二次障害とは


二次障害って何!?

二次障害とは、本来の障害に対する周囲の対応がうまくいかず、

強いストレスがかかり続けることによって、別の症状や障害を併発することです。

 

娘は強迫性障害、不安障害、反抗挑戦性障害、ちっくなどなど
たくさんの二次障害を抱えていることになっていますが、

アスペルガー自体の症状と区別することが難しいものもたくさんあります。

 

 

アスペルガー症候群のさくらは言葉に遅れがないので、いわゆる「普通」に見えます。
自閉症特有の「何か障害があるんだろうな」という雰囲気もありません。

 

「しつけがなってない」「空気が読めない」「わがまま」
「自分勝手」「人の気持ちを考えない」

 

といったところでしょうか。

 

だから見た目に障害があるということが分かりにくく
また、本人でさえ自分に苦手なものがあると気付きにくく
必要以上に我慢することが重なると、

みんなの歌を聞いてるだけで蕁麻疹が出るとか、
教室でお弁当を広げるだけで吐き気がするとか、

いろんな身体症状となって現れます。

 

さらに対人関係においてのストレスは逃げることが難しく、
自分の何が悪くて、どうするのが良いのか理解できないまま
「周りを見たら?」「ちょっとは考えなさい」「分かるでしょう!」

などと叱られ続けることになります。

 

アスペルガーそれ自体の障害は「普通の人と脳の仕組みが違う」事だけですが、
仕組みが違うんだから、その仕組みにあったやり方で教えていかなければ
普通の子が普通に学んで行く事も、さくらは理解できないままになって

さらに強いストレスにさらされることになります。

 

でも、アスペルガー症候群は何をどうすれば支援になるのかが
とても分かりにくい障害です。

 

いやもうこれが本当に分かりにくい。

 

いろんな本を読みましたが「これ1冊でOK!」なんてものはありません。
この本のこの部分と、この本のここが娘に当てはまるけど
対応はこの本じゃなくてこっちの方がうまくいく。
なんてのはいい方で、

 

本人の「分からない」を助けようとしても、

何がどのように分からないのかを見つけることさえ難しいことがあります。

 

必要なのはどうすれば理解できるのか
どう伝えれば納得できるのかを見つけることなのに
その前段階でストップしてしまうのです。

 

さらに悪いことに、何とか対処方法を見つけて学校へ伝えに行っても、
これがまったく伝わりません。

びっくりするほど話が通じないんです。

 

「聴覚過敏があるので教室がうるさい時は外へ出してください」とお願いすれば
「じゃぁどうすれば教室にいられるか考えましょう」と言われます。

 

あの、先生・・・人の話聞いてますか?

 

学校なんか行ってたらそりゃ二次障害にもなりますって。

 

「正しい解釈の仕方、理屈を教えてあげましょう」
なんて本には書いてありますが、本人どうこうより先に
幼稚園や学校の先生に想像力を持たせる方が先です。絶対。

 

 

二次障害を起こさないためにできるのは、

まずは自分の苦手を知って、有効な対処法を考え、実践すること。
それから定型発達者が大半を占めるこの世の中の仕組みやルール、
人との接し方、感情の表し方などをマニュアルとして覚え、
主に対人関係において世の中を生き抜いていく技術を身につけること。

 

 

言葉で言うのは簡単ですが、これがとても難しいんです。
だって私にその技術が身についているかと言えばかなり怪しいんだもの。
私も娘もまだまだ試行錯誤。

 

 

 

それではさくらの二次障害をご紹介しましょう。

 

どうすれば幼稚園の先生が望む行動ができるかばかりを考えていた頃、
診察を重ねる毎に次々と障害名が付け足されました。

 

おかげで精神手帳は1級(最重度)所得しています。

 

 

強迫性障害

娘がまず始めに言われたのが「強迫性障害」

 

この時も私は

「強迫性障害?いえ娘は違いますよ。(キッパリ)」

と言い切っていました。(無知って怖い)

 

強迫性障害のイメージって何回も手を洗うとか、
鍵を閉めたか何回も確かめるとかだったんだもの。

 

でも娘のそれは「幼稚園の帰りに公園で葉っぱや枝を拾う」ことでした。

 

そんなの普通の子でもするでしょう!と思いましたが、
普通とはやはりかけ離れていました。

 

ただ、私に拾わせないだけ症状は軽いんですって。
頼まれても拾わないからかも。

 

他にもお菓子や飴の包み紙をすべてとっておくとか、
雨の日は公園が汚れてるから入らないとか、
石を拾ってきて家にどんどんためるとか、
マンションの階段を上がったり下りたりを繰り返すとか、

 

娘にとっては当たり前なことに強迫性障害と名前をつけられた感じです。

でもこれは年齢と共に落ち着いてきています。

 

 

 

不安障害

次に言われたのが「不安障害」

 

先生それ今考えたでしょう?と思ったくらい聞いたことがありませんでした。
何でも障害ってつけたらええもんちゃうぞ。とも。

 

さくらはとにかく怖がりで、それは特に家の中でひどかったんです。

 

真っ黒なテレビはいきなり怖いものが映るものと認識すると
テレビがある部屋には入れなくなり、

ドアを開けたらお化けがいるかもしれないからと
ドアが開けられなくなり(家中のドアを開けっ放しで生活していました)

お風呂の床に足をつくと誰かに引っ張られるとか、
壁が黄緑色に光ったら連れて行かれるとか、(どこへ?)

 

とにかくいろんな妄想に支配されてそれはもう大変そうでした。

 

中でも一番怖がっていたのが排水口。

 

お風呂の栓や、洗面所の穴、水洗トイレといったものが
怖くて怖くて大騒ぎ。

 

「吸い込まれる!絶対吸い込まれるって!!」

と手を洗うこともできませんでした。

 

絶対吸い込まれないって・・・

 

そんな娘は「昔のトイレって流さなくていいからいいね」と
ぼっとんに憧れさえ抱くほど。

 

いや、どう考えても水洗トイレの方が安全だよ。

 

この排水口が怖いのは中学生になった今でも根強く残っていて、

トイレを流す時はいったんトイレの外に出てから
「せーの!」でボタンを押してものすごい速さで飛び出してきます。

 

 

こういう不安はストレスがかかると他にもいろいろ出てくるので
がんばらせすぎないバロメータにしています。

 

 

 

反抗挑戦性障害

「はんこうちょうせんせいしょうがい」

この障害名を初めて聞いた時は笑ってしまいました。

だって娘そのまんまを言い当てたかのような名前なんだもの。

 

強迫性障害で不安症の女の子と聞くと、
おどおどびくびくしているイメージかもしれませんが、
さくらは思春期の不良のような反抗的で挑戦的な一面を持つ小学生でした。

 

これは権力で上から押さえつける人に対してだけ出るもので
もっぱら学校での教師に対する態度です。

 

ただ、さくらも最初から反抗的だったわけではありません。
これはもう幼稚園や小学校の体制そのものが生み出したといっても
過言ではないでしょう!実際学校の態度には私も腹が立つ。

 

「人の話は黙って聞きましょうって言うくせに、
先生は私の話を最後まで聞いてくれない!」

 

「質問してるのになんで怒るだけで答えてくれないの?
学校っていろんなことを教えてくれるところじゃないの?」

 

と不信感を募らせ、理不尽に怒られることを繰り返し、
ついには相手が先生というだけで睨みつけて口も利かず、

こうあるべきの反対の行動をとるようになりました。

 

小学校での娘は大変な問題児で、教師が何かをさせようとするだけで
それが自分にとって利益のあることでもすべて拒否。

どんなに力で押さえつけられようとも決して屈せず、
卒業するまで自分の信念を貫き通しました。あっぱれじゃ。

 

 

ちなみに中学に入ってからは多少言葉使いや態度にトゲトゲしさは残っているけど
一応先生の話は聞いているそうです。

 

大人になったもんだ。

 

 

 

チック

娘に多いのが爪噛み。
爪切りなんか何年もしたことがないほど爪がありません。

でも血が出るほどは噛まないので、ひどくはありません。

 

小学校の低学年の時は
強いストレスがかかるといろんなものを噛むようになって
名札、鉛筆、といったものはすぐにボロボロに。

 

さらに長期的なストレスがかかるとすーっと息を吸ってコホン!
と1回咳をするというチックが出ます。

 

進級したりといった環境の変化で出やすく、

特に気にしなければ1ヶ月くらいでおさまるのですが、
気にし始めると気になるチック。

 

おばあちゃんが気付いて1分に何回咳をするかを数え始め、
どこか悪いのかもしれない。耳鼻科へ連れていけとうるさくなって
仕方なく病院に行ったこともありました。

 

もちろん喉には何の異常もありません。

 

 

 

他害・自傷

娘は基本的には苦手から自分で逃げられますが、
そこに誰かがよかれと思って手を出したりすると
自分の身を守るために相手を噛む!叩く!引っ掻く!蹴る!

 

歯をむき出してうなっている犬に手を出すようなものです。

それはお友達に限らず、教師も同じように被害に合っています。

 

大きくなるにつれて他害はなくなってきましたが、
自傷はまだあります。

 

自分で決めたことに縛られてストレスがかかると
自分の腕や手の甲を噛んだり、爪を立てたり、
ふとももに鉛筆を突き立てて耐えるので
傷がある時は何かと必死に戦ったんだと分かります。

 

私としては戦わずに逃げて欲しいんですけど。

 

 

 

吃音(どもり)

これは二次障害とは言えないかもしれませんが、
娘が2歳の夏、おばあちゃんにたった1度だけ

さくらという自分の名前がきちんと発音できなくて

 

「しゃくらじゃなくて、さくらでしょ?さって言ってごらん?」

 

と言われたその時から吃音が始まりました。

 

自分の言葉を指摘された瞬間に表情がなくなり、
おずおずと言った「しゃ」を再び直されて
しばらく難しい顔をして黙っているなと思った次の言葉から

「おおおおおおおおおおおおかあしゃん」

のようになっていたのです。

 

それから力むだけでまったく喋れなかったり、
すらすら話せてる日を繰り返しながら
2年くらいで吃音はなくなりました。

 

 

 

いろんな症状への対応

私の一貫している対応は「気にせず受け入れる」ことです。

 

もちろんストレスを軽減する努力はしますが、
それも娘と一緒に話し合って解決策を決めます。

 

腫れものに触るような態度はとらないし、タブー視もしません。

 

手が洗えなければウエットティッシュで拭けばいいし、
お風呂の床に足がつけないなら椅子の上に立てばいい。

怖くてトイレが流せないなら長い棒を持ってこようか?
ほらこうすると外からでも流すボタンを押せるよ?
と言うと娘は笑って「そこまでしなくてもできるよ!」
と勇気を出してせーのでボタンを押しに行く。

 

他害をした時は世間体というものがあると説明して一緒に謝りに行くし、
自傷をした時は何と戦ったのか武勇伝を聞く。

 

 

大事なのは何かを克服することではなくて

これならできるという代案をたくさん考えられること

そしてそれを実行してうまくいく体験を重ねることです。

 

もちろん私もいつも冷静ではないので

怖くて一人で寝れないなら自分が人の行動に合わせるべきでしょう!
なんでお母さんがあんたの寝る時間まで付き合わないといけないの!
と本気で腹を立てたりもします。

 

理論的にうまく説明することができずに

感情的に怒鳴ることもあります。

 

決していいお母さんではないかもしれないけど、
自分もストレスをためないのが一番。

娘は娘。私は私。

 

さぁ今日は何が出るかな。

 

 


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