを作らないで、まずは母乳を吸わせてあげて。

片方ずつどっちもね。右10分、左10分って感じで。

それから足りないようだったらミルクをあげてね。」

 

と教えてもらった。

 

しかし、しかし、私はおっぱいを吸われるのが心底気持ち悪いのだ!

虫唾が走る。鳥肌が立つ。赤ちゃんを放り投げたくなる。

 

幸い(?)さくらは産後翌日からNICUに入院し、

直接おっぱいを吸わせなくてもいい期間があったし、

 

(その間は自分で絞った母乳を専用パックに入れてNICUに持っていくのだが

ほとんど出なかったのでパックは全部他のママさんにあげてしまった)

 

NICUを退院してからも個室で母子同室だったこともあって

授乳の時間は看護師さんの目を盗むようにして最初からミルクをあげて、

母乳の量を記入するところは。15とか、20とか適当に書いていた。

 

でも、母乳って大事なんだよね・・・

全然出ないわけでもないし、ちょっとでもあげた方がいいよね。

 

母乳なら3時間あけなくても好きな時に好きなだけあげられるって言うし

ぐずった時に何も出ないおしゃぶりより泣き止ませに便利かも。

 

・・・・・

 

よし。母乳あげてみよう。

 

 

ぱっくん。ちうちうちうちう

 

 

ぞわぞわぞわぞわぞわ

 

身の毛がよだつとはこのことか!

体の底から湧き上がってくるようなこの不快感。

全身鳥肌。身震いまでする。

 

あかん!無理!限界!

 

我慢して我慢して我慢して数分。

ぜーぜーぜー

 

すまんさくら

 

 

幸せそうに母乳を含ませる母の姿はどこだ。

そんなものここにはいやしない。

 

そう。いないんだ。

 

「おっぱいなんか赤ちゃんがかわいいと思ったら出るもんやで」

「そうやミルクなんか飲ませてかわいそうに」

 

などと言う義母さんとそのお友達の言葉は

聞こえないフリしてスルー。

 

 

母性本能はないかもしれないけど、さくらのことは大事に思ってる。

誰にも任せたくないし、ほっとくつもりもない。

 

母乳じゃないからってなんだ。

母親が心底イヤそうな顔をして授乳してるより

にこにこミルクを飲ませてる方がお互いどれだけいいか。

 

さくら。あなたはこれから牛の乳で育つのです。

大丈夫。日本の粉ミルクはとても優秀と聞く。

安心して飲みなさい。

 

 

ということで、さくらは完全粉ミルクで育った。

 

 

 

 

授乳中の不快感

 

調べてみると

 

「授乳が不快でたまらない」

「母乳をあげるとイライラする」

「乳首を吸われるのが気持ち悪い」

 

と言った声の多いこと。

 

中には貧血で本当に気分が悪くなる人がいるみたいだけど

私のそれは生理的に受け付けない部類のイヤさだった。

 

原因は「ホルモンのバランス」なんだって。

 

なーんだ。アスペだから母性本能がないのかと思った。

(それもあるかもしれないけど)

 

産後の体は、妊娠継続に必要なホルモンの急激な減少、

代わりに母乳を出すホルモンの大量分泌。

それによって排卵が抑制されて生理がこないようになってたりで、

とにかくまったくいつもの状態ではないのだ。

 

不快感はホルモンバランスの崩れる産後特有のもので

しだいに軽減されていく。

 

 

ということを知っていても、私はさくらをミルクで育ててただろう。

だってガマンできる範囲を超えていたもの。

 

大事なのは母親が穏やかに過ごせること。

周囲の意見なんか知らない。聞こえない。

母乳でも粉ミルクでも赤ちゃんはちゃんと育つもの。

 




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「新生児はミルクを飲んだら3時間寝る」

 

とインプットされた私の脳は「個人差がある」という言葉を聞いても

でも3時間寝るんでしょ?と置き換わってしまうらしい。

 

ミルク飲んだのに2時間半で泣いて起きるということは

ミルクが足りないんだ。とミルクの量を増やす。

 

昨日は3時間寝てくれたけど、今日は早めに起きたということは

ミルクが足りなくなったんだ。とミルクの量を増やす。

 

ということを繰り返す。

 

今でこそ分かるけど、さくらは本当によく寝る子だった。

病院から帰ったその日から、夜は4~5時間まとめて寝ていたし、

昼間もオムツをかえて、ミルクをあげて、抱っこするだけで

2時間以上寝てくれていたのだ。

 

それでも私のこの時期の日記には「寝ない寝ない」と書いてある。

十分寝てるっちゅーねん!

 

 

その時のミルク記録ノートがこれ

 

 

細かっ!

 

これは生後26日目の記録。

1行目は夜中の3時に100cc飲ませた。前のミルクの時間から4時間35分後。

という意味だ。

 

そして注目すべきはそれしか書いていないということ。

毎日毎日この記録しかつけていない。

このノートに私の気持ちや思ったことは一切書かれていない。

 

なぜか。

 

何も思わないからだ。

 

いやちょっと違うな。どう思っているのか分からないからか。

眠い?と聞かれれば眠いと答えるけど、

だから嫌だとか、さくらを誰かに預けてゆっくりしたいとか

そんなことは思わない。

じゃぁどう思ってるの?と聞かれても困ってしまう。

 

さらにすごいことに、さくらのことも何も書いていないのだ。

笑った!とか、すごいうんちした!くらい書け私!

 

新生児を抱えながらこんなメモをとっていたということは

妊娠中の体重管理や食事などはもっと細かく

小さい字でびっしり書いていた。

 

それはもう病的なほどに。

 

 

見る?

 

 

 

 

細かっ!(なんかぼんやりした画像ですいません。根性で見て)

 

これは妊娠7ヶ月後半の記録。

カロリーまで書いてあるよ。

妊娠中毒症でもなく、糖尿病でもないのにこの細かさ。

どんだけ暇やねん。

 

でもそこにはやっぱり「散歩30分 昼寝2時間」と書いているだけで

その時思ったことは何も書かれていない。

 

唯一妊娠期間のたった1回「お昼を抜くと夜しんどくなる気がする」と書いてあった。

当たり前や!

 

 

思い返すと結構イタイな私。

さくらにしてきたことが、私の療育にもなってたんだろうな。

今はもうちょいまともな気がする。気がするだけかもしれないけど。

 

さくらがアスペルガー症候群でよかった。




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母子同時に退院

 

生後8日目にしてようやくの母子同室なのだが
NICUでの「いつも寝てる」というイメージが一掃された。

 

起きてる時間がけっこう長い!
新生児ってお腹空いてる時以外は寝てるんだよね?

 

という事はミルクが足りないって事よね。
この体重だったら80~90ccらしいのに60ccしか飲ませてないし。
まぁ数日前まで10~30ccだったんだから
そう一気に増やせるもんでもないんだろうけど・・・

 

お気づきだろうか。自分の思い込みに支配されていることに。

なんと私は「赤ちゃんはいつも寝ているもの」を大前提としているのだ。

そんなわけないだろう!と誰かこの時の私につっこんでくれ。

 

 

夜は眠いから私も寝るんだけどやっぱり泣かれると起きる。

ボーっとしながらオムツをかえて
ミルクを用意してぐびぐび飲ませてげっぷをさせる。

 

でもこのゲップが出てんのか出てないのかわからなくて
もういいかなーと思って寝かせると
でろ~んと口からミルクが出てきたりしてなかなか難しい。

 

ゲップが出ない場合は30分くらい立て抱きをして下さいとか言ってたけど

眠いなかそんな長時間抱いてられるかっての。
ぶつぶつ

 

で、結局そのでろ~んでしゃっくりが始まって

抱き続ける羽目になっちゃったり。

 

何やってんだか。

 

 

そんな夜を過ごした翌日に、親子そろって退院。

 

おむつ替えも、ミルクの作り方も、おっぱいのあげ方も、

お風呂に入れる方法も、抱っこの仕方も完璧だ。

 

知りたいことと教えてくれることが一致すれば

私は驚異的な集中力を発揮する。

そして柔軟性のないマニュアルと化す。←大問題

 

 

5月の暑い日差しの中、さくらは車に揺られてよく寝ていた。

家に着いてもしばらく寝てたくらい。
適度な揺れってのはいいのかしらん。

 

さぁこれから育児がはじまりますよ。

習ったことは完璧ですよ。まかせなさい。

 

 

 

追記


 

私が大学病院で出産し、出産後も長く入院していたのは

妊娠後期にいきなり両方の卵巣が12cm大に腫れたからです。

 

それまで通っていた個人病院のエコーで見つかって

 

「今まで何もなかったのに、妊娠後期に痛みも違和感もなく

いきなりこんなに卵巣が腫れるなんておかしすぎる!

捻転や破裂の可能性大!至急大学病院に転院!」

 

ということで、家から遠い大学病院に管理入院させられました。

 

これが暇だったのなんのって。

痛くもかゆくもないのに「移動は車イスで!」とか言われるし

(もちろんイヤだと拒否。だって車イス酔うんだもん)

ひとしきり検査が終わったら何もすることはないし、

痛くなったらすぐ病院に来ますから家に帰らせて下さい!

と本気で頼んでも笑ってかわされるしで

 

卵巣が破裂したら意識失うくらい痛いから歩かないで!と言われていたのに、

陣痛を促すために屋上まで階段を使って上がったりしていました。

なんて不良患者。

 

結局普通分娩でさくらを産んで

「痛くなったらすぐ救急車!」と言われながら退院し、

大きかった卵巣はその後半年をかけて自然に元の大きさに戻りました。

本当に何事もなく。痛みもなく。

 

もし個人病院で出産していたら

さくらは気付かれずにそのまま死んでいたかもしれない。

NICUに運んでいる間に後遺症が出たかもしれない。

 

あの卵巣の腫れは、さくらが

「私やばいから大きい病院で産んで!」

って言ってたんだろう。きっと。




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NICUから母子同室へ

 

さくらがNICUに入院して1週間。

 

「もう体温も安定してるし炎症反応もなくなったからね。

胃酸が多くて消化機能が不安定だったのも大丈夫そうだし。
今は消化を助けるって意味でうつ伏せ寝にしてるけど家では絶対しないでね。
もう呼吸が止まる事もないと思うけど念のため。」

 

って、さらっと新しい情報を言ったよこの先生。

消化機能が不安定ってどういうこと?

 

そういえば、ミルクをあげる前に鼻のチューブに注射器をさして

胃の中のものを吸いだしてたな。

そんで「あーちょっと残ってるなー。ミルク10ccで」とか言ってたあれか!

 

そうか、その時に消化できてないと気付くべきなんだな。

どうしても目の前で起こってることをそのまま見てるだけになってしまう。

 

その時に

「ほら胃にミルクが残ってるでしょう?これ消化機能が不安定なんですよ。」

とか言ってもらえれば分かるんだけど、いかんせん気付くのが遅い私。

 

多分もっと取りこぼしてるものがあるはず。

 

えっと・・・

 

 

と考えている間も世界は進む。

 

「ということで、今日NICUを退院できるからね」

 

え? あ、はい。ありがとうございます。

お世話になりました。

 

感動もなにもなく無表情でお礼を言う私。

嬉しくないわけでもなく、嬉しいのに表現できないのでもない。

思考が停止しているのでマニュアル通りの返事になるだけ。

 

その時、同じNICUに入院している赤ちゃんのママさんに話しかけられた。

 

「退院できるんですか!?おめでとうございます!

早くから保育器から出しで抱っこしてはったの見てていいな~って。

うちの子も呼吸が止まるって同じ症状なんですけど、

まだ抱っこはできないって言われてるんですよ~」

 

はぁ・・・・あ、ありがとうございます。

 

(違うだろ!もっと言い方があるだろう私!

こういう時普通のお母さんの反応ってどんなの?どんな顔で何言えばいい?

NICUのお見舞いってめんどうですよね~なんて絶対言わないよね。

えーっとえーっと・・・)

 

と脳内だけでパニクってたら、先生が

 

「○○さんの赤ちゃんはもうちょっとやね~

体重が増えてくれば抱っこもできるからね~」

 

とママさんに話しかけながら赤ちゃんの方に誘導していった。

 

 

ごめん。すみません。冷たい人って思ったよね。

でもそんなことなくて、あの、応援してるから!

 

なんていくら脳内で言ったって相手には通じないっての。

 

 

 

病室に戻ると母子同室の準備が進められていた。

 

っていきなり同室なんですか!?

何をどうすればいいのか分からないんですけど!?

 

「ちゃんと指導するから大丈夫ですよう。くすくす

それより母乳出るようになりましたか?
今からどんどん吸ってもらって刺激を与えてみましょうね。」

 

・・・・はーい

 

そしてオムツや着替えやゴミ箱や体重計などが私の病室に運ばれてきて

最後にプラスチック容器に入れられた我が子がやってきた。

 

何かペットみたい。←おい

 




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おしっこが出にくい?

 

看護師さんに促されるまま今日もNICUへお見舞いに行く。

 

「昨日の夜また呼吸が止まったんですけど、

足の裏に刺激を与えたら自力で復活してくれました。

それから、おしっこが出にくくて薬を使って出していますが、

感染症の値はぐっと下がってきて、肺の影は消えたんですよ。」

 

こうやっていろんなことを一気に言われると

言葉としては分かるけど、瞬時に内容を理解することができない。

 

 

はぁ・・・

 

と言ったきり固まったままの私の横に

先生は無言でずっと立っていた。

 

理解はできなくても言葉をそのまま記憶することはできるので

自分の中で何度も巻き戻して再生を繰り返す。

 

 

えっと、あの・・・

感染症で肺の影ということは肺炎になってたんですか?

 

「でももう消えてるので大丈夫ですよ。」

 

はいかいいえで答えてくれ!(とは言わないけど)

 

じゃぁ、えっと、

感染症の値が低くなって肺の影が消えているのに

呼吸が止まるというのはどういうことなんですか?

 

「もう大丈夫だと思いますよ。」

 

質問に答えろや!(とは言わないけど)

 

 

えっと、

おしっこが出にくいというのは、腎臓が悪いんですか?

 

「そういうことでもないんですよ。

産まれたばかりの赤ちゃんには珍しい事ではないので大丈夫ですよ。」

 

じゃぁどういうことなの。

 

 

・・・・

 

 

もう聞くことがない。

 

耳に残ってるのは繰り返される「大丈夫ですよ」の言葉だけ。

じゃぁ大丈夫なんだろう。

 

 

何も言わなくなった私に

「何かあったら声をかけてください」

と言い残して先生は去って行った。

 

私は保育器の中で寝ているさくらを見てるだけ。

 

そんな私の頭の中は

 

「普通こういう時はどういう行動をするんだろう。

何もないようだからもう病室に帰っていいのかな。

それとも面会時間いっぱいはいるべきなのかな。

何かもっと質問するものなのかな。すごく暇なんだけど・・・」

 

ということでいっぱい。




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息をするのを忘れる?

 

生まれた次の日に呼吸が止まったさくらは

NICUへ入院することになった。

 

私は同じ大学病院内に入院しているので

病室にいると「NICUにお見舞い行きましょうか~」と

看護師さんが迎えに来る。

 

正直めんどくさい。

 

昨日と同じく眺めてるだけなのかと思ったら
NICUでも指導があった。

 

「はい。じゃぁお母さんオムツかえてみましょうか。」とか

「抱っこはこうやってここを支えて・・」とか
「ミルク作ってくるのであげてみましょうか。」とか

 

色々やらされる。

 

お母さんと呼ばれるたびに

私はあんたのお母さんじゃない!と心でつぶやく。

 

思えば初オムツかえ。初抱っこ。初ミルク。
でもそういう感動は一切なし。
というか自分の子という実感がまったくない。

 

大丈夫か私。

 

さくらはチューブをいっぱいひっつけられてはいるけど
NICUの他の子に比べて大きいし良く動くし
保育器から出して抱っこもできるし、

全然元気じゃんとか思ってしまう。

 

しかしミルクの量の少ない事。
点滴をしてるかららしいけど、たった10cc。
口にちょこんとあてるとあーんと開けるのでそのまま突っ込むと一気に飲む。
こんなんでいいんですか。

 

それからNICUの主治医さんのお話。

 

「感染症の炎症反応がまだかなり高いんですよ。

時々息をするのを忘れちゃうし。
でも一時的なものだと思うので多分大丈夫です。」

 

息をするのを忘れる!?は?

息って自動じゃないの?忘れたら止まるもんなの!?

 

と主治医の言葉を言葉通り受け取って

そのままぽんと投げ返す私。

 

言葉のあやだ。気づけ私!




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