お手本がいる塗り絵(年少)

 

さくらは絵を描くのはものすごく

それこそ一度にお絵かき帳1冊描いてしまうほど好きだけど

塗り絵はほとんど手を付けない。

 

買ってとせがむこともないし

私が選んで買った塗り絵もほとんど塗らないまま置いてある。

 

そんな時に

 

「おちゃのじかんにきたとら」

 

という絵本の塗り絵が我が家にやってきた。

 

でもこの絵本を持っていなかったこともあって

そのまましまいこんでいたんだけど

しばらくしてこの絵本を購入して一度読んでやると

 

「あ!あの塗り絵のだ!

お母さん あれどこにあるの 出して!」

 

とさくらが思い出した。

 

えーっと、確かここに。

あったあった。これよね。

 

「そうそれ!いろえんぴつ!」

 

長らく放置されていた塗り絵にやっと色がのる。

 

塗り絵と同じページを開いて絵本をお手本にして

絵本と同じ色を細かく細かく塗っている。

 

あのさ、塗り絵なんだから自分の好きな色でもいいんだよ?

 

「ダメだよ。この色なんだから。」

 

・・・・

 

 

もしかしてさくらは

好きなように色を塗るというのが苦手なのかもしれない。

 

お手本があってここは何色と明確に指示された方が

安心して塗ることを楽しめるのかもしれない。

 

塗ること自体が嫌いならお手本があっても見向きもしないだろうに

さくらは今ものすごい集中力で塗っている。

 

絵はあんなに好きに描けるし

自分の絵ならどんどんいろんな色も塗るのに

与えられた絵は塗れないのか。

 

おもしろいな。

 

 

「おちゃのじかんにきたとら」は

とらが家を訪ねてきて家中の食べ物を全部食べちゃった!

というおはなし。娘が大好きな1冊になった。

 

おちゃのじかんにきたとら




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やっぱり薬は飲まない(年少)

 

「さーちゃん お薬もらいにいく!

さーちゃん 病院にいく!」

 

え?病院?なんで?

 

「お鼻出てこんこん出るから」

 

あー。鼻水ここんとこずっと出てるもんね。

でもそんな量じゃないし吸わないでかめばいいと思うけど?

 

「さーちゃん お薬もらいにいくの!」

 

えー?

 

さくらは鼻がかめない。

出来ないんじゃなくて意思を持ってしない感じ。

出てくるのが気持ち悪いならかめばいいのに

常に吸うので鼻水が喉に落ちて咳が出てしまう。

 

 

でもなー鼻水ごときでなー

こんなインフルが流行ってる時期に病院なんか行きたくないしなー

熱もないしー鼻水だってちょーっと黄色いかな?くらいだし

 

「さーちゃん 病院に行くから!

おかーさん 早く用意しなさい!」

 

・・・まじで行くんですか

 

 

こうなったさくらは非常にしつこいので

いつもの近所のかかりつけ医に行く。

 

自分で行くと言っただけあっておとなしく診察を受ける。

大きくなったもんだ。

 

「ん~ 喉がちょっと赤いけど腫れてる感じじゃないな~

多分普通の風邪やろね~」

 

と先生の話を聞いていて

ふとアスペの診断が出たことを伝えてみようと思った。

 

小児科だって児童精神科だって同じ医師なんだし、

もしかしたら何か思うところがあるかもしれない。

もしかしたらものすごくそういうのに詳しい先生かもしれない!

 

 

あの、この子幼稚園で集団に馴染めなくて

このないだアスペルガーって診断されたんですけど。

 

「ん~? あそうなの?

落ち着いてるように見えるけどねぇ・・・

分かる子はもっと月齢の小さい時から分かるけど~・・・」

 

「ふ~ん」 ←何やら観察中

 

「お母さんといる時は落ち着いてるのかな~

そんな診察に困った記憶はないんやけど~」

 

 

って、ええええええ!

先生大丈夫ですか!

 

ツバを飛ばすわ、触らせないわ、あーんするヘラは前歯で阻止するわ

先生の手は払いのけるわ、怒って叫ぶわ、そりゃすごかったじゃないですか!

 

「え~そんなだったかなぁ~?ずっと小さい時やろぉ?」

 

いやまぁそうだけども!

完全に専門外だったよこの先生!

 

 

さくらは幼稚園での様子を私に言われたのをきっかけに

 

「さーちゃんねぇ みんながお部屋にいる時もお外に出るの!

みんなが座っている時でも てててーってお外に逃げるんだよ!」

 

とドヤ顔で自慢げに話していたけど、

ぱっと後ろのベッドに目をやった瞬間

 

「おかーさん見て!ピカチューの枕がある!

おかーさん はなして!はーなーしーて!

さーちゃん あのピカチュー触りたいの!

おかーさん はーなーしーてーー!」

 

と始まった。

 

あれは触っちゃダメなの。

あれは病院のもの。さくらのものじゃないから。

 

と言っても一度始まると

何が何でも私からすり抜けようと腕の中でうなぎになる。

 

それを見た先生が「あ~・・・・ ははは」と言ったのが気になったけど

さっさと「はい。終ったよ!いい子だったね!」と待合室につれて出た。

 

我慢は出来ないけど切り替えは早いぞ。

 

 

 

そして待望の薬を手に入れたさくらは意気揚々と

 

「さーちゃん おくすりのむー!

おかーさん さーちゃんのおくすり出してー!」

 

とオレンジ色のシロップを手にしたんだけど

ちぴっと口に入れるやいなやへ~んな顔をして

 

「これあんまりおいしくない

さーちゃんもうこれいらない」

 

と突っ返してきた。

 

 

あんたが欲しいって言ったんでしょー!

 

と言いたいのをぐぐっとこらえて

さくらに選ばせたポケモンのシールを貼って

 

「はい。今からこのトリトドンが薬をおいしくしてくれるからね。」

 

「うん。さーちゃんぼくがんばるよ!」←声色を使う

 

「おいしくするから待っててね!」

 

と冷蔵庫にしまってみた。

 

 

しかし思い込みというものが通用しないさくらは

おいしくなったかな~♪(信じてはいる)と再び口にして

 

「ぜんぜん変わってないんだけど!

おいしくないまんまなんだけど!」

 

とやっぱり飲むのを拒否した。

 

 

何しに病院行ったのさ。




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さくらちゃんスペース(年少)

 

私はさくらの幼稚園で「発表会委員」というものに属している。

生活発表会は2月にあってその衣装を作るのが主な役割と聞いた。

 

そして今日は発表会委員招集日。

いったい何をするんだろう。

 

どきどき

 

「えーっと、今日は衣装の生地を切る作業です。

型紙がありますので、線を引いて切ってください。

それぞれに必要な枚数は型紙に書いてあります。

緑、黄色、赤とありますので、3人ずつ分かれて作業をして下さい。

今日、全て切り終わるのが目標です。」

 

という説明を受けてはいスタート。

 

切るのは布ではなく大きな大きなフェルト生地。

 

そして私は瞬時に

 

布に線を引いて切るということは

その布を見続けなくてはならないということだ。

そうなると赤は論外だ。黄色もかなりつらいだろう。

青は少ないからあっという間に終わってしまう。

ということは緑しかない。緑だ。緑の作業をするんだ!

 

と判断して、緑色のフェルトがある場所にしゅぴっと移動して

 

「すみませ~ん 緑させてもらっていいですか~?」

 

と入り込んだ。

 

 

フェルトを広げる。

型紙を置いて指定された枚数の線を引く。

線を引き終わったら切る。

切り終わったらその生地がどの部分なのかを端っこに小さく書いておく。

その後1人分ずつに分ける。

 

特に難しい作業はない。

目の前の仕事をもくもくとこなすだけなので苦痛もない。

 

台が低すぎて「あー腰がー」とか、

座って続けて「あー足がー」と口に出すだけで

そこらへんにいる人が返事をしてくれるので寂しくもない。

 

自分がしている作業が終って「終りましたー」と声をかけるだけで

次の仕事がささっと目の前にやってくる。

 

らくちーん

 

あっという間に緑色が終ったので

ひょいと後ろを見ると黄色と赤はまだてんこもりに残っていた。

 

何やっとんの。

 

 

「あ、終ったんならこっち切ってもらえます?」

 

・・・・

 

黄色だな。赤は脳が沸騰しそうだ。

 

「じゃぁ黄色お手伝いします~」

 

とかなんとかしながら、予定の時間までに全ての生地を切り終え

子どもの名前が書いてある袋に入れるところまで進んだ。

 

縫うのはどうやら個別らしい。

 

 

あれ?

発表会当日は何も仕事はないと聞いているから

もしかしてこれで・・・

 

「はい。終りました。

あさっての水曜日も予定してたんですが今日全部出来たので

発表会委員のお仕事はこれで終わりです。

みなさーん 発表会委員お疲れ様でしたー。」

 

まじですかい。なんて楽なんだ。

こりゃ来年も発表会委員になろーっと。

 

でも絶対に役員だけにはならないぞ。

 

この作業の段取りを考えたのは役員さんだ。

先生から言われた衣装を作るのに何色がどのくらい必要か計算して、

生地を買いに行ったり、型紙を作ったり、袋を用意したり、

いったいどのくらいの時間がかかったんだろう。

それもたった4人で。しょえー

 

帰りにお茶を1本ずつ報酬としていただいた。

 

みんなその場でぐびーっと全部飲んでたけど

私はカバンに入れさせてもらった。

 

なんでみんな飲めるんだろう・・・

 

*私は緊張から基本外出先で飲食ができない

 

 

 

 

今日は放課後の集まりだったので

さくらはバスに乗らずにそのまま幼稚園にとどまっていた。

 

どれだけ他の子と違うんだろう。

と作業をしながらちらちら観察してみる。

 

その一場面だけを見ると普通の子と同じように見えるんだけど

相手のいる遊びが持続しないことに気がついた。

 

たとえばカルタをしているところへ

「さーちゃんもいーれーてー」と言いながら座るんだけど

すぐ立ち上がって違うところへ行ってしまう。

 

外でボール蹴りをしていてもボールが転がって

それをお友達が取りに行っている間にどこかへ行ってしまう。

 

といった感じ。

 

教室の中で作業をしている私の所へもちょろちょろ来るんだけど

そこらへんは家でのやり取りと同じなので

変なのかこれで普通なのはか分からない。

他の子を見ていてもさほど大差ないような気がする。

 

えー もー どこが変なのか分からないー

私には普通の子に見えるんだけどなー

 

 

帰る前に先生と少しお話。

 

「療育センターの受診ありがとうございました。

先生のお手紙を読んでみんなでいろいろ意見を出し合ったんですけど、

教室の隅にさくらちゃんスペースを設けてみたんですよ。

みんなと同じことをしたくない時はここにいていいよって。

教室にいることでみんなが何をしているのか分かりますし、

興味があればちょっとやってみようかなって思えるのでいいかなと。

そうしたらお外に出る時間がぐっと減ったんです。

これを作った日はほぼ1日中ここで過ごしてましたよ。」

 

と教えてくださった。

 

さくらちゃんスペース!

すごいな。いいなさくらそんなの作ってもらえて。

 

でもそういうスペースがあれば教室にいられるってことは

教室より外が魅力的というわけではなくて、

みんなと一緒に座るのが苦痛とか、そういうことなんだろうか。

 

やろうと思えばできると思ってたけど

もしかするとそうじゃないのかもしれない。

 

あんなに笑顔で楽しそうなのに内面は違う感情があるってこと?

それともただ目新しいからいただけ?

 

あー もー わからないー




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