たき火が怖い(3歳3ヶ月)


 

お山のおばあちゃん家の近所は日常的にたき火をする。

 

田んぼや道の周りを刈った草をその場で焼くんだけど

刈ってすぐには火が付きにくいので

数日その場で乾かしてから火をつける。

 

草を刈る日、乾かす日数、天気。

 

そんな条件が満たされると

あちこちでいっせいに炎があがる。

 

そのひとつがさくらの散歩コースでごうごう。

 

「かるしふぁーだ!」(ハウルの動く城の火の悪魔)

「かるしふぁーがいる!」

「なんでかるしふぁーがいるの!?」

 

えーっと、草を燃やしてるからだよ。

 

「くさを?くさをもやしてるの?」

「なんで?」

 

なんで?なんでだろう。

草刈した草が邪魔だからかな。

 

「くさかり?くさかりって何?」

「くさがじゃまなの?なんでじゃまなの?」

 

草が伸びると邪魔だから切るの。

その切った草も邪魔だから燃やしてるの。

 

「なんで?」

 

えええーっとぉ

燃やしたいからじゃない?←答えになってない

 

「・・・ふーん」

 

とか会話をしているさくらの足は止まっている。

火が怖くて横を通り抜けられないのだ。

 

火は襲ってこないから大丈夫だよ。

道の端っこ通ったら大丈夫。

 

「でもかるしふぁーは手を伸ばしてくるよ」

 

あれはカルシファーじゃないよ。

目も口も手もないよ。

 

「それはおかあさんがいるからだよ。

人間にはあくまだってわかっちゃダメなんだから。」

 

カルシファーは暖炉から出られないでしょ?

ほら見て、下に草があるの。あれが燃えてるんだよ。

だからあの火は下の草から離れられないの。

 

「草ずっとあるよ」

 

緑色の草には火はつかないんだよ。

枯れて茶色くなった草だけ燃えるの。

 

「でもさーちゃんはみどりの草ももえると思う」

 

大きな火なら燃えるけど、あのくらいなら大丈夫だよ。

緑の草の中にある水の方が多いから。

 

「・・・・」

 

 

あのさ、引き返す?

それともこれ燃えるのずっと見てる?

 

「・・・・」

 

端っこ通ったら大丈夫だから。

お母さんがこっち歩こうか?

 

「・・・・」

 

 

返事しなくなっちゃった。

 

こんな時でもさくらは私に隠れようとはしない。

私の横に引っ付いておけば安心という考えはないんだろう。

 

おっかなびっくり、へっぴりへっぴり道の端を歩く。

 

さくらの目線は当然たき火。

でも道を踏み外すとそこには川がある。

川幅はとても狭いけど、道からゆうに2mは下だ。

 

あんまり道の端を歩くから

さくらが川に転げ落ちるんじゃないかとそっちの方が心配で

火を怖がってるさくらを火の方に押すように歩く

意地悪なお母さんになってしまった。

 

 

そして無事たき火の横を通り抜けると

今度は振り返ってまた炎をじっと見る。

 

炎って生きてるみたいに動くね。

 

「あれなにでできてるの?」

 

え?火が?えっと・・・

何でって言うよりあれは現象だよね。

えっと

 

水は水でできてるでしょ?

だから火も火でできてるんだよ!(なんて苦し紛れな答え)

 

「ちがうよ。あれはかるしふぁーなんだよ。」

 

出た。さくらの聞いておいて違うよ返し。

自分で答え用意してるなら聞かないでくれる?




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