夫も元気になり、さくらの熱も2日ほどで下がったんだけど

私の熱が38.5度あたりからまったく引かないので

病中病後合わせて診てもらおうと再び病院へ行く。

 

「どうや~?」

 

さくらの熱は下がりました。

食欲がいまひとつなのと咳を少ししてます。

 

「いつ熱下がった?座薬全部使った?」

 

高い熱は翌日の朝に落ち着いて、平熱になったのは今朝です。

解熱剤は怖いので使いませんでした。

 

「え!? 使わへんかったんかい。

でも熱に弱いタイプだと救急車呼ぶような事になるからな。

ケイレンとか嘔吐とか怖いで。」

 

・・・・はぁ。そうですねぇ。

 

(もう説明するのもだるい。解熱剤嫌いなんだよ。私が!)

 

「で。えーっと、お母さんの方はー

インフルエンザじゃないな。(特に検査もせず)

普通の風邪薬で様子みるか?」

 

私に聞くなよ。

 

結局その普通の風邪薬とやらをもらって帰宅。

さくらは私に抱かれてずっと泣いてただけなのに(聴診器さえ当ててない)

娘の分もきっちり診察料を取られた。

 

なぜ!

 

さくらは泣いて病魔を追い払ったのか

家に帰ったくらいからまったく咳をしなくなった。

 

そして私は夜中に熱が40度近くまで上がってうなる羽目に。

これインフルちゃうの!?

 

あそこヤブ医者だからいっつも空いてんのか!?

 

 

 

そして翌日も私の熱は下がらない。

 

娘は病気の回復期で栄養が必要なのに

ものすごいい加減な食事をさせられて

ほぼ1日中ほっとかれている。

 

着替えもせずずっとパジャマ。

TVは繰り返し流れるトトロ。

声を出しても誰も返事してくれない空間。

 

ああ、かわいそうに。

 

と思ってるのは私だけらしく

本人はいたってご機嫌であれやこれや自分で考えて楽しんでいる。

 

私が起き上がらなければ外にも出られないと知ってるのだ。

 

部屋を散らかす事もなくなったし

簡単な片付け(ぬいぐるみを箱に入れるとか)も出来るようになった。

 

口で頼めばだいたいの事はしてくれるし

出来なくてもやろうと努力する。

そしてそれが楽しいらしい。

 

いいこだねぇ。

 

ああ、だめだだめだこんなんじゃ。

早く元気になって病気になんない体にしないと。

 

それにはまず体重を元に戻すことが先決だ。

さくらが生まれて減った体重がちっとも戻ってない。

体脂肪率も激減したまんまだ。

だからしんどいんだ。風邪を引きやすいんだ。

免疫力が落ちてるんだ。

 

目指せ+8kg!

 

 

 

そしてその翌日、やっと私の熱が下がった。

 

よし。洗濯と掃除をすませてから公園だよ!

 

とさくらに言い聞かせながら

ずっと寝ていた布団をひっぺがしたら

 

びっくりずぶ濡れ。

 

敷き布団2枚を通り越して下のマットまでぐっちょり。

私も娘もこんなところによく寝てたな。

 

全部一気に布団乾燥機にかけても乾燥しきれなさそうだったので

小分けにベランダに干したり部屋に立てかけたり

洗濯したり乾燥機も使ったりとフル稼働。

 

ふー。後は待つだけ・・・

 

あれ?またしんどくなってきた。

なんかクラクラする。

いきなり動きすぎた?

 

と熱をはかると再び38度をびゅんと超えていた。

 

わお。

 

「おかーしゃんねんね?」

 

あ、いや。今だけだよ今だけ。

明日は公園行こうな。

今日はごめんな。

 

「・・・・あい。」

 

きゅー 下向いて返事しちゃったよあうー

ごめんよさくら。

 

頭を動かすと意識だけがぶおんと頭蓋骨の外に出て

もわわわんと膨張して戻ってきて

一緒に脳みそも少し広がってから

ゆっくり元に戻る感じ。

 

痛いんじゃないから頭痛じゃないけど

頭をあまり動かしたくない。

 

今回の風邪はしんどいなぁ。

 

って絶対これインフルだって!!




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夫がひどい風邪をひいたのに

「寝てれば治る」となかなか病院に行こうとせず、

熱も長引いて体も痛いとうなっていた数日間。

 

さくらにうつらなければいいなー

 

と思ってたけどあっさりうつるよね。

寝てるお父さんの布団にもぐりこんで遊んでたら

そりゃうつって当然よね。

 

珍しく朝早く起きたさくらに

まだ早いからもうちょっと寝ようね~。

と布団をかけてから数時間。

 

やっと気が付いた。

さくらが熱い!

 

きゃー(決して育児放棄では・・・)

 

熱をはかると38.9度もある。

 

夫の風邪がうつったんだ!夫が悪いんだ!

さっさと病院に行って治さないからこうなるんだ!

うがーー!

 

と、有無を言わさず2人共病院に連れて行く。

 

私にうつらないうちにさっさと治してちょうだい!

 

 

今回は総合病院はやめて近所の「小児科・内科」を掲げている

いつ行ってもガラガラなお医者さん。

昔からの町医者で、先生が直接待合まで呼びに来る。

 

そして今日も誰一人待合室にはいなかった。

(大丈夫なんかなここ)

 

 

夫もさくらも長い綿棒をずぼっと鼻につっこまれて

インフルエンザの検査。

 

入院以来病院嫌いになっているさくらは

もう何をやっても大絶叫なので羽交い絞めでされるがまま。

 

よしよし。もう終わったよ。

あとはお薬もらって帰るだけだからね。

 

「あ~さくらちゃんはインフルエンザやわ~

でも熱が出てすぐには検出されないから

これ少し前から熱があったんちゃうかな。」

 

え。

 

いったいいつから熱があったんだろう。

昨日はいつも通り元気に公園を走ってたし、

夕飯だって普通に食べたし、特に変わった様子もなかったし。

 

はて

 

*さくらは熱に強く(鈍く?)様子だけでは熱に気付けないので

首や背中を"その気で"触って確かめなければならない。

そのくらい私の感覚も鈍感。

 

「今インフル流行ってるからな。出かけるともらうわな。

で、旦那さんの方は陰性やけどインフルやったかもしれへんな。

熱が続いてんねやろ?点滴しとこか?」

 

はい。お願いします。

 

夫は点滴と飲み薬。

さくらは飲み薬だけ。

 

さくらは泣きつかれたのか帰りにはぐったり。

家に着くと寝たり泣いたりご機嫌ななめ。

夫も布団にもぐりこんでうなっている。

 

いやだ。ここにいるのやだ。

絶対私にもうつる。

 

でもほっとくわけにはいかないので

「だっこだっこ」と泣くさくらをひたすらだっこして寝かせる。

 

私の喉が痛いのは気のせいだと思いたい。

 

 

 

そして翌日。

 

私も熱でてるよ。あーあーもー

 

喉の痛みと腰から下の強烈なだるさ。

熱はさほど高くなく38.5度くらい。

 

親子3人でなにやってんだか。

 

それどころじゃなくさくらが大変。

 

インフルエンザってやっぱり普通の風邪とは違う。

40度前後の熱がずっと続いて

時おり泣いて起きてカタカタ震えだしたと思えば

ものすごく熱くなって息遣いが荒くなる。

 

抱っこされているのもいんどいらしくすぐに横になろうとする。

そんな中でも「いちご食べる?」と聞けば「うん」と言う。

 

吐き気がなければ水分が取れるのでちょっと安心。

 

夫は「40度超えたら解熱剤使ったほうがいいんちゃう?」と言うけど

私はどうしても解熱剤を使いたくないのだ。

 

自分が解熱剤で楽になるどころかしんどくなっただけという経験があるのと

熱は出るべくして出てるんだから下げるべきではないと思ってるからだ。

熱は高くても意識はあるし水分補給もできてる。まだ大丈夫。

 

体温くらい自分で調節できる力をもっているはずだ。

娘の免疫力を信じたい。

 

ちょうどよく(?)私が発熱したので体のだるさからうとうとしか出来ず

一晩中娘のさくらの様子を見ることができた。

 

さくらも横になっているだけであまり眠れないらしく

「ひーん」と情けない声を出すけど

しんどいなぁしんどいなぁ。がんばれがんばれ。

と励ますと「あーい」とかわいい返事をしてくれる。

 

そうやって長い夜を過ごして朝を迎えた頃

 

「おかーしゃん おっかーしゃん!おーきーて おかーしゃんおきて!

じゅっちゅ じゅっちゅとって! じゅっちゅ!」

 

と布団をたたかれた。

 

わぁ。いきなり元気になってるよ。

 

ご要望どおりポカリを飲ませて熱をはかると

38.5度まで下がっていた。

 

おし。もうひといき。




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1才6ヶ月検診で見てもらった時に

 

「下の歯が上の歯に当たってる所があるけど

今の時点では何をする必要もなし」

 

と言われたのが気になっていたので

私がかかっている歯医者さんに聞いたところ

 

「小さい子も診てますよ。一度連れてきてください。

泣くのは構いませんよ。無理に押さえつけませんから。」

 

と言ってくれたので予約を取った。

 

 

何を隠そう私は大の歯医者嫌いだ!

どう考えてもこれはトラウマだ!

 

私の子ども時代は歯の治療は麻酔なしが当たり前。

あまりの痛さに歯医者に行かなくなり、

さらに虫歯がひどくなって治療が痛くなるという悪循環。

 

そもそも私の親は「子供のころは歯磨きなんかしなかった」

という人で、虫歯は1本もなし。

当然歯磨きをしなさいと言われたこともなく

甘いお菓子も普通に食べていたので

私は虫歯だらけ。

 

大泣きする私をしかりつけ、

「恥ずかしいからお母さん帰るわ!」と置いていかれ、

歯医者さんにも怒鳴られ、衛生士さんに押さえつけられ

それはそれは恐怖の治療を受けていた。

 

中学生になって自分で歯医者さんを選べるようになり

麻酔をしてくれるところを見つけてからは

なんとかすべての虫歯を治療することができたけど

 

大人になった今でも歯医者に来ると心拍数が半端ない。

 

 

という自身の経験があったので

押さえつけて痛い治療だけは絶対に避けたかった。

 

今回は自分が見てもらうんじゃないのに

歯医者に行くのはイヤ。やっぱりイヤ。あーイヤだイヤだ。

 

って気分が娘にも伝わるのか

道中ずっと「だっこ~」と自分で歩こうとしない。

 

あーんするだけだよ。

痛くないし、怖くないよ。

 

あーんってできる?

 

「イヤ!」

 

イヤなんかい。

 

 

ドキドキしっぱなしの親と

かたくなに嫌がる娘で歯医者さん到着。

 

「は~い。こんにちはぁ~。」

「じゃぁ奥の椅子へどうぞ~。」

 

もちろん私が抱っこして椅子へ座る。

先生はまだ他の人を治療中。

 

「じゃーった!じゃーった!」

 

はいはい。お水がじゃーって出たねぇ。

お口をくちゅくちゅするんだよ。

コップはそこにおいとくの。

触らないよ。

 

「こいは?こいは?」

 

えーっとこれは電気。

お口の中をぴかーって照らすの。

 

「こいは?」

 

えーっとこれはーなんだろう。

先生の大事。 ←名詞が分からない時に使う

 

「こいは?」

 

それも先生の大事。

 

「はい。お待たせしました。

えーっと、1歳と9ヶ月ですね。

1歳半検診で何か言われましたか?」

 

前歯のかみ合わせがおかしいって言われたんです。

下の歯が上の歯に当たってる所があるらしくて。

それと歯磨きが嫌いで大泣きするので

ちゃんと磨けていないと思うんです。

虫歯がないかどうかも見てほしくて。

 

「はいはい。じゃぁちょっと見てみましょうか。

お口あけ・・・」

 

「うぎゃーーーーー!」

 

おおーぅ。思ったとおりの拒絶っぷり。

先生の手を払いのけてるよ。

でも大きな口をあけて泣いてるから見やすいか。

 

「はいはいごめんね。今度はお口閉じられるかな。

カチカチできる?がんばってね。はい。上手上手。

うーん。はい。もうおしまい。おわったよ。」

 

先生あざやか!

さくらの手を私が持ってたこともあるけど

やさしい口調で上手にささっと診てくれた。

 

「がっこっ がっこっ あっちっ うえっ ひくっ」

 

はいはいよしよし。終わったよ。

上手だったね~。

 

「これは歯並びとかじゃなくて何か癖みたいなものですね。」

 

癖、ですか?

 

「下顎を出して歯で遊ぶとかそういうことだと思います。

歯並び自体は大丈夫なので、なるべくそういう癖をしないように・・

と言っても無理なので今は特に何をする必要もないです。」

 

受け口とかそういうことではないんですね?

 

「受け口ではないですね。

ただ、あまりに長時間癖を続けていると

それが定着してしまうこともあるんですけど、

まだ小さいですし、いろんなことに興味が出てくれば

そのうちしなくなると思います。」

 

虫歯はどうですか?

 

「虫歯もないですよ。」

 

「あっちっ! あっちっ!」 ←あっちに行つれてけと要求中

 

「今日はお薬塗るのやめときましょう。

泣いてるのを無理やり押さえつけてまでしなくてもいいですし。

はい。じゃぁもういいですよ。また3ヵ月後に来てください。」

 

はーい。ありがとうございました。

 

「ばいばい!」 ←バイバイだけは元気

 

本音を言えば無理やり押さえつけてでも

フッ素を塗ってもらいたかったんだけどな。

せっかく来たんだしもう泣いてるんだし。←ひどい

 

まぁ虫歯はないようだからいいか。

 

「500円になりますー」

 

あ。そうだ。

小児医療は無料じゃなくなったんだ。




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以前「正しい犬の触り方」でも書いたように

さくらは動物との接し方を本能で知っている。

 

でも、遊歩道のあちこちにいる野良猫は

なかなか触ることができなかった。

 

犬とは間の取り方も違うし

向こうは触って欲しいわけでもないし

少しでも近づこうものならさっと逃げてしまうから。

 

でも今日さくらは野良猫を触ることに成功した。

 

 

いつものように遊歩道を歩いていると

向こうの木の下に猫が寝ているのを発見。

 

「あ!にゃんにゃ!」

 

ほんとだ。ネコちゃんいるね。

ねんねしてるからそ~っと見るだけにしとこうね。

 

「ん!しょ~っと。しょ~っと。」

 

かなり遠くからゆっくりゆっくり歩いていくさくら。

 

これが始まると長いので私はベンチに座って観察。

 

 

犬の場合は2mほどまではとことこ近づくのに

今日のさくらはもっとかなり手前でしゃがんだ。

 

「にゃ~ん」←鳴きまね?

 

しばらくすると、ほんのちょっとじりっとにじり寄る。

そしてまたしばらくじっとしている。

 

一度に近づく距離は10cmほどか。

 

じりっと近づいてはじっとする。

またじりりっと近づいてはじっとする。

 

長い。

この集中力はいったいなんなんだろうか。

 

その間さくらはネコを見るわけでもなく、

地面に落ちている石を拾ったり、

ばばばばっと手で払いのけたりして

身動きひとつしないというわけではない。

 

ただ足をその場に固定しているだけ。

 

そしてまたじりっと近づいてはじっとする。

またじりりっと近づいてはじっとする。

 

 

どのくらいそうしてただろうか。

じりじり近づくのを繰り返しながら

とうとうネコにひっついてしまった。

 

いつ逃げるかと思っていたけど

ネコに逃げる素振りはない。

 

なんでだろ。

 

「にゃ~ん」←やっぱり鳴きまね

 

ひっついてもまだ手は出さない。

 

そのままネコの横をじりじりと移動しながら

なぜかネコの背後に回る。

 

ネコの耳はしっかり後ろを向いている。

 

 

そしてやっとそろ~っと手を出して背中に触る。

 

わ。ネコ逃げない!

 

触ったら絶対逃げると思ったのに。

じっとしてる。すごい。

 

またそ~っと手を出して触る。そろり~んと撫でる。

 

 

何回かそうやってゆっくりなでると

いきなりパチンとはじけたように

さくらの態度が大胆になった。

 

わっしょわっしょ触っているのだ。

 

「にゃんにゃ!にゃんにゃ!みみ!」

 

わ。耳を引っ張ってるよ。

ネコ何で逃げないの!?

 

「にゃんにゃ!めめ!」

「にゃんにゃ!しげ!」(ひげ)

 

もうネコは全身さくらに好きなように撫でまわされてるのに

それでもちっとも逃げようとしない。

こないだまではさささっと身をひるがえしてたのになんで?

同じネコちゃんよね?

 

寒いから動きたくないだけかな。

病気で動けないとか?

 

と、私もそろ~っと近づいて

ちょっとすみまんよ~と触らせてもらった。

 

逃げない!

私も触ったのはじめて!

 

 

そしてこの日からさくらと遊歩道のネコとの交流が始まった。

不思議とさくらからはネコが逃げずに

逆に寄ってくるという不思議なことになって

見えないだけで野良猫いっぱいいるんだ!

と知ることになった。

 

なんなんだろういったい。




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私は人見知りだ。

 

さくらのおかげで公園ですれ違う人と

その場限りの短い話はできるようになったとはいっても

(それでも向こうから話しかけてくれる前提で)

知らない人と長時間話ができるほど改善されてはいない。

 

そもそも私はアスペだ。(この時は診断されてなかったけど)

コミュニケーションがうまく取れないのを自覚している。

 

でも失礼がないように必死で

これにはどう返事をするべき?いまはどう振る舞うべき?

と神経回路フル稼働で対応するので

人と話すだけでたいへん疲れるのだ。

 

「すれ違いざまに挨拶をする」だけでも

 

どの距離感で?まだ早い?じーーっと見るのはダメよね。

まだ気付いてないフリをする?

遠すぎてこっちに気付いてないのに挨拶してもダメだし

近すぎるとなんか変だし。

 

と脳内は大騒ぎ。

 

レオンの散歩ではレオンを見て、

さくらの散歩ではさくらを見るので

なんとか「近づいている間の微妙な時間」をしのげるけど

一人で散歩なんかしてたらもう、どうすればいいのやら!!

 

くらいの人見知りなので(前置き長いですね)

 

 

「知らない人を家に呼んで1日過ごす」とか、

 

絶対無理だから!無理!確実に無理!無理無理!

 

と夫に叫んでいる私。

 

 

なんと夫は

 

「遠方の友達が奥さんと遊びに来んねんけど、

俺らちょっと行きたいところがあんねん。

奥さん妊娠中やしさ、その間うちにおらしてええやろ?」

 

と言っているのだ。

 

夫の友達の奥さんと家で1日過ごす?

は?

何言ってんの?

 

無理にきまってんじゃん!!

 

 

ときっぱりはっきり確実に断ったので

その話はなくなったものと思っていたのに、

さくらと公園で遊んでいたら夫から電話。

 

「どこおるん?

友達が来たからさ。奥さんに上がっといてもらうぞ。

俺らすぐ出かけるし。もう帰るやろ?」

 

 

・・・・

 

 

殺意が湧いたね。

 

本当につれてきたの!?

あれほどイヤだって無理だって言ったのに!

断ったのに!!

 

夫はとてもフレンドリーで友達も多く

知らない人にもどんどん話しかけていって

友達の友達はみな友達だ。みたいな人なので

夫がいさえすれば夫の友達がいても平気なんだけど

 

今回は奥さんだけ置いて行くという。

 

そらな、夫は平気だろうけどね、

何がそんなにイヤなんか分からん。と素で思ってるだろうし

私の気持ちも理解できないとは思うけど

 

でも、イヤだって言ったのに~

 

 

まだ遊び足りなくて嫌がるさくらを説得し、

抱っこしながら重い足取りで家に帰る。

 

夫の友人の奥さんと夕方まで2人きり(さくらもいるけど)

楽しく世間話をしなければならない。

お昼ご飯はどうするの?

どこか食べに行くにしてもさくらがいたら無理だよ。

家に何かあったっけ。

飲み物は?

お菓子とかどうすんの?

 

というかそんな長い時間何を話せと?

一緒にDVDでも見るの?

 

この辺にあるっていったら長い遊歩道だけだよ?

散歩にでも行く?

でも今日寒いから出ない方がいいよね。

買い物にでも行く?

でもさくらがおとなしくしてくれるわけないし。

 

妊娠中って言ってたけど何ヶ月なんだろ。

なんでそんなお腹なのに人の家に来てんの?

私なら絶対一緒に来ないだろうに。

 

と脳内ぐるぐる。

 

 

って、考えてても仕方ないよね!

 

さくらがいるから気がまぎれるさきっと!

妊娠中って言ってたから出産時のエピソードとか

そういう話題なら大丈夫だろう!

 

家に来てもらってるのに

絶対イヤだから帰ってもらって!

とか言うのがどれだけ失礼かは分かっている。

 

いざ!

 

 

と家に帰ると、本当に夫と友人はもうでかけていて

奥さんだけ家にちょいーんと取り残されていた。

 

それを見た瞬間

 

「夕方から何か予定あるんですか?お腹平気ですか?

なんでまた置いてかれるのに一緒に来たんですか!?」

 

と聞いていた。

ああこれがアスペ。

 

まずは初めましてだろう!

挨拶くらいまともにしようよ私!

 

でも、奥さんはとてもフレンドリーな方で

(そうでもなきゃ知らない家に置いてかれるのイヤだよね)

向こうからたくさん話をしてくれたので

ずいぶんと助けられた。

 

それにさくらがい・・・

 

え!さくら寝てる!?

 

こんな特殊な状況でいつも通り昼寝するってどうなの。

普通にハルちゃん(クマのぬいぐるみ)を抱っこして

ベッド行って寝てるし!

 

その後は何をどうしたのか記憶もなく(本当にない)

 

夕方になって夫と友人が帰ってくると

一緒に夕飯を食べに行こうみたいな話しになったけど

さくらを外食に連れて行くと大騒ぎするので

みんなだけで行ってきて~と送り出した。

 

そのくらい私は限界だった。

 

疲れた。疲れた本当に。

ありえないほど疲れた。

 

 

 

そして次の日になっても私はまったく回復せず。

 

夫がいつ仕事に行ったのかも分からず朝10時過ぎまで寝て

さくらに適当な朝ごはんを出して

公園に行くこともなくボーっとしていたら

さくらもおとなしく家で遊んでいたので

そのままベッドへ誘導して寝かせたら本当に寝てしまったので

私もそのまま昼寝。

 

そして何もせず夕方。

 

本当にこの日は何もできなかった。

それでもまだ私は元には戻らなかった。

 

人と会うって疲れる。

人に合わせるのって(合わせられてないかもしれないけど)

本当に本当に心も体も心底くたびれる。

 

自分から決心して動いたことじゃないから

余計に心構えもできてなくて

自分でもびっくりするくらい疲れ切ってしまった。

 

 

私は人といるのが苦痛なんだと再確認。

 

よく不登校にもならずに学校に通ったよなと思うくらい。

そして結婚して娘ができて

ぬるぬると専業主婦の座に落ち着こうとしてたらこれだ。

 

このまま家にいたら私はただの引きこもりになってしまう。

 

でもこの時はまだ、安心安全な自分の世界を崩したくなくて

さくらが幼稚園に入るまではいいよね。

とさくらと2人で自閉脳の世界にどっぷりつかっていた。

 

 

今の私はそこまでひどい人見知りはなく、

小学校でPTAの副会長もこなし、自治会の班長もこなし、

用事があれば学校にだってどんどん出向いて

先生に言いたいことを言えるようにまでなっている。

 

息子の幼稚園でもママさんたちと話をし、

お迎えの早いときは、時間ある人はおいでよ~

と家に数人招いてお茶したりしている。

 

こうなれたのも、あの時のあの

ほぼ社会との接点を切ってさくらと過ごした数年間があって

しっかり充電できたからだと思っている。

 

 

今もしひきこもってる人がいたら

その時間はとっても大切な充電期間。

 

時々コンセントを抜いて試してみたりせずに

たっぷり充電できるまでそのままでOK!

 

と私は思います。




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いつもは一人で勝手に寝て勝手に起きて

機嫌よく過ごしているさくらが

 

「じーちゃんが!じーちゃんが!」

 

と血相を変えて(という表現がぴったりくる顔で)

お昼寝から泣きながら起きて

ベッドから飛び降りて私のところまできた。

 

怖い夢でも見たの?

 

でもじーちゃんとそんなに関わりないしな。

じーちゃんがどうしたの。

 

「じーちゃんが!じーちゃんが!うわぁぁぁん!」

 

うーん。まだ言葉での説明は難しいか。

じーちゃん怖かったの?

 

「うん」

 

え。怖かったんかい。

じーちゃんさくらを叱ったことなんかないのに。

それともどこか違うとこのじーちゃんかな。

 

トトロやキキにじーちゃん出てこないし、

読んでる絵本にもいないよね。

 

あ。ももたろうのおじいちゃん?

 

「ちあう」

 

違うんだ。

 

どこのおじいちゃんだろうね。

でももう怖くないよ。おじいちゃんいないから。

 

と抱っこから降ろそうとしても

さくらは私にしがみついたまま。

 

「じーちゃん!」

 

え。ちょ、ベッド指さすのやめてくれる?

なんか怖くなるから。

 

じーちゃんいないでしょ。

 

「じーちゃん!」

 

私にがっしりしがみついてベッドを指さし続けるさくら。

 

やーめーてーー

 

いないいない。じーちゃんいないからね。

はい。向こうで遊ぼう。

 

とさっさとリビングへ移動。

楽しい魔女の宅急便をかけて気を紛らわす。

 

さくらもそのうちいつも通りになったので

ちょっと忘れかけていたんだけど。

 

 

夜ベッドの上に座ってさくらと向かい合って

はるちゃんを持って遊んでいた時、

それまで笑顔だった娘がぱっと真顔になり、

さっと恐怖の顔になって固まった。

 

目線は私ではなく、私の後ろ。

私の左後ろ。

 

私の後ろには壁しかない。

 

ちょ!やめ!怖!

 

2歳前で「うそでしたー」とかしないよね。

お母さんにドッキリしかけてるわけじゃないよね。

 

さくらの見たこともないような固まった恐怖の表情と

身動きひとつしないその素振りに

私は自分の後ろを振り返ることができなかった。

 

無理。怖すぎ。

 

そのまま何秒たったろうか。

 

ふっとさくらの表情がゆるんだかと思うと

 

「じーちゃんないなった」

 

と言ったのだ。

 

おじいちゃんがいなくなっただと?

どこにおじいちゃんがいたのかね?

 

あ、いや、言わなくていいよ。うん。

 

 

気のせい気のせいと思いながら布団に入れ、

さぁ、さくら寝ようね~。

 

といつもはほっとくくせに私も布団に入って

ねんねんよーとしてると

 

真っ暗な天井を指さして「じーちゃん・・・」

 

って やーめーてー

 

どこのおじいちゃんか知りませんが

うちには何もないのでどうぞお帰り下さい。

 

って、うちの亡くなったじーちゃんかな。

それならいいんだけど。

いやよくない。さくらを怖がらせるな。

 

 

そしてこの日からさくらは時々奇妙なことを言ったり

見えないだれかと遊んだりし始めた。

 

*ちなみに私には何も見えないし感じない。




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私はさくらの成長を助ける行動をするより

 

今汚されたくない。今面倒なのはイヤ。

今使っているものを変えるのもイヤ。

 

という思考から、

 

何歳何ヶ月頃になったらこれを練習しましょう。

そろそろこういうものも使わせましょう。

 

というのを完全に無視してきた。

 

この中でも「面倒くさがり」というのが一番強い。

 

 

そして今日もさくらのミルクの時間がやってきた。

 

食事にあまり興味のないさくらに

手っ取り早く栄養を取らせるにはミルクが楽かなと思って

朝晩のフォローアップミルクを続けている。

 

フォローアップミルクとは、離乳食が3食になったけど

食事だけでは摂りきれない栄養を補う目的で飲ませる粉ミルク。

だから離乳食が終わって普通の食事をするようになる1歳代では

飲む必要がなくなっているものだ。

 

でも娘はまだ1日2回飲んでいる。

それも200ccずつ。1日400ccたっぷり。

 

でも今日は2つあるマグを2つとも除菌していて

すすぐのがめんどうだな~

 

と思ったので、すぐに使えるコップを手に取った。

 

7~8ヵ月からコップの練習をって言うよね。

そこから1年経ってるしもう使えるんじゃなかろうか。

 

*私の持論は、体が成長すれば特に練習させなくても

だいたいのものはできる。というものだ。

 

 

ミルク飲むひとー

 

「あーい!」

 

じゃぁ座ってくださーい

 

「あーい!」

 

お手手合わせてくださーい

 

「ぱっちん!」

 

いただきます

 

「いたーきましゅ!」

 

はいどうぞ

 

 

さくらは初めてのコップに何の興味も示さず

普通に手に持って飲み始めた。

 

ごくごくごく

 

おお。普通に飲んでるよ。ちゃんと飲んでる。

なみなみ作ったのに(200cc)上手に飲んでる。

 

やっぱり練習しなくても飲めるんだな。

時期がくれば特に何もしなくてもできるんだ。

 

小さい時に難しい課題を与えて

したいのにできない!とイライラさせるより

こっちの方がいいんじゃなかろうか。

 

上手だねさくら。

 

でもやっぱり不安だし、こぼされるのもイヤだし

とうぶんはマグつかって飲んでねー。

 

 

と思ったその日の夜。

 

いつものようにマグを手に取って

ミルクの粉を入れようとしていると

 

「とってっ とーってっ」

「これっ とってっ」

 

と食器棚に入っている自分のコップを指差してきた。

 

 

あ!コップが使いたいんだ。

あ~やってしまったか。

 

朝はコップにそんなに興味示さなかったのになんでよ。

どうせこぼすんだからストローでいいよもー。(心の声)

 

もうマグにミルク入れちゃったから今日はこれで飲も?

ほらキリンさんのマグマグだよ?

 

「こっち!こっち!んーんーんーんーんー!」

 

わー自己主張してるー。

でもそのコップ目盛りがついてないからミルク作りにくいんだってばー。

マグで作ってうつしてもいいけど洗い物が増えるしなー。

(勝手な言い分)

 

これ?このコップで飲みたいの?

 

「ん?」 ←こういうときに聞き返されると腹が立つ。

 

コップで飲みたいの?

 

「んん?」

 

えーっと・・・

 

ミルク飲む?

 

「うん」

 

これコップ。こっちマグ。

どっちで飲みますか?

 

「こえ!」 ←コップを指さす

 

コップで飲むのね?

 

「んん?」 ←そこはうんだろ!

 

 

とまぁ、こんな風にさくらは「普通の会話」が難しく

意思の疎通はできるけど、それは限定した言葉で

しかも短く具体的でなければならない。

 

これかなり自閉っぽい。

それでもこの時は年齢的なものだと思っていた。

 

 

 

コップでミルク飲みます。

 

「あいっ!」

 

という訳でコップでミルク。

 

コップは2歳過ぎてからと思ってたのに

自分のズボラ(マグをすすぐが面倒だった)のせいで

数カ月早くコップに移行してしまった。

 

ちぇっ

 

でも意外とこぼさずに飲む。

 

いつも通り200cc飲もうと思ったら

さくらが選んだかわいいコップだと2杯になるんだけど

1杯目を飲み干してから言う

 

「あかーい!」(おかわり)

 

という言葉もすぐに覚えてしまった。

 

 

自閉の1対1対応

しかしこの「おかわり」は

コップでミルクを飲む限定でしかなく、

他のおかわりに使えるようになったのは

もっとずっと後になってのことだった。

 

これぞ1対1対応。

 

さくらの中で「おかわり=コップでミルクをもらう時に言う」

という図式が出来上がってしまって、

これを他の食べ物に応用することができなかったからだ。

 

普通の脳は「なんでももっと欲しい時に言えばいいんだな」

となんとなく分かって身について行くんだろうけど、

 

例えばお菓子のおかわりが欲しい時に

お皿を持って「んー!んー!」と言ったり、

手のひらに指をあてる「もっとちょうだい」

のベビーサインを繰り返すさくらに

 

「おかわりって言うんだよ。」

 

と教えようとしても、

 

え?ミルクはいらないよ。欲しいのはお菓子だよ。

お菓子ちょうだいって言ってるのになんでミルクの話するの?

 

という思考回路にしかならないさくらは

言わせようとすればするほどかんしゃくをおこしていた。

 

そこで、ああこういう時もおかわりって言うんだ。

とルールの上書きができないのが自閉脳。

 

そのことにまだ気づいていなかった私でも

おかわりはミルクだけだと思い込んでるな。

と分かるほどだった。

 

中学生になった今でも、おかわりの意味は分かっているのに

「ご飯まだある?」という言い方をする。

「おかわり」って言っちゃうと口の中がミルクになるんだって。

 

おもしろい脳だな。




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さくらと一緒にCDを借りにレンタル屋へ行く。

 

駐車場に車を止めてドアを開けるなり

「きちちゃんちゃん!きちちゃんちゃん!」

とレンタル屋を指差した。

 

おお。すごい。

ここに来たらキティーちゃんのポップコーン販売機があるってのを

ちゃんと覚えてるってことだよな。

 

さくらはポップコーンが目当てなのではなく

ポップコーン機のハンドルをぐるぐる回したり歌に合わせて踊ったり

ボタンを押したりお金の返却口をカチャカチャ言わせたりするだけ。

 

だってここからポップコーンが出てくるって教えてないもの。

もしはまったら毎回買わされるもの。

でも私ポップコーンそんなに好きじゃないもの。

 

ということで、食べ物が出てくるのは当分内緒。

 

 

さくらはこれを始めるとかなりの時間張り付いているので

その間にCDを見ることができる。

 

たまに子供が数人になってたりするけど

喧嘩になることもなさそうなので

今日もさくらから少し離れてCDを見ていると

ぱっと後ろを振り向いたさくらが

私を見つけてあわてて駆け寄って来た。

 

でも、普通の子のように私にどーんと体当たりしたり

そのままぎゅっと抱き着いたりはしない。

 

近くに来るだけ。

 

ん?どした?

 

「こっちこっち!」

 

え?もしかして買えって言うんじゃないでしょうね。

誰かさくらに買うとこ見せた?

 

と思いながらついていくと

キティーちゃんのポップコーンの前で立ち止まる。

 

そして特に何を言うでもない。

 

んん?

 

触ってていいよ?お母さんすぐそこにいるから。

でも誰かが使う時はどうぞしてね。

お母さんあそこにいるから。

CDが置いてある棚のとこ。見えるでしょ?

 

と再びCDの所に戻ると

「んーんー!」と言いながらまたついて来た。

 

なんなんですかいったい。

どうしたの。

 

「おかーしゃんねぇ こっち!」

 

とまたキティーちゃんのポップコーンに

私をひきつれて戻る。

 

え。もしかして後ろに立ってなきゃダメなの?

 

「きちちゃんちゃん!」

 

あーはいはい。

キティーちゃんかわいいねぇ。

 

ハンドルくるくるするねぇ。

音楽も鳴ってるねぇ。

 

で、えーっと、お母さんCD見ていいかな?

 

と、私が動くとやっぱりてこてこついて来る。

 

「おかーしゃんねぇ!こっち!

きちちゃんちゃん!ねぇ!きちちゃんちゃん!」

 

だから触ってもいいよってばよ!

何しに来たのか分からなくなっちゃうじゃん。

 

 

でも、これは、これはもしや

 

「1人だと不安」

 

ということがやっとわかったってこと!?

 

ついこの間までどこでも1人で平気だったのに!

そんな感情が娘に芽生える時が来るなんて!

 

すーごーいーやーん!

 

 

とこの時は思ったんだけど、これは勘違い。

 

なぜこの時さくらが私に近くにいてほしかったのか分からないけど

自分の中の何かのこだわりだったんだろう。

 

だって1人が不安なら私の近くにいればいいのに

さくらは自分のしたいことに私を動かしていたから。

 

自分がしたいことが最優先。

そのためのルールもマイルール。

 

ただ、この頃から少しずつ怖がりが出てきはじめていた。

さくらには見えない何かが見えていたらしい。




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三輪車がこげるようになった。

 

狭い6帖間の中でぎちぎちやってたら

コツをつかんだようですいすいと進んでるじゃないですか。

 

すごいすごい!

 

もちろん部屋が狭いので3コギで壁なんだけど

今度はバックですいすいと戻ってくる。

 

おおー

上手じゃーん。

 

ぱちぱちぱち

 

 

これは公園で乗せてみなくてはと思い

娘の手を引きつつ重い三輪車をせっせと公園まで運ぶ。

 

後ろに取っ手がないタイプなので

持って歩くしかない。

 

 

さー公園についたよー

さくら乗って乗ってー

 

と三輪車を下ろすと

さっぱり目もくれず一目散でさようなら。

 

おいこら三輪車の立場は。

 

 

せっかく持ってきたんだから乗ってみてよー

ねぇってば。ほら。三輪車!

乗ってみってば!

 

さーくーらー!!

 

と叫んでいるとうるさいなーとばかりに戻ってきて

一応ひょいっとまたがるんだけども

 

それでおしまい。

 

ペダルに足を乗せもせず

地面を蹴って進みもせず

ただまたがるだけ。

 

そして、はいもう乗ったよいいでしょ。

といった感じで走って行ってしまう。

 

えー・・・

 

 

そんな風に、最近のさくらは

私の言うことが聞こえないわけではなく、

こっちの要求も全部分かっていて、その上で

言うことを聞くか聞かないか自分で判断しているように見える。

 

 

しかしさむい。さむいぞ。風が冷たい。

ひゅー

 

「こえどーぢょ」とくれる葉っぱや枝を受け取り

太い木に隠れていないいないばーをしたり

道行く人に挨拶をしたり手を振ったり

階段を上って下りてスロープを走って転んで

ハトを追いかけてすずめを指差して

水溜りに手を突っ込んでばちゃばちゃする。

 

こんなに寒いのに手を濡らしたらしもやけになるよ!

お水はやめとこう。な!

 

と手を洗って拭くとまた走ってゆく。

 

これの繰り返し。

 

 

遊歩道の入り口に置かれた三輪車がどんどん遠くなる。

なくなるかもしれないけど、

さくらを追いかけながら持って歩くのは無理だ。

 

そこでいい子で待ってなさい三輪車!

 

 

ねー。寒いから帰ろうよー。

三輪車さみしそうだよー。

 

と声をかけても返事は「いーやー」の一点張り。

 

さむい。さむい。さむい。

さむい。お腹痛くなってきた。

 

あ。ほら。こんな寒いのに梅が咲いてるよ。

いいにおいー。

 

「がーっこ!」

 

お!さくらが戻ってきたよ。

知らないものだもんね。見たいね。

 

「がーっこ!!」

 

はい抱っこ。ほら梅だよ。お花。

いいにおいねー。

 

「きりぇいにぇ~」

 

さくらは白い梅の花をちょんちょんとつついてニコっと笑ったら

はい終わりとばかりに抱っこから下りてさっさと走って行った。

 

梅はさくらの琴線には触れなかったか。

 

 

ああまたどんどん行ってるよ。

今日はどこまで歩くんだろう。

 

とさくらを追いかけていると、

突然上を見上げてピタっと止まった。

 

 

 

ん?どしたの?

 

と私も上を見ると、高圧電線の鉄塔の上に人がいる!

 

すご!あんな高いところで作業してる。

何してるんだろうね。

 

「・・・・」

 

ん?気になるの?

 

「・・・・」

 

え?今日はあのお兄ちゃんの観察?

私も登りたいとか言うなよ。

 

と思いながら見てると、

時々電気の「ジジジ」という音がする。

 

「こわーいね。こわーい。」

 

怖いの!?

怖いなら帰ろうか。

 

ジジジ

 

「こわーい」

 

さくらの顔は好奇心というよりは恐怖や不安だ。

でも気になって見てしまうんだろう。

 

えーっと、これはどうしたらいいのかな。

一応説明してみようか。

 

 

 

お兄ちゃんたちは電線を直してるんだよ。

だから大丈夫だよ。(知らんけど)

 

ジジジって音がしないようにしてくれてるよ。

あんな高いところでお仕事してすごいね。

 

私の話が分かってるのかどうなのか

さくらはその後もじーーーっと見続けていた。

 

私は同じように好奇心がありながらも

頭の中のほとんどが

 

「寒い。三輪車心配。帰りたい。」

 

だった。

 

自閉症児のこだわりに付き合うのって

並大抵のことじゃないぞ。

 

でも知ってる。私もこんな子だったから。

大人の勝手な都合で途中でやめさせられるのが

どんなに腹立たしくて悲しいか。

 

でもやっぱり寒いから帰りたいー!

 

 

*三輪車は無事でした




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今まではさくらが寝ている時にしていたトイレ掃除を

 

「トイレ掃除するからね。」

 

と声をかけてから始めてみた。

 

「うん」と返事をしてくれたさくらは

最初はおとなしくトトロを見ていたんだけど

そのうちのこのこやってきて

 

「うんうん?うんうん?こえうんうん?」

 

と聞いてくる。

 

そうだよ。うんうんするところだよ。

 

ってなんでそんな事を知ってんの?

教えてないよね?何かの幼児番組かな。

家のトイレは入室禁止にしているから

私と一緒に入ったこともないのに。

 

「うんうん=うんち」とは限らないのかな。

何か違うこと言ってて勘違いさせるのもイヤだけど

よく分からないからまぁいいや。

 

「うんうん?うんうん?うーん?」

 

そうだよ。うんうんする所だよ。

きれいにしてるんだよ。

 

「うんうん?こえうんうん?」

 

そうだよ。うんうんするところだよ。

 

「うんうん?こえうんうん?」

 

そうだよ。うんうんするところだよ。

 

「うんうん?こえうんうん?」

 

・・・・

 

私の答えはなんか違うらしい。

 

あそうか。これはトイレだよね。

これうんうん?という質問に的確に答えるには

 

これはトイレ。

 

「んん?」

 

トイレ

 

「んん?」

 

トイレ

 

「んん?」

 

うお。聞き返しに変わっただけだ。

これなんとかしてー

 

「うんうん?こえうんうん?」

 

戻ったよ。

 

そうだよ。うんうんするところだよ。

うんうんしてみる?

 

「んん?」

 

ここでうんうんする?

 

「んん?」

 

さくらうんうんする?

 

「うん!」

 

お。うんって言ったぞ。

うんって言ったからには座らせなくては。

 

とズボンさえおろさずに蓋をしめたトイレに座らせる。

変に覚えてどこででもズボンおろされたらイヤだし、

出もしないのにトイレ行くって言われ続けるのもイヤだし。

 

何より早くトイレ掃除終わらせたいし!

 

普通はこれがチャンス!

とトイレトレーニングを始めるのかもしれないけど

めんどくさがりな私はまったくする気なし。

 

ほっといてもオムツって勝手に取れると思ってたから。

(さくらの場合はこれ大間違いだったんですが)

 

 

はい。うんうんしてくださーい。

 

「うーん!うーん!」

 

うんうん出た?

 

「うん!」

 

はいじゃぁもうおしまい。

向こうに行っててね。

 

「っかい!」(もう一回)

 

あああああ。やっぱりか。

 

えーっと、お掃除してからね。

そしたらまたうんうんしようね。

 

「っかい!っかい!っかい!」

 

トイレきれいにするんだよ。

 

「っかい!っかい!っかい!っかい!」

 

じゃぁもう一回だけね。

上手にうんうんしてよ。

 

と、またさくらをそのまま蓋を閉めたトイレに座らせる。

よっこいしょ。

 

はい。うんうんしてくださーい。

 

「うーん!うーん!」

 

うんうん出た?

 

「まだ!」

 

でた変化球!

まだですか。うんうんがんばってくださいよ。

 

「うーん!うーん!」

 

うんううん出た?

 

「まだ!」

 

そろそろ出てくださいよー。

お掃除できませんよー。

 

「うーん!うーん!」

 

でた?

 

「うん!」

 

はいじゃぁもうおしまいでーす。

トトロ見といてくださーい。

 

「うんうん?こえうんうん?」

 

・・・・

 

まさかの無限ループ?




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