集中する赤ちゃん(3ヶ月)


 

自閉症の子は目が合いにくいとよく言われるが、

さくらは積極的に目を合わせてくる赤ちゃんだった。

 

近づく素振りをするとこちらに顔を向けてうれしそうに手足を動かし、

話しかけるとさくらも声を出して答えるし、

こちらがすることをほんとによく見ていた。

 

にこにことよく笑い、ほっといても泣くことはあまりなかったので

昼間はほとんどリビングの座椅子の上で過ごしていた。

 

 

座椅子に寝かせると、

手足を動かす反動で床に落っこちてしまうのだが、

それで泣くことはなく、

さらに足を使って背面ズリバイで移動し、

壁や家具に頭がゴンと当たるとやっと泣く。

 

泣くというよりは文句を言っているような声。

 

そういう時は抱っこして慰めようとしても反り返るので

移動できるように体の向きを変えて再び床に置くと

機嫌よくまたズリズリと移動してゆく。

 

足が勝手に動いて勝手に移動しているのではなく

自分が移動することで見えるものが変わってくるのが面白くて

しっかりした意志の元に動いているように見えた。

 

 

 

そんなある日、首も腰もずいぶんしっかりしてきたので

そろそろお座りできるかな?と座椅子に座らせてみることに。

 

それまでのお座りは私が体育座りのような格好で座椅子に座って

斜めになっている膝の上にさくらをもたれさせていたのだが

座椅子に自分で座ると頭を持ち上げやすくなるのか、

顎を胸につけるようなやたらに苦しそうな姿勢を取っている。

 

「しんどいやろ。寝とき。」と頭をべしっと押しても
口をへの字に曲げてがんばって元に戻る。

 

そうやって頭に力を入れれば入れるほど足も上がっていき
まるで丸虫をひっくり返したような体勢に。

 

・・・腹筋?

 

そして最初はお腹に集中していた目線が
その先の方でばおばお動く足に向いた。

 

お。自分の足発見ですか。

 

しばらくはじーっと足を見ていたのだが
ついにびよびよ動かせる事に気付いたらしく、
それからはキックキックとぅっ!のオンパレード。

 

反動で座椅子から転がり落ちて頭を打ちそうなほど。

 

 

過集中

アスペルガーの人は周りが分からなくなるほど集中することが多い。

これは過集中と言って、あまりよろしくない。

 

集中できるのはいいことでは?と思うかもしれないが、

食べることや寝ることさえ忘れて集中する人もいる。

 

アスペだからといってサイボーグなわけではないので

体や脳は同じように疲れてしまうし、

酷いと栄養失調や睡眠不足といった問題がおきてくる。

 

 

この頃からさくらは

暇だし仕方ないから一人遊びしとこ。

というのではなく、

 

今忙しいから邪魔しないで!

 

くらいの勢いでいろんなことに集中していた。

 

そしてそれを横でじーっと観察して

今こう思ってるんだろうな。今こう言いたいだろうな。

ということを勝手にアテレコして遊ぶ私。

 

「お。何か動いてるぞ?なんだろう。

わ!すげ!これ自分で動かせるんちゃうちょっと!

ほらやっぱり動かせるって!ひゃっほーすっげー!

あ。よく見たら体から出てるやん。

おもろいもんくっついてるなー!」

 

とかなんとか。

 

これけっこうおもしろい。

 

大事なのは好きに集中させておくのではなく

ちょいちょい邪魔して他の時間軸があるんだよと意識させること。

 

まぁ、だいたい邪魔したら怒るんだけどね。

 




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