幼稚園の運動会。

さくらはご機嫌で登園。

 

開会式が始まり、子どもたちがわいわい出てきて、

年少さんは自分のクラスの旗のところに集まるみたいなんだけど、

 

並ぶ気なんかさっぱりないさくら。

 

そしてクラスの名前が呼ばれると

せーのでみんなで声を合わせて

 

「うりうり おっいえぇー!」

 

と掛け声をかけた。

 

 

ああああ!これだったのか!

 

最近事あるごとに腕を振り上げて叫んでいたけど

やっとやっとその意味が分かった。

 

運動会の掛け声だったんだ!

 

さくらになにそれ?と聞いても

 

「みんなで言うんだよ。こうやって右手をぐーにして。

そんで先生がせーのって言ったら言うの!」

 

なんて説明されるだけで、肝心の部分が分からなかった。

なるほどねー。

 

 

そして、総勢900人も園児がいるので

さくらががどこにいるのか分からないかも。

なんて思ってたけど、そんな心配は無用だった。

 

さくらがみんなと一緒にいるわけないよね。

 

何の前触れもなく集団からぽーんと飛び出す。

全員がざざーっと移動する中、反対に走ってゆく。

みんなが並んで歩いている後ろを四つん這いでついていく。

帽子を投げ捨てる。並ばない。待てない。

いきなり動く。いきなり座り込む。

 

まだ開会式だと言うのにシャッターチャンスの多いこと!

 

いいねー。いい感じだねー。そうそうそこにいてね。

あ!ダメだよみんなの中に入ったら写真撮れないから!

 

なんて思っている私の横で

「近所の人に見られて恥ずかしいわ」と言う義母さん。

(幼稚園は義実家の近所)

何をいまさら。

 

あれがあなたの孫です。

目をよーく見開いてごらんなさい。

なかなか個性的でいいでしょう。

 

「さくらに恥ずかしいとかないんかな。」

 

あれであったらびっくりよ!

 

 

そうこうしているうちに年少のかけっこ開始。

やっぱりさくらはまったく並ぼうとしない。

 

 

 

先生に両腕をつかまれて何か言い聞かされて

やっと並んだけど下向いたまんま。

ほら次だよ。走らないのかな。

 

よーいどん!

 

って聞いてません。

 

先生に「ほら走るんだよ」と背中を押されて

あらそう?って感じでやっと立って走り始める。

 

おお。走った走った。

ちゃんと真っ直ぐ走ってる。

手がチョキで走り方ティラノサウルスだけど。

 

そして終わってもやっぱりみんなとは違うところにいる。

 

 

おーい。みんな退場するよー?

そんなところに座ってたらおいてかれるよー?

 

 

 

次の種目。「みんなでカレーパーティー」

 

さっき手こずったからか最後のはずのさくらが

なんと1番にスタートさせてもらっている。

 

すいませんそんな配慮してもらって。

みんなだって一緒に走る子が違ってくるのに。

参加しなかったらそれはそれでいいんですけど。

 

 

 

あ!人参だ!

いつか制服をオレンジ色に染めて帰ってきたやつだ。

そうかこれを作ってたのか。

 

さくらが持ってるのはじゃがいもか?玉ねぎか?

 

で、みんなはコックさんの扮装をしているのに

さくらは体操服のまんま。

出場させるだけで精一杯だったんだろう。

 

なんか一生懸命な先生が気の毒になってきた。

事前にちゃんとさせなくていいですって言えばよかったな。

 

 

 

走り終えた後ももちろん座らない。

旗をゆさぶって遊ぶ遊ぶ。

先生は危なくないように、倒れないようにと大変。

 

旗を揺さぶるのに飽きたさくらは観覧席の真ん前まで走ってきて

なんと運動会の軽快な音楽に合わせて

それはそれは楽しそうに踊り始めた。

 

 

 

手を振り腰を振り、笑顔で大サービス。

 

オンステージかよ!

 

でもちょっと他の親御さん達に迷惑ですよ。

みんな我子を見に来てるんだからね。

 

とせっせと手で横によけなさい!とジェスチャーしたんだけど

振り付けに加わったくらいでなんの効果もなかった。

 

楽しそうなのはいいんだけども。

 

 

 

どんどんいくよ。「パオっとサンバ」

 

 

ゾウさんの耳をつけてポンポンもって踊ります。

今度はさくらもちゃんとひっつけてもらっている。

 

もちろん先生の横。

なんか「はやく。こっちよ。次はこれよ。いくよ!」とせかされて

すっかり嫌気がさしてるような態度。

 

一瞬みんなと踊ったかと思うと

手に持っているボンボンをじーっと見つめて固まったりもする。

 

楽しいのかなぁ。

楽しくなさそうだなぁ。

 

「おーい!さくらー! こっちおいでー!

そこにいなくてもいいよー! お母さんの前で踊ってみてー!」

 

と心の中で思っても、もちろん叫ばない。

そのくらいの分別はある。

 

 

お昼の休憩。

ビニールシートを広げて買ってきたお弁当を食べる。

 

 

おばあちゃんも一緒なので

さくらはお説教されながらの昼食になってしまった。

 

「なんでちゃんとできひんの!!

おばあちゃん見ててすっごい恥ずかしかったわ!

みんなと同じようにせなあかんやろ!?

先生の話なんで聞かれへんのんね!!」

 

でももちろんさくらは聞いてない。

そして私も聞いてない。

ついでに夫も聞いてない。

 

 

午後からの親子体操には夫に出てもらった。

 

「いい?お父さん1人になったら寂しいから一緒にいるんだよ。

お父さんと一緒に体操するんだよ。」

 

と言って送り出したら

なんと一番前に行っちゃって全然見えなくなってしまった。

 

えー!写真撮れないやん!

 

終って帰ってきた夫に聞くと

 

「先生を見てちゃんとやってたぞ」と言っていた。

 

なんと!そんなレアなさくら見たかったな!

 

 

 

最後に閉会式をして参加賞をもらって終了。

 

 

だからさ、みんなが動いてる時にいきなり座らないの!

蹴飛ばされるよ!?

 

これさぞかし先生は大変だったろうとお礼を言いに行くと

 

「さくらちゃん今日は1度も遊具に行きませんでしたね!

全部ちゃんと参加してくれましたし!

さくらちゃんえらかったねぇ~がんばったね~」

 

とたくさん褒めてくださった。

 

幼稚園の先生ってやっぱりすごいなぁ。

あんな中から褒めどころを探せるんだから。

 

 

で、楽しく参加できて、楽しく見てた私たちはおいといて

おばあちゃん1人が大騒ぎでもう大変。

 

家に帰って動画を見るとそのすべてに

「なんでちゃんとせーへんの?あの子何やってんの?」

という義母さんの悲痛な声が入っていた。

 

 

こりゃ義母さんのためにも行事には呼ばないようがいいな。

心労が重なって寝込んじゃうかも。




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さくらの幼稚園は園庭が狭いので

近所の広場で運動会をする。

 

毎日その広場に運動会の練習をしに行くんだけど、

さくらはそこの遊具で遊びたがって

なかなか練習に参加しないというのだ。

 

そこで

 

「運動会当日までにおうちから広場に連れていって

遊具でたっぷり遊ばせてあげてください!」

 

と幼稚園から依頼があった。

 

 

というわけで、運動会をする広場へゴー。

 

「あ!ここ知ってる!幼稚園から歩いてくるんだよ!

先生と手をつないで歩いてくるの。でもバスでもくるの。」

 

? バスでもくるの?

 

「うん。バスでもくるの。」

 

幼稚園すぐそこなのに?

 

 

まぁいいや。

 

先生がさくらちゃん遊具で遊びたいって言ってるから

連れてきてあげてねってお電話があったんだよ。

 

だから今日は遊んでいいよ。

 

「遊んでいいの!?」

 

はいどうぞ。

 

 

と言っても広場がメインなので遊具はちょっとしかなくて

何時間も遊べるような場所ではないのだ。

 

「練習をしなければならない」という嫌なことがあるから

この遊具が魅力的に見えたのか、

ダメだと言われるから余計に固執したのか。

 

さくらはやりたかったことをやったら

(うんていの上を渡りたかっただけらしい)

もう遊ばなくなってしまった。

 

 

これ、話し合いでなんとかなったんじゃないの?

 

何がしたいの?うんてい?

じゃぁ1回やったらおしまいにできる?

 

とかなんとか。

 

いや、その1回を他の子の手前させられないのか。

めんどくさいな団体行動って。

 

 

で、もういいの?じゃぁどうする?

 

まだきて30分くらいしか経ってないけど。

おばーちゃん家にでも行く?

 

「うん!おばーちゃん家行く!」

 

と、早々に幼稚園の近くにある義実家へ。

 

 

 

こんなんでよかったんでしょうか先生。




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運動会の予行で疲れたのか

さくらが熱を出して幼稚園をお休みしてしまった。

 

運動会ってそんなに大変なの?

練習イヤだとか言ってなかったけど

やっぱり暑かったりしんどかったりするんだろうか。

 

まぁゆっくり休んで。

 

 

 

と、そこへ幼稚園から電話

 

「あの~ さくらちゃんね。」

 

はいなんでしょう。

もう何でも言ってください。

 

運動会当日はさくらに張り付いておきましょうか!?

 

「いえ、えっと、そこまでは・・・」

 

ほんとに?

 

「運動会って幼稚園の近くの広場でするのはご存知ですよね。」

 

あ、はい。

 

「それでですね。さくらちゃんどうしても遊具で遊びたいって言うんです。

練習も1回ならしてくれるんですけど、同じことはしないんですね。

さくらちゃんの順番になって呼びに行くと走るんですけど・・・」

 

なるほど。

並んだり待ったりができないんですね。

しなさそうですもんね。

 

「えっと、それでーですね。」

 

なんかとっても言いにくそうな先生。

いったい何を言われるんだろうか。

 

どきどき

 

「運動会までに、できたらでいいんですけど・・・」

 

なんでしょう?

 

「あのー・・・」

 

なんでも言ってください。

(これから毎日練習に付き合ってくださいとか言われたらつらいけど)

 

「さくらちゃんを広場の遊具で遊ばせてあげてもらえませんか?」

 

はい?

 

「幼稚園から行くとどうしても練習をしなければならないので、

他の子の手前もありますし、遊ばせてあげることが出来ないんですね。

お熱が下がって元気になったら、できたらこの週末にでも・・・」

 

ああ、そういうことか。

 

「お家から遠いので大変かとは思うんですけど」

 

いえいえ。お手数おかけしてます。

すみませんそんなことまで気を使わせちゃって。

 

 

それより今回の予行で「運動会したからもうしない」って

本番で何もしなかったらどうしましょうね。あははは

 

「 ! どうしましょう!?」

 

 

あ。笑い話のつもりだったのに。

すみません余計なこと言っちゃって。

 

言い聞かせときますので大丈夫です。

 

 

多分




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私は「自分で考えて動かなければならない」場合、

事前に予定が分かっていないと臨機応変に動けない。

 

この日がそうだった。

 

いつも通りにさくらを幼稚園バスに乗せて

いってらっしゃーいと言って帰ろうとしたら

バス停のママさん方が

 

「じゃぁ行こうか!」

 

となんか妙な雰囲気。

 

 

え?どこに行くの?

 

「え?今日運動会の予行やん。」

「そやで。見に行かへんの?」

 

え!?今日予行ってのは知ってるけど、参観ちゃうやんな?

 

「ちゃうちゃう。勝手に見に行くねんやん。」

 

見に行くもんなの!?

行っていいの!?

 

「あ、いや、別に見に行かんでもええねんけど。」

「公園でやるからな、そんなん自由に見れるで。」

「走る順番とか場所とか確認できるし。」

「本番は人が多いから今日の方が写真撮りやすいで?」

「行かへんの?」

 

へー。そんなもんなのか。

私はいいや。いってらっしゃ~い。

 

「ほんならさくらちゃんが何番目に走るか見とくわ。」

 

ああ、ありがとう。

じゃあよろしく。

 

って家に帰ったけど

 

 

・・・・

 

 

よく考えると行けばよかったんじゃないの私?

何の用事もないよね!?

 

当日より写真撮りやすいとかすごい情報言ってくれてたし

え?なんで私行かなかったの?

 

と冷静になると自分のアホさがよく分かる。

 

 

 

 

そして帰りのバス停に迎えに行くと

 

「さくらちゃん全部一番最後やったわ。」

「背の順やからやろな。さくらちゃん背が高いから。」

「でもちゃんとやってたで。」

「まぁたまにひょろひょろ~っと遊具に行ってたけど。」

「先生も別にそれほど大変そうでもなかったし。」

 

という情報をいただいた。

どうもありがとう。

 

 

こういうのって8割増しにいいように言ってくれるから

だいぶ遊具の方に遊びに行ってて

先生が大変そうだったんだろうなと想像がついた。

 

運動会の練習をしてるのは知ってたけど

特に何の連絡もなかったからあんまり考えてなかった。

 

そうだよな、精神科の受診を勧めるくらいだもんな。

大変に決まってるわな。

 

やっぱり見に行けばよかったか。




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「お母さん見て。何か困ってるみたい。

ほら。眉毛が困ってるよう~になってるでしょ?

さーちゃんね お口がないからだと思うの。

どうしてお口がないの?とれちゃったの?」

 

あ。ほんとだ。

困ってるように見えるね。

 

お口は最初からなかったんじゃないかな。

 

「ちがうよ。お口はとれちゃったんだよ。」

 

・・・

 

さくらの中で答えが決定してるならなんで疑問形だったの。

なんかムカつくな。

 

 

「なんで困ってるんだろう~?」

 

さーちゃん食べてくれるかなー?

さーちゃんが食べてくれなかったらどうしよう~

って思ってるんじゃない?

 

「ちがうよ。さーちゃんに食べて欲しいなって思ってるんだよ。

さーちゃん食べて食べてーって。」

 

・・・・

 

それ同じ意味なんじゃないの?

 

というか答えが決まってるならなぜ聞く?

同じ意味でも必ず否定するのに!

 

 

と気付いてよくよく観察してると

さくらからの質問に対しての私の答えが「~なんじゃないかな?」と曖昧だと

必ずといっていいほど否定から入ってくる。

 

「どうして指は5本なの?」

 

と聞かれて、

いろんなことをするのにちょうどよかったんじゃない?

と答えても

 

「違うよ」

 

と返ってくる。

 

さくらの中に既に答えがあるのなら、質問ではなく

なんで指は5本かっていうと~と話し始めればいいのに

なぜ人に答えさせといて否定する必要があるのか。

 

私も否定されると分かっていると

答える気になれないので

 

6本ある人もいるんだよ

 

と質問には答えずに、言いきる形で話を広げてみると

そこは素直に「え!?」と返ってくる。

 

そうなると会話が少しは続く。

 

「6本?どこが増えるの?」

 

それは人によって違うよ。

 

「動くの?」

 

動く人もいるし、動かない人もいるよ。

動けばピアノ弾く時なんか弾きやすいかもね。

 

「・・・・」

 

さくらは何本?

 

「・・・・」

 

あ。どっか行った。

 

「お母さん、指が6本だと手袋どうするの?」

 

あー、特別に作ってもらうんじゃないかな。

 

「違うよ!」

 

 

あーやってしまった。あーくやしい。

なんじゃないかな?は本当に否定してくるな!

 

で、さくらは手袋どうするんだと思うの?

 

「お店の人に頼んで作ってもらうんだよ!」

 

 

それさっきお母さん言った!!




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さくらのなんちゃって箸が折れた。

 

これは「エジソンのお箸」という商品で、

子供が簡単に箸を使ってる気になれるという優れもの。

 

個人的にはこれを使ったからといって

箸が上手に扱えるようになるとは思わない。

 

補助のリングのおかげで手を広げただけで箸も広がってくれるので

やっぱり最終的には普通の箸での練習が不可欠だ。

 

さくらの指の動きを見ていると

やっぱり各指の仕事を個別に教える必要があると思ったので

少し前から補助のリングを外していた。

 

 

はい。では説明します。

 

まず親指さんと薬指さん。この人とこの人ですね。

この親指と薬指さんは下の箸を支えます。じっとしてます。動きません。

上からやってくるもう1本のお箸をただ受け止める仕事をします。

 

次に中指さん。この人ですね。

この中指さんは上の箸を持ち上げる仕事をします。

ただ持ち上げるだけです。

 

最後に人差し指さん。この人です。

この人差し指さんは上の箸を下げる仕事をします。

持ち上がった箸を下ろすだけです。

 

はい。ではやってみましょう。

 

 

という細々とした説明をした後は

 

「持ち上げる時は中指!はい中指さんがんばって!

下ろす時は人差し指の仕事!はい押して押して!」

 

といちいち各指の仕事を声でサポート。

 

 

そんな日々を送っていた時に箸がぽっきん。

 

 

原因はさくらが両手で持ってぐるんぐるん回してたからなんだけど

まぁものを大事に扱うということが出来ないから

そこは仕方ないとする。

 

でもこれは良いタイミング。

 

 

箸さん折れちゃったね。

 

毎日さくらが箸の練習がんばってたから

 

「僕の仕事は終ったよ。さくらちゃんはもう本物の箸が使えるよ。」

 

ってお箸さんが言ってるんじゃないかな。

 

 

と声をかけると、最初こそ

 

「さーちゃんこれじゃないと食べられないー!」

 

とか言ってたけど、折れた箸を散々こねくり回してから

 

「そうだね。さーちゃんもうお箸持てるもんね。」

 

本物の箸に移行することを承諾してくれた。

 

 

さくらは自分からやると言ったことは

こっちが特に何もしなくてもするから

これでエジソンの箸は卒業。

 

いままで毎日ありがとう!

 

 

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「昨日幼稚園に呼び出されてさ~

言うこときかないから専門家に診てもらえって言われてん」

 

と幼稚園バスを待っている間、誰にともなく言うと

 

「え~なにそれ?そんなん必要ないやろ~」

「せやん。さくらちゃん元気なだけやん」

 

という当たり障りのない返事をみんながしてくれる中、

一人のママさんが情報をくれた。

 

「だったら保健センターに電話した方が早いで。

療育センターに直接予約したら半年待ちとかやねん。」

 

半年?半年も待つの!?

電話して予約取るのに半年!?

 

「そうやで。すぐなんて絶対無理やねんあっこ。」

 

なんでそんな詳しいの?

 

「うちも幼稚園から言われてん!」

 

え?えっと、このママさんの子って・・・

どの子だっけ(人の顔を覚えられないというね)

 

「うちの子目が悪いやろ?」

 

あ!分かったあの子だ!

アイパッチで片目を隠してる子!こうくんだ!

 

「だからアイパッチしてる方から話しかけも見えへんねん。

なのに耳が悪いんちゃうか?とか言うてくるしさ、

あんまり言葉も出てないので一度専門家にって、

家では普通に話してるしそんな心配いらんねん!」

 

え?ほんで療育センターは行ってないん?

 

「うん。半年待ちて言われて断って、

ほんで保健センターで発達検査してもらってん。」

 

へ~

 

という情報をもらった。

聞いてみるもんだな。

 

そしてこの日からバス停のママさん達という大きなくくりから

こう君ママという個別の存在ができた。

 

 

そして、ああこうやって怒る人もいるから

療育センターの名前を出すまでに

あんなに遠回しに苦労しながら伝えてきたんだなと思った。

 

いろんな人がいるもんね。

幼稚園の先生も大変だ。

 

 

 

という訳で、幼稚園からもらった電話番号はおいといて

まず保健センターに連絡を取ってみた。

 

すると「心理発達検査」があるからそれをまず受けてみて

診察が必要だと判断されたらこちらから紹介します。

 

ということだった。

 

でもその検査も予約がいっぱいで

3ヶ月ほど空きがないという。

 

保健センターでもそんなに待たされるの?

 

一応3ヶ月先の12月の予約をとって

それまではキャンセル待ちをお願いしといた。

 

 

どんなことするんだろう。

変な絵を見せて「何に見える?」とかするのかな。

(心理検査の情報が偏ってる私)

 

ちょっとわくわく




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さくらが幼稚園に入園して半年。

 

教室に入らず、言うことを聞かず、おもらしも頻繁で

すぐ裸足になって園庭を走り回り、

イヤなことがあれば先生にも噛みついて逃げ、

減らず口で生意気なさくらにとうとう根を上げたのか

 

幼稚園から呼び出しがあった。

 

 

私はさくらの奇行を奇行とも思っておらず、

なんなら特別で面白い子といい方向にとらえていたので

この呼び出しも特別扱いのような気がして

どちらかというと嬉しく出かけていった。

 

そんなこんなでのんきに幼稚園に出向くと

教室の真ん中にテーブルと椅子が置いてあり

その向こう側に担任の先生が2人神妙な顔で座って待っていた。

 

なんなんですかこの雰囲気は。

これはヤバい方向の特別な予感。

 

とうとう幼稚園辞めさせられるかな。

それでもまぁいいや。来年近所の公立幼稚園に入れよう。

 

と腹をくくって教室に入る。

 

 

 

「わざわざ来ていただいてありがとうございます。

すみませんお呼び立てしてしまって。」

 

いえ、それはいいんですけど。

 

「こちらにお座りください。さくらちゃんは?」

 

園庭で遊んでます。

 

「ほんとにお外で遊ぶのが好きですよね。

私たちが考え付かないような遊びを次々思いついて

一緒に遊んでいて本当に楽しいんですよ。」

 

はぁ。

 

「それに絵も上手ですよね。

やっぱりお家でもたくさん描いてるんですか?」

 

はい。絵は好きで家でもよく描きます。

 

「それに粘土!年少さんはまだおだんごとか、へびとか、

そういうのも作れない子も多いのに、

さくらちゃんはゾウだのキリンだの動物園を作るんですよ!

それもどんどん新しい動物を作るんです!

もうびっくりしてしまって教室に飾ってあるんです!

ほらこれ見てくださいお母さん!」

 

いえそれも家で何度も作ってるので片づけていいですよ。

 

 

って、なにこれ?褒め殺しされてる?

呼び出しの目的が全然見えてこない。

 

時々「こうさせたいのにこうなってしまう」とか

「こう声掛けしてるのにうまくいかない」とか

そういう話を織り交ぜてはくるけど

ほとんどが雑談と言ってもいいようなどうでもいい内容。

 

こんな話ばかりで2時間経とうとしたとき

とうとう私がしびれを切らして聞いてみた。

 

 

すみません、今日呼び出されたのはなんでしょう?

私、遠まわしな言い方だとまったく分からないので

言いたことがあるならはっきり言ってください。

 

迷惑になってるので幼稚園を辞めて欲しいということでしょうか?

 

「いえ!いえ違います!」

 

私としても迷惑になってまで居座るつもりはありませんし

逆にさくらを叱りつけて枠にはめようとも思ってないので

全然言ってもらって構わないんですけど。

 

「違うんです!」

 

と、担任2人が顔を見合わせる。

 

「あの、私どももさくらちゃんが園の生活に馴染めるように

あの手この手でいろんなアプローチを試みてきたんですけど、

専門家のアドバイスがあればもっとうまく行って

さくらちゃんのためになるのではないかと思いまして。」

 

ほらまた遠まわしに言う。

これを要約するとなんだ?

 

専門家に診てもらえと。

 

それは構わないんですけど、

専門家って私は具体的に何をすれば?

 

 

と聞くと担任2人がまた顔を見合わせて

膝の上に置いていたんであろうパンフレットのようなものを

 

「あのこれ」

 

と出してきた。

 

「療育センターという専門機関なんですけど、

こちらでどう指導したらいいのか聞いてきてもらえればと思いまして。」

 

そういう話なら最初から出せよ!

最初の2時間まったくいらんやん!

 

療育センターですか?

 

「はい。ここの電話番号に電話して・・・」

 

はいはい。

 

 

はっきり言って欲しいと言ったあともまったくはっきり言わないし

ものすんごく遠まわしになるべくプラスに聞こえるように

大変言葉を選んで苦労して話してくれたんだけど、

 

要するに「幼稚園ではもうお手上げ」ってことだ。

 

 

療育センターってくらいなんだから療育をしてるところなんだろう。

知ったのは最近だけど、私はこの療育にものすごく興味がある。

 

みんなと同じではなく「自分のために特別に組まれたプログラム」

というところに非常に魅力を感じるのだ。

 

本当は"自分が受けたかったんだなぁ"と思っていた療育に

さくらを巻き込むのはどうかと思っていたけど

幼稚園から「行け」と言われたらこれ以上の理由はないではないか。

 

担任は「これも彼女の個性」を連呼しつつ

 

「せめて椅子に座って先生の話をきけるようにしないと

読み書きといった学習能力があっても勉強が遅れてくるので

小学校に上がるまでに適切な手助けをした方がいい。」

 

と言っていた。

 

これはとても納得しやすい説明だった。

 

 

ただ、私自身はさくらは今のままでいいと思うし

どこでも誰とでも笑顔で元気に遊べるさくらの芽をつみたくはない。

自分以外の全員が黒を選んだとしても、白がいいと思えば白を選ぶのは

褒めて伸ばすべき長所だと思う。

 

ただ、集団生活になるとそれだけでは衝突してしまうし

吸収できるものも逃してしまうことが多くなる。

そこをうまくケアしてくれる療育なら喜んで受けようと思う。

 

もし「座れと言われたら何も考えずに座る練習。はい3分座りましょう。」

なんて訓練だったら断るけど。

 

 

 

さくらは靴下をどこでもすぐに脱いでしまうので

いろんな先生や子ども達が「くつした落ちてたよ」と持ってきてくれるんです~

という話を聞いて

 

だったら名前だけじゃなくてクラスも書いたほうがいいですね。

と言ったら

 

ああそんなの必要ないです。

靴下と言えばさくらちゃんなので。

 

と両手を振りながら笑って即答した。

 

そうか。それだけ有名なのか。

靴下と言えばさくらちゃんて。

 

ならせめて「愛すべき問題児」であって欲しい。

 

 

どうやら幼稚園は辞めなくていいらしい。

それどころか療育への道を開いてくれた。

 

ありがたい。

 

幼稚園から家までは西へ向かうので

きれいな夕日を眺めならが自転車を漕いだ。

 

さくら、療育センターだって。




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電池が切れる(年少)

 

「きょうはねー 給食でおだんごがでたよー

真っ白でまん丸でかわいいおだんご。お月様なんだって。」

 

ああ、今日は十五夜だね。

月見団子が出たのか。幼稚園って季節感あっていいね。

 

「そんでねー 外側は白いんだけどねー

お団子の中はねー 何色だったと思うおかーさん。」

 

えー?

月見団子って中まで白いんじゃないの?

 

「ちがうよ。中はおいしーのが入ってるんだよ。」

 

じゃぁあずき色。

 

「ぶぶー! おいしー色でしたー!

おいしい色だよ。おいしい色って知ってる?」

 

・・・・

 

何個食べたの? ←どうでもよくなったので話題を変えた

 

「えーっとね いっこ!」

 

いっこだけなんだ。

みんなでいっこずつか。

 

 

という会話をしながらさくらの着替えを手伝っていたら

足の裏が尋常でなく汚れているのに気がついた。

 

泥がそのまま張り付いてますよ!

さてはまた言うことを聞かずにギリギリまで遊んで

足を洗う時間がなくてそのままバスに乗せられたんだな!?

 

最近ではすっかり体操服に着替えさせられるのが習慣になって

(みんなは制服のまま)

制服の泥汚れは最初にくらべて随分ましになってきたけど

裸足はまだまだ健在らしい。

 

1日どれだけ外で遊んでるんだろうか。

教室に入ってる時間の方が短いんだろうな。

それもさくらだけ。

 

 

はい!足洗う!

裸足で遊んでもいいけど終わったら洗って!

そのまま靴下履いたら気持ち悪いでしょう。

 

「だって先生が履かせるんだもん」

 

自分で履け!

 

 

やっとこきれいになって着替えを済ませたら

おやつの時間。

 

さくらはさほどおやつを食べない。

 

今日も椅子の下を覗き込むような格好で固まっていたので

また遊びながら食べてるのかと思ったけど

何を言っても反応がない。

 

いらないならごちそうさましてよ。

 

さくら?

 

何してんの?

 

おーい。

 

と顔を覗き込んでみるとぐーぐーと寝ていた。

よくそんなしんどい体勢で寝れるな。

 

食べながら船を扱ぐという感じじゃなくて

ごとんと落ちた感じ。

 

 

口の中に何もないのを確認してベッドへ運ぶ。

 

今日もお疲れさんでした。




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何日も前から散々

 

「日曜日はお墓参りに行こうね。

さくらのひーじーちゃんのお墓だよ。」

 

と言っていたのに

 

朝起きてからも

 

「今日はお墓参りだよ」

 

と何度も言ったのに

 

顔を洗って服を着替えて

髪の毛をくくって

 

用意できたね。さぁ出発!

 

という時にに

 

「ねぇどこに行くの?保育園行くの?」

 

とさくらが真顔で聞いてきた。

 

 

え?昨日も今日もさくら返事してたよね?

どの辺でシャットアウトされたんだろうか。

 

お墓参りに行くよって言った時は分かってたけど

それを覚え続けておくことができないとか?

そんなことってある?

 

これもう年齢的なものじゃないよね。

 

興味がないから?

 

お墓参りって言葉だとどんな場所に何しに行くのか

うまくイメージできないから?

でも何回もお墓参りは行ってるしな。

 

なんだろう?

 

 

と分析しながらも、心の中では

 

何回もお墓参りだっつーとろーが!

人の話を聞いてねーなー!

ボケてんなよ!

 

と散々に突っ込みまくる。

 

という心の声はおいといて

 

「お墓参りに行くんだよ。

さくらのひーじーちゃんのお墓に行って、

お花をあげて、線香立てて、手を合わせるの。」

 

とつとめて優しく言う。

 

 

でもさくらは今始めて聞いたかのように

 

「行く!さーちゃんお墓参り行く!」

 

といそいそと靴を履いた。

 

 

なにこの違和感。

 

昨日からのお墓参りという言葉は届いてなかったんだろうか。

あ、そうだったね!って反応は皆無だったぞ。

 

 

でも行きたくないとごねてるわけではないので

特に何の支障もなく出発。

 

お花をあげて線香を立てて

「お手手を合わせてください」とさくらに言うと

普通に手を合わせて拝むので

我慢できずに「いただきます?」と私が言ってしまった。

 

そしたらさくらがにっこり笑って

 

「ごはんじゃないよお母さん」

 

だってさ。

 

あーあ。大きくなっちゃってつまんないの。

 

 

花立の水もちゃんと汲んでくるし

お花もまっすぐに立てるし

線香だって上手にろうそくから火をつけて手であおいで消すし

走ってどこかに行かないし

 

さくらなんか今日かしこいね。

 

 

さくらはもしかしたら、今この瞬間しか生きていないのかもしれない。

未来の予定なんか聞いても全て排除されるほどに。

 

いやそれってどうなの!




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