数日ちょっと元気のない日があって

手にびっしり湿疹を出したさくら。

 

皮膚科に行ったら「ウイルス性のもの」と言われて

飲み薬と塗り薬をもらって、

湿疹はすぐにでも引くものだと思っていた。

 

なのに

 

湿疹ひどくなってるー?

 

 

 

手の平が真っ赤!

 

固いような盛り上がったぷつぷつもまだいっぱいあるし

なんなのこれ?

 

手足口病だったらもう治ってもいい頃だよね。

なのに治まるどころか逆に広がってきてる気がする。

 

起きてる時は色々忙しいらしくて普段と変わりないんだけど

寝てるときにじーっと見ていると

手のひらを時おりぼりぼりと掻いている。

 

痒いのかな。

痛くて気になるのかな。

 

なんだろう?

 

ウイルス性って言ってたから風邪の一種には違いないんだろうけど

でも元気だしなー。ご飯も食べるしなー。機嫌もいいしなー。

 

うーん

 

 

と思いながらさくらを再び病院へ連れてゆく。

 

「はい。手を見せてねー。見るだけだよー。

はい。じゃぁ次はお口の中見せてねー。見るだけだよー。」

 

さくら、案外おとなしい。

こないだ痛いことはされないと学習したか。

かしこいね。

 

「あー。これは手足口病じゃないですね。

何かほかの強いウイルスです。」

 

強いウイルス!?

手足口病じゃないんですね?

 

「足と口にまったく出てないですしね

それに手足口病なら10日もあれば湿疹は引くんですよ。

でもこれを見る限りまだ広がってますしねー。

まだウイルスの全盛期がきてないかもしれません。」

 

まだ酷くなるってことですか?

 

「手のひらはこの前より酷くなってますし、

赤みを帯びてますし熱も持ってます。

それにヒジの方まで広がってきてますのでねー。

うーん・・・これちょっと・・・」

 

ちょっとなんなの。

 

手の平は少し痒がるんです。

 

「痒いでしょうね。塗り薬以外に冷やしてあげると効果がありますよ。

ウイルス性の場合はね、対処療法しかないんです。

水疱瘡などの特別なものには薬があるんですけど、

これはもう免疫に頼るしかないんです。」

 

え?今飲んでる薬は?

 

「あれはアレルギーを抑える薬なんですよ。

ウイルスには直接効果はないんです。」

 

なんじゃそりゃー。

 

そしたら家でおとなしくさせといた方がいいんですか?

 

「熱がなければそう心配することもないですけど、

まぁ疲れることは避けたほうがいいでしょう。

ただ、あんまり酷くなると肝臓へ影響が出る場合があるんです。」

 

か、肝臓ですか。

 

「まだこの程度なら心配する事はないですけどね。

5日後に予約入れておきますので、

そこで血液検査をするか判断しましょう。

それまでに湿疹がどんどん広がってきたり、

高い熱が出るようならすぐに受診してください。」

 

えーっと・・・ ←何を聞けばいいのか考え中

 

「ウイルス性の湿疹としては普通の経過をたどってます。

まず体の末端から湿疹が始まって、徐々に上がって行くんです。

どこでおさまってくれるかなんですけど、

今は特に心配することはないですよ。」

 

あ、はい。

 

さくらは自分の診察が終わった後は

先生が話をしている間ずーーっとずーーーっと

向こうの窓際に置いてあるネコのぬいぐるみを指差して

 

「にゃーちゃん!」

 

「にゃーちゃんいこ?」

 

「にゃーちゃんあっち!」

 

「にゃーちゃんこっち!」

 

と繰り返していた。

 

さくらはちょっとは黙ってろ。

看護師は気を利かせてそのネコを持ってこい!

 

(もろもろの事情によりさくらに触らせたくないのかもしれないけど)

 

「じゃぁ5日後に」

 

はい。ありがとうございました。

失礼します。

 

「おわった? おわった? もうおわった?」

 

もう終わったよ。

 

「ばっばーい。ばっばーい。」 ←これでもかと先生に手を振るさくら。

 

「はい。バイバイ。」 ←照れくさそうに対応してくれる先生。

 

 

何か分からないけど強いウイルスなんだって。

そんなもんいったいどこでもらったの。




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いつもは帰ろうと言っても

なかなか公園から帰らないさくらが

 

「もうかえろう」と言って自分で歩こうとせず

 

次の日も、その次の日も外に出たがらずに

家の中だけで過ごした。

 

ということがあった。

 

しかしさくらはすぐにまた外に出るようになり

公園でいつものように遊ぶ毎日が戻ってきた。

 

気になる湿疹を除いて。

 

 

 

 

さくらの手の甲にぶつぶつがびっしり生えているのだ。

なんだろうこれ・・・

 

蕁麻疹じゃない。

皮膚のもっと奥の方で水泡ができているような

固く盛り上がっているような湿疹だ。

 

さほど赤くもない。

 

見れば見るほど気持ち悪い。

 

でもさくらは元気。

いつも通り外で走り回っている。

 

 

かゆい?

 

「かゆい!」

 

いたい?

 

「いたい!」

 

平気?

 

「へーき!」

 

 

ああもうこのオウム返しなんとかして。

真意が分からない。

 

数日様子を見ていたけど、どんどん数が増えてきて

まったく良くなる気配がないので皮膚科に行くことに。

 

ここは総合病院なので待合の端っこに連れていって

なるべく他の人の迷惑にならないようにする。

 

床に座っても寝そべってもいい。

奇声を上げて走り回るのだけはやめてよー。(ドキドキ)

 

「はーい。こんにちはー。

症状が出て1週間くらいなんですねー?」

 

そんなもんだと思います。←ちゃんと覚えてない

 

「じゃぁ見てみましょうか。」

 

お。さくらがおとなしい。

手を見せるのは怖くないんだな。

 

「うーん。これはウイルス性のものですね。

手の甲のは赤いので分かりやすいけですけど、

ほら、手の平や指にもいっぱい出てるでしょう。

肌と同じ色ですけど、分かります?」

 

え?手の平?

手の甲だけしか・・・

 

うわ!ほんとだ!手の平すごい!

うわ!指もすごい!

 

気づけよ私!

 

「足も見せてもらえます?」

 

足?足はなんともないですよ?

と言いながら靴と靴下を脱がせる。

 

「んー。足には出てないですねー。

じゃぁ今度はお口見ましょうか。あーんってできる?」

 

さくら あーんだって。ほら。あーん

 

「・・・・」←さくらむっつり

 

あーんだってば!

 

「さくらちゃーん。これ持ってていいよー。

ほら、キティちゃんのシールだよー」

 

先生が取り出したのはかわいいシール。

小児科でもない普通の皮膚科にそんなもの置いてあるんだ。

へー。

 

さくらはシールを受け取ると、素直にあーんって口を開けた。

 

おお。シールすごい。

 

 

「んー口内炎はできてないようですね。

口の中も大丈夫そうですねー。」

 

手と足と口?

もしかして手足口病ってやつですか?

 

「いえ、ちょっと今は断定できないんですけど、

ぶつぶつが出る前に風邪のような症状はなかったですか?

咳をしたり食欲が落ちたり、元気がなかったり。」

 

ぶつぶが出る前っていつだ?

風邪のような症状?

 

と、とくに気づかなかったです。

 

私は記憶が連続体ではないので、

あらかじめ考えてないことを不意に聞かれると

まったく思い出せなくなる。

 

家に帰ってゆっくり考えれば

ああ、外で遊びたがらない日があったな!

 

と思い出せるのに。

 

 

でも事前にネットで調べたことも聞いてみる。

 

これ、手湿疹ではないんですか?

水仕事する人がなったり汗をよくかく人がなったりってゆー

 

「違いますね。これはウイルス性の湿疹です。」

 

お。そこは言い切るのか。

本職が見れば分かるんだな。(あたりまえ)

 

「お薬出しておきますので3日後にまた来て下さいね。」

 

はい。ありがとうございます。

 

 

そうか。さくらったら風邪引いてたのか。

気づかなくてごめんよ。

 

しかもずいぶんほっといた気がするし。

 

 

でも飲み薬を飲んで塗り薬をべたべたに塗られたさくらは

やっぱりとっても元気まんまん。

 

本当に風邪なんだろうか。

先生もはっきりと病名は言わなかったし

再診があるって事は何かよくわかんないってことなんだろうか。

 

うーん

 

おてて痛い?

ここほら。ぶつぶつあるとこ痛い?

 

「あい。いたい」

 

じゃぁここは?このなんにもなんともないとこ。

ここ痛い?

 

「あい。いたい」

 

痛い?って聞いたところは全部痛いのね。

 

自発的に出てきた「いたい」は本当に痛いんだろうから

何も言わないってことは特にどうってことないんだろうな。

それとも今からどんどん酷くなっていくんだろうか。

 

うーんうーん

 

外部的な刺激じゃなくて

ウイルス性の湿疹ってことははっきり言われたので

 

だったら外で遊んで体力を消耗させるより

家でゆっくりしといた方がいいよね。

 

ということで、湿疹が治るまでは公園はおやすみね。

治ったらまた公園行こうね。

 

 

 

私はこの時、湿疹なんてすぐに引くものだと思っていた。

それこそ蕁麻疹のようにしゅっと。




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6月中旬

 

遊歩道を少し遠くまで歩いてみようと

さくらを誘導しつつお散歩。

 

てくてく

 

時おり雲が広がって太陽をさえぎってくれる。

風が吹くとひんやりした感じがする。

木陰でじーっとしてれば涼しいような気さえする。

 

でも汗が出る。

 

いや、やっぱり暑いよね?

 

暑い。暑いわこれ。

 

あんまり汗をかかない私が汗ぶほぶほ。

さくらもべっちょり。

気温はともかく湿度が高すぎるんだこれは。

 

あー。気分悪くなってきた。

さくらは平気なんだろうか。

 

「おかーしゃん こっちこっち!」

 

そろそろ引き返さないと

お昼までに家に帰れないなーなんて思いながら

てこてこ走っているさくらを追いかけていると

 

突然くるっと向きをかえて私の足に手をかけてきた

 

「おかーしゃん もうかえろう?」

 

え? ええ!?

今、もう帰ろうって言った?

 

さくらが自分から帰ろうだなんて

いったいどうしたんだろう。

 

疲れたのかな。暑すぎてしんどい?

今まで暑いだ寒いだ気にしたことなかったのに。

 

こんなことは始めてなのでものすごく動揺している私。

 

「もう おうち かえろう?」

 

うんうん。帰ろう帰ろう。

帰ってお昼ごはん食べようか。

 

じゃぁ帰りましょうとくるっと向きをかえて歩く私に

背中からお声がかかった。

 

「おかーしゃん がっこ!」

 

・・・・

 

い、いまなんておっしゃいました?

 

「がっこ!」

 

抱っこだと?

この湿度の高いねっとりした中で抱っこだと?

 

「がーっこ!!」

 

あーはいはい。

 

少し抱っこすれば気がすむかと思って抱っこ。

 

肌が触れあう場所が汗で滑って気持ち悪い。

服があるところもびちゃびちゃになる。

 

重い。暑い。気持ち悪い。

家はまだか。

 

そろそろあんよする?

 

「いや」

 

即答ですな。

 

なだめてもおだてても決して歩こうとしないさくら。

それだけ不快なんだろうけど、私だってしんどいのだ。

 

数分歩いてベンチで休憩。ってのを繰り返して

なんとか家までたどり着いた。

 

ぜはーぜはーぜはー

 

エアコン入れよう。ダメだ。このままじゃ死ぬ。

体温下げて水分補給しないとまじで死ぬ。

 

さくらのちっこい水筒はあるけど

私の飲み物は持って歩いてないのだ。重いから。

次から私の水筒も持って行こう。

 

熱中症を心配していたけどさくらに変わった様子はなく、

お昼ご飯を食べていつも通りコテっと寝てしまった。

 

 

 

そして次の日。

 

朝ごはんを食べながらさくらに聞く。

 

今日はどこいく?

暑いからスーパーのキッズコーナーでも行く?

 

「んー・・・おしょとー いや。

かきかきぺんしゃんいい」

 

え。お外イヤなの?

お絵かきしたいの?

 

「おしょといや。かきかきぺんしゃんいい」

 

え。お外イヤだって。どうしたんだろう。

夏バテ? 昨日の疲れがまだとれてない?

しんどいのかな。具合悪い?

 

外がイヤ?

え?どゆこと?

 

今までお外がイヤだなんて聞いたことがないので

とっさに熱を測ってみたけど平熱。

 

お腹痛い?

 

「いたい」

 

え!?お腹・・痛くないの?

 

「いたくない」

 

ああ、オウム返しだこれ。

えーっと・・・

 

朝ごはん食べたしな。

 

イヤだと言うのを無理やり連れて出なくてもいいだろうし

ご要望どおり家にいることにする。

 

 

熱はない(何度も測る)

ご飯は相変わらず小食だけどまぁ食べる。

水分もとれてる。おしっこ出てる。

お腹もこわれてない。

何より機嫌はいい。

 

ん~?

 

結局1日中家の中。

夕方近所のスーパーに買い物に行ったときも

抱っこ抱っこで自分で歩こうとしなかった。

 

 

そしてその次の日も、さくらは

「おしょといや」と言って家の中だけで過ごした。

 

でもやっぱり熱もないし、機嫌もいい。

ドタバタ走り回ることはないけど、

ごろごろ横になっているということもない。

 

普通に起きて機嫌よく過ごしている。

 

・・・ように見える。

 

 

こんな些細な症状からそれは始まった。




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蕁麻疹(2歳0ヶ月)

 

おばあちゃん家での田舎暮らしも終わり、

暑い大阪に戻ってきて数日。

 

朝食を済ませて

 

「おしょといく!」

 

というさくらと公園に行くと

なぜだかどうしてだか、だれもいない。

 

珍しいこともあるもんだ。

 

 

貸しきり状態の遊具で

うきゃうきゃと遊ぶさくらを追いかけながら

少し気になっていたことがあった。

 

朝からさくらのほっぺたに

虫さされのようなぽっちがひとつあるのだ。

 

蚊にかまれたのかな。

それにしては腫れが小さいけど・・

 

と気になりながらもそのままだった。

 

 

それから家に帰って早めのお昼寝をして

(まだ午前中に昼寝をすることも珍しくない)

 

お昼ご飯を食べてから

近所のショッピングモールにお買いもの。

 

ここにはベビーコーナーがあるので

まずはそこで遊ばせる。

 

相変わらず中で遊ばずにあっちへこっちへ脱出して

きゃーきゃーと私から逃げ回る。

 

中で遊ぶの!中に入ってほら!

 

そうやってる最中も顔のぽっちは消えることはなく、

でも大きくなることもなくそこにあった。

 

あ!また外に出る!

中で遊ばないならもうお買いもの行こうか!

 

 

とさくらの腕を捕まえると、

二の腕付近にもひとつぽちっと発見。

 

え?何?

 

 

・・・・嫌な予感。

 

 

いっぱい遊んで買い物をして、

家に帰って本日二度目のお昼寝。

 

ぽっちはほっぺと腕の2ヵ所だけ。

虫刺されにも見えないし、特に痒がってもないし。

 

なんだろう?

 

 

その時私は服を脱がせてまで確認しなかったんだけど、

お昼寝から覚めたさくらが

しきりにお腹を指差しながら

 

「いたいいたいー ここいたいー」

 

と言うので、ウエストのゴムが食い込んで痛いのかな?

と思ってズボンを脱がせてみても、やっぱり

 

「ここいたいー いたいいたいー!」

 

と叫んでいる。

 

え?痛い?何?と下着を脱がせて見ると

 

 

お腹一面ぽっちだらけ。

 

 

わぁ!蕁麻疹出てるやん!

 

痛いんじゃなくて痒かったのね。

ごめんよ気づかなくて。かいかいねー。

 

とやさしく掻いてみる。

 

きもちいい?

 

「うん」

 

痒いところに手が届いたさくらは

もういいよとばかりに去っていこうとしたけど

 

残念ながら病院ですよー。

 

ギリギリ夕方の診療時間に間に合ったので

いつも空いてる近所の小児科へ行く。

待ち時間がほとんどないのがいい。

 

泣かなくていいからね。

お腹のこのぽちぽち先生に見せるだけ。

 

痛いことも、怖いこともなにもしないから。

お母さんがずっと抱っこしとくから大丈夫だよ。

 

さくらのお腹のぽちぽちを先生に見せてあげて。

見るだけ。ね?

 

「イヤ!」

 

いやなんかい・・・

 

 

病院嫌いのさくらは、私にがっつりしがみつき。

手を離しても落ちません。

 

えーっと、お腹を先生の方に向けないと見えないよ?

 

「イヤ!」

 

かいかいのお薬もらおうよ。

先生が見ないとお薬もらえないんだよ。

 

「イヤ!」

 

「見るだけでもあかんか?触れへんで。見るだけや。」←先生

 

「イヤ!」

 

「よっしゃ分かった!先生遠くにおるわ。

ほらこーんなに遠くになったで。手も届かへん。」

 

先生はカラカラと椅子を後ろに下げて手を前に出した。

ちょっと笑える

 

「・・・・」

 

お。さくらが考えてる。

 

ほらさくら。先生遠いからお腹見せてもいいやろ?

抱っこのままでいいから先生の方向いて。

 

「・・・・」

 

さくらはギン!と先生をにらみつけたまま

それでも私が抱きなおすのを拒まなかった。

 

はいお腹だしまーす。

 

こんな遠くて分かるんだろか。

 

「おー。蕁麻疹やなぁ。何かのアレルギーやろなぁ。」

 

あ。やっぱりアレルギーですか。

何のアレルギーかって調べられますか?

特に変わったものは食べさせてないんですけど。

 

「アレルギー検査はもっと大きい病院の方がええわ。

ちょっとの血でいっぱい調べられるからな。

ここだと調べてもらうのに送らなあかんから時間かかるし。」

 

へぇ~

 

でも普段と変わらないものしか食べてないってことは

体調が悪いといつも食べてるものでも

アレルギーを起こして蕁麻疹が出るってやつですか?

 

「そうやろな。お母さんよー知ってるな。」

 

あっさり肯定。

 

ああああ、私の血が入ってる。

食物アレルギーが遺伝しなければいいなと思ってたけど

やっぱりあったか・・・

 

かなりショック。

 

「まぁ今はそんなにひどくないけど、

これ全身に広がったら息苦しくなったりするからな。

薬はちゃんと飲まなあかんで。」

 

知ってますよ!

 

先生が言うようにさくらの蕁麻疹はひどいようには見えない。

部分的にぼわわっとあるだけで

私のように全身、それも頭皮にまで

赤く熱を持った地図が広がるというわけでもなく

気道も腫れて息苦しくなるようなものではなさそう。

 

飲み薬だけで点滴治療もないようだし。

 

もしかしてアレルギーと言っても軽いかも!?

 

でもどうかどうかアトピーだけは出ませんように。

なにとぞなにとぞ。

 

 

*私はアトピーと各種アレルギーのオンパレード




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朝からいい天気だったので

何も考えずにいつもの公園に行くと

 

ものすごい人だった。

 

家族連れがいっぱい。

あっちこっちにビニールシートでお弁当。

遊具に戯れる小さい子の群。

 

あ。日曜か今日!

 

休みになるとこの公園はとても人が多くなるので

土日は避けていたのに失敗したな。

 

今から帰るって言ってもさくらは聞かないだろうし、

今日は目を離さずに後ろをしっかりついて歩くしかないな。

 

と思いながら、遊具のあるところまで歩いていると

 

小学校低学年の男の子が乗ったマウンテンバイクが

ノーブレーキでさくらをすっ転ばして過ぎ去っていった。

 

は!?

 

一瞬の出来事になにもできなかった私。

 

自転車はそこここでいっぱい走っているけど

みんな上手に歩いている人をよけてるし、

まさかとことこ歩いているさくらにぶつかってくるとは!

 

さくら!

 

1mほどすっ飛ばされたさくらは大泣き。

周りの大人達のドヨメキ。

駆け寄る私。

 

自分で起き上がったのでほっとしつつ

抱き起こして全体をチェック。

 

さくらは抱っこ抱っことしがみついてくるので容易ではない。

 

顔見せて。あーんして。どこか痛い?

って今は分からないか。

 

顔に傷はない。口の中も切ってない。

頭は打ってない・・・はず。

 

しかし私の頭の中はさくらが大変というより周りの人の視線。

 

「あんなちっちゃい子の手ぇ離したらあかんでー」

「親はどこにおったんやー」

「ちゃんと見といてやらんとー」

「かわいそうになぁ 親が悪いわー」

 

などの幻聴を聞きながらこの場から逃げたい一心。

(実際には誰も何も言ってません)

 

そうこうしているうちに男の子が

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

と言いながら帰ってきた。

 

ああ、きてくれたの。大丈夫だよ。

謝ってくれるの。ありがとうね。

 

「本当にごめんなさい!」

 

どこかにぶつかった?

 

「わかんない。でもぶつかったかもしれない。

ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」

 

うん。いいよありがとう。

もう大丈夫だからね。

 

こういう場合、どういう風に場を収めていいのかまったくわからない。

この男の子の親を探す必要性は感じられないし

かといってフォローもせず立ち去っていいものかどうか・・・

 

男の子は「ごめんなさい」を繰り替えすばかりで

話をしようにもできない感じ。

 

結局私は泣きじゃくるさくらを抱えつつ

大丈夫だからね。と男の子に言いながらその場を離れた。

 

 

さくらが泣き止むのを待って落ち着いてもう一度チェック。

どうもわき腹にタイヤが当たったらしく

服が汚れていて皮膚がちょっと赤くなっていた。

 

ここ痛い?

 

「あっち!あーっち!」

 

さくらは既に遊具に行きたくて大騒ぎ。

 

痛くないのね?

 

「あーーっち!」

 

答えてくれー

 

 

でもそのまま手を離すとぱっと遊具に向かって走って行って

いつも通り遊び始めたので一安心。

 

しばらくしてもう一度見てみると赤みが引いていたので

ちょっとすれただけだったらしい。

 

ほー

 

 

気になったのでさっきの男の子を見ていると

自転車のブレーキを使うことができないらしく

少し大きめの自転車をうまく走らせてはいるんだけど

止まる時は足で地面をザザザーっとしている。

 

ブレーキ使えって!

 

しかもぶつかる危ない!と思ったら目が離せなくなって

結局それに向かって突進している。

 

これは私の観察不足だな。

 

もっと全体を把握できる力があれば

あの自転車危ないからここは抱っこしとこうとか

ぶつかりそうな時にさっと手を引くとかできたのに。

 

でもそれは難しいから

 

人が多いときには手を離すなだな。




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夫がひどい風邪をひいたのに

「寝てれば治る」となかなか病院に行こうとせず、

熱も長引いて体も痛いとうなっていた数日間。

 

さくらにうつらなければいいなー

 

と思ってたけどあっさりうつるよね。

寝てるお父さんの布団にもぐりこんで遊んでたら

そりゃうつって当然よね。

 

珍しく朝早く起きたさくらに

まだ早いからもうちょっと寝ようね~。

と布団をかけてから数時間。

 

やっと気が付いた。

さくらが熱い!

 

きゃー(決して育児放棄では・・・)

 

熱をはかると38.9度もある。

 

夫の風邪がうつったんだ!夫が悪いんだ!

さっさと病院に行って治さないからこうなるんだ!

うがーー!

 

と、有無を言わさず2人共病院に連れて行く。

 

私にうつらないうちにさっさと治してちょうだい!

 

 

今回は総合病院はやめて近所の「小児科・内科」を掲げている

いつ行ってもガラガラなお医者さん。

昔からの町医者で、先生が直接待合まで呼びに来る。

 

そして今日も誰一人待合室にはいなかった。

(大丈夫なんかなここ)

 

 

夫もさくらも長い綿棒をずぼっと鼻につっこまれて

インフルエンザの検査。

 

入院以来病院嫌いになっているさくらは

もう何をやっても大絶叫なので羽交い絞めでされるがまま。

 

よしよし。もう終わったよ。

あとはお薬もらって帰るだけだからね。

 

「あ~さくらちゃんはインフルエンザやわ~

でも熱が出てすぐには検出されないから

これ少し前から熱があったんちゃうかな。」

 

え。

 

いったいいつから熱があったんだろう。

昨日はいつも通り元気に公園を走ってたし、

夕飯だって普通に食べたし、特に変わった様子もなかったし。

 

はて

 

*さくらは熱に強く(鈍く?)様子だけでは熱に気付けないので

首や背中を"その気で"触って確かめなければならない。

そのくらい私の感覚も鈍感。

 

「今インフル流行ってるからな。出かけるともらうわな。

で、旦那さんの方は陰性やけどインフルやったかもしれへんな。

熱が続いてんねやろ?点滴しとこか?」

 

はい。お願いします。

 

夫は点滴と飲み薬。

さくらは飲み薬だけ。

 

さくらは泣きつかれたのか帰りにはぐったり。

家に着くと寝たり泣いたりご機嫌ななめ。

夫も布団にもぐりこんでうなっている。

 

いやだ。ここにいるのやだ。

絶対私にもうつる。

 

でもほっとくわけにはいかないので

「だっこだっこ」と泣くさくらをひたすらだっこして寝かせる。

 

私の喉が痛いのは気のせいだと思いたい。

 

 

 

そして翌日。

 

私も熱でてるよ。あーあーもー

 

喉の痛みと腰から下の強烈なだるさ。

熱はさほど高くなく38.5度くらい。

 

親子3人でなにやってんだか。

 

それどころじゃなくさくらが大変。

 

インフルエンザってやっぱり普通の風邪とは違う。

40度前後の熱がずっと続いて

時おり泣いて起きてカタカタ震えだしたと思えば

ものすごく熱くなって息遣いが荒くなる。

 

抱っこされているのもいんどいらしくすぐに横になろうとする。

そんな中でも「いちご食べる?」と聞けば「うん」と言う。

 

吐き気がなければ水分が取れるのでちょっと安心。

 

夫は「40度超えたら解熱剤使ったほうがいいんちゃう?」と言うけど

私はどうしても解熱剤を使いたくないのだ。

 

自分が解熱剤で楽になるどころかしんどくなっただけという経験があるのと

熱は出るべくして出てるんだから下げるべきではないと思ってるからだ。

熱は高くても意識はあるし水分補給もできてる。まだ大丈夫。

 

体温くらい自分で調節できる力をもっているはずだ。

娘の免疫力を信じたい。

 

ちょうどよく(?)私が発熱したので体のだるさからうとうとしか出来ず

一晩中娘のさくらの様子を見ることができた。

 

さくらも横になっているだけであまり眠れないらしく

「ひーん」と情けない声を出すけど

しんどいなぁしんどいなぁ。がんばれがんばれ。

と励ますと「あーい」とかわいい返事をしてくれる。

 

そうやって長い夜を過ごして朝を迎えた頃

 

「おかーしゃん おっかーしゃん!おーきーて おかーしゃんおきて!

じゅっちゅ じゅっちゅとって! じゅっちゅ!」

 

と布団をたたかれた。

 

わぁ。いきなり元気になってるよ。

 

ご要望どおりポカリを飲ませて熱をはかると

38.5度まで下がっていた。

 

おし。もうひといき。




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新しくもらった薬が効いたのか、はたまた治る時期だったのか

外来から帰った日の夜から突然絶好調になったさくら。

 

まず機嫌がいい。

抱っこ抱っこ言わないで自分で動いてくれる。

 

笑顔も出てきた。

 

それから食欲が出てきて

「ぱん!ぱん!ちちご!」と欲しいものを言ってくれる。

ついこの間までとは勢いも違う。

 

あーよかった。やっと元気になってくれた。

食欲さえ出てくれれば安心。

 

はーやれやれ。

 

 

と。気を緩めたのが悪かったのか

 

この半月分の疲れが一気に私に襲い掛かってきた。

 

 

朝ごはんのあとに下痢気味だなーと思ってたんだけど

それから1時間もしないうちにどんどん酷いことに。

 

洗濯も掃除も片付けもやりかけなのに

まったく手が付けられないくらい体が動かなくなった。

 

いったい私の体で何が起こってるんだ。

 

そのうち吐き気もしてきてトイレから出られなくなった。

体内の水分が全部出るんじゃないかと思うくらい上へ下への大騒ぎ。

 

なんとかおさまると這うように部屋に戻り

横になろうとするんだけど体中が痛くてじっと寝ることもできない。

 

のたうちまわるとはこのことか。

 

そしてまたトイレに戻る。

 

こんなに苦しくて辛いの久しぶりだわ。

このまま死ぬんじゃないかと思ったわ。

 

 

さくらはそんな私にお構いなしに散らかし放題。

ひとりで遊んでいい子だね。

 

 

ようやく下痢と嘔吐が落ち着いた夕方、

夫が帰って来て「救急行くかぁ?」と言ってくれたので

連れて行ってもらうことに。

 

この日は土曜日だったので明日まで待っても病院は開かないし、

このしんどさをすぐにでも取って欲しくて。

 

普段なら救急なんか行かないのに

今回はちょっとしんどすぎた。

 

 

さくらは病院に入ると泣いてしまうので

送ってもらった後はいったん帰ってもらう。

 

 

私は待合でも座っていることができず、椅子に横になって待つ。

名前を呼ばれてもすぐに動けず

何度も何度も呼んでもらって申し訳ないことに・・・

 

 

「あー今ねぇ。喉にくる風邪かお腹にくる風邪なんですよ。

ダブルでもらってる感じですね。点滴しましょうね。熱は?」

 

と体温計を渡される。

 

それまで熱は出てないと思い込んでいたけど

脇の下から引っ張り出したそれには「39.2」の数字が。

 

おお。この体中の痛さは熱のせいだったのか。

 

 

点滴をするためにベッドに横になると

寒くて体が冗談のようにガタガタ震えてきたので

布団をかけてもらう。

 

ありがとうございます。

 

でもじっとできないほど体中が痛いので

点滴をしてる間も上を向いて寝ることができず

横向き上向きとうごうごしてたら点滴が止まってしまった。

 

あ、あのすみません。

点滴落ちてないんですけど。

 

「ん?腕動かしました?」

 

と聞かれながら針を戻してもらう。

 

「あ。大丈夫ですよ。入ってます。

でも腕は動かさないでくださいね!」

 

はーい・・・

 

 

結局この日は体の痛みがまったくとれずに

ベッドの中で動き回りながら眠れもしなかった。

 

夫が何を食べさせたのかさくらも下痢してるみたいだけど

そんなこと今はなんかどうでもいい気がしてくる。

 

機嫌がいいから大丈夫でしょ。

 

 

 

そして日曜を挟んで月曜日。

 

なんとか起き上がれるようになったので

久しぶりにさくらの顔をじっくり見・・・

 

なんですかこの汚れた子は。

 

鼻を拭いてもらってないのか

鼻水がカピカピに乾いた上にさらに乾いた鼻水が立体的に重なっている。

なんかすごい。穴開いてる?息出来てる?

 

オブジェ?

 

お湯で湿らせたタオルでゆるめながら拭く。

気持ち悪かったのかさくらもおとなしい。

 

ふきふき

 

それから夫が買って来てくれたんであろう

数々の惣菜のごみを片づけて、

菓子パンとポカリという適当な朝食を出して

さくらはとなりのトトロにおもりをさせる。

 

さくらは病み上がりだから栄養をとらなければならないのに

なんかごめんよ。

 

私も何か食べないといけないなと思って

雑炊をちょびっと食べて後悔の嵐。

 

苦しい。食べるんじゃなかった。

ほとんど胃が動いてない。吐けば楽なんだろうけどそれは嫌。

 

あうー・・・

 

そうか。さくらもこういう状態だったんだ。

なのに食べろ食べろって言って悪かったな。

今更だけどごめんよ。

無理に食べさせたから酷くなったんだね。

ミルクも胃腸炎にはよくないと知らなくて飲ませてたし。

 

そんなこんなで、脂汗を流しながら1日終了。

なにやってんだか。

 

 

それでも私もさくらも徐々に回復して

20日間に渡る長い闘病生活が終わった。

 

 

ちょっと、今回は、本当に疲れた。

健康って大事!

 




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退院して1週間。

 

もらった風邪薬は全部飲みきったのに

さくらの熱は一向に下がることはなく、

鼻水も咳もひどくなってきた。

 

背中に手を当てるとゼロゼロ言ってるのがよく分かるし

タンがからんだようなしんどそうな咳をしている。

 

食欲もほとんど戻らず、

うどん数本、おかゆひとくちという食事が続き、

義母さんが心配していろいろなものを買ってきてくれたけど

どれもチラっと見るだけでいらないと言う。

 

イチゴを見て「ちょうだい」と言った時は

あんまりうれしくて2粒も食べさせてしまって

次からまたいらないと言われた時に

ああ一度に食べさせ過ぎたと落ち込んだり。

 

ゼリーは?プリンは?ダメだけどお菓子は?

といろいろ用意してみてもいらないと言う。

 

このままじゃ治るものも治らないよ!?

と思って先生にしばらく禁止と言われていたミルクを飲ませる。

 

と!

 

テキメンに下痢をした。

 

わーお腹もちゃんと治ってなーい!

 

さくらごめーん!

 

 

 

薬を飲みきっても熱が下がらなければ

また来てくださいと言われていたので

再び入院していた病院に行く。

 

泣き叫ぶから余計に体力を消耗しそうと思って

ギリギリまで様子を見ていたけど仕方ない。

 

行くぞさくら。がんばれ!

 

 

 

だがしかし

 

朝1番に予約の電話を入れたのに小児科内科の予約が取れたのは11時。

それでも1時間待ちくらいは覚悟してくださいと言われる。

 

予約の意味ないよねそれ。

 

近所の小児科に連れて行けばいいんだけど

入院からここまで診てもらってる先生の方が安心感もあるし

1時間抱っこする覚悟で行く。

 

とおぉっ!

 

何がこれが1時間待ちどころじゃなかった。

あふれかえってる小児科の待合。

なんだここは。

 

不安でぐずぐず言い続けるさくらをひたすら抱っこして

あっちにうろうろこっちにうろうろ

総合病院って待ち時間がすごいな。

 

そして1時間半待ったところでようやく呼ばれる。

 

「んー・・・気管支炎になってるかもですね。

それと肺炎の可能性もあるのでレントゲン撮ります。

あと熱が続いてるので念の為に血液検査もしましょう。」

 

えー 今から検査すんのー?

検査結果出るまで待つんでしょそれ。

その間ずっとまた抱っこになるし

もう薬もらって帰りたいんですけど、

 

と思ったけど口には出さず。

 

 

そのままさくらは私から引きはがされ、

バスタオルでスマキにされて押さえつけられながら血を取られ

涙とハナミズでズタボロになって帰って来た。

 

よしよし。

でも今からレントゲンもあるんだよー・・・

 

 

レントゲンは緑色のネットでぐるんぐるんにされて

身動きひとつ取れない状況で機械が回転。

恐ろしい部屋に1人にされてパチリ。

 

これかなりの恐怖だろうな。

 

レントゲン室のドアを閉めているにもかかわらず、

廊下にさくらの悲鳴がこだましている。

 

トラウマになったりしないんだろうか。

 

 

やっと終わってぐちょぐちょになったさくらを受け取り

待合の廊下でせっせとなだめる。

 

叫び過ぎて体が震えている。

 

もう終わったよ。もう大丈夫だよ。

お母さんが抱っこしとこうね。

お終いお終い。薬もらったらおうちに帰ろうね。

 

さくらは叫び疲れたのか、

そのまま私に抱かれて気を失うように寝てしまった。

 

抱っこは重いけど

ここまで泣き叫ばれると寝てくれてた方が楽だわ。

 

 

しばらく落ち着いて待合の椅子に座る。

私も退院後ずっと微熱が続いていて体がしんどい。

 

ボーっとしながらさらに1時間待ってようやく呼ばれる。

 

 

「あ。大丈夫ですね。肺炎にはなってません。

でも気管支炎にはなってますねー。

それと血液検査の結果、お薬をかえることにしました。

味が前より落ちるんですけどがんばって飲んでください。」

 

血液検査で使う薬が分かるんだ。すごいな。

よし。その新しい薬とやらに期待。

 

ようやく処方箋をもらって薬局へ。

そしてそのおいしくないらしい粉薬と

紫色のシロップと咳止めのシールをもらう。

 

 

さくらはぐったりしたまんま。

新しいお薬効くといいね。がんばったね。

 




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退院した翌日の朝「パン!パン!」とうるさいさくらに

久しぶりにパンを食べさせてみた。

 

病院じゃおかゆばっかりでパンは出なかったしね。

パンはダメですか?と先生に聞いたら、ダメですと言われたから

本当はまだ良くないんだろうけど。

 

でもおいしそうにぱくぱく食べる姿を見て

元気になってくれてよかった~

 

と思ったのに!

 

パンを食べて少ししたころまた様子がおかしくなった。

再び抱っこ抱っこと甘えてきて

私の腕の中でとろりんとしている。

 

やっぱりパンはまだダメだったか!?

 

お腹しんどいの?

おうどんかおかゆさんにすればよかったね。

 

と思ったけど、熱い気がする。

 

 

熱!?

 

計ってみると「38.1」

 

今回の胃腸炎では熱は出なかったのにここへきて熱ってことは

これは別の風邪をもらってきたのでは!?

 

でも吐き気はないようなのでしばらく様子を見ることに。

 

そして夕方39度台まで上がったので入院していた病院に電話すると

「明日の11時に来てください」とのこと。

 

あ、今日じゃないんだ・・・

 

 

幸いそれ以上熱があがる事もなく

抱っこ抱っこでとろりんとしたまま眠りについた。

 

実は私も昨日から喉が痛くて

咳と鼻水まで出てきて背中らへんがぞくぞくしている。

 

熱は37.5くらいなのでさほどでもないけど

こりゃ親子そろって違う風邪をもらってきたな!

と素人にも容易に想像できちゃったり。

 

入院なんてするもんじゃないな。

 

 

 

そして翌日。

 

さくらは鼻水ずんずるりんで38度前半。

私も微熱の下がらない中、入院していた病院に行く。

 

てくてく

ごほごほ

 

あー歩くの辛いわ。

 

さくらは最初外に出られてご機嫌だったんだけど

病院に着くなり不安な表情になり

待合室に入ると

 

「ギャーーーーーーーーー!」

 

あーあ。完全に病院嫌いになってるわ。

 

「はい。こんにちは。お久しぶりーじゃないですね。」

相変わらず泣いてるね・・・どうされました?」

 

あら入院してた時の主治医さん。

 

あーいや退院した日はなんともなかったんですけど

次の日に熱出しまして。

咳はさほどじゃないですけど鼻水すごいです。

 

これは違う風邪ですか。

 

「ははは。違う風邪ですねー。

入院してる時にうつったんでしょう。」

 

やっぱり。

 

「今飲んでるお薬と一緒に飲んでもいい風邪薬出しておきますね。

これ飲み切っても熱が下がらないようなら来てください。」

 

はーい。

 

 

さくらはずーっと泣いたまま。

受付で書類を待っている間も

それを会計に持って行く時も

処方箋を持って薬局に入る時も

薬が出来るのを待っている間も

全部済ませて家に帰っている最中も

 

ええかげんにせーよってくらい泣き続け。

もう終わったっての!うるさいわ!

 

元気ならなんともないことも

体調が悪いとイライラしてしまう。

 

ずっと抱っこして帰ることもできたのに

泣いているさくらをベビーカーに無理やり押し込む。

 

ごめんけど乗って!

お母さんしんどいの!

 




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胃腸炎で入院して4日目。

 

「今日の血液検査の結果がよければ明日退院です。」

 

と言われて採血することに。

 

この病院は痛いことをする時は親から離す方針なので

私にしがみついていたのをぺりっとはがされ

泣き叫びながらナースステーションに消えて行った。

 

がんばれ~

 

そして力の限り泣き叫びながら帰って来た。

大絶叫ですよもう。

 

おかえり。怖かったな。

よしよし。

 

しかしこれで「やっぱり看護師さんと先生は怖い」

と完全にインプットされたようで

様子を見に来てくれる程度では泣かなくなっていたのに

ちょっとでも看護師さんや先生が見えると

 

「ギャーーーー!」

 

に戻ってしまった。

 

あーあ

 

 

なので、採血の結果を先生が説明にきてくれた時も

泣き声というよりは叫び声なので

お互い耳元で大声で話をしなければならず

それでもいまいち聞き取れないところもあった。

 

「最後まで慣れることなかったな~

普通は3日もあれば笑ってくれんねんけど。

あかんか。痛いことしてごめんな~」

 

と言ってくれる先生になんだか申し訳ない。

でもさくらの怖い気持ちも分かる。

 

結果は脱水がまだあるけど

このまま食欲が出てくれば改善される程度だし

その他の数値もずいぶん良くなっているので

明日退院で大丈夫でしょうとのこと。

 

ほっ

 

さっきベッドにいた時に採血に連れて行かれたからか、

ベッドにいると「だっこーたっちーわーん!」と泣くので

入院してきたばかりの具合の悪い子に気を使って

ずっと抱っこでロビーをうろうろ歩く。

 

採血の時、廊下に出てから引き渡せばよかった。

 

 

歩かせたくてもさくらの靴を持って来てないので歩かせられない。

裸足だと看護師さんに怒られるから。

 

重いからこっそりおろして歩かせていると

 

「お母さん!裸足は危険なので!!」

 

と注意されてしまうのだ。

くすん

 

 

明日帰れると分かると

今すぐ帰りたい気分になってくる。

 

毎日娘はお尻をお湯につけて洗ってもらってるし

体を拭くタオルも毎日配られててさっぱりしてるけど

私は着たきりすずめで汗まみれ。

 

病室の設定温度が28度になってるので

半袖を着てても暑いくらい。

だから娘を抱っこして歩くだけで汗だく。

 

あーお風呂に入りたい

 

夫は出張中なのでまったく頼れないし、

義母さんはリュウマチがあるので無理はできない。

この抱っこ抱っこを見てもらえる人はいないのだ。

 

大部屋なので夜もぐっすり寝られず、

まともな食事もしてないし、生理だし、私の体調もよくない。

 

付き添い入院ってひとりじゃ大変なんだな。

でもこれは準備不足が大きいか。

 

 

 

そして迎えた退院の日。

 

朝ごはんを食べて(と言ってもまだ半分くらいしか食べられない)

最後の診察を済ませて正式な退院許可をもらう。

 

看護師さんが色々説明に来てくれるんだけど

例のごとくさくらは私に必死でしがみついて泣き叫ぶので

説明がほとんど聞こえない。

 

退院準備も側にさくらをかかえて済ませ

書類をナースステーションに持って行く時も

会計にもさくらを連れて行った。

 

「お母さん、外来の方はいろんな人がいますので

あまりお子さんを連れて行かない方が・・・」

 

カチン

 

分かってますよ!

じゃぁ誰が見てくれるんですか!

こんなに泣き叫んでる子ベッドに置いて行けって言うんですか!?

さくらは命を懸けて脱出を試みますよ!

カーテンを引きちぎったり、その辺のものを投げますよ!

その間看護師さんが見てくれるとでも言うんですか!!

トイレに行くので見ていてくださいとお願いしただけで

なるべく寝ている間にと嫌な顔したのはそっちでしょう!!

 

と心の中では叫べても、口には出せない私。

むっつりしながら「はいすみません」とだけ言う。

 

 

そんなひっつきもっつきのさくらをかかえて

やっと我が家へ戻る。

 

5分ほどで「とりあえずいるものだけを!」

と詰め込んだカバン一つしかないので身軽なもんだ。

 

 

久しぶりの我が家に帰ると

まずはたまりまくった洗濯物にとりかかる。

天気がいい日でよかった。

 

それからさくらにうどんを食べさせて昼寝をさせる。

 

ポストに不在通知書が山となり

留守電はちこちこ光り

賞味期限を過ぎた食材が冷蔵庫に満載。

 

あーもったいない

 

そして久しぶりにお風呂に入ってさっぱりして

早い時間に就寝。

 

今夜は他の子の泣き声や咳で起されることなく眠れる。

やっぱりおうちが一番いいね~。

 

 

と思ったのもつかのま

私が病院で風邪をもらってきたらしく

喉が痛くて悪寒がしてきた。

 

やばいぞやばいぞ。




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あおいです
私と娘さくら(2003年生まれ)は
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息子いぶき(2012年生まれ)は
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そんな親子の療育的日常

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